はじめに(introduction)
「20年でソフトウェア開発の景色はどのぐらい変わったのか?」
https://qiita.com/shibukawa/items/4d5c857b352cd196641b
を拝見しました。
書かれていることに、特に異を唱えたいことは思い当たりませんでした。それでも読み終わって、なんとなく違和感が残りました。というか、いくつか違和感を覚えました。
20210322追記
原因は、20年前からの変化よりも、40年前から20年前までの変化の方が、20年前から今までの変化よりも激しいような気がしたからかもしれません。
いえ、本当は60年前から40年前の変化の方が、もっと激しかったのかもしれません。
そこで、60年前からの変化を追記してみます。
自分の経験が40年以上あり、40年前との違いについて言及がないからかもしれないと思いました。40年前と20年前の違いを考えながら、記録してみます。
違和感1 主体性
「40年でソフトウェア開発の景色はどのぐらい変わったのか?」の記事を書いてみてわかったことは、変わったかではなく、変えたか・変えたいかが問題なのだということです。プログラマなら自分でプログラムを組んで変えられるのに、変わったかしかながめないのは懐古主義なのかもと。
はっきり言えば、主体性の欠如。自分がどうかえたいかがなくプログラマしているってどうよって。
これからどう変えるか、変えたいかが大事。そのために過去を振り返るなら、20年前だけでなく、40年前、60年前と比較してほしいかも。
60年前、40年前となら、前に進んだことしか思い当たりません。
20年前からだと、確率的な後退していることもあるかもしれません。統計的には前進している事の方が多いかもしれません。
情報公開依頼(Information disclosure request)
資料が手元に現在ないものはネット上で検索中です。
順次URLを記載していきます。今しばらくお待ちください or 耳寄りなURLがあればコメント欄でおしらせください。
検索していくと、いろいろな資料が日本語ではほとんどないころがわかりました。当時の会社がほとんどないだけでなく、日本の企業が古い貴重な資料を残していなかったり、ネットに公開していないことによるかもしれません。
2000年前に、2000年問題について整理しようとした時、日本の企業の英語のpageには大事な情報が掲載されているのに、日本語の頁には厳密な情報が掲載されていないということがありました。現在ではそららの情報もありません。
老害があるとすれば、年寄りがさぼっていてつまらないことばかりやっているからかもしれません。40年近くこの業界にお見えの方は、著作権の範囲内で、ぜひ、手元の資料をネットに公開していただけると幸いです。
著作権の判定でお困りの場合は、当方で関係者から学術ネットへの掲載の許諾の許可を得て、そこからの引用をするという方法も考えられます。貴重な資料をお持ちの方は、ぜひ、お声をおかけくださいますようお願いいたします。
現在、存在しない出版社、会社の資料についても同様です。時間はかかるかもしれませんが、権利継承者の方をお探しし、許諾をいただくようにしようとしています。
廃棄ソフトウェアまたは現在使っていないソフトウェア
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/ff5e76544e7e1015db9f
@Neos21 さんがいいねしてくださった。自分が使ったことがあるソフトウェアに関する資料はURLを含めて鋭意追記していきます。
動機(motivation)
この記事を書き始めた理由は、量子計算機の読書会などを始めたことに関係します。
量子計算機を説明する際に、計算機の40年ぶりの転換点かもしれないという説明をしています。
今、20年前との違いを感じない人でも、40年前との違いは(例え40年前に生きてなくても)分かるかもしれないという思いからです。
今、飛躍するよい機会です。今、思い立てば、Steve Jobs, Bill Gatesのような大きな変革を主導できるかもしれません。自分が同世代で、日本語関係以外は後追いだった反省から。
もう一つの動機は、unixの売り上げ本数が一番多かったのがMicrosoftだったことを知らない人に出会ったことがあったからです。一時期の振る舞いだけで会社や傾向を判断して書かれる記事にうんざりしていたこともあるかもしれません。今の一瞬の変動だけを吹聴していた方がお金になるという傾向は否めません。自分でも何をどうしていいか分からず、説明しようにも資料をちゃんと整理してなかったことに気がついたからかもしれません。
Basic以外は、Microsoftは、自分も含めて誰かが提供したものを配布する組織だと理解していた。Microsoftにやられるという概念は自分にはない。
目次に代えて(in place of a table of contents)
変わっていない(unchanged)
言語: Simula, Smalltalkなどの模擬試験を記述できる言語があった。C言語も原型はすでに作られておりUnixのアセンブラからの書き換えが進んでいた。
60年前ならCOBOLがあった。今でいえば、オブジェクト指向言語。現実世界で使っている単語を並べれば計算してくれる。FORTRANのような数学的素養が必ずしも必要がない。
40年前なら、
OS: アセンブラで書かれたUnixがあった。
変わった(changed)
環境:単体利用 or 文字端末 -> git, docker, cloud service
通信: 300baud(たぶんbps) -> 1Gbps.40年間で、33,3333倍。
文字転送-> 音楽、動画
ISO/IEC OSIではなくTCP/IPが生き残った
処理装置:8bit CPU(Z80 2.5MHz) -> 64bit CPU(3GHz)。クロックだけでも1000倍以上。GPU, FPGAなど。
主記憶装置:16Kb -> 16Gb 1,000,000倍。
補助記憶媒体:磁気テープ、8インチ1Sから マイクロSDカード。後者は6,400,000倍
#60年前(60 years ago)
FORTRANは1954年、LISPが1958年、COBOLが1959年生まれ。すでに60年前に存在していた。FORTRAN,LISP, COBOLが動く計算機があった。
そして、現在もこの3つの言語は現役である。
プログラムちょい替え(4)COBOLを40年ぶりにうごかしてみた:dockerでcobol, docker(81)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/9d9a216ce1b7b05dbb43
「LISP入門」入門
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/a15fb08db24bad85a841
プログラムちょい替え(11) Fortran 多次元配列のアクセス順序による計算時間の違い: docker(96)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/3d657649d74fdd753bad
なによりも大きな違いが、PCの登場。1chip CPUが登場し、4bit, 8bitと成長し、8bit CPUのPCが登場した。
自宅の机の上で計算機が動くことの嬉しさは、60年前から40年前の変化として一番大きいかもしれない。
IBMなどの計算機が入った大型計算機センターに出入りできるだけで偉そうにしていた人たちに、今こそ追い抜けると思ったのは40年以上前のこと。
Altair 8800:1974年, コモドール、アップル、タンディ・ラジオシャックが1977年。最初に触ったのは1979年のTRS-80(タンディ・ラジオシャック)。もう有頂天だった。これで、偉そうにしている人たちに勝てると。
40年前(40 years ago)
動画はない。音楽はなく、ビープ音だけで、周波数を変えて高低をつけていた。
インタネットはなく、通信は300baud(たぶんbps)。
色は単色(monochrome)。画面は 緑灰色に 白緑、印刷は白黒(白かどうかは紙の色による)。
関数電卓、プログラミング電卓を使うようになった。関数の計算をするほか、ゲームを手打ちして遊んでいた。
https://casio.jp/dentaku/scientific/
casio fx-501p
http://www.voidware.com/calcs/fx501p.htm
Casio FX-502P emulator for Windows
http://sim41.webcindario.com/sim502.htm
PCでは、8bit CPUが出て来て、アセンブラコードを入れてゲームをしたりしました。
最初はTRS-80
https://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g32761-d592581-i196737997-Computer_History_Museum-Mountain_View_California.html
仕事で使う前に、宇宙戦艦系のゲームを手打ちして、操作性に馴染んだ。たしかstar trekだったと思う。
https://en.wikipedia.org/wiki/Star_Trek_(1971_video_game)
大型コンピュータはCOBOL, FORTRANを紙カードに穴をあけて入力して使っていた。
それから数年して、PC-9801で大型計算機に接続するソフトを移植して使っていた。
通信エミュレータの移植
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/ce505bbea4229b83e93b
その後、DOSのVZエディタでプログラムは編集し、UnixマシンのNFSでファイル共有してコンパイルしたり、
大型計算機にファイル転送してコンパイルしていた。
仮説(115) VZエディタ移植に当たって実施したことと成果
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/5551be98dcbed8f41949
通信(communication)
40年前は、順次(serial)通信でつなげるものがあった。
TRS-80ではテープ保存が300baud(たぶんbps:bit per second)。
モデムを使った電話回線の通信も300baud(たぶんbps)。
パラレル仕様以外に、HP-IB, GP-IB(IEEE 488)を印刷、計測、制御などで使うことがあった。
HP-IB(ヒューレットパッカード)ではBASICで操作できた。
IEEE Standard Digital Interface for Programmable Instrumentation, IEEE 488-1975
https://ethw.org/w/images/a/a1/Technical_Activities_Newsbriefs_-_Issue_3_-_March-April_1979_-_Supplement.pdf
上記URLに1978年の改定の記録がある。
その後ISO/IEC OSI(Open Systems Interconnection)がもてはやされたことがある。
UNIX TCP/IPの方が実用的だった。
動くものの方が、絵に描いた餅よりも美味しい。
TCP/IPの基本は、あなたの計算機は私の計算機というネットワークの相互接続という考え方。継ぎ目がない(seamless)ことは、安心(security)はできない。
Interenet protocol, September 1981
https://tools.ietf.org/html/rfc791
38年前。40年前にはまだなかった。15年くらい経つと実用化すると思うとよいかも。
言語(languages)
プログラミング言語は、
機械語(アセンブラ)
COBOL
FORTRAN
BASIC
の4種類が操れれば、なんでもできた。
LISPをやっていた人もいる。
自分の尊敬するプログラマ3人のうち、2人はLISPer。
UCSD Pascal
http://www.threedee.com/jcm/psystem/index.html
を動かしたこともあったが、実用的な使い方をしたことがなかった。
Simula, Smalltalkなどの模擬試験を記述できる言語があった。C言語も原型はすでに作られておりUnixのアセンブラからの書き換えが進んでいた。
40年前のbasicの位置にいるのがpythonかもしれない。
Raspberry PIがpython利用に拍車をかけている。
Raspberry Pi(SDカード付き)開封から起動までの時間測定
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/8cde74c07848ec413f7b
今、いちごじゃむというbasicを利用する機材が出ている。
IchigoJam触ろうとしています。
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/2b1363f177645ccbe4ef
自動化(automation)
仕事制御言語(JCL: job control language)で実行の順番を制御する。
現在のShell scriptなどとの違いは順次整理。
のちに、キーボードマクロという、キー操作を保存して、自動実行させる機能が編集器、表計算ソフトウェアで流行り、現在のRPAに近い処理が実現可能であった。
自動実行の歴史も整理するとよい。
処理する必要のないことを、手で操作したり、自動実行させたり、仕事となると必ずしも必要ではない方向に進む場合がある。
編集器(editor)
行編集器(line editor)と画面編集器(screen editor)については順次整理中。
basic インタプリタは画面で編集できるところに利点があった。
その後販売されたTurbo Pascalのエディタは当時としては画期的だった。
アメリカではMS-DOSではBriefというエディタが用いられ、のちにボーランドが買収した。
画面編集ソフトの変遷は、先進的な編集器が廃止になり、何度も後退していると見えるかもしれない。詳細は後日。
模擬試験(simulation)
計算機は砲弾計算の模擬試験(simulation)を行うのに発展してきた。
Simulaとか、smalltalkとかすでに40年前にはあった。
計算系の研究所とかでは使われていた。
効率的に模擬試験するために抽象データ型言語が、この40年に次々と出た。
成功したとみるか、どうかは意見が分かれるかもしれない。
遺伝子解析が進み、植物、動物の分類が書き換わっている。
静的な分類による知識構造の限界が示された時期だったかもしれない。
算譜(source code)
今では、OS(linux), コンパイラ(C言語)などがオープンソースであり、gitとdockerを駆使して、ソースコード、環境の改良を蓄積していける。
フリーソフトの配布団体での活用や、GNUの配布活動に貢献してくださったビレッジセンター関連の活動、Slack wareの配布組織だったWalnut Creek CD-ROMを訪問して開発者との議論など、その当時、仕事で付き合いのある人の9割が、何を馬鹿なことやっているんだということのほとんどが、今では仕事になっている。
40年前では、一部の言語や、一部のアプリでだけ実現していて、研究用にはそういうことも必要かもねということが、今では実用の中心になっている。今、人に馬鹿なことやっている と言われることをやるといいかも。
入出力(IO: input and/or output)
紙カード(Punched card)は、紙テープを千切ってはり合わせるのに比べて、入れ替えたり、抜いたり、足したりが容易で飛躍的にソースコードの利用が便利になった。
多くの異なるプログラムを、紙カード読み取り装置に、JCLをつけて並べておけば、勝手に読み取って、場合によっては自動翻訳、自動実行してくれる。
シャープのザウルスが手書き文字入力を普及させ、OCRによる文字認識が英字(alphabet)では進んでいる。音声、画像もデータとして大量に普及している。
学習するのに、手引き(manual)を紐解く前に、動画を見て勉強し、同じようにしてみることができる。一時期1万円以上した動画が、今では半分近くが無料で提供されていたりする。
画像のデータとしての利用は、深層学習(deep learning)による処理精度の向上が転機になっている。
紙カードで仕事をしていた時の習慣から、今だに抜け出せていない組織があるのは業界内での浮き沈みを特徴づけているかもしれない。
現在では、GitHub, gitlab, bitbucketなどのgit系で共有でき、バイナリにして導入・環境設定した状態をdockerですぐに利用できるのは雲泥の差。
文書(document)
紙テープ、紙カードを見ても何かわからない。そこで、ソースコード以外の文書が必要だった。
今なら、ソースコードと文書は同じ媒体で保存している。ソースコードに必要な情報またはURLなどを書けば良い。
ソースコードに紐づいていない文書は一切いらない。
記録(log)
頁印刷機(page printer)で、両横に穴があいた紙を大量に出力するか、磁気テープに記録していた。
磁気テープだと、磁気テープ装置に掛けないと読めないため、紙での出力の方が記録として便利なこともあった。
今では、ソースコードも、文書も、記録も同じ媒体で扱え、相互連携(link)可能である。
自前でディスクを持たずに、クラウドに全部置いている会社もある。
補助記憶(auxiliary storage)
磁気ディスク、磁気テープ(180MB)からUSBメモリ、マイクロSDカード(512GB)に。
大きさ、重さで千分の1以下、容量で三千倍。
1Sの8インチフロッピーディスクは80KBだから容量で6,400,000倍
第2章 テープの歴史と技術革新 JEITA(電子情報技術産業協会) テープストレージ専門委員会
https://home.jeita.or.jp/upload_file/20181105130612_IwAtLX2VGy.pdf
文字(character)
日本では、文字コード、文字フォントに関する取り組みがOS、機種によりばらばらで、計算機データの互換性が著しく損なわれた。
1997年、文字鏡フォントが出るまで1文字何万円という製作費用を払い、機種ごとに互換性のない外字を作成するという膨大な無駄をしていた。官庁系が、日本の計算機製造業を助けるための投資であったとも言われている。
文字鏡フォント
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/64c2ff25271ea8ebf2b0
JISの日本語文字コード、Unicode, UTFなどの制定に際して、文字鏡フォントの情報を土台に議論ができた。
日本の文字コード、文字フォントの進展に多大な貢献をしている。
操作系(OS: operating system)
大型汎用機はそれぞれのメーカのOSで動いていた。
運用担当以外は、手引書を見ながらバッチ処理の手順を実行する。
すでにUnixは存在したが、アセンブラからCに書き換えているところだった。
バークレーからBSDが出ていた。
PCはbiosとモニタとBASICだけで動いているものがあり、CP/MというのOSも販売されていた。
The Unofficial CP/M Web site
http://www.cpm.z80.de/
当時の大型汎用機のOSの技術者が、MS-DOSやLinuxのOSの発展に貢献している。
日本では、NECのPC-9801が出るときに半導体事業部と大型汎用機の事業部が協力したとお聞きしている。
Linuxの実用化に向けては、IBM, 富士通, NECの大型汎用機のOSの技術者たちが意見、作業などに協力したとお聞きしている。
数百万円払わないと読めなかったOSの機能が、今は無料で誰でも読める。
今でも、小さいOSは生き残っていて、CPUのマルチコアに対応したものもオープンソースである。
docker (37) Dockerをどっかーらどうやって使えばいいんでしょう。TOPPERS/FMP on RaspberryPi with Macintosh編 5つの関門「名古屋のIoTは名古屋のOSで」
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/9c46c6da8ceb64d2d7af
生態系(ecosystem)
COBOLでアセンブラを書いたり、BASICで機械語のルーチンを自動生成したり、部分的な努力は現在での有効な技術として定着している。COBOLのアセンブラは、COBOLが文字処理が得意であることを知っていれば、あたりまえのことかもしれない。自分では、NECのPC-VANのACOSクラブのサブシス(N5200ユーザネットのシスオペ)をしているときに、CAP-XのアセンブラをCOBOLで書かれて投稿された方がおみえになり、目から鱗で、COBOLでアセンブラがかけるんだと。
UNIXをC言語で書き、CコンパイラをC言語で書き、C言語の最適化がgccで進んだことが、オープンソースの発展におおきく貢献している。
SunがSoralisでOSの独占を図ろうと感じた他社が、gccの発展に貢献したり、Linuxの発展に貢献したり。
情報基地(data base)
それぞれの計算機製造者固有のDBで保存していた。
COBOLまたは PL/1で読み書きしていた。
The 1995 SQL Reunion: People, Projects, and Politics
https://www.mcjones.org/System_R/SQL_Reunion_95/sqlr95.html
すべてのDBがSQLで読み書きできるようになるのに年月を要した。
いまだに固有のDBで保存しているシステムがあると聞いたことがある。
自分では一度、固有のDBからOracle への移行のプログラムを書いたことがある。
前のDBのライセンスが切れた後だったため、詳細な仕様の開示がなく、一部のデータは切り捨てた。
遺伝子(gene)
この40年の間に大きく変わったのは遺伝子技術。
40年前
https://ja.wikipedia.org/wiki/遺伝子工学
1970年代初頭までに、DNAを特定の位置で切断する制限酵素、DNA断片をつなぎ合わせるDNAリガーゼ、DNAを細胞に導入する形質転換の技術が開発され、これらが組換えDNA技術の基礎となった
その後、小規模な生物から人間まで解読が終了。
遺伝子組み替え、iPS細胞の遺伝子編集など、模擬試験と確率計算などの計算機資源の利用が大きい。
<資料整理中>
「DNAと遺伝情報の物理」伏見譲。統計と確率(20)
機械学習(machine learning)
40年前もLISP, Prologは研究者が利用していた。
最初のAIブームが去り、もう一度ブームがあって、三度目の正直が現在。
当時は、データの電子化が大きな課題であった。現在無料で利用できるデータに相当する画像DB、ソースコードなどの資料が、何万円、何十万円、何百万円(unixのソースコードライセンス)としていた。貧乏研究機関ではなにもやることができない状態。
実際に、企業との共同研究で、当方がunixのソースコードライセンスがないために実現しなかったことがいろいろ。
疫学
データサイエンティストという言葉が流行った。疫学をやらずにデータサイエンティストを名乗って欲しくないというのが個人的な感想です。
生物の統計の扱いの違和感が半端無い。社会統計に反映した場合に、統計組織、集計方法、誤差などをしらずに語るのはやめてほしいかも。
データサイエンティストへの5つの門。あなたはいくつの門をくぐりましたか?統計と確率(8)
「人生で影響を受けた本100冊」に28冊足す計画(14冊)
まとめ(summary)
大型計算機センターに、頁印刷機が出力した資料を抱えた人が、得意げに出入りしていたのを、指をくわえて眺めていた時代から、関数電卓、8bit CPUでどこまで同じことができるかの、劇的な変革期であった。
ちょうど、2016年から深層学習が普及し、量子計算機の利用がひろがってきたことと、相似かもしれない。
今、計算機の40年ぶりの変革期かもしれない。
###「40年でソフトウェア開発の景色はどのぐらい変わったのか」
より、
これから5年、10年でソフトウェア開発の景色をどれくらい変えるか
に着目した方がよいかもしれない。
データを大量に収集可能などの組織と連携し、何を計算して、何を提供するか。
景色だけ見ているのは、40年前も大勢いた。乗り遅れる人たちかもしれない。
10万円以上する高価なおもちゃでbasicで遊んでいたか、
数万円のプログラミング電卓で遊んでいたのが40年前の子供。
数万円以内で、Raspberry PIでpythonするのが今の子供。
p.s.
VZエディタがdocker上またはmacOSコマンド上で起動できるようにできないか調査中です。
なにか、よいアイデアがあれば、、、。
「仮説(139)新人(学生)を指導するよりも新人(学生)に指導してもらった方が効率的」に書いた大野元久(M.O.)さんは、当時のことを覚えていないと言われて、、、。
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/db993b1536055029f7c8
60年前(60 years ago)
自分が生まれて5歳のころは、自宅の印刷業の手伝いをしていました。
活字を箱に返したり、印刷物の文字が横向いてないかなどの校正をしていました。
コンピュータは触った記憶がありません。
A History of Manchester Computers, S H Lavington, August 1975
https://archive.org/details/HistoryOfManchesterComputers/page/n37
真空管からトランジスタへの変遷の始まりのようです。
消費電力の低減と空間の節約ができ、計算時間の短縮したものと思われます。
「量子コンピューティング技術シンポジウム」@京都 20190311 に参加して
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/76b5c6d18703b9ab86d5
IBMの方が、当初の計算機と量子計算機の外観と大きさが、似ていることをお話しされていました。
今、そんな時なのかもしれません。
助言(advice)
facebookなどでいただいた助言を転載させてください。
ご本人の許可が得られたら、著者名をつけさせていただきます。
40年前の単体のコンピュータ中心の世界から「Network is the computer」の時代になったことも大きな変化だと思います。
ありがとうございます。通信が専門なのに手薄でした。追記します。
オブジェクト指向 (ボソッ)
模擬試験の項目として追記しました。
C言語が1972年ですから40年前にはもうあったんですよね。
ダイクストラが構造化プログラミングを言い出して、プログラム言語が一気に構造化を取り込んだのがちょうどこのくらいでしょうか?
それから20年でオブジェクト指向かな?かなり商業的だったような気がしますけどね。プログラム言語による抱え込みがIT企業の業績を左右した時代です。
で、アジャイルという名の混沌がやって来ると。
まあ、でも、基本構造はあまり変わらない気もするんですよね。
ありがとうございます。言語は、すでに40年前にかなり進んでいた。値段や流通が壁だった。加筆します。
OSは?
いろいろ → Windows, macOS, Linux (モバイルではiOS, Android) → ?
CPUは?
いろいろ → ・・・ → x86, ARM, (RISC-Vは立ち上がる?) → ?
ありがとうございます。書きます。TOPPERSプロジェクトの理事だし。CPUは64bitも。64bit CPUの次が展望できていない、、、。
私は、BASICから、Cには行けなくて
PLCに。
それも2800行位でギブアップしてソフトウエアさんを辞めました。
ありがとうございます。電総研(今の産総研の一部)に研修生として常駐している際に、Pascalで書かれたコンパイラをC言語で書き換えて、抽象データ型言語OBJのシンタックスチェッカをC言語で書いたら、指からC言語が出るようになりました。
心理学の本を読むよりはコンパイラ書いた方がよくね 仮説(34)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/fa715732cc148e48880e
プログラミング言語教育のXYZ 仮説(52)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/1950c5810fb5c0b07be4
参考資料 (reference)
この30年でコンピュータはどれだけ速くなったのか?
自己参照(self reference)
docker(19) 言語処理100本ノックをdockerで。python覚えるのに最適。
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/7e7eb7c543e0c18438c4
docker(18) なぜdockerで機械学習するか 書籍・ソース一覧作成中 (目標100)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/ddd12477544bf5ba85e2
「量子アニーリングの基礎」を読む
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/29580dc526e142cb64e9
「ゼロから作るDeep Learning 2自然言語処理編」読書会に参加する前に読んで置くとよい資料とプログラム
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/537b1810265bbbc70e73
プログラムは音楽だ (A program is a music.) 仮説(54)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/33c9f33581e6886f8ad8
65歳からのプログラミング入門 転職(16)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/1561f910c275b22d7c9f
文字鏡フォント 日本語(2)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/64c2ff25271ea8ebf2b0fo
岐阜大学 大学院 応用情報特講 記録
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/a24d988501fc85da1f55
遺伝子系の論文の検索・入手方法
https://researchmap.jp/joqdngo0c-45644/#_45644
ISO/IEC OSIに学ぶ
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/89562c52f37d6bf0a80d
関連業務(related work)
調査にあたって参照資料を修正した記録。
https://en.wikipedia.org/wiki/Werner_Arber リンク切れを1箇所修正 https://www.nobelprize.org/prizes/medicine/1978/arber/facts/
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヴェルナー・アーバー リンク切れを2箇所修正 https://www.nobelprize.org/prizes/medicine/1978/arber/facts/
なお、wikipediaから引用するときには、引用した文字数以上をwikipediaに追加するようにという原則に基づいています。
Wikipediaに追記する際に、知っているとよい記法 7つ
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/7b081d53c214307af75f
文書履歴(document history)
ver. 0.01 初稿 20190820
ver. 0.02 公開稿 20190826 朝
ver. 0.03 通信エミュレータ、VZエディタ追記 20190826 昼
ver. 0.04 加筆 20190826 夜
ver. 0.05 いただいたご意見と返事追記 20190827 朝
ver. 0.06 並び順変更、加筆 20190827 午前
ver. 0.07 60年前についての記録 追記 20190827 昼
ver. 0.08 資料が手元に現在ないものはネット上で検索中です。
順次URLを記載していきます。今しばらくお待ちください or 耳寄りなURLがあればコメント欄でおしらせください。20190827 午後
ver. 0.09 @scivola さんのコメント欄のご指摘に基づき3箇所、加筆訂正 20190828 午前8時
ver. 0.10 遺伝子追記 20190828 午前9時
ver. 0.11 微調整 20190828 午前10時
ver. 0.12 wiki追記 20190828 午前11時
ver. 0.13 みだし見直し 20190828 昼
ver. 0.14 加筆 20190828 午後
ver. 0.15 入出力項目追記 20190829 早朝
ver. 0.16 補助記憶 テープの歴史と技術革新 JEITA追記 20190829 午前10時
ver. 0.17 @KNaito さんのコメント欄のご指摘に基づきCP/M追記 20190829 午後
ver. 0.18 自動実行、編集器 20190829 夜
ver. 0.19 情報公開依頼 追記 20190830 早朝
ver. 0.20 Microsoftについて加筆 20190830 午前10時
ver. 0.21 廃棄ソフトウェアまたは現在使っていないソフトウェア 追記 20190830 午前11時
ver. 0.22 60年前の計算機と今の量子計算機の大きさ追記 20190904
ver. 0.23 はじめに追記 20190919
ver. 0.24 標題追記 20200104
ver. 0.3 60年前追記 20210322
ver. 0.31 主体性追記 20220827
ver. 0.32 この30年でコンピュータはどれだけ速くなったのか? URL 追記 20221202
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