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100万人に伝えたい!失敗を乗り超えた話を共有しよう

FAXが送れない。「Microsoft Exchange活用ガイド」技術評論社。裏話。

Last updated at Posted at 2023-07-29

100万人に伝えたい!失敗を乗り超えた話を共有しよう

参加投稿です。技術士(情報工学)、工学博士 小川清です。

<この記事は書きかけです。順次追記します。>
This article is not completed. I will add some words in order.

人生で影響を受けた本100冊。

「VZ倶楽部」は、ビレッジセンターという技術評論広告社と同様、技術評論社の姉妹会社から出版した。

34. VZ倶楽部

ビレッジセンター, 兵藤嘉彦, 高千穂遙, 西田雅昭, 中村正三郎, 中村満, 坂本あきら, 大野元久, 小川清,
1385246760322774.jpg

日本を席巻したDOS用文字編集ソフト。SFの高千穂遙はじめ、大勢の作家が利用したことで広まる。VZエディタの作者、説明書作成者、発行者、移植担当者、利用者などが書いた随筆集。一人当たりの頁数を割り振っていた。編集の都合上、一人で複数筆名で書いているものあり。一人で4枚書いているのが小川清。記憶では兵藤 嘉彦,中村 満,大野 元久の三人。マニュアル作者の西田雅昭ほか、中村 正三郎、坂本あきらなどの著名人も助言者、利用者として執筆している。

VZエディタ移植(porting)に当たって実施したことと成果

VZ倶楽部は、VZ開発者と利用者の文集です。一人2頁を原則としていました。 
高千穂遙、中村正三郎などの有名人も2頁です。 私だけ6頁書いている裏を記憶の限り記録してみます。兵藤嘉彦、中村満、大野元久、西田俊昭は3つのペンネームで2頁づつ、一人6頁書いている。私のところにも3つのペンネームで3つ書いてという依頼があった。ちょっとまとめた内容が書きたかったことと、組織の発表伺いを3つの名前で取ることが難しいことから、我儘を言って、一人だけ6頁にしてもらった。

「人生で影響を受けた本100冊」に28冊足す計画(17冊)

VZ倶楽部を出したビレッジセンターは、技術評論広告社の社長の中村満が経営していた。 
技術評論社の編集長が、私がWindowsもインタネットも詳しいという話を聞きつけて、 
Windows95同梱のメールソフトのマニュアル本の執筆の依頼があった。

117 Microsoft Exchange活用ガイド—アドバンストリファレンス

小川 清 技術評論社 19960801

Windows95付属のメールソフト。 Windows95はTelnet, FTP, Exchangeなどのソフトウェアを同梱。Telnet, FTPコマンドの説明があるマニュアルの添付なし。Exchangeというメールソフトのマニュアルも無し。Telnet, FTPなどのコマンドはUNIX/Linuxのコマンド名と同じ。UNIX/Linuxの同等な機能。基本操作が一緒なので利用可能。Exchangeはどういうソフトと同等かがピンとは来なかった。使い方が分かりませんでした。使い方を確かめるために書いた。

資料不足

Microsoftの公式の資料はほとんどなく、 
Telnet, FTPを同梱していることもほとんど記述がなかった。

インタネット接続の方法から、内部ネットワークでメールとして利用する方法までのどこを説明するか焦点が分散しそうだった。

ソフトウェアのHELPだけを頼りに、動作させながらマニュアルを作成した。

FAXが送れない 

Microsoft Windows 95の新機能のうち、Telnet、Ftp、Exchangeなど、マニュアルにない機能が満載。 

FAXの機能もあった。作成期間8週のうちの7週目が過ぎてもFAXとのやりとりが実現しなかった。手持ちのFAXボードを、内線または外線に繋ぎ、建物内のFAXに送信することで原稿の締め切りの前日に動作確認できた。納期に間に合った。業界的には成功だろう。執筆者の精神衛生上は失敗に分類したい。

資料データの削除 

通信が専門のため、ソフトウェアが作成するディレクトリ構造、ファイル構造、データ類などを原稿に含めていた。 
編集部から、約3分の1にものぼるこれらの資料データは、読者は興味がないとのことで削除するとのこと。言われてみりゃそうだなって納得した。 

売れ行きのばらつき 

Lotus Mailを使っているのは大組織だけだったと思おう。 
インタネットメール機能の理解が進んでいないことと、 
内部メールには使えても、外部メールのサーバ機能がついていないことから、 
当初の売れ行きには、地方、書店によるばらつきが多かった。 

Exchange Serverとの関連

Exchange Serverの機能は含んでいない。 
Exchange Serverとの連携のクライアントは、Outlookを発売・同梱しはじめて、 
Exchange Clientの利用はほとんどなくなった。 

失敗の分析 

最大の失敗は、メールクライアントがOutlook Expressに変わったことかもしれない。 
マニュアル本はそれなりに売れた。系統の違うソフトウェアを無償で同梱した。

有償のLotus Notesを社内メールとして利用していた人たちには、
MicrosoftがWindows95に無償メールを同梱したことが衝撃だったかもしれない。 
Telnet、FTPも同梱していた。どちらもマニュアルがなく、知らずに利用していない人たちもいた。

まとめに代えて

実用的に使える期間が短かったことと、内部で実験的に使う程度で普及しなかったことは、課題だった。それ以前に参加した共著の本たちと、それ以外に参加した共著の本たちの比較をしてみると、出版側として考え、リスク対応を検討するようになった。

自主研究実践ハンドブック―地方自治体活性化のために , 小川清(共著)総合労働研究所 1984年, ISBN 978-4794102751
エントロピー読本 (2), 小川清(共著), 日本評論社, 1985, ISBN 978-4535411074
データベース検索技術者認定試験 傾向と対策 1級・2級, 小川清, 安藤彰敏, 日外アソシエーツ・紀伊国屋書店, 1993, ISBN 978-4816912009
Microsoft Exchange活用ガイド―アドバンストリファレンス, 小川清, 技術評論社, 1996, ISBN 978-4774102894
共通フレーム98―SLCP‐JCF98〈1998年版〉ソフトウェアを中心としたシステム開発および取引のための共通フレーム国際規格適合, 小川清(共著), 通算資料調査会, 1998, ISBN 978-4885282584
新 科学の本っておもしろい, 小川清(共著)連合出版, 2003, ISBN 4897721873
組込み開発者におくるMISRA‐C―組込みプログラミングの高信頼化ガイド, 小川清(共著)日本規格協会, 2004, ISBN 978-4542503342
組込みソフトウェアレポート 2006, 小川清(共著)翔泳社, 2006, ISBN 978-4798110073
組込み開発者におくるMISRA‐C:2004―C言語利用の高信頼化ガイド, 小川清(共著)日本規格協会, 2006, ISBN 978-4542503465
組込みシステム開発事例集, 小川清(共著), 工業調査会, 2006, ISBN 978-4769351313
計画者の一日、文学フリマガイドブック2016年春(通算第9号),小川清(共著),文学フリマガイドブック編集委員会, 2016

関連資料

夜勤明けで免許更新で眼鏡付きになった。69歳のゴールド免許

計算終わるのに3年かかる 失敗から学ばない私

デバッグモードでしか動かないプログラム。静的検査。

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索引体系化に失敗。統計を取ろう。

失敗してもめげないプログラマになるには。仮説(174)

失敗の記録:文字列処理スクリプトの場合

QC検定に落ち「たか」らかける記事。20,000人の方に読んでいただけ「たか」ら書ける記事。「たかたか」分析の勧め。

作業診断(process assessment)を成功させる5つの鍵。失敗する5つの罠 。仮説(50)

<この記事は個人の過去の経験に基づく個人の感想です。現在所属する組織、業務とは関係がありません。>
This article is an individual impression based on the individual's experience. It has nothing to do with the organization or business to which I currently belong.

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ver. 0.01 初稿 20230729
ver. 0.02 ありがとう追記  20230730

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