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IT分野から与謝野晶子を学ぶには

Last updated at Posted at 2022-01-22

下に記載している行事に行くかどうか迷い中で、与謝野晶子のデータの解析か、プログラムができたら行こうかとしたのが、この記事です。

この記事がいかにIT分野にとって重要かは、この記事を参照する記事をお読みになってご理解ください。

与謝野晶子 生誕140年 神奈川県立図書館
https://www.klnet.pref.kanagawa.jp/yokohama/materials/topics_tobira162.pdf

与謝野晶子記念館

自己参照

「晶子と啄木」平板な批評を超えるための自然言語処理と社会評価法

人生で影響を受けた本100冊。

#「与謝野晶子」検索(google)

与謝野晶子 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/与謝野晶子
与謝野 晶子(正字: 與謝野 晶子、よさの あきこ、1878年(明治11年)12月7日 - 1942年(昭和17年)5月29日)は、日本の歌人、作家、思想家。 戸籍名与謝野 志やう(よさの しょう)。旧姓鳳(ほう)。ペンネームの「晶子」の「晶」は、本名の「しょう」から取った。
文学活動‎: ‎ロマン主義 最終学歴‎: ‎堺市立堺女学校技芸科
代表作‎: ‎『みだれ髪』(1901年); 『君死にたまふこと... 職業‎: ‎歌人、作家
‎みだれ髪 · ‎与謝野鉄幹 · ‎与謝野馨 · ‎与謝野秀

与謝野晶子(よさの あきこ)とは - コトバンク
https://kotobank.jp/word/与謝野晶子-22117
美術人名辞典 - 与謝野晶子の用語解説 - 歌人。大阪生。名はしょう。「明星」の主宰者与謝野鉄幹と結婚。『みだれ髪』を刊行。積極的な人間性賛美の声を艶麗大胆に歌い、「 明星」の浪漫主義短歌の指標となる。また古典に造詣深く源氏物語研究には独自の ...

与謝野晶子 | 著者プロフィール | 新潮社
https://www.shinchosha.co.jp/sp/writer/3213/
与謝野晶子のプロフィール:大阪・堺生れ。旧姓鳳、本名志よう。生家は菓子商で、店をきりもりする後妻の母の背を見つつ、父の蔵書の古典に親しんで成長。22の年、10代から始めた短歌が「明星」に載り、与謝野鉄幹と出遇う。翌1901(明治34)年、彼との恋.

作家別作品リスト:与謝野 晶子
https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person885.html
また、上記の短歌、「君死にたまうことなかれ」をはじめとする詩や小説、童話のみならず、源氏物語などの古典研究、婦人問題に関する評論活動、文化学院をよりどころとした女子教育など、多方面にわたって活躍する。 wikipediaアイコン 「与謝野晶子」 ...
作家名読み‎: ‎よさの あきこ 没年‎: ‎1942-05-29
作家名‎: ‎与謝野 晶子 ローマ字表記‎: ‎Yosano, Akiko

与謝野晶子 みだれ髪 - 青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/cards/000885/files/51307_47033.html
この書の体裁は悉く藤島武二先生の意匠に成れり表紙画みだれ髪の輪郭は恋愛の矢のハートを射たるにて矢の根より吹き出でたる花は詩を意味せるなり. [#改ページ]. 臙脂紫. 夜の 帳 ( ちやう ) にささめき尽きし星の今を 下界 ( げかい ) の人の鬢のほつれ ...

与謝野晶子について | 与謝野晶子倶楽部
www.yosanoakiko-club.com/html/history.html
与謝野晶子は、明治11年(1878)12月7日堺県堺区(現大阪府堺市)甲斐町四六番屋敷で和菓子商を営んでいた鳳宗七・津祢を父母として生まれました。本名を志ようといいます。 晶子は、明治28年(1895)頃から歌を雑誌に投稿し始めました。当初は、 旧派の ...

【明治の50冊】(32)与謝野晶子『みだれ髪』 強い自己肯定が生きる力に ...
https://www.sankei.com/life/news/181015/lif1810150018-n1.html
2018/10/15 - その子二十(はたち)櫛(くし)にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな」. 「やは肌のあつき血汐(ちしほ)にふれも見でさびしからずや道を説く君」. 与謝野晶子の第一歌集『 みだれ髪』は、明治34年8月、明治の詩歌壇をリードした歌人の ...

与謝野晶子の性格と経歴の代表作は?生い立ちとエピソードが面白い ...
https://kotoyumin.com › 哲学と文学(本の話) › 作家や偉人のエピソード
2018/10/30 - 歌人として有名な与謝野晶子。 ご存知ですよね。 『君死に給うことなかれ』の作者として有名です。 『君死に給うことなかれ』の内容から、なんとなく平和主義者というイメージが強い人です。 でも、実際の与謝野晶子はどんな人物で、どんな人生 ...

与謝野晶子 | 近代日本人の肖像 - 国立国会図書館
www.ndl.go.jp/portrait/datas/347.html
解説. 歌人、詩人。堺女学校卒業。明治32年(1899)関西青年文学会に参加、33年与謝野鉄幹の東京新詩社に参加し、『明星』誌上に短歌を掲載。鉄幹と恋愛関係となり上京、34年8月『みだれ髪』を発表、反響を呼んだ。同年鉄幹と結婚。その後も日本浪漫主義 ...
号・別称等‎: ‎鳳晶(ほうしょう) 出身地(現在)‎: ‎大阪府
職業・身分‎: ‎文学者 生没年月日‎: ‎明治11年12月7日〜昭和17年5月2...

与謝野晶子(よさのあきこ)はどんな人?Weblio辞書
https://www.weblio.jp/content/与謝野晶子
「与謝野晶子」の意味は歌人のこと。Weblio辞書では「与謝野晶子」の意味や使い方、 用例、類似表現などを解説しています

#与謝野晶子 青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person885.html

晶子詩篇全集 (新字旧仮名、作品ID:2557) 
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名、作品ID:2558) 
遺書 (新字旧仮名、作品ID:2559) 
産屋物語 (新字新仮名、作品ID:3317) 
女が来て (新字旧仮名、作品ID:2556) 
「女らしさ」とは何か (新字新仮名、作品ID:3325) 
階級闘争の彼方へ (新字新仮名、作品ID:3642) 
帰つてから (新字旧仮名、作品ID:2553) 
既成宗教の外 (新字新仮名、作品ID:58287) 
教育の民主主義化を要求す (新字新仮名、作品ID:3640) 
鏡心灯語 抄 (新字新仮名、作品ID:3632) 
激動の中を行く (新字新仮名、作品ID:3637) 
恋衣 (新字旧仮名、作品ID:2086)     →山川 登美子(著者)    →増田 雅子(著者)
紅梅 (旧字旧仮名、作品ID:4291) 
午後 (新字旧仮名、作品ID:2554) 
御門主 (新字旧仮名、作品ID:2550) 
産褥の記 (新字旧仮名、作品ID:705) 
三面一体の生活へ (新字新仮名、作品ID:3322) 
私娼の撲滅について (新字新仮名、作品ID:3634) 
姑と嫁について (新字新仮名、作品ID:3320) 
姑と嫁に就て(再び) (旧字旧仮名、作品ID:4289) 
食糧騒動について (新字新仮名、作品ID:3636) 
女子の独立自営 (新字新仮名、作品ID:3631) 
『新新訳源氏物語』あとがき (新字新仮名、作品ID:13200) 
新婦人協会の請願運動 (新字新仮名、作品ID:3644) 
住吉祭 (新字旧仮名、作品ID:2549) 
選挙に対する婦人の希望 (新字新仮名、作品ID:3635) 
そぞろごと (旧字旧仮名、作品ID:59150) 
台風 (新字旧仮名、作品ID:809) 
註釈与謝野寛全集 (新字旧仮名、作品ID:2560) 
月二夜 (新字旧仮名、作品ID:2548) 
月夜 (新字旧仮名、作品ID:46151) 
貞操は道徳以上に尊貴である (旧字旧仮名、作品ID:4292) 
隣の家 (新字旧仮名、作品ID:2167) 
戸の外まで (新字旧仮名、作品ID:2555) 
何故の出兵か (新字新仮名、作品ID:3326) 
日記のうち (新字旧仮名、作品ID:2551) 
初島紀行 (旧字旧仮名、作品ID:4658) 
巴里より (新字旧仮名、作品ID:2168)     →与謝野 寛(著者)
巴里にて (旧字旧仮名、作品ID:4290) 
巴里の独立祭 (旧字旧仮名、作品ID:4296) 
巴里の旅窓より (旧字旧仮名、作品ID:4295) 
巴里まで (旧字旧仮名、作品ID:4294) 
非人道的な講和条件 (新字新仮名、作品ID:3641) 
ひらきぶみ (新字旧仮名、作品ID:3629) 
平塚さんと私の論争 (新字新仮名、作品ID:3323) 
平塚・山川・山田三女史に答う (新字新仮名、作品ID:3324) 
婦人改造と高等教育 (新字新仮名、作品ID:3633) 
婦人改造の基礎的考察 (新字新仮名、作品ID:3639) 
婦人指導者への抗議 (新字新仮名、作品ID:3643) 
婦人と思想 (新字新仮名、作品ID:3630) 
婦人も参政権を要求す (新字新仮名、作品ID:3638) 
文化学院の設立について (新字新仮名、作品ID:3645) 
母性偏重を排す (新字新仮名、作品ID:3321) 
舞姫 (新字旧仮名、作品ID:2165) 
満蒙遊記 附 満蒙の歌(新字旧仮名、作品ID:43481)     →与謝野 寛(著者)
みだれ髪 (新字旧仮名、作品ID:51307) 
みだれ髪(昭和8年) (旧字旧仮名、作品ID:547) 
みだれ髪(明治34年) (旧字旧仮名、作品ID:548) 
六日間 (日記)(新字旧仮名、作品ID:2552) 
夢の影響 (旧字旧仮名、作品ID:2166) 
離婚について (新字新仮名、作品ID:3318) 
私の生ひ立ち (新字旧仮名、作品ID:668) 
私の貞操観 (新字新仮名、作品ID:3319) 

除く「源氏物語」

みだれ髪 作品ID:51307

#臙脂紫
夜の帳《ちやう》にささめき尽きし星の今を下界《げかい》の人の鬢のほつれよ
歌にきけな誰れ野の花に紅き否《いな》むおもむきあるかな春《はる》罪《つみ》もつ子
髪《かみ》五尺ときなば水にやはらかき少女《をとめ》ごころは秘めて放たじ
血ぞもゆるかさむひと夜の夢のやど春を行く人神おとしめな
椿それも梅もさなりき白かりきわが罪問はぬ色《いろ》桃《もゝ》に見る
その子|二十《はたち》櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな
堂の鐘のひくきゆふべを前髪の桃のつぼみに経《きやう》たまへ君
紫にもみうらにほふみだれ篋《ばこ》をかくしわづらふ宵の春の神
臙脂色《えんじいろ》[#ルビの「えんじいろ」は初出では「ゑんじいろ」]は誰にかたらむ血のゆらぎ春のおもひのさかりの命《いのち》
紫の濃き虹説きしさかづきに映《うつ》る春の子|眉毛《まゆげ》かぼそき
紺青《こんじやう》を絹にわが泣く春の暮やまぶきがさね友《とも》歌ねびぬ
まゐる酒に灯《ひ》あかき宵を歌たまへ女《をんな》はらから牡丹に名なき
海棠にえうなくときし紅《べに》すてて夕雨《ゆふさめ》みやる瞳《ひとみ》よたゆき
水にねし嵯峨の大堰《おほゐ》のひと夜《よ》神《がみ》絽蚊帳《ろがや》の裾の歌ひめたまへ
春の国恋の御国のあさぼらけしるきは髪か梅花《ばいくわ》のあぶら
今はゆかむさらばと云ひし夜の神の御裾《みすそ》さはりてわが髪ぬれぬ
細きわがうなじにあまる御手《みて》のべてささへたまへな帰る夜の神
清水《きよみづ》へ祇園《ぎをん》をよぎる桜月夜《さくらづきよ》こよひ逢ふ人みなうつくしき
秋の神の御衣《みけし》より曳く白き虹ものおもふ子の額に消えぬ
経《きやう》はにがし春のゆふべを奥の院の二十五菩薩歌うけたまへ
山ごもりかくてあれなのみをしへよ紅《べに》つくるころ桃の花さかむ
とき髪に室《むろ》むつまじの百合のかをり消えをあやぶむ夜《よ》の淡紅色《ときいろ》よ
雲ぞ青き来し夏姫《なつひめ》が朝の髪うつくしいかな水に流るる
夜の神の朝のり帰る羊とらへちさき枕のしたにかくさむ
みぎはくる牛かひ男歌あれな秋のみづうみあまりさびしき
やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君
許したまへあらずばこその今のわが身うすむらさきの酒うつくしき
わすれがたきとのみに趣味《しゆみ》をみとめませ説かじ紫その秋の花
人かへさず暮れむの春の宵ごこち小琴《をごと》にもたす乱れ乱れ髪
たまくらに鬢《びん》のひとすぢきれし音《ね》を小琴《をごと》と聞きし春の夜の夢
春雨にぬれて君こし草の門《かど》よおもはれ顔の海棠の夕
小草《をぐさ》いひぬ『酔へる涙の色にさかむそれまで斯くて覚めざれな少女《をとめ》』
牧場いでて南にはしる水ながしさても緑の野にふさふ君
春よ老いな藤によりたる夜《よ》の舞殿《まひどの》ゐならぶ子らよ束《つか》の間《ま》老いな
雨みゆるうき葉しら蓮《はす》絵師の君に傘まゐらする三尺の船
御相《みさう》いとどしたしみやすきなつかしき若葉《わかば》木|立《だち》の中《なか》の盧遮那仏《るしやなぶつ》
さて責むな高きにのぼり君みずや紅《あけ》の涙の永劫《えいごふ》[#ルビの「えいごふ」は初出では「えうごふ」]のあと
春雨にゆふべの宮《みや》をまよひ出でし小羊《こひつじ》君《きみ》をのろはしの我れ
ゆあみする泉の底の小百合花《さゆりばな》二十《はたち》の夏をうつくしと見ぬ
みだれごこちまどひごこちぞ頻なる百合ふむ神に乳《ちゝ》おほひあへず
くれなゐの薔薇《ばら》のかさねの唇に霊の香のなき歌のせますな
旅のやど水に端居《はしゐ》の僧の君をいみじと泣きぬ夏の夜の月
春の夜の闇《やみ》の中《なか》くるあまき風しばしかの子が髪に吹かざれ
水に飢ゑて森をさまよふ小羊のそのまなざしに似たらずや君
誰ぞ夕《ゆふべ》ひがし生駒《いこま》の山の上のまよひの雲にこの子うらなへ
悔いますなおさへし袖に折れし剣《つるぎ》つひの理想《おもひ》の花に刺《とげ》あらじ
額《ぬか》ごしに暁《あけ》の月みる加茂川の浅水色《あさみづいろ》のみだれ藻染《もぞめ》よ
御袖《みそで》くくりかへりますかの薄闇《うすやみ》の欄干《おばしま》夏の加茂川の神
なほ許せ御国遠くば夜《よ》の御神《みかみ》紅盃船《べにざらふね》に送りまゐらせむ
狂ひの子われに焔《ほのほ》の翅《はね》かろき百三十里あわただしの旅
今ここにかへりみすればわがなさけ闇《やみ》をおそれぬめしひに似たり
うつくしき命を惜しと神のいひぬ願ひのそれは果してし今
わかき小指《をゆび》胡紛《ごふん》をとくにまどひあり夕ぐれ寒き木蓮の花
ゆるされし朝よそほひのしばらくを君に歌へな山の鶯
ふしませとその間《ま》さがりし春の宵|衣桁《いかう》にかけし御袖かづきぬ[#「かづきぬ」は初出では「かつぎぬ」]
みだれ髪を京の島田にかへし朝ふしてゐませの君ゆりおこす
しのび足に君を追ひゆく薄月夜《うすづきよ》右のたもとの文がらおもき
紫に小草《をぐさ》が上へ影おちぬ野の春かぜに髪けづる朝
絵日傘をかなたの岸の草になげわたる小川よ春の水ぬるき
しら壁へ歌ひとつ染めむねがひにて笠はあらざりき二百里の旅
嵯峨の君を歌に仮せなの朝のすさびすねし鏡のわが夏姿
ふさひ知らぬ新婦《にひびと》かざすしら萩に今宵の神のそと片笑《かたゑ》みし
ひと枝の野の梅をらば足りぬべしこれかりそめのかりそめの別れ
鶯は君が夢よと[#「夢よと」は初出では「声よと」]もどきながら緑のとばりそとかかげ見る
紫の紅の滴《したゝ》り花におちて成りしかひなの夢うたがふな
ほととぎす嵯峨へは一里京へ三里水の清瀧《きよたき》夜の明けやすき
紫《むらさき》の理想《りさう》の雲はちぎれ/\仰ぐわが空それはた消えぬ
乳ぶさおさへ神秘《しんぴ》のとばりそとけりぬここなる花の紅《くれなゐ》ぞ濃き
神の背《せな》にひろきながめをねがはずや今かたかたの袖こむらさき[#「袖こむらさき」は初出では「袖ぞむらさき」]
とや心朝の小琴《をごと》の四つの緒のひとつを永久《とは》に神きりすてし
ひく袖に片笑《かたゑみ》もらす春ぞわかき朝のうしほの恋のたはぶれ
くれの春隣すむ画師《ゑし》うつくしき今朝《けさ》山吹に声わかかりし
郷人《さとびと》にとなり邸《やしき》のしら藤の花はとのみに問ひもかねたる
人にそひて樒《しきみ》ささぐるこもり妻《づま》母なる君を御墓《みはか》に泣きぬ
なにとなく君に待たるるここちして出でし花野の夕月夜かな
おばしまにおもひはてなき身をもたせ小萩をわたる秋の風見る
ゆあみして泉を出でしわがはだに[#「わがはだに」は初出では「やははだに」]ふるるはつらき人の世のきぬ
売りし琴にむつびの曲《きよく》をのせしひびき逢魔《あふま》がどきの黒百合折れぬ
うすものの二尺のたもとすべりおちて蛍ながるる夜風《よかぜ》の青き
恋ならぬねざめたたずむ野のひろさ名なし小川のうつくしき夏
このおもひ何とならむのまどひもちしその昨日《きのふ》すらさびしかりし我れ
おりたちてうつつなき身の牡丹見ぬそぞろや夜《よる》を蝶のねにこし
その涙のごふえにしは[#「えにしは」は初出では「ゑにしは」]持たざりきさびしの水に見し二十日月《はつかづき》
水十里ゆふべの船をあだにやりて柳による子ぬかうつくしき(をとめ)
旅の身の大河《おほかは》ひとつまどはむや徐《しづ》かに日記《にき》の里の名けしぬ(旅びと)
小傘《をがさ》とりて朝の水くみ[#「水くみ」は初出では「水くむ」]我とこそ穂麦《ほむぎ》あをあを小雨《こさめ》ふる里
おとに立ちて小川をのぞく乳母が小窓《こまど》小雨《こさめ》のなかに山吹のちる
恋か血か牡丹に尽きし春のおもひとのゐの宵のひとり歌なき
長き歌を牡丹にあれの宵の殿《おとど》妻となる身の我れぬけ出でし
春|三月《みつき》柱《ぢ》おかぬ琴に音たてぬふれしそぞろの宵の乱れ髪
いづこまで君は帰るとゆふべ野にわが袖ひきぬ翅《はね》ある童《わらは》
ゆふぐれの戸に倚り君がうたふ歌『うき里去りて往きて帰らじ』
さびしさに百二十里をそぞろ来ぬと云ふ人あらばあらば如何ならむ
君が歌に袖かみし子を誰と知る浪速の宿は秋寒かりき
その日より魂にわかれし我れむくろ美しと見ば人にとぶらへ
今の我に歌のありやを問ひますな柱《ぢ》なき繊絃《ほそいと》これ二十五|絃《げん》
神のさだめ命のひびき終《つひ》の我世|琴《こと》に斧《をの》うつ音ききたまへ
人ふたり無才《ぶさい》の二字を歌に笑みぬ恋《こひ》二万|年《ねん》ながき短き
#蓮の花船
漕ぎかへる夕船《ゆふぶね》おそき僧の君|紅蓮《ぐれん》や多きしら蓮《はす》や多き
あづまやに水のおときく藤の夕はづしますなのひくき枕よ
御袖ならず御髪《みぐし》のたけときこえたり七尺いづれしら藤の花
夏花のすがたは細きくれなゐに真昼《まひる》いきむの恋よこの子よ
肩おちて経《きやう》にゆらぎのそぞろ髪をとめ有心者《うしんじや》春の雲こき
とき髪を若枝《わかえ》にからむ風の西よ二尺に足らぬ[#「二尺に足らぬ」は初出では「二尺足らぬ」]うつくしき虹
うながされて汀《みぎは》の闇《やみ》に車おりぬほの紫の反橋《そりはし》の藤《ふぢ》
われとなく梭《をさ》の手とめし門《かど》の唄《うた》姉がゑまひの底はづかしき
ゆあがりのみじまひなりて姿見に笑みし昨日《きのふ》の無きにしもあらず
人まへを袂すべりしきぬでまり知らずと云ひてかかへてにげぬ
ひとつ篋《はこ》にひひなをさめて蓋《ふた》とぢて何となき息《いき》桃にはばかる
ほの見しは奈良のはづれの若葉宿《わかばやど》うすまゆずみのなつかしかりし
紅《あけ》に名の知らぬ花さく野の小道《こみち》いそぎたまふな小傘《をがさ》の一人《ひとり》
くだり船|昨夜《よべ》月かげに歌そめし御堂《みだう》の壁も見えず見えずなりぬ
師の君の目を病みませる庵《いほ》の庭へうつしまゐらす白菊の花
文字ほそく君が歌ひとつ染めつけぬ玉虫《たまむし》ひめし小筥《こばこ》の蓋《ふた》に
ゆふぐれを籠へ鳥よぶいもうとの爪先《つまさき》ぬらす海棠の雨
ゆく春をえらびよしある絹袷衣《きぬあはせ》ねびのよそめを一人《ひとり》に問ひぬ
ぬしいはずとれなの筆の水の夕そよ墨足らぬ撫子《なでしこ》がさね
母よびてあかつき問ひし君といはれそむくる片頬柳にふれぬ
のろひ歌かきかさねたる反古《ほご》とりて黒き胡蝶をおさへぬるかな
額《ぬか》しろき聖よ見ずや夕ぐれを海棠に立つ春夢見姿《はるゆめみすがた》
笛の音に法華経うつす手をとどめひそめし眉よまだうらわかき
白檀《びやくだん》のけむりこなたへ絶えずあふるにくき扇をうばひぬるかな
母なるが枕経《まくらぎやう》よむかたはらのちひさき足をうつくしと見き
わが歌に瞳《ひとみ》のいろをうるませしその君去りて十日たちにけり
かたみぞと風なつかしむ小扇のかなめあやふくなりにけるかな
春の川のりあひ舟のわかき子が昨夜《よべ》の泊《とまり》の唄《うた》ねたましき
泣かで急げやは手にはばき解くえにしえにし[#「えにしえにし」は初出では「ゑにしゑにし」]持つ子の夕を待たむ
燕なく朝をはばきの紐《ひも》ぞゆるき柳かすむやその家《や》のめぐり
小川われ村のはづれの柳かげに消えぬ姿を泣く子|朝《あさ》見《み》し
鶯に朝寒からぬ京の山おち椿ふむ人むつまじき
道たま/\蓮月が庵のあとに出でぬ梅に相行く西の京の山
君が前に李青蓮[#「李青蓮」は初出では「李春蓮」]説くこの子ならずよき墨なきを梅にかこつな
あるときはねたしと見たる友の髪に香の煙のはひかかるかな
わが春の二十姿《はたちすがた》と打ぞ見ぬ底くれなゐのうす色牡丹
春はただ盃にこそ注《つ》ぐべけれ智慧あり顔の木蓮や花
さはいへど君が昨日《きのふ》の恋がたりひだり枕の切なき夜半よ
人そぞろ宵の羽織の肩うらへかきしは歌か芙蓉といふ文字
琴の上に梅の実おつる宿の昼よちかき清水に歌ずする君
うたたねの君がかたへの旅づつみ恋の詩集の古きあたらしき
戸に倚りて菖蒲《あやめ》売《う》る子がひたひ髪にかかる薄靄《うすもや》にほひある朝
五月雨《さみだれ》もむかしに遠き山の庵|通夜《つや》する人に卯の花いけぬ
四十八|寺《じ》[#ルビの「じ」は初出では「ぢ」]そのひと寺《てら》の鐘なりぬ今し江の北|雨雲《あまぐも》ひくき
人の子にかせしは罪かわがかひな白きは神になどゆづるべき
ふりかへり許したまへの袖だたみ闇《やみ》くる風に春ときめきぬ
夕ふるはなさけの雨よ旅の君ちか道とはで宿とりたまへ
巌《いは》をはなれ谿《たに》をくだりて躑躅《つゝじ》をりて都の絵師と水に別れぬ
春の日を恋に誰れ倚るしら壁ぞ憂きは旅の子藤たそがるる
油《あぶら》のあと島田のかたと今日《けふ》知りし壁に李《すもゝ》の花ちりかかる
うなじ手にひくきささやき藤の朝をよしなやこの子行くは旅の君
まどひなくて経ずする我と見たまふか下品《げぼん》の仏《ほとけ》上品《じやうぼん》の仏《ほとけ》
ながしつる四つの笹舟《さゝぶね》紅梅を載せしがことにおくれて往きぬ
奥の室《ま》のうらめづらしき初声《うぶごゑ》に血の気のぼりし面《おも》まだ若き
人の歌をくちずさみつつ夕よる柱つめたき秋の雨かな
小百合さく小草がなかに君まてば野末にほひて虹あらはれぬ
かしこしといなみにいひて我とこそその山坂を御手に倚らざりし
鳥辺野は御親の御墓あるところ清水坂《きよみづざか》に歌はなかりき
御親まつる墓のしら梅|中《なか》に白く熊笹《くまざさ》小笹《をざさ》たそがれそめぬ
男《をとこ》きよし載するに僧のうらわかき月にくらしの蓮《はす》の花船《はなぶね》
経にわかき僧のみこゑの片明《かたあか》り月の蓮船《はすぶね》兄こぎかへる
浮葉きるとぬれし袂の紅《あけ》のしづく蓮《はす》にそそぎてなさけ教へむ
こころみにわかき唇ふれて見れば冷かなるよしら蓮の露
明くる夜の河はばひろき嵯峨の欄《らん》きぬ水色の二人《ふたり》の夏よ
藻の花のしろきを摘むと山みづに文がら濡《ひ》ぢぬうすものの袖
牛の子を木かげに立たせ絵にうつす君がゆかたに柿の花ちる
誰が筆に染めし扇ぞ去年《こぞ》までは白きをめでし君にやはあらぬ
おもざしの似たるにまたもまどひけりたはぶれますよ恋の神々《かみ/″\》
五月雨に築土《ついぢ》くづれし鳥羽殿《とばどの》のいぬゐの池におもだかさきぬ
つばくらの羽《はね》にしたたる春雨をうけてなでむかわが朝寝髪
しら菊を折りてゑまひし朝すがた垣間みしつと人の書きこし
八つ口をむらさき緒もて我れとめじひかばあたへむ三尺の袖
春かぜに桜花ちる層塔《そうたふ》のゆふべを鳩の羽《は》に歌そめむ
憎からぬねたみもつ子とききし子の垣の山吹歌うて過ぎぬ
おばしまのその片袖ぞおもかりし鞍馬を西へ流れにし霞
ひとたびは神より更ににほひ高き朝をつつみし練《ねり》の下襲《したがさね》
#白百合
月の夜の蓮《はす》のおばしま君うつくしうら葉の御歌《みうた》わすれはせずよ
たけの髪をとめ二人《ふたり》に月うすき今宵しら蓮《はす》色まどはずや
荷葉《はす》なかば誰にゆるすの上《かみ》の御句《みく》ぞ御袖《みそで》片取《かたと》るわかき師の君
おもひおもふ今のこころに分ち分かず君やしら萩われやしろ百合
いづれ君ふるさと遠き人の世ぞと御手はなちしは[#「はなちしは」は初出では「はなしは」]昨日《きのふ》の夕
三たりをば世にうらぶれしはらからとわれ先づ云ひぬ西の京の宿
今宵《こよひ》まくら神にゆづらぬやは手なりたがはせまさじ白百合の夢
夢にせめてせめてと思ひその神に小百合の露の歌ささやきぬ
次のまのあま戸そとくるわれをよびて秋の夜いかに長きみぢかき
友のあしのつめたかりきと旅の朝わかきわが師に心なくいひぬ[#「いひぬ」は初出では「いいひぬ」]
ひとまおきてをりをりもれし君がいきその夜しら梅だくと夢みし
いはず聴かずただうなづきて別れけりその日は六日|二人《ふたり》と一人《ひとり》
もろ羽かはし掩ひしそれも甲斐なかりきうつくしの友西の京の秋
星となりて逢はむそれまで思ひ出でな一つふすまに聞きし秋の声
人の世に才秀でたるわが友の名の末かなし今日《けふ》秋くれぬ
星の子のあまりによわし袂あげて魔にも鬼にも勝《か》たむと云へな
百合の花わざと魔の手に折らせおきて拾ひてだかむ神のこころか
しろ百合はそれその人の高きおもひおもわは艶《にほ》ふ紅芙蓉《べにふよう》とこそ
さはいへどそのひと時よまばゆかりき夏の野しめし白百合の花
友は二十《はたち》ふたつこしたる我身なりふさはずあらじ恋と伝へむ
その血潮ふたりは吐かぬちぎりなりき春を山蓼《やまたで》たづねますな君
秋を三人《みたり》椎の実なげし鯉やいづこ池の朝かぜ手と手つめたき
かの空よ若狭は北よわれ載せて行く雲なきか西の京の山
ひと花はみづから渓にもとめきませ若狭の雪に堪へむ紅《くれなゐ》
『筆のあとに山居《やまゐ》のさまを知りたまへ』人への人の文さりげなき
京はもののつらきところと書きさして見おろしませる加茂の河しろき
恨みまつる湯におりしまの一人居《ひとりゐ》を歌なかりきの君へだてあり
秋の衾《ふすま》あしたわびし身うらめしきつめたきためし春の京に得ぬ
わすれては谿へおりますうしろ影ほそき御肩《みかた》に春の日よわき
京の鐘この日このとき我れあらずこの日このとき人と人を泣きぬ
琵琶の海山ごえ行かむいざと云ひし秋よ三人《みたり》よ人そぞろなりし
京の水の深み見おろし秋を人の裂きし小指《をゆび》の血のあと寒き
山蓼のそれよりふかきくれなゐは梅よはばかれ神にとがおはむ
魔のまへに理想《おもひ》くだきしよわき子と友のゆふべをゆびさしますな
魔のわざを神のさだめと眼を閉ぢし友の片手の花あやぶみぬ
歌をかぞへその子この子にならふなのまだ寸《すん》ならぬ白百合の芽よ
#はたち妻
露にさめて瞳《ひとみ》もたぐる野の色よ夢のただちの紫の虹
やれ壁にチチアンが名はつらかりき湧く酒がめを夕に秘めな
何となきただ一ひらの雲に見ぬみちびきさとし聖歌《せいか》のにほひ
神に[#「神に」は初出では「袖に」]そむきふたたびここに君と見ぬ別れの別れさいへ乱れじ
淵の水になげし聖書を又もひろひ空《そら》仰ぎ泣くわれまどひの子
聖書だく子人の御親《みおや》の墓に伏して弥勒《みろく》の名をば夕に喚びぬ
神ここに力をわびぬとき紅《べに》のにほひ興《きよう》がるめしひの少女《をとめ》
痩せにたれかひなもる血ぞ猶わかき罪を泣く子と神よ見ますな
おもはずや夢ねがはずや若人《わかうど》よもゆるくちびる君に映《うつ》らずや
君さらば巫山《ふざ》の春のひと夜妻《よづま》またの世までは忘れゐたまへ
あまきにがき味うたがひぬ我を見てわかきひじりの流しにし涙
歌に名は相《あひ》問《と》はざりきさいへ一夜《ひとよ》ゑにしのほかの一夜とおぼすな
水の香をきぬにおほひぬわかき神草には見えぬ風のゆるぎよ
ゆく水のざれ言きかす神の笑まひ御歯《みは》あざやかに花の夜あけぬ
百合にやる天《あめ》の小蝶のみづいろの翅《はね》にしつけの糸をとる神
ひとつ血の胸くれなゐの春のいのちひれふすかをり神もとめよる
わがいだくおもかげ君はそこに見む春のゆふべの黄雲《きぐも》のちぎれ
むねの清水あふれてつひに濁りけり君も罪の子我も罪の子
うらわかき僧よびさます春の窓ふり袖ふれて経くづれきぬ
今日《けふ》を知らず智慧の小石は問はでありき星のおきてと別れにし朝
春にがき貝多羅葉《ばいたらえふ》の名をききて堂の夕日に友の世泣きぬ
ふた月を歌にただある三|本《ぼん》樹《ぎ》加茂川千鳥恋はなき子ぞ
わかき子が乳《ちゝ》の香まじる春雨に上羽《うはば》を染めむ白き鳩われ
夕ぐれを花にかくるる小狐のにこ毛にひびく北嵯峨の鐘
見しはそれ緑の夢のほそき夢ゆるせ旅人かたり草なき
胸と胸とおもひことなる松のかぜ友の頬を吹きぬ我頬を吹きぬ
野茨《のばら》をりて髪にもかざし手にもとり永き日野辺に君まちわびぬ
春を説くなその朝かぜにほころびし袂だく子に君こころなき
春をおなじ急瀬《はやせ》さばしる若鮎の釣緒《つりを》の細緒[#「細緒」は初出では「細う」]くれなゐならぬ
みなぞこにけぶる黒髪ぬしや誰れ緋鯉のせなに梅の花ちる
秋を人のよりし柱にとがめあり[#「とがめあり」は初出では「とがぬあり」]梅にことかるきぬぎぬの歌
京の山のこぞめしら梅人ふたりおなじ夢みし春と知りたまへ
なつかしの湯の香梅が香山の宿の板戸によりて人まちし闇
詞にも歌にもなさじわがおもひその日そのとき胸より胸に
歌にねて昨夜《よべ》梶の葉の作者見ぬうつくしかりき黒髪の色
下京《しもぎやう》や紅屋《べにや》が門《かど》をくぐりたる男かはゆし[#「男かはゆし」は初出では「男かわゆし」]春の夜の月
枝折戸あり紅梅さけり水ゆけり立つ子われより笑みうつくしき
しら梅は袖に湯の香は下のきぬにかりそめながら君さらばさらば
二十《はた》とせの我世の幸《さち》はうすかりきせめて今見る夢やすかれな
二十《はた》とせのうすきいのちのひびきありと浪華の夏の歌に泣きし君
かづくきぬに[#「かづくきぬに」は初出では「かつぐきぬに」]その間《ま》の床《とこ》の梅ぞにくき昔がたりを夢に寄する君
それ終に夢にはあらぬそら語り中《なか》のともしびいつ君きえし
君ゆくとその夕ぐれに二人して柱にそめし白萩の歌
なさけあせし文みて病みておとろへてかくても人を猶恋ひわたる
夜の神のあともとめよるしら綾の鬢の香朝の春雨の宿
その子ここに夕片笑《ゆふかたゑ》みの二十《はたち》びと虹のはしらを説くに隠れぬ
このあした君があげたるみどり子のやがて得む恋うつくしかれな
恋の神にむくいまつりし今日の歌ゑにしの神はいつ受けまさむ
かくてなほあくがれますか真善美わが手の花はくれなゐよ君
くろ髪の千すぢの髪のみだれ髪かつおもひみだれおもひみだるる
そよ理想《りさう》おもひにうすき身なればか朝の露草《つゆくさ》人ねたかりし
とどめあへぬそぞろ心は人しらむくづれし牡丹さぎぬに紅き
『あらざりき』そは後《のち》の人のつぶやきし我には永久《とは》[#ルビの「とは」は初出では「とせ」]のうつくしの夢
行く春の一絃《ひとを》一柱《ひとぢ》におもひありさいへ火《ほ》かげのわが髪ながき
のらす神あふぎ見するに瞼《まぶた》おもきわが世の闇の夢の小夜中《さよなか》
そのわかき羊は誰に似たるぞの瞳《ひとみ》の御色《みいろ》野は夕なりし
あえかなる白きうすものまなじりの火かげの栄《はえ》の詛《のろ》はしき[#「詛《のろ》はしき」は初出では「咀《のろ》はしき」]君
紅梅にそぞろゆきたる京の山叔母の尼すむ寺は訪はざりし
くさぐさの色ある花によそはれし棺《ひつぎ》のなかの友うつくしき
五つとせは夢にあらずよみそなはせ春に色なき草ながき里
すげ笠にあるべき歌と強ひゆきぬ若葉よ薫《かを》れ生駒《いこま》葛城《かつらぎ》
裾たるる紫ひくき根なし雲牡丹が夢の真昼《まひる》しづけき
紫のわが世の恋のあさぼらけ諸手《もろで》のかをり追風《おひかぜ》ながき
このおもひ真昼の夢と誰か云ふ酒のかをりのなつかしき春
みどりなるは学びの宮とさす神にいらへまつらで摘む夕すみれ
そら鳴りの夜ごとのくせぞ狂《くる》ほしき汝《なれ》よ小琴《をごと》よ片袖かさむ(琴に)
ぬしえらばず胸にふれむの行く春の小琴とおぼせ眉やはき君(琴のいらへて)
去年《こぞ》ゆきし姉の名よびて夕ぐれの戸に立つ人をあはれと思ひぬ
十九《つづ》のわれすでに菫を白く見し水はやつれぬはかなかるべき
ひと年をこの子のすがた絹に成らず画の筆すてて詩にかへし君
白きちりぬ紅きくづれぬ床《ゆか》の牡丹五|山《ざん》の僧の口おそろしき
今日の身に我をさそひし中《なか》の姉|小町《こまち》のはてを祈れと去《い》にぬ
秋もろし春みじかしをまどひなく説く子ありなば我れ道きかむ
さそひ入れてさらばと我手はらひます御衣《みけし》のにほひ闇《やみ》やはらかき
病みてこもる山の御堂に春くれぬ今日《けふ》文ながき絵筆とる君
河ぞひの門《かど》小雨ふる柳はら二人《ふたり》の一人《ひとり》めす馬しろき
歌は斯くよ血ぞゆらぎしと語る友に笑まひを見せしさびしき思
とおもへばぞ垣をこえたる山ひつじとおもへばぞの花よわりなの
庭下駄に水をあやぶむ花あやめ鋏《はさみ》にたらぬ力をわびぬ
柳ぬれし今朝《けさ》門《かど》すぐる文づかひ青貝《あをがひ》ずりのその箱ほそき
『いまさらにそは春せまき御胸なり』われ眼をとぢて御手にすがりぬ
その友はもだえのはてに歌を見ぬわれを召す神きぬ薄黒き
そのなさけかけますな君罪の子が狂ひのはてを見むと云ひたまへ
いさめますか道ときますかさとしますか宿世のよそに血を召しませな
もろかりしはかなかりしと春のうた焚くにこの子の血ぞあまり若き
夏やせの我やねたみの二十妻《はたちづま》里居《さとゐ》の夏に京を説く君
こもり居に集《しふ》[#ルビの「しふ」は初出では「しう」]の歌ぬくねたみ妻|五月《さつき》のやどの二人《ふたり》うつくしき
#舞姫
人に侍る大堰《おほゐ》の水のおばしまにわかきうれひの袂の長き
くれなゐの扇に惜しき涙なりき嵯峨のみじか夜[#「みじか夜」は初出では「みぢか夜」]暁《あけ》寒かりし
朝を細き雨に小鼓《こつづみ》[#ルビの「こつづみ」は初出では「こづつみ」]おほひゆくだんだら染の袖ながき君
人にそひて今日《けふ》京の子の歌をきく祇園《ぎをん》清水《きよみづ》春の山まろき
くれなゐの襟にはさめる舞扇《まひあふぎ》酔のすさびのあととめられな
桃われの前髪ゆへるくみ紐やときいろなるがことたらぬかな
浅黄地に扇ながしの都染《みやこぞめ》九尺のしごき袖よりも長き
四条|橋《ばし》おしろいあつき舞姫のぬかささやかに撲つ夕あられ
さしかざす小傘《をがさ》に紅き揚羽蝶《あげはてふ》小褄とる手に雪ちりかかる
舞姫のかりね姿ようつくしき朝|京《きやう》くだる春の川舟
紅梅に金糸のぬひの菊づくし五枚かさねし襟なつかしき
舞ぎぬの袂に声をおほひけりここのみ闇の春の廻廊《わたどの》
まこと人を打たれむものかふりあげし袂このまま夜をなに舞はむ
三たび四たびおなじしらべの京の四季おとどの君をつらしと思ひぬ
あてびとの[#「あてびとの」は初出では「あでびとの」]御膝《みひざ》へおぞやおとしけり行幸源氏《みゆきげんじ》の巻絵《まきゑ》の小櫛《をぐし》
しろがねの舞の花櫛おもくしてかへす袂のままならぬかな
四とせまへ鼓うつ手にそそがせし涙のぬしに逢はれむ我か
おほつづみ[#「おほつづみ」は初出では「おほづつみ」]抱《かゝ》へかねたるその頃よ美《よ》き衣《きぬ》きるをうれしと思ひし
われなれぬ千鳥なく夜の川かぜに鼓拍子《つづみびやうし》[#ルビの「つづみびやうし」は初出では「つつみびやうし」]をとりて行くまで
いもうとの琴には惜しきおぼろ夜よ京の子こひし鼓のひと手
よそほひし京の子すゑて絹《きぬ》のべて絵の具とく夜を春の雨ふる
そのなさけ今日|舞姫《まひひめ》に強《し》ひますか西の秀才《すさい》が眉よやつれし
#春思
いとせめてもゆるがままにもえしめよ斯くぞ覚ゆる暮れて行く春
春みじかし何に不滅《ふめつ》の命ぞとちからある乳を手にさぐらせぬ
夜《よ》の室《むろ》に絵の具かぎよる懸想《けさう》の子太古の神に春似たらずや
そのはてにのこるは何と問ふな説くな友よ歌あれ終《つひ》の十字架
わかき子が胸の小琴の音《ね》を知るや旅ねの君よたまくらかさむ
松かげにまたも相見る君とわれゑにしの神をにくしとおぼすな
きのふをば千とせの前の世とも思ひ御手なほ肩に有りとも思ふ
歌は君酔ひのすさびと墨ひかばさても消ゆべしさても消ぬべし
神よとはにわかきまどひのあやまちとこの子の悔ゆる歌ききますな
湯あがりを御風《みかぜ》めすなのわが上衣《うはぎ》ゑんじむらさき人うつくしき
さればとておもにうすぎぬかづきなれず[#「かづきなれず」は初出では「かつぎなれず」]春ゆるしませ中《なか》の小屏風
しら綾に鬢の香しみし夜着《よぎ》の襟そむるに歌のなきにしもあらず
夕ぐれの霧のまがひもさとしなりき消えしともしび神うつくしき
もゆる口になにを含まむぬれといひし人のをゆびの血は涸れはてぬ
人の子の恋をもとむる唇に毒ある蜜をわれぬらむ願ひ
ここに三とせ人の名を見ずその詩よまず[#「よまず」は初出では「よます」]過すはよわきよわき心なり
梅の渓の靄《もや》くれなゐの朝すがた山うつくしき我れうつくしき
ぬしや誰れねぶの木かげの釣床《つりどこ》の網《あみ》のめもるる水色のきぬ
歌に声のうつくしかりし旅人の行手の村の桃しろかれな
朝の雨につばさしめりし鶯を打たむの袖のさだすぎし君
御手づからの水にうがひしそれよ朝かりし紅筆《べにふで》歌かきてやまむ
春寒《はるさむ》のふた日を京の山ごもり梅にふさはぬわが髪の乱れ
歌筆を紅《べに》にかりたる尖《さき》凍《い》てぬ西のみやこの春さむき朝
春の宵をちひさく撞きて鐘を下りぬ二十七|段《だん》堂のきざはし
手をひたし水は昔にかはらずとさけぶ子の恋われあやぶみぬ
病むわれにその子五つのをととなり[#「をととなり」は初出では「をとこなり」]つたなの笛をあはれと聞く夜
とおもひてぬひし春着の袖うらにうらみの歌は書かさせますな
かくて果つる我世さびしと泣くは誰ぞしろ桔梗さく伽藍《がらん》のうらに
人とわれおなじ十九のおもかげをうつせし水よ石津川の流れ
卯の花を[#「卯の花を」は初出では「卯の衣を」]小傘《をがさ》にそへて褄とりて五月雨わぶる村はづれかな
大御油《おほみあぶら》ひひなの殿《との》にまゐらするわが前髪に桃の花ちる
夏花に多くの恋をゆるせしを神悔い泣くか枯野ふく風
道を云はず後を思はず名を問はずここに恋ひ恋ふ君と我と見る
魔に向ふつるぎの束《つか》をにぎるには細き五つの御指《みゆび》と吸ひぬ
消えむものか歌よむ人の夢とそはそは夢ならむさて消えむものか
恋と云はじそのまぼろしのあまき夢|詩人《しじん》もありき画だくみもありき
君さけぶ道のひかりの遠《をち》を見ずやおなじ紅《あけ》なる靄《もや》たちのぼる
かたちの子春の子血の子ほのほの子いまを自在の翅《はね》なからずや
ふとそれより花に色なき春となりぬ疑ひの神まどはしの神
うしや我れさむるさだめの夢を永久《とは》にさめなと祈る人の子におちぬ
わかき子が髪のしづくの草に凝りて蝶とうまれしここ春の国
結願《けちぐわん》のゆふべの雨に花ぞ黒き五尺こちたき髪かるうなりぬ
罪おほき男こらせと肌きよく黒髪ながくつくられし我れ
そとぬけてその靄《もや》おちて人を見ず夕の鐘のかたへさびしき
春の小川うれしの夢に人遠き朝を絵の具の紅き流さむ
もろき虹の七いろ恋ふるちさき者よめでたからずや魔神《まがみ》の翼《つばさ》
酔に泣くをとめに見ませ春の神男の舌のなにかするどき
その酒の濃きあぢはひを[#「あぢはひを」は初出では「あちはひを」]歌ふべき身なり君なり春のおもひ子
花にそむきダビデの歌を誦せむにはあまりに若き我身とぞ思ふ
みかへりのそれはた更につらかりき闇におぼめく山吹垣根
ゆく水に柳に春ぞなつかしき[#「なつかしき」は初出では「なつかしぎ」]思はれ人に外ならぬ我れ
その夜かの夜よわきためいきせまりし夜琴にかぞふる三とせは長き
きけな神恋はすみれの紫にゆふべの春の讃嘆《さんたん》のこゑ
病みませるうなじに繊《ほそ》きかひな捲きて熱にかわける御口《みくち》を吸はむ
天の川そひねの床のとばりごしに星のわかれをすかし見るかな
染めてよと君がみもとへおくりやりし扇かへらず風|秋《あき》となりぬ
たまはりしうす紫の名なし草うすきゆかりを歎きつつ死なむ
うき身朝をはなれがたなの細柱《ほそばしら》たまはる梅の歌ことたらぬ
さおぼさずや宵の火かげの長き歌かたみに詞あまり多かりき
その歌を誦《ず》します声にさめし朝なでよの櫛の人はづかしき
明日《あす》を思ひ明日の今おもひ宿の戸に倚る子やよわき梅暮れそめぬ
金色《こんじき》の翅《はね》あるわらは躑躅《つつじ》くはへ小舟《をぶね》こぎくるうつくしき川
月こよひいたみの眉はてらさざるに琵琶だく人の年とひますな
恋をわれもろしと知りぬ別れかねおさへし袂風の吹きし時
星の世のむくのしらぎぬかばかりに染めしは誰のとがとおぼすぞ
わかき子のこがれよりしは鑿の[#「鑿の」は初出では「斧の」]にほひ美妙《みめう》の御相《みさう》けふ身にしみぬ
清し高しさはいへさびし白銀《しろがね》のしろきほのほと人の集《しふ》[#ルビの「しふ」は初出では「しう」]見し(酔茗の君の詩集に)
雁《かり》よそよわがさびしきは南なりのこりの恋のよしなき朝夕《あさゆふ》
来し秋の何に似たるのわが命せましちひさし萩よ紫苑よ
柳あをき堤にいつか立つや我れ水はさばかり流とからず
幸《さち》おはせ羽やはらかき鳩とらへ罪ただしたる高き君たち
打ちますにしろがねの鞭うつくしき愚かよ泣くか名にうとき羊《ひつじ》
誰に似むのおもひ問はれし春ひねもすやは肌もゆる血のけに泣きぬ
庫裏《くり》の藤に春ゆく宵のものぐるひ御経《みきやう》のいのちうつつをかしき
春の虹ねりのくけ紐たぐります羞《はぢろ》ひ神《がみ》の暁《あけ》のかをりよ
室《むろ》の神に御肩《みかた》かけつつひれふしぬゑんじなればの宵の一襲《ひとかさね》
天《あめ》の才《さい》ここににほひの美しき春をゆふべに集《しふ》[#ルビの「しふ」は初出では「しう」]ゆるさずや
消えて凝《こ》りて石と成らむの白桔梗《しろぎきやう》秋の野生《のおひ》の趣味《しゆみ》さて問ふな
歌の手に葡萄をぬすむ子の髪のやはらかいかな虹のあさあけ
そと秘めし春のゆふべのちさき夢はぐれさせつる十三絃よ

#「与謝野晶子」検索(国会図書館)

検索結果 2978 件中 1-20 件を表示

与謝野晶子の世界
雑誌 与謝野晶子倶楽部, 2010-
東京関西

与謝野晶子倶楽部 : 機関誌
雑誌 与謝野晶子倶楽部 [編]. 与謝野晶子倶楽部, [1998]-2010
東京関西

与謝野晶子短歌文学賞作品集
雑誌 与謝野晶子短歌文学賞実行委員会 編. 与謝野晶子短歌文学賞制定の会, [1995]-
東京

潮の遠鳴り : 与謝野晶子倶楽部設立20周年記念誌 : 1997-2017
図書 与謝野晶子倶楽部, 2017.5
東京

選者の歌 : 付『婦人短歌与謝野晶子選』
図書 与謝野晶子 [著], 与謝野晶子倶楽部 編. 与謝野晶子倶楽部, 2012.12
東京関西

婦人短歌与謝野晶子選 : 『選者の歌』補遺集
図書 与謝野晶子 [著], 与謝野晶子倶楽部 編. 与謝野晶子倶楽部, 2013.12
東京

与謝野晶子とミュシャ
図書 堺市立文化館与謝野晶子文芸館, 堺市立文化館アルフォンス・ミュシャ館 編. 堺市立文化館与謝野晶子文芸館, 2006.9
東京

堺発与謝野晶子 : 堺市所蔵初公開資料を中心に : 開館10周年記念特別展図録
図書 堺市立文化館与謝野晶子文芸館 編. 堺市立文化館与謝野晶子文芸館, 2010.11
東京関西

与謝野晶子と京都 : 没後65年記念展パンフレット
図書 堺市立文化館与謝野晶子文芸館 編. 堺市立文化館与謝野晶子文芸館, 2007.9
東京関西

与謝野晶子文芸館の軌跡 : 閉館記念パンフレット
図書 堺市立文化館与謝野晶子文芸館 編. 堺市立文化館与謝野晶子文芸館, 2015.1
東京

ジャーナリスト与謝野晶子 : 山の動く日きたる : 特別展パンフレット
図書 堺市立文化館与謝野晶子文芸館, 2009.10
東京

与謝野晶子と故郷堺 : 生誕130年記念特別展パンフレット
図書 堺市立文化館与謝野晶子文芸館 編. 堺市立文化館与謝野晶子文芸館, 2008.11
東京

源氏物語に魅了された女たち : 与謝野晶子と田辺聖子 : 平成二十五年度特別展
図書 堺市立文化館与謝野晶子文芸館 編. 堺市立文化館与謝野晶子文芸館, 2013.11
東京

与謝野晶子 (新文芸読本)
図書 河出書房新社, 1991.6
東京関西

与謝野晶子 (年表作家読本)
図書 平子恭子 編著. 河出書房新社, 1995.4
東京関西

与謝野晶子 : 昭和五十九年春季特別展
図書 堺市博物館 編. 堺市博物館, 1984.3
東京

入門与謝野晶子
図書 江原秀子 著. 邑書林, 1993.8
東京関西

与謝野晶子ノート
図書 石川恭子 著. 角川書店, 1992.8
東京

与謝野晶子 (短歌シリーズ・人と作品 ; 4)
図書 新間進一 著. 桜楓社, 1981.12
東京

与謝野晶子球磨川を詠む : 画集
図書 坂本福治 絵・文, 松本彰二 短歌翻訳. 与謝野晶子球磨川を詠む, 2005.1
東京

###「短歌 与謝野晶子」検索(国会図書館)
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与謝野晶子短歌文学賞作品集
雑誌 与謝野晶子短歌文学賞実行委員会 編. 与謝野晶子短歌文学賞制定の会, [1995]-
東京

選者の歌 : 付『婦人短歌与謝野晶子選』
図書 与謝野晶子 [著], 与謝野晶子倶楽部 編. 与謝野晶子倶楽部, 2012.12
東京関西

婦人短歌与謝野晶子選 : 『選者の歌』補遺集
図書 与謝野晶子 [著], 与謝野晶子倶楽部 編. 与謝野晶子倶楽部, 2013.12
東京

与謝野晶子 (短歌シリーズ・人と作品 ; 4)
図書 新間進一 著. 桜楓社, 1981.12
東京

与謝野晶子球磨川を詠む : 画集
図書 坂本福治 絵・文, 松本彰二 短歌翻訳. 与謝野晶子球磨川を詠む, 2005.1
東京

与謝野晶子の秀歌 (現代短歌鑑賞シリーズ)
図書 馬場あき子 著. 短歌新聞社, 1981.1
東京

与謝野晶子論 = Akiko Yosano
図書 馬場あき子 著. いりの舎, 2019.3
東京

冊子体 / オンライン
与謝野晶子 (短歌文学読本)
図書 窪田空穂 著. 雄鶏社, 1950 <911.162-Y774Ky>
野晶子・窪田空穗 / 1 (0009.jp2)晶子の歌鑑賞・窪田空穗 / 15 (0016.jp2)短歌 / 57 (0037.jp2)みだれ髮抄 / 59 (0038.jp2)小扇抄 / 63 (004
関西

冊子体 / オンライン
与謝野晶子選集 第2 (晶子詩歌集)
図書 与謝野光, 新間進一 編. 春秋社, 1967 <918.6-Y774y2>
目次 / (0006.jp2)短歌 / (0010.jp2)さくら草 三八首 / 9 (0010.jp2)朱葉集 四八首 / 13 ...2)霧島の歌 一八首 / 61 (0036.jp2)満蒙遊記 一八首 / 63 (0037.jp2)与謝野晶子全集 第五巻 八四首 / 67 (0039.jp2)与謝野晶子全集 第六巻 七三首 / 76 (0044.jp2)
関西

与謝野晶子 (少年少女伝記読みもの)
図書 生源寺美子 著, 鮎川万 絵. さ・え・ら書房, 1984.2
少女のころ、与謝野晶子の短歌から鮮烈な感動を受けた著者が、晶子の作品(解説つき)を引用しつつ、しなやかに、そして強く生きたその生
子ども

冊子体 / オンライン
少年少女日本文学名作全集 11 (与謝野晶子集)
図書 東西五月社, 昭和35 <児918.6-Sy957>
目次 / (0006.jp2)与謝野晶子歌集 / 7 (0008.jp2)みだれ髪 / (0008.jp2)小扇 / (0009.jp2... / (0013.jp2)太陽と薔薇 / (0014.jp2)草の夢 / (0014.jp2)与謝野晶子詩集 / 21 (0015.jp2)現代の短歌―新詩社の歌について― / 41 (0025.jp2)新訳源氏物語抄 / 69 (0039.jp2)
子ども

与謝野晶子 = Yosano Akiko (コレクション日本歌人選 = Collected Works of Japanese Poets ; 039)
図書 入江春行 著. 笠間書院, 2011.10
『与謝野晶子』|目次01 ほととぎす嵯峨へは一里//202 山畑にしら雲ほどの//403 五月雨に築土くづれし/...ききたな心の//9850 黒髪や御戒たもつと//100歌人略伝//103略年譜//104解説 「近代短歌の開拓者 与謝野晶子」/入江春行/106読書案内//112【付録エッセイ】「明星」の文学史的意義/新間進一/114
東京

与謝野晶子の歌鑑賞
図書 平子恭子 著. 短歌新聞社, 2003.6
東京関西

大会報告 第22回与謝野晶子短歌文学賞
雑誌記事
掲載誌 与謝野晶子の世界 (13):2016.11 p.69-73
東京

第十七回「与謝野晶子短歌文学賞」大会報告
雑誌記事
掲載誌 与謝野晶子の世界 (3):2011.11 p.47-50
東京

与謝野晶子
雑誌記事 山田 あき
掲載誌 短歌 10(4) 1963.04 p.????

第11回「与謝野晶子短歌文学賞」大会報告
雑誌記事 西 真理子
掲載誌 与謝野晶子倶楽部 : 機関誌 / 与謝野晶子倶楽部 [編] (16) 2005 p.49~53
東京

第十二回「与謝野晶子短歌文学賞」大会報告
雑誌記事 佐藤 多賀子
掲載誌 与謝野晶子倶楽部 : 機関誌 / 与謝野晶子倶楽部 [編] (18) 2006 p.67~70
東京

第十四回「与謝野晶子短歌文学賞」大会報告
雑誌記事 西 真理子
掲載誌 与謝野晶子倶楽部 : 機関誌 / 与謝野晶子倶楽部 [編] (22) 2008 p.51~54
東京

第十五回「与謝野晶子短歌文学賞」大会報告
雑誌記事 小西 美根子
掲載誌 与謝野晶子倶楽部 : 機関誌 / 与謝野晶子倶楽部 [編] (24) 2009 p.44~47

###道浦 母都子
現代の歌枕(11)与謝野晶子・祇園
雑誌記事 道浦 母都子
掲載誌 短歌研究 66(4) 2009.4 p.8~10
東京関西

寝てもさめても--論とうたとの差異 (与謝野晶子の新しい魅力<特集>)
雑誌記事 道浦 母都子
掲載誌 短歌 37(8) 1990.08 p.p163~165

女性作家による日本の文学史(7)論は男性、実作は女性--正岡子規「歌よみに与ふる書」と与謝野晶子『みだれ髪』
雑誌記事 道浦 母都子
掲載誌 本の窓 / 小学館 [編] 24(11) (通号 211) 2001.12 p.46~55
東京関西

新選与謝野晶子歌集 (講談社文芸文庫)
図書 与謝野晶子 [著], 道浦母都子 選. 講談社, 2008.12

佐伯 裕子

与謝野晶子略年譜 (特集=生誕百三十年 与謝野晶子大研究 ; 研究の手引き)
雑誌記事 佐伯 裕子
掲載誌 国文学 : 解釈と鑑賞 / 至文堂 編 73(9) 2008.9 p.168~173
東京関西
https://bookmeter.com/books/10536682

与謝野晶子 短歌 鎌倉の除夜の鐘をば生きて聞き死にて君聞く五月雨の鐘 返歌 鎌倉の三菱電機の方の家泊めてもらって聞いた鐘いつ #佐伯裕子 コラム「晶子と鎌倉」、「略年譜」

「草の夢」--風景の肉身化 (与謝野晶子の世界<特集> ; 作品の世界--歌集)
雑誌記事 佐伯 裕子
掲載誌 国文学 : 解釈と鑑賞 / 至文堂 編 59(2) 1994.02 p.p95~97
https://bookmeter.com/books/14291997

特集 与謝野晶子の世界 p.95 草の夢 風景の肉身化 佐伯裕子 短歌 与謝野晶子 草の夢 いさり火は身も世もなげに瞬きぬ陸(くが)は海より悲しきものを p.98 流星の道 短い晩年意識 佐伯裕子 短歌 与謝野晶子 流星の道 ながながと削がれし山は紅けれど曙に似ず黄昏に似ず

竜の爪--与謝野晶子の恋歌と古川大航
雑誌記事 佐伯 裕子
掲載誌 正論 (通号 287) 1996.07 p.130~139
東京
https://bookmeter.com/books/10239035

「龍の爪 與謝野晶子の恋歌と古川大航」 佐伯裕子 与謝野晶子 短歌 この枝は龍の爪などもたぬなり鉄舟寺より贈られし梅  渡辺淳一「君も雛罌粟われも雛罌粟」佐藤春夫「晶子曼陀羅」
時代別歌集解説・明治二 歌は歌に候 (大特集 与謝野晶子 生誕130年)
雑誌記事 佐伯 裕子
掲載誌 短歌 55(13) (通号 724) 2008.12 p.68~71

佐伯裕子 歌には歌に候 与謝野晶子 常夏 短歌 花草の原のいづくに金の家銀の家すや月夜こほろぎ 返歌 森奥の湖の淵金の斧銀の斧すや月夜鎌切

晶子の禅、かの子の禅
雑誌記事 佐伯 裕子
掲載誌 禅文化 (231):2014 p.37-44

与謝野晶子 短歌 やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君 返歌 道説かぬつもりでいくつか例示する習う慣れるに頭使わず 佐伯裕子 随筆 「晶子の禅、かの子の禅」

### 岡井 隆
詩の点滅 : 現代詩としての短歌(第16回)間村俊一、那珂太郎、与謝野晶子について
雑誌記事 岡井 隆
掲載誌 短歌 / 角川学芸出版 編 61(9)=798:2014.8 p.142-146
東京関西

「昭和」短歌を読みなおす-15-与謝野晶子と吉井勇
雑誌記事 岡井 隆 他
掲載誌 短歌 42(2) 1995.02 p.p194~227

与謝野晶子百首選 / 岡井隆 / p176~181 (0093.jp2)
短歌 39(11)(514), 1994.11
https://bookmeter.com/books/14295767

与謝野晶子 
夜の帳《ちやう》にささめき尽きし星の今を下界《げかい》の人の鬢のほつれよ
歌にきけな誰れ野の花に紅き否《いな》むおもむきあるかな春《はる》罪《つみ》もつ子
髪《かみ》五尺ときなば水にやはらかき少女《をとめ》ごころは秘めて放たじ
その子|二十《はたち》櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな
紺青《こんじやう》を絹にわが泣く春の暮やまぶきがさね友《とも》歌ねびぬ
海棠にえうなくときし紅《べに》すてて夕雨《ゆふさめ》みやる瞳《ひとみ》よたゆき
今はゆかむさらばと云ひし夜の神の御裾《みすそ》さはりてわが髪ぬれぬ
清水《きよみづ》へ祇園《ぎをん》をよぎる桜月夜《さくらづきよ》こよひ逢ふ人みなうつくしき
経《きやう》はにがし春のゆふべを奥の院の二十五菩薩歌うけたまへ
雲ぞ青き来し夏姫《なつひめ》が朝の髪うつくしいかな水に流るる
夜の神の朝のり帰る羊とらへちさき枕のしたにかくさむ
みぎはくる牛かひ男歌あれな秋のみづうみあまりさびしき
やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君
人かへさず暮れむの春の宵ごこち小琴《をごと》にもたす乱れ乱れ髪
牧場いでて南にはしる水ながしさても緑の野にふさふ君
御相《みさう》いとどしたしみやすきなつかしき若葉《わかば》木|立《だち》の中《なか》の盧遮那仏《るしやなぶつ》
ゆあみする泉の底の小百合花《さゆりばな》二十《はたち》の夏をうつくしと見ぬ
みだれごこちまどひごこちぞ頻なる百合ふむ神に乳《ちゝ》おほひあへず
くれなゐの薔薇《ばら》のかさねの唇に霊の香のなき歌のせますな
春の夜の闇《やみ》の中《なか》くるあまき風しばしかの子が髪に吹かざれ
今ここにかへりみすればわがなさけ闇《やみ》をおそれぬめしひに似たり
しのび足に君を追ひゆく薄月夜《うすづきよ》右のたもとの文がらおもき
ひと枝の野の梅をらば足りぬべしこれかりそめのかりそめの別れ
ほととぎす嵯峨へは一里京へ三里水の清瀧《きよたき》夜の明けやすき
乳ぶさおさへ神秘《しんぴ》のとばりそとけりぬここなる花の紅《くれなゐ》ぞ濃き
くれの春隣すむ画師《ゑし》うつくしき今朝《けさ》山吹に声わかかりし
なにとなく君に待たるるここちして出でし花野の夕月夜かな
ゆあみして泉を出でしわがはだにふるるはつらき人の世のきぬ
うすものの二尺のたもとすべりおちて蛍ながるる夜風《よかぜ》の青き
小傘《をがさ》とりて朝の水くみ我とこそ穂麦《ほむぎ》あをあを小雨《こさめ》ふる里
春三月《みつき》柱《ぢ》おかぬ琴に音たてぬふれしそぞろの宵の乱れ髪
いづこまで君は帰るとゆふべ野にわが袖ひきぬ翅《はね》ある童《わらは》
さびしさに百二十里をそぞろ来ぬと云ふ人あらばあらば如何ならむ
今の我に歌のありやを問ひますな柱《ぢ》なき繊絃《ほそいと》これ二十五絃《げん》
漕ぎかへる夕船《ゆふぶね》おそき僧の君紅蓮《ぐれん》や多きしら蓮《はす》や多き
御袖ならず御髪《みぐし》のたけときこえたり七尺いづれしら藤の花
夏花のすがたは細きくれなゐに真昼《まひる》いきむの恋よこの子よ
肩おちて経《きやう》にゆらぎのそぞろ髪をとめ有心者《うしんじや》春の雲こき
とき髪を若枝《わかえ》にからむ風の西よ二尺に足らぬうつくしき虹
うながされて汀《みぎは》の闇《やみ》に車おりぬほの紫の反橋《そりはし》の藤《ふぢ》
紅《あけ》に名の知らぬ花さく野の小道《こみち》いそぎたまふな小傘《をがさ》の一人《ひとり》
師の君の目を病みませる庵《いほ》の庭へうつしまゐらす白菊の花
ゆふぐれを籠へ鳥よぶいもうとの爪先《つまさき》ぬらす海棠の雨
笛の音に法華経うつす手をとどめひそめし眉よまだうらわかき
母なるが枕経《まくらぎやう》よむかたはらのちひさき足をうつくしと見き
わが歌に瞳《ひとみ》のいろをうるませしその君去りて十日たちにけり
春はただ盃にこそ注《つ》ぐべけれ智慧あり顔の木蓮や花
さはいへど君が昨日《きのふ》の恋がたりひだり枕の切なき夜半よ
五月雨《さみだれ》もむかしに遠き山の庵|通夜《つや》する人に卯の花いけぬ
夕ふるはなさけの雨よ旅の君ちか道とはで宿とりたまへ
巌《いは》をはなれ谿《たに》をくだりて躑躅《つゝじ》をりて都の絵師と水に別れぬ
奥の室《ま》のうらめづらしき初声《うぶごゑ》に血の気のぼりし面《おも》まだ若き
小百合さく小草がなかに君まてば野末にほひて虹あらはれぬ
男《をとこ》きよし載するに僧のうらわかき月にくらしの蓮《はす》の花船《はなぶね》
経にわかき僧のみこゑの片明《かたあか》り月の蓮船《はすぶね》兄こぎかへる
こころみにわかき唇ふれて見れば冷かなるよしら蓮の露
五月雨に築土《ついぢ》くづれし鳥羽殿《とばどの》のいぬゐの池におもだかさきぬ
おもひおもふ今のこころに分ち分かず君やしら萩われやしろ百合
三たりをば世にうらぶれしはらからとわれ先づ云ひぬ西の京の宿
友のあしのつめたかりきと旅の朝わかきわが師に心なくいひぬ
ひとまおきてをりをりもれし君がいきその夜しら梅だくと夢みし
いはず聴かずただうなづきて別れけりその日は六日二人《ふたり》と一人《ひとり》
星となりて逢はむそれまで思ひ出でな一つふすまに聞きし秋の声
人の世に才秀でたるわが友の名の末かなし今日《けふ》秋くれぬ
山蓼のそれよりふかきくれなゐは梅よはばかれ神にとがおはむ
露にさめて瞳《ひとみ》もたぐる野の色よ夢のただちの紫の虹
やれ壁にチチアンが名はつらかりき湧く酒がめを夕に秘めな
何となきただ一ひらの雲に見ぬみちびきさとし聖歌《せいか》のにほひ
袖にそむきふたたびここに君と見ぬ別れの別れさいへ乱れじ
水の香をきぬにおほひぬわかき神草には見えぬ風のゆるぎよ
わがいだくおもかげ君はそこに見む春のゆふべの黄雲《きぐも》のちぎれ
野茨《のばら》をりて髪にもかざし手にもとり永き日野辺に君まちわびぬ
みなぞこにけぶる黒髪ぬしや誰れ緋鯉のせなに梅の花ちる
二十《はた》とせの我世の幸《さち》はうすかりきせめて今見る夢やすかれな
このあした君があげたるみどり子のやがて得む恋うつくしかれな
くろ髪の千すぢの髪のみだれ髪かつおもひみだれおもひみだるる
行く春の一絃《ひとを》一柱《ひとぢ》におもひありさいへ火《ほ》かげのわが髪ながき
くさぐさの色ある花によそはれし棺《ひつぎ》のなかの友うつくしき
このおもひ真昼の夢と誰か云ふ酒のかをりのなつかしき春
四条|橋《ばし》おしろいあつき舞姫のぬかささやかに撲つ夕あられ
まこと人を打たれむものかふりあげし袂このまま夜をなに舞はむ
いとせめてもゆるがままにもえしめよ斯くぞ覚ゆる暮れて行く春
春みじかし何に不滅《ふめつ》の命ぞとちからある乳を手にさぐらせぬ
夜《よ》の室《むろ》に絵の具かぎよる懸想《けさう》の子太古の神に春似たらずや
そのはてにのこるは何と問ふな説くな友よ歌あれ終《つひ》の十字架
松かげにまたも相見る君とわれゑにしの神をにくしとおぼすな
きのふをば千とせの前の世とも思ひ御手なほ肩に有りとも思ふ
湯あがりを御風《みかぜ》めすなのわが上衣《うはぎ》ゑんじむらさき人うつくしき
もゆる口になにを含まむぬれといひし人のをゆびの血は涸れはてぬ
人の子の恋をもとむる唇に毒ある蜜をわれぬらむ願ひ
梅の渓の靄《もや》くれなゐの朝すがた山うつくしき我れうつくしき
歌に声のうつくしかりし旅人の行手の村の桃しろかれな
道を云はず後を思はず名を問はずここに恋ひ恋ふ君と我と見る
結願《けちぐわん》のゆふべの雨に花ぞ黒き五尺こちたき髪かるうなりぬ
罪おほき男こらせと肌きよく黒髪ながくつくられし我れ
花にそむきダビデの歌を誦せむにはあまりに若き我身とぞ思ふ
病みませるうなじに繊《ほそ》きかひな捲きて熱にかわける御口《みくち》を吸はむ
天の川そひねの床のとばりごしに星のわかれをすかし見るかな
たまはりしうす紫の名なし草うすきゆかりを歎きつつ死なむ
金色《こんじき》の翅《はね》あるわらは躑躅《つつじ》くはへ小舟《をぶね》こぎくるうつくしき川

大辻 隆弘

『流星の道』/『瑠璃光』 (特集=生誕百三十年 与謝野晶子大研究 ; 歌集論)
雑誌記事 大辻 隆弘
掲載誌 国文学 : 解釈と鑑賞 / 至文堂 編 73(9) 2008.9 p.150~153

笹 公人

現代歌人協会 公開講座 ザ・巨匠の添削。 : 添削から探る歌人の技と短歌観(第5回)与謝野晶子
雑誌記事 松平 盟子, 笹 公人
掲載誌 歌壇 / 本阿弥書店 [編] 32(12)=379:2018.12 p.82-96

紀野恵

大特集・与謝野晶子没後五十年 秀歌鑑賞 よきこと / 紀野恵 / p175~175 (0092.jp2)
短歌 39(11)(514), 1994.11
https://bookmeter.com/books/14295767

与謝野晶子 人の世の掟の上のよきこともはたそれならぬよきこともせん 夏より秋へ 

近藤芳美

「みだれ髪」の世界 人民短歌 24.6 特集

林 和清

講演 与謝野晶子と宇治十帖 (一日文学踏査(第二回晶子講座))
雑誌記事 林 和清
掲載誌 与謝野晶子倶楽部 : 機関誌 / 与謝野晶子倶楽部 [編] (23) 2009 p.14~22

未来 未来短歌会

2019年7月号 No.810  p.92 みらい・くりてぃーく・えせー(投稿)耳に心に響く音 知己凛

ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟われも雛罌粟 与謝野晶子
この曲を聴いた時は、短歌も歌詞になるのだという気づきと同時に、衝撃を受けたことを覚えています。

2008年10月号 No. 681 与謝野晶子と「恩師」紫式部-『源氏物語』千年紀に際して - 比嘉美織
1988年2月号 No. 433 与謝野晶子のなかの浪曼主義 - 佐伯裕子 ・ 鉄幹と晶子 - 阿木津英
1984年1月号 No. 384 歌人の夫婦像 与謝野晶寛・晶子 - 阿木津英 
1966年6月号 No. 173 近代歌人の一首と註 晶子 - 大島史洋
1960年7月号 No. 102 小品 晶子の字 – 阿木良直子

参考資料(reference)

今昔秀歌百撰 全項目索引(一覧) https://researchmap.jp/joakum54g-1787586/#_1787586
74,誰見ても親はらからのここちすれ地震をさまりて朝に至れば,与謝野晶子, 土屋博(日本オートスポーツセンター理事長)
https://researchmap.jp/jowbr9u7f-1787586/

みだれ髪 (新潮文庫)与謝野 晶子
https://bookmeter.com/books/430058

今昔秀歌百撰 http://researchmap.jp/jo98dmxoy-1787586/#_1787586 に「誰見ても親はらからのここちすれ地震をさまりて朝に至れば」が選ばれていたので再読中です。ある時代の先端を生きたと思われる人物の詩集。 多くの人や作品に影響を与えているかもしれない。 当時の情景をどう読み込むかは,人それぞれだ。 語り継がれるものはあるのだろう。 詞は自由に作ってみてよいものだということを学習しました。
【渾身の一行】 http://bit.ly/16KFBDo に 【渾身の一首】という柱をたて、http://bit.ly/17HAgj9 「やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」を例示しました。

近代文学館〈〔22〕〉みだれ髪―名著複刻全集 (1968年)与謝野 晶子
https://bookmeter.com/books/1029819

鳳晶子 短歌 やわ肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君 #返歌 解く道がいまだ分からずcoq打つナビエ–ストークス方程式解 (復刻なので鳳晶子。みだれ髪の初版の頃は、まだ与謝野晶子ではなかったことを思い出した。おんやど恵@湯河原。玄関脇の書棚より。)

ユリイカ2000年8月号 特集=与謝野晶子2000/7/27
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=2635

p.94 与謝野晶子を演じる者としての与謝野晶子 東直子。流れを追いながら、短歌を例示し、誇張なく説明している。森藤子の引用もよい。

夕化粧 vol.19 2019.8 四周年記念号 by.いくらたん(育児クラスタ短歌部)
p.6 書評 きんぎょのおつかい 高部晴市 絵、与謝野晶子 文
「明治四十年雑誌「少女世界」に発表された短編「金魚のお使い」」

説明歌 ふさわしい童話絵本だいくらたん与謝野晶子の書評もよろし

与謝野晶子の思想形成と思想―男女共同参画社会へ向けて 平子 恭子
https://www.amazon.co.jp/dp/product/4273036991/

教育制度と源氏物語に始まり、与謝野晶子の考え方の背景となる材料をよく整理して提供している。どの視点に興味を持つかで、さらに深掘りする出発点として良い。

与謝野晶子 (Century Books―人と作品) 浜名 弘子
https://www.amazon.co.jp/dp/product/4389401157/

著者が山川登美子の専門家だということが、初心者にはわかりやすいまとめになっているのだろう。手軽に持ち運べる大きさ。石碑の住所一覧があれば、よかったかも。

短歌 2019年8月号 角川
https://www.amazon.co.jp/dp/product/B07TPYY7S1/

書評 馬場あき子著「与謝野晶子論」野口あや子 p.162 馬場あき子が、与謝野晶子をよく消化し、受け止めていることを、野口あや子も率直に表現しているのが好感が持てる。いいところを掬い上げる論、評で十分だと思う。

花美術館 vol.46―美の創作者たちの英気を人びとへ 特集:与謝野晶子
51WelHK8zML.SX358_BO1,204,203,200.jpg
https://www.amazon.co.jp/dp/product/4881431277/

説明歌 書と表紙写真石碑と絵と文で楽しく辿る晶子の足跡

みだれ髪 (1967年) (ルック・ブックス) 森 藤子
https://www.amazon.co.jp/dp/product/B000JA8ONG/

「紫式部が「藤のうら葉」までで筆をとめたあと、娘の大弐三位が「若葉」以後を書き足したという説を立てていた」詳しく書いて欲しかった。

太陽 1978年3月号 N0179特集 与謝野晶子 やわ肌のあつき血汐
51YwcnuviJL.SX373_BO1,204,203,200.jpg
https://www.amazon.co.jp/dp/product/B074JQDKPV/

恩師の記 堀口大学、池田満寿夫 装「みだれ髪」、与謝野晶子讃 竹内寛子(のちに小学館本に所収)、新開新一、匠秀夫、与謝野光、江村峯代、晶子歌碑巡り。

思い出―わが青春の与謝野晶子 与謝野 迪子
https://www.amazon.co.jp/dp/product/491560702X/

説明歌 書簡から糸を紡いで書き上げる嫁ぎ先の想い出のこと

与謝野晶子に学ぶ―幸福になる女性とジェンダーの拒絶 中川 八洋
https://www.amazon.co.jp/dp/product/4766208722/

感想歌 つまらない晶子の良さが伝わらぬ材料よくて煮込みが足らぬ

晶子と寛の思い出 与謝野 光
https://www.amazon.co.jp/dp/product/478420668X/

感想歌 関西に七五三がない理由。彼岸のおはぎ漉し餡仕立て

与謝野晶子 (群像 日本の作家), 小学館, 1992
https://bookmeter.com/books/1953513

与謝野晶子、短歌 p5. ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟われも雛罌粟。尾崎左永子
田辺聖子、ドナルドキーン、吉屋信子、森茉莉、小堀杏奴、山川菊栄、平塚らいてう、森藤子、宮本百合子、島本久恵、香内信子、和田芳恵、円地文子、馬場あき子

与謝野晶子 (中公叢書) 松村 由利子
https://bookmeter.com/books/115315

与謝野晶子 松村由利子 短歌 子を産んで子を育てる母親の視点確かな由利子と晶子

2019年「未来」 堺大会 第一日目(2019年8月24日(土))は、懇親会も含めて外部の参加も受け付けます。
<会費>2,000円(基調講演・対談とミニコンサート・シンポジウム)
※懇親会会費は別途10,000円
sakaitaikaitirasi.jpeg
http://www.miraitankakai.com/sakaitaikai.htm

参考資料(reference)

「晶子と啄木」平板な批評を超えるための自然言語処理と社会評価法
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/df7ac806f4ffcf308dec

著作権法 第三十二条 

「公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。
2  国若しくは地方公共団体の機関、独立行政法人又は地方独立行政法人が一般に周知させることを目的として作成し、その著作の名義の下に公表する広報資料、調査統計資料、報告書その他これらに類する著作物は、説明の材料として新聞紙、雑誌その他の刊行物に転載することができる。ただし、これを禁止する旨の表示がある場合は、この限りでない。」
#https://researchmap.jp/kaizen/

この記事は2019年に書いたものの写しです。すでに下記組織は退職しています。

小川清は、名古屋市工業研究所研究員で、著作権法第三十二条に基づいて、「研究」目的で、学術雑誌等で良俗となっている引用形式(書名、著者名、出版社名、ISBNまたはISSN、発行年、ページ等)をできるだけ踏襲するようにしています。
 ただし、kindleで購入した電子書籍には紙のページの記載がないものがあり、必ずしもページを特定できないことがあります。章節番号を記載するか、なるべく情報を補充するようにしています。紙でのページが確認できれば、紙のページを追記することがあります。
 引用の分量は、分野によって妥当な範囲が異なるかもしれません。それぞれの学術分野の引用における制約の範囲に止めるように努力しています。例えば、2割から3割り程度以内のように。引用で、逐条解説的な全部を引用した解説は、事前または事後において著者または著作権者の許諾を得るようにしています。
 研究範囲は、通信規約、言語(自然言語、人工言語)、自動制御(ソフトウェアの自動生成を含む)、工業標準(国際規格、JIS、業界団体規格等)。例えば、言語処理は、言語、自動制御、工業標準を含み、通信規約の一部でもあり、総合的に取り扱っています。文字フォントの今昔文字鏡、日本語語彙体系、多言語処理などの具体的なシステムやサービスを支える技術的な課題に取り組んでいます。短歌形式の言語解析、言語学習、自動生成などは、現在の研究対象の一つです。
写真はwikiからのURLの引用によって表示することがあります。wikiからの写真は、このサイトのURLでないかどうかをご確認ください。また、wikiから引用した文字数以上をwikiに投稿するようにしています。
他の著作物からの引用は、それぞれの著作者の著作物で、引用に関する部分は、著作権法第三十二条2項の範囲外です。商用利用の場合には、それぞれの著作者にご確認ください。

Original Study at below.

与謝野晶子をITする1/2
https://researchmap.jp/jo4xv1f6s-2074872/#_2074872
与謝野晶子をITする2/2
https://researchmap.jp/joela921n-2074872/#_2074872

Here is a non commercial copy of the study.

参考資料

プログラムは詩のように描こう。仮説・検証(110)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/dd2a912f23b18e0f8893

断片的な言葉をつなげて意味を理解するのは、
10歳で影響を受けた与謝野晶子に学んだからかもしれない。

programming like making a poem.
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/07ed8747f0811d070070

プログラムは、単語の断片的な羅列で成り立っている。

作詞:松本隆。作曲:細野晴臣「風をあつめて」を計画書として事業展開, 現在「coverを集めて」 AUTOSAR(40)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/92365c542714f27e5658

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