オープンソースのソフトには、簡単にコンパイルできたり、簡単にバイナリが利用できたりするものが多くなってきた。TOPPERSのオープンソースは、ひょっとしたらその対極にあるかもしれない。TOPPERS/SSPのカーネルソースの勉強会を開催して、高橋さんから次々、便利な道具を提供していただいた。TOPPERS/SSPを正面から全部読んでいくか、使えるところを使いながら、勉強していくか、実は自由。
この文章は、TOPPERSプロジェクトの外から眺めて、使おうと思ったら、どういう壁にぶつかるかを記述しようとしています。
目次
落とし方
-正門
--上門
--左門
-裏門
-高橋門
-貴方の門
読み方
コンパイルの仕方
アプリの作り方
壁1 どこにあるかわからない。
今、自分が必要なソースコードまたはそのソースコードをコンパイルできる道具類を揃えるのに、どこをミラ大尉かわからないという壁が一番大きい。
あるセミナで調査したら、ソースコードをダウンロードした人の半分もコンパイルが成功していなかった。
落とし方(Download)
正門
実は、正門にも、いっぱい門がある。
上門
上に文字列が横に並んだメニューがある。
これが上門。
Topics
About Project
ASP Kernel
Documents
Download
Community
Report
Contacts
FAQ
利用者なら、あも、うもなく、Download。
でも、ASP Kernelを利用するなら ASP Kernelもある。
ま、順当にDownload
わ、いっぱいある。
TOPPERS/ASP3
TOPPERS/ASP
TOPPERS/JSP
TOPPERS/FMP
TOPPERS/FDMP
TOPPERS/HRP2
TOPPERS/EV3RT
TOPPERS/HRP
TOPPERS/SSP
TOPPERS/FI4
TOPPERS/ATK1
..
TOPPERS?ATK2
カーネルだけで12。
これから、自分の必要なカーネルがどれだかわからないかも。
おまけに、古いものと、新しいものが並列に並んでる。
これは、TOPPERSプロジェクトの人もわからないに違いない。<自分>
壁2 どのカーネルを利用したらいいのか分からない。
それぞれのカーネルには、歴史と伝統がある。自分が何をしたいかと、ソースが何を提供しているかは、お見合い。
大丈夫。今日はSSPしか目にない。
でも、簡易パッケージと個別パッケージと2つある。どちを使えばいいんじゃ。
- 簡易パッケージ
- 個別パッケージ
こういう時は、上から優先順位が高いと思えばよい。
もし、下に大事なものがあるとすれば、そんなサイトには石投げていいですから。
とにかく、簡易パッケージを開く。実は、個別パッケージでも同じ画面の位置が違うだけ。
「え、SSPって、Smallest Set Profileの略なんだ。かっこいい。」と言おうと思ったら、書いてないじゃん。こりゃいかん。書き直しの案を作って送ろう。
Package name, Processor name
CY8CKIT-050 PSoC 5LP Development Kit, Coretex M3
Renesas Startar Kit for R8C/23, M32C/87,同左
Interface FM3, Coretex M3
Design Wave CQ_STARM, STM32F
Interface RX62N, RX62N
え、STM32Fって、CORTEX M3じゃないの?
ターゲット非依存部を落としたら、そこにはarchとtargetという依存部らしきものもある。
壁3 CPU・コンパイラの対応
今、用意されているソースは、どのOS上の設計環境(compilar)の、どのCPUならコンパイルできるか、動くか。
ナンジャコリャ状態。
それぞれのフォルダを開くと、
archの中は、arm, gccという言葉がある。CPUやCompilerに依存した部分。
targetの中には、cq_frk_fm3_gggとある。ボード(CPUを含む)とコンパイラに依存した部分。
なんで、この2つをまとめた対象(target依存)フォルダにしないのだろう。
作った人が整理しやすいのか、相互に関係がないのか。
左門
会員向けページ
プロジェクトについて
取り組み
開発成果物
教育コンテンツ
ドキュメント
ダウンロード
関連製品
利用事例
コミュニティ情報
-メーリングリスト
-ソフトウェア
-統合開発環境
-外部リンク
-Contributed Software
-Contributed Software(GitHub)
-AUTOSAR-Wiki
その他の情報
上門は「Download」で。左門は「ダウンロード」。英語でも、日本語でもわかるので、こりゃ、いいや。
どちらから行っても同じ。
裏門
左門のコミュニティ情報の下に、「-Contributed Software」「-Contributed Software(GitHub)」とあるのが裏門。Contributed Software, Contributed Software(GitHub)とあるのが裏門
コミュニティ情報
-メーリングリスト
-ソフトウェア
-統合開発環境
-外部リンク
-Contributed Software
-Contributed Software(GitHub)
-AUTOSAR-Wiki
Contributed Software
http://dev.toppers.jp/trac_user/contrib
「asp_wo_cfg | 高田広章(名古屋大学 大学院情報科学研究科) | TOPPERS/ASPカーネルを,コンフィギュレータなしで使えるように改造したもの 」
は、TOPPERS開発アプリケーションコンテストで入賞された中村晋一郎さんのご講演で、野良OS利用者としては、コンフィギュレータなしのOSを使いたいとお話になられたのに対して、作成されたもの。
SSP関連だと
「 ssp_armv6_m_gcc | Naoki Saito(NMIRI) | TOPPERS/SSPカーネル ARMv6-Mプロセッサ向け個別パッケージ 」
「ssp_arm_gcc | Naoki Saito(NMIRI) | TOPPERS/SSPカーネル ARMプロセッサ(SkyEyeターゲット)向け個別パッケージ(experimental) 」
「 ssp_qb_r5f100le_cs | Naoki Saito(NMIRI) | TOPPERS/SSPカーネルQB-R5F100LE-TBボード(RL78/G13)向け簡易パッケージ」
「rubycfg_ssp | Naoki Saito(NMIRI) | TOPPERS/SSPカーネルでRuby版コンフィギュレータを使用するためのファイル | SSP1.3.0対象 」
Contributed Software(GitHub)
https://github.com/TOPPERS-ContributedSoftware
には、SP3 Kernel without TECSと、CFG C++ がある。
作成者は、名古屋大学の松原豊さん。
高橋門
上記はTOPPERSのサイトにリンクがあるもの。
高橋さんもContribution softwareに
「CROSS TOOL VMWAREイメージ | 髙橋和浩(個人会員) | ARM GCC CROSS コンパイラ VMwarePlayer6.x イメージ」を挙げられている。
http://dev.toppers.jp/trac_user/contrib/browser/CROS-TOOL-VMWARE
TOPPERS/SSPのシュリンク版などを作って頂いている。
ルネサスの開発環境でのシミュレータの動作させ方の資料も作って頂いた。
貴方の門
自分が使う可能性のあるものだけ、自分のサイトに自分専用の門を作るといいかも。
qiitaでも良い。
読み方
docの下のuser.txtをまず開こう。
user.txt
利用者には、次の4種類が想定できる。
- SSPを特定のCPUに移植をする人
- SSPで用意されているCPUを別のコンパイラで利用する人
- SSPで用意されているCPUを別のボードで利用する人
- SSPを用意されているCPU、コンパイラ、ボード上で利用する人
内容が分離されていない。次のコンパイルの仕方に4の人だけ向けに整理
##ソースコードを読む
ソースコードを読む場合に、タスク中心で読むか、デバイス中心で読むかで順番が異なる。
###タスク
kernelフォルダのtask.c, task_manage.cを読もう。
###デバイス
デバイス中心と言っても、timer中心、割り込み中心、シリアル中心などいくつもの視点がある。
timer
extensionフォルダのtime_event.c, time_manage.cから読む
割り込み
kernelフォルダのinterrupt.cから
####シリアル
syssvcフォルダのserial.cから
デバイスに関するフォルダがあちこちに分かれている感がある。タスク中心でフォルダを決めているのだろうか。
#コンパイルの仕方
##コンフィギュレータ
コンフィギュレータは、バイナリファイルも用意されている。
コンフィギュレータのコンパイルに時間はかけたくない。
## 壁4 コンフィギュレータがコンパイルできない
壁5 コンフィギュレーションのスクリプトが書けない
##コンパイラ
gccを基本とし、CPUによってはそれ以外のコンパイラにも対応している。
gcc
壁6 クロスコンパイラがコンパイルできない
## 壁7 クロスコンパイラでコンパイルエラーが出る
参考文献・URL
TOPPERS まとめ
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/9026c049cb0309b9d451
μITRON4.0仕様
http://www.ertl.jp/ITRON/SPEC/mitron4-j.html
<この項は書きかけです。順次追記します。>
文書履歴(document history)
ver. 0.10 初稿 20180524
ver. 0.11 名古屋のIoTは名古屋のOSで 追記 20180731
<この記事は個人の過去の経験に基づく個人の感想です。現在所属する組織、業務とは関係がありません。>
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