コミュニケーション論 林進 編
感想
ここの引用は自分の感想
March 20, 2008
集団愚行(FAD)が研究の対象になっていることを知りました。
特に、ネット社会においては、顕著になっています。
集団愚行に対応するコミュニケーションにおける技術があれば、もっと幅広く紹介していただけると嬉しい。
January 17, 2021
集団愚行(FAD)が研究の対象になっていることを知りました。ネット社会においては、顕著になっています。集団愚行に対応するコミュニケーションにおける技術を構築するべく、すでに内容を確認しようと思う。「言語行動」の研究らしい。
考察
ここからの引用は表題書から
p.266
日本人が「おはよう」と言えるのは10時くらいまで
台湾での「你早」は、8時頃まで
朝でも言える「你好」という挨拶があることが大きく影響していよう
言葉を行動と結びつけることによって理解する。
現代社会学および現代言語学の基本ですよね。
文字列だけから汲み取れるものもあるかもしれない。
文学評論などで、字面をこねくりまわしているのを見ると、その書き手の行動が眼に浮かぶことがある。
社会から隔離されている訳でもないのに、社会に積極的に関わるのではなく、受動的に関わっていこうという姿勢。受動的に関わっているのだから、自分には責任はないのだというような姿勢。表現が好ましくないかもしれないが、公家文士とか、公家歌人とか、公家俳人とか、公家詩人とかと言われている分類かもしれない。
p.57
受け手指向の視点からの把握
p.58
「受け手を頭の中に描いており、受けてに対して意識的な関係をもって行為を定める」
自分が参加していた言語研究会は、三浦理論に基づいていた。
語り手と聞き手の間の関係で意味を理解しようという。
p.1
日本ではマスコミ研究が先行し、規定的なコミュニケーションへの関心や研究が後追いしてきたという現象があるからである
それは、あなたの周りだけであって、日本の理論を勉強していないということを自白しているのではないかという気がする。
人生で影響を受けた本100冊。
- 認識と言語の理論 2002/6, 三浦 つとむ
https://www.amazon.co.jp/dp/4326100125/ https://bookmeter.com/books/1048836 https://booklog.jp/item/1/4326100125 言語が、発話者の主観的認識と、相手の主観的認識との関係において成り立っているという、言語、認識、主客関係を体系的に検討する枠組みの提案。 言語を、文法、意味という側面で理解するだけでなく、より本質的な行動との関係において理解することができる。
「コミュニケーション論」 参考文献
井出祥子 女のことば 男のことば
日本人とアメリカ人の敬語行動―大学生の場合 井出 祥子
井上史雄 新しい日本語
参考資料
三浦理論に基づいて、機械翻訳の研究・開発をされていた研究会の主催者のお一人に関する記事はこちら。
日本語語彙大系 追悼:白井諭。Lisperへの敬意を込めて