計算機が故障したかもと思う場合に、電源、高周波(高調波、雑音)をまず調べる。電気試験器(tester)で断線、接触不良の確認をする。
次に、オシロスコープで波形を見る。
その際に、FMEA, FTA, HAZOPなどのIEC(国際電気会議: International Electrotechnical Commission)の国際規格になっている分析手法を使って整理することがある。
引用書きはamazonのreview(自分の)
図解入門はじめての人のためのテスターがよくわかる本, 小暮 裕明, 秀和システム, 2011/7
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00O8GIJ3C/
今時、テスタって、化粧品の試しか、ソフトウェアの試験のことかと思う人が多いかもしれない。
著者が、電気科の授業でテスタを持っている人と聴いたら、90人中3人とのこと。
電気屋で、テスタとは、電圧、電流を測る装置のこと。
テスタの普及に役立って欲しい。雑誌の記事も必要かも。
電力計、クランプメータ、絶縁抵抗計などの応用例と、
温度、湿度、騒音、放射線などを測る測定器の紹介もある。
電池、電源、蛍光灯などの具体的な測定の紹介がある。
オームの法則、電子部品の原理の説明があり、何をどう測るといいかを考えることができる。
パソコンとの連動、アマチュア無線での利用などの応用もある。
スイッチング電源 設計基礎技術:イラストでよくわかる電源回路の理論と実践, 前坂 昌春
https://www.amazon.co.jp/dp/B06XXZNDKF/
コンデンサ、コイルに始まり、
電圧源、電流源の基本要素についての説明がある。
インバータ、制御部、ノイズ対策など順に深くなっている。
電源IC応用ハンドブック―すぐに使える降圧/昇圧/昇降圧回路の設計事例と応用回路例, 2010/8/1, 浜田 智
https://www.amazon.co.jp/dp/4789841278/
音鳴り対策
具体的なICの説明
LM22670
XC6501
LT3080
などなど盛り沢山。
実用電源回路設計ハンドブック ハードウェア・デザイン・シリーズ, 1988/5, 戸川 治朗
https://www.amazon.co.jp/dp/478983168X/
ノイズも、熱も、電源が不安定だったり、電源にノイズが含まれていれば、それは熱として放出しようとるするかもしんれない。
3端子レギュレータにはじまり、スイッチングレギュレータまで、幅広い内容を含んでいる。
でてくる固有名詞は古いかもしれないが、WEBで経緯をしらべれば、それなりに親密感がわくかもしれない。
高周波回路の設計・製作 鈴木憲次
本書のよいところは、最後の章が、高周波回路に役立つ測定器の製作になっている点です。
よい技術者は、よい道具を作れることだと理解しています。
本書は、技術者の鏡だと思います。
有限会社 サーキットデザインで対応ボードを販売していたらしい。
高周波回路のトラブル対策 岩田光信
周波回路の設計。説明歌 チューナでコイル直角シールド板セラミック円板コンデンサ。
小信号回路か、高出力回路かの選択により、使用トランジスタが決まる。
バイアス点でのyパラ、Sパラは測定されているかで、バラック実験を行う。
高出力回路の場合は、アイドル電流、放熱設計、熱安定設計を行う。
プリントパターンの設計の基本についても記載がある。
EMI・EMS・EMCの基本 電磁波ノイズ・トラブル対策, 2010/7, 小暮 裕明, 小暮 芳江
https://www.amazon.co.jp/dp/4416110049/
説明歌 電磁波のノイズ・トラブル対策集原理現象測定計算
著者の本で、高周波、電磁界シミュレータを勉強してきた。
オシロスコープ―テスタの使い方から故障診断まで (自動車工学実践基礎シリーズ)2004/2, 浅田純一
https://www.amazon.co.jp/dp/4885430593/
自動車技術という雑誌に広告が掲載されていました。
見える化の道具といえばオシロ(スコープ)。
電気信号を、時間と空間で表現してくれる。
アナログ信号のサイン(sin)波を出したり、デジタル信号の方形波も表示してくれる。
最近、ようやくアイパターン(eye pattern)という、信号の品質を見る方法を勉強しはじめたところです。
テクトロニクスの無料のセミナを受講したら、オシロの教育用のミニボードを使っていました。
ノイズを載せたり、特定の波形を作成するように作りこまれた測定用のミニボードでした。
テクトロニクスのオシロスコープの教育は、技術者教育の見本だと思いました。
古い技術ですが、オシロスコープの機能拡張とともに、教育の内容も毎年更新されているようです。
オシロスコープの教育を受ける前に、本書を読んでおけば、教育効果も増すと思われます。
事例にみるはんだ付け作業のトラブル対策 田中和吉
https://www.amazon.co.jp/dp/4526016306/
基板のフェノール絶縁材の膨張収縮と、金属との差で、熱応力を発生し、弱いはんだ付け部分に金属疲労を生じはんだが割れるという因果関係を知った。物理現象は、材料の熱・圧力特性をよく知っていないといけないということを再認識した。著者略歴によるとNASA向けの仕事もしていたようだ。
1.3 はんだのぬれ現象
1.4 拡数
1.5 金属間化合物
5.1 顕在的不良の考察
5.2 潜在的劣化の考察
5.3 不良対策と事故処理の
ボード設計者のための分布畳数回路のすべて 碓井有三
大学でこってり絞られた分布乗数回路の計算。 実際にボードの回路を設計するのに、役立つ。 反射波の計算、クロストーク、有損失線路。 ギガビット伝送における線路損失にたいする対策としての、 エンコード,プリエンファシス,イコライザ。 富士通における経験を集大成した書籍。 実用書でありながら、理論的な数少ない書籍。 ラプラス変換さえ分かれば、内容を確認できます。 ラプラス変換をちゃんと勉強しておいてよかった。 WEBで直接、著者から購入。
デジタルシステムの故障診断 H.Y.チャン, E.G. マニング, G.メッツ
https://www.amazon.co.jp/dp/B000JA2W8E/
最近のディジタルシステムでは、故障診断機能があたりまえのようについている。
ビルトインのテストとして、さまざまな技術が提唱されている。
本書は、それらの技術の基礎的な事項を抑えている。
最新の技術を理解する際に、最初に読んでおくと、歴史と経緯がわかる。
ps.
解説歌 ハフマンの順序機械の模型読め本書の前提知識。仮定外故障ほとんど間欠的臨界的か非論理故障。
故障解析と診断―信頼性・安全性保証のカギ, 1977/5, 塩見 弘
FTA, FMEAなどのIECの国際規格になっている故障診断の手法の解説。
1977年が初版で、国際規格になる以前から、日本科学技術連盟などでの発表などに基づいている。
30年後に読んでも役立つ技術書として貴重だ。
参考資料(reference)
故障・不具合対策の決め手
https://www.amazon.co.jp/dp/4526070157/
電源系のEMC・ノイズ対策技術
https://www.amazon.co.jp/dp/4904774752/
文書履歴(document history)
ver. 0.01 初稿 20200302
ver. 0.02 画像追加 20200303 午前8時
ver. 0.03 5->7 冊へ 20200303 午前9時
ver. 0.04 10冊 20200303 午前10時
ver. 0.05 12冊 20200303 午前11時