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仮説・検証(24) 高齢者・障害者設計指針(1) 点字ブロック・手すり・階段

高齢者・障害者設計指針に基づいた設計を展開するために、さまざまな実験、試作をしている。

そのうちの一つが、目をつむって何歩あるけるか。

あるいは、目をつむって何歩歩いても、危険な状況にならないかの確認。

あるいは、目をつむって何歩歩いたときに、どういう不便なことがあるかを洗い出す試験。

パラリンピック前に、東京の不便なところを洗い出したい。

地下の案内のわかりにくさ、歩きにくさなど。

地上であれば、お店やさんで聞いたり、人に聞いたりしやすい。

地下では、迷うこともしばしば。目を開いていても大手町では自分がどちらの方向へ歩いているのか、わからなくなる。


建物内部

目を瞑っての歩行の最初は、国会図書館の内部の直線距離で試していた。

音が響き、近くに誰か来たら止まれば安全が確保できる可能性がある。

最初は5歩あるいただけで、方向を見失って、違う方へ歩いていた。

だんだん10歩は目を瞑ってあるけるようになった。

それでも、体調や、持ち物の重さによって、進みたい方向ではない方に歩いていることがしばしば。

なぜ、国会図書館で目を瞑ってあるく試験をはじめたかというと、

高齢者・障害者設計指針関連の書籍の調査に行った時に、

目が疲れて、本をだしてもらうときや、返す時の待ち時間に目を瞑ってまつようにしていた。

歩く時も、目の疲れを取るのと一石二鳥かと。


地下の点字ブロック

地下の点字ブロックであれば、いつのまにか車道に出て車に引かれそうになることもない。

20歩、30歩、50歩、100歩まで目を瞑って歩けるようになった。


手すりのある階段

手すりのある階段を上るようにした。

降りる方は、踏み外すとまずい。

まだ試していない。

手すりでは、痛い目にあったことがなんどかある。

手すりの裏側、手すりの支えの部分に、角が取れてない(Rがとれてない)部分があり、本当に痛いことがなんどもあった。

表だけ、触ると思って、角は表だけとったのだろうか。

体を支えたいときは、掴むことを想定していないのだろうか。

子供も触れられる高さで、子供のことも考えていないらしい。

名古屋市の施設でこれだ。


記録

最初は、点字ブロックの角を曲がる自信がなく、角を曲がった後から目を瞑った。

階段のところまで、約110歩。

目を瞑っていて、心配になると歩幅が短くなると120歩から130歩。

20回くらい試した。

点字ブロックだけで最後まで到達したのは1度だけ。

後は、いつのまにか、足の下に点字ブロックがなくなっている。

右に逸れたのか、左に逸れたのかの記憶がない。

逸れた方向がわからないと元に戻れない。

杖は使っていない。

直線部分には手すりがある。

点字ブロックと手すりとの距離は短く、手すりを触りながら、点字ブロックを歩くことができる。

しかし、痛い。

手すりの裏側、手摺の取っ手の部分に、角が取れてない。

納品検査をしていないのだろう。

あるいは、仕様に書いてないのか。

「利用者が痛いと感じやすい角は取ること。」

くらいは入れておいて欲しい。

直線が終わり、階段の手前で手摺が途切れる。何のための出入り口だろう。

点字ブロックも階段の手前で終わっている。

今日は、ここで目を開けた。昨日は、なぜか、ここは通過している。

歩数を覚えていて、まだ階段に来ていないから直進したのかもしれない。

今日は、角を曲がる前から目を瞑っていて、ここまでで180歩。

登り階段の途中で、1段下りになるところがある。

昨日は、ここで目をあけた。ここまでで194歩。

2日とも手摺で痛い目にあったのは2度。

一度、痛いと、そっとさわるようにするため、同じ場所ではないかもしれない。


まとめ

目を瞑ってあるくと、普段気にしてない音がいろいろ聞こえる。

歩く方向がどちらかを確かめるための音になるべく集中するようにしている。

点字ブロックで角を曲がるのは、あらかじめどちら向きに点字ブロックがあるかを知っていないと無理かも。

点字ブロックが途切れたり、手摺が途切れるのを、あらかじめわかっていないと無理かも。

階段の前は、音でもうすぐ階段だと認識できるようにはなったが、正確な位置は、点字ブロック、手摺に頼らないとまだ無理。

逆向きの点字ブロックの利用者への対策はまだ立てていない。

ぶつかりそうになったら、こちらがうまく避けるようにする。

点字ブロックで正面衝突しないようにするには杖を使うとよい。

足で点字ブロックを確認しながら歩くだけではまっすぐあるけそうにない。

地下道という音が反射しやすいところでも、音でだいたいの方向はわかるが、


設計指針検討事項

手摺は、なるべく途切れないように。途切れる場合は、どれだけ途切れるかがわかるようにする。

手摺と、点字ブロックの両方使える距離だと、それなりに便利。

手摺の部品はすべて角を取ろう(Rを取ろう)


計算機模擬試験

実際の環境で実験するのは危険と迷惑を伴う可能性がある。

計算機を使い模擬試験する可能性を検討。

仮想環境メガネ、仮想手袋、歩くと動く歩道などを使い、実試験環境と同じ状態を作成し、模擬試験環境を構築するための仕様を試作する。

現実の場所で何度も試験をするのは危険な場合があり、ゲーム空間などと同様に実現するための方法を検討。

点字ブロック

 歩く歩道のようなものに、点字ブロックの凹凸を自動生成し、点字ブロックの上を歩いているような環境を生成する。

手摺

 手を伸ばすとグローブに手摺の感触を生成させ、あたかも手摺に沿ってあるいているかのような環境を構築する。

音響(head phone)

 建物内、地下道、歩道、公園など、さまざまな状況を歩いているような音響効果を生成する。

 通勤時、下校時など、異なる状況を生成する。


文書履歴(document history)

ver. 0.01 初稿 20190423 早朝

ver. 0.02 模擬試験環境 追記 20190423 朝

ver. 0.03 東京、パラリンピック追記 20190423 午前

ver. 0.04 誤植訂正、表現補足 20190617



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