とうとう最終日まで私1人で駆け抜けた本 Advent Calendar ですが、本日は今年の記事のまとめです。
1日目は、今年の MicroPython リリースの概要について振り返ってみました。割と地味な更新が続いていますが、バージョン 1.* をそろそろ終わりにしていく布石でしょうか。
2日目は、PyScript が MicroPython に対応したというので、試してみた記事です。元々の Pyodide のものも初期に比べて大々的に性能アップしていて驚きでしたが、MicroPython の方はまだこれからという感じです。
3日目、4日目、5日目は、Thumby という MicroPython で動く超小型ゲーム機を再現してみた記事です。もともとは Hardware Maker Meetup Sapporo #11のLTで発表したネタです。ラズピコ用の MicroPython を特に拡張することもなく、よくここまでゲーム機として成立させているものだと、その工夫に感心しました。興味があればファームウェアのほうのスクリプトも見てみてください。
6日目、7日目は、普段に使っている mpremote コマンドの中でも、地味に便利だと持っている edit と mip サブコマンドについてとりあげました。特に MicroPython は CircuitPython と違ってファイルシステムを PC に MSC でマウントすることには消極的なので(技術的にはすでに取り込まれていますが、ファイルの PC と デバイス側の排他制御の問題からビルドオプション扱いになっています)、edit サブコマンドは便利に使わせてもらっています。
8日目は、私家版ドキュメント和訳の現状について書いてみました。主に使ってみたところをかいつまんで和訳していたにしては、けっこう網羅できてきたなと自分ながら思ってます。
9日目は、そんな和訳で Zephyr に取り組んでみることにしたので、実際に micro:bit で試してみたことを記事にしてみました。特殊なピンの指定方法で、具体的に何を指定すればよいのか調べるのに苦労したことと、まさかファイルシステムを自分で作らねばならないことに気づくまでが大変でした。
10日目は、11日目、12日目、13日目、14日目、15日目、16日目、17日目は、長い Pybricksシリーズです。今年はかなり Pybricks で遊んでいました。14日目の記事にしたマルチタスクがサポートされたことで、複雑な制御もできるようになったので、さらに遊びの幅が広がりそうです。16日目のブロックプログラミングについては、11月終盤に急遽発表されたので、記事として取り上げることにしました。17日目の独自デバイスは、Hardware Maker Meetup sapporo #10での発表が元ネタになっています。
18日目、19日目は、以前に記事としてとりあげた NumWorks と CASIO fx-CG50 の MicroPython について、その後の補足記事として書きました。
20日目、21日目、22日目、23日目は、TI-84 Plus CE Python のシリーズになりました。この電卓は 2022 年のクリスマスシーズンに購入したものですが、しばらく使わずに放置していたせいで使い方をかなり忘れていたため、健忘録として記事にしました。UIは前時代的ながらも、Python 環境としては Numworks や fx-CG50 を上回る機能性を有しています。
24日目は、micro:bit の Python Editor V3 について書きました。昨年12月に秋葉原で開催された micro:bit ファンミーティイングでのLT発表を元ネタにしています。このエディタを用いた micro:bit 利用事例がもっと出てくるといいのですが。
ということで、今年の Advent Calendar を終わります。ネタ絞り出すのに苦労しましたが、ちょっとマイナーネタすぎたかなと反省しております。来年やることがあれば、ラズピコやESP32などメジャーなボードのネタも多く取り入れたいと思ってます。