はじめに
AdventCalendar 2018の記事で「カシオのカラーグラフ関数電卓 fx-CG50 に MicroPython がのったゾ」という記事を投稿しました。本記事では、その後の変化について書きます。
グラフィック機能の拡張
以前の記事の時点では、グラフ電卓にも関わらず、グラフィック機能が一切無かった MicroPython ポートでしたが、現在では casioplot
モジュールで簡易なフラフィック機能を提供しています。
詳細は日本語マニュアルの 17.5 章「描画関数の利用(casioplotモジュール)」を参照してください。
まあ、できることは、ピクセル描画とテキストをグラフィック表示するぐらいです。
matplotlib
それではあまりにもということでしょうか、それとも NumWorks を意識してでしょうか、フランスの CASIO Education が matplotlib 機能をスクリプトとして提供しました。
fx-CG50 のファイルシステムの制約を受け、モジュールは matplotl.py
です。このため、fx-CG50 のフランス版 Graph 90+E ではファームウェアに取り込まれ、 matplotlib.pyplot
で使えるようになったとのことなのですが、fx-CG50 ではなぜか使えません。ファームウェアは同じはずなので、機種を見て使えなくしているのかどうか...
matplotl.py
も CASIO のサイトからは見つけられなくなったようなのですが、以下から入手は可能です。
以下は簡単なサンプルです。
from matplotl import *
plot([1, 2], [3, 4])
show()
タートルグラフィック
同様に、フランスの CASIO Education がタートルグラフィックの機能をスクリプトとして提供していました。こちらもファームウェアに取り込まれたことになっているのですが fx-CG50 では機能しません。
そのため、こちらも使いたい場合は以前い提供されていた外部スクリプト版 turtle.py
を使うことになります。以下から入手可能です。
以下は簡単なサンプルです。
from turtle import *
speed(0)
for i in range(12):
left(30)
for j in range(8):
forward(30)
left(45)