Thumby について
少し前に一部で話題になったゲーム機に Thumbyというものがあります。
TinyCircuitsという小さな機器ばかり出している会社が、遊べるキーホルダーとしてクラウドファウンディングで資金調達。目標額200万円程度であったところを3000万円ほど調達して、製品化しました。
ゲーム機としての実用的かはともかく、実際にゲームがいくつか搭載されていて遊べるようになっています。
それにしても、こんな安い目標額で製品を出せるとは、それなりに低コストで作れるものであろうと、ちょっと調べてみました。
ハードウェア
Raspberry Pi Picoと同じマイクロコントローラ RP2040 を搭載ています。
回路図はここから入手できます。
思ったとおり、比較的単純な回路で、大部分は RP2040 にボタンスイッチ、 OLED ディスプレイ、圧電スピーカーが繋がっただけのようなものです。
ソフトウェア
ソフトウェア開発環境は Web で提供されています。
シミュレータも搭載された結構本格的な開発環境です。開発言語は MicroPython で、ゲーム開発用APIも MicroPython で提供されています。
同環境には投稿作品をダウンロードする仕組みもあって、バンドルされているゲーム以外のものもダウンロードしてきて遊べます。(私はこの作品群を見ていて、SSD1306 OLED でグレイ色を表示する裏技を知りました。)
ブロックプログラミングもできるので、TinyCircuits社はプログラミング教育用としても Thumby をプッシュしています。
そして、開発環境のコードはAPIも含めてGitHubで公開されています。
ここからが本題
ここまで調べてみて、これは手持ちのパーツで Thumby を再現できそうだなと思い、実践してみました。ですが、続きは次回で。