設計図によるHAZOPの進め方の展開。安全（１４）

ある道具を使ってみると、HAZOPの進め方の種類が増えてきたことを記録

状態遷移

状態遷移図、状態遷移表を使って分析する場合

その状態の遷移の条件が、
過大
過小
複数の遷移が同時に起きる（類）
一部の遷移しか起きない
遷移が早い
遷移が遅い
遷移の順番が前後（前）
遷移の順番が前後（後）
遷移が起きない(無）
遷移の方向が逆になる
それ以外

を検討します。

各、一つづつ表にします。

時系列

時系列図を使って分析する場合

その通信が起きる条件が、
過大
過小
複数の通信が同時に起きる（類）
一部の通信しか起きない
通信が早い
通信が遅い
通信の順番が前後（前）
通信の順番が前後（後）
通信が起きない(無）
通信の方向が逆
それ以外

を、一つづつ表にします。

刻時図

ある信号のOn/OFF, 量が
過大
過小
複数の信号の立ち上がりまたは立ち下がりが同時に起きる（類）
一部の信号しか来ない
信号の立ち上がりまたは立ち下がりが早い
信号の立ち上がりまたは立ち下がりが遅い
信号の順番が前後（前）
信号の順番が前後（後）
信号が起きない(無）
信号の方向が逆
それ以外

を、一つづつ表にします。

要素・機能図

要素・機能図では、一つの図では、
more, less, as well as, part of, early, late, before, after, no, reverse, other than
の一つについて、連携した分析を行う。

moreで実施した結果は、
複写して、
lessではどうなるかを書き換える。

書き換えた際に、moreでは起きるが、lessでは起きない場合があるかどうか。
moreでは起きないが、lessでは起きる場合があるかどうか。

どちらの場合でも、0になる値がある場合は、ゼロ割の可能性を検討する。
more, lessで0になる可能性がない場合は、
as well asまたはother thanで0割の可能性を検討する。

part ofでは、more, lessよりも局所で起きることを検討する。
as well asでは、more, lessよりも大規模に起きることを検討する。

設計上、more, lessのガードより、early, late, before, afterのガードの方が、手前にある場合と、向こうにある場合があるかどうか、設計者と議論するとよい。
more, lessのガードが、as well as, part, of, early, late, before, after, no reverseのガードにあることがあってもよい。
other thanは、それらのガードでは対応できないものを洗い出すとよい。

山行資料　

HAZOPで図を用いる場合の機能 https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/8f5d2c7bc2c60625e909

設計図によるHAZOPの進め方の展開。安全（１４） https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/9fdda3edaead39d3690c

図を使って分析すればこんなに簡単。安全（１１） https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/6347eb55b2812d745549

分析作業の計画。安全（９） https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/28a91aaaa695bf075349

＜この記事は個人の過去の経験に基づく個人の感想です。現在所属する組織、業務とは関係がありません。＞

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ver. 0.01初稿　　20190417

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