5
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

雑・Excel入門試論 - 脱VLOOKUPの思考 08 - セル - 計算式・関数

Last updated at Posted at 2022-12-07

計算式の基本

数式

セル内または、セル範囲の値を計算する式。
ex. =A1+A2+A3+A4

関数

Excelにすでに用意されている定義済みの計算式です。
image.png
関数は、引数またはパラメータと呼ばれる指定された値に基づいて、特定の計算を特定の順序で実行する。
ex. =SUM(A1:A4)

関数には戻り値があります。=1+2 の戻り値は 3 です。

セル参照をする場合、=A1 の戻り値は、A1に入っているデータと書式に依存します。空白だった場合、日付はシリアル値0の1900年1月0日、それ以外は0が表示され、表示形式はそれぞれの書式で表示されます。下の図のB列はそれぞれの書式設定が行われており、C列は標準のままです。文字列にも0が返されることに注意してください。
2022-12-06_13-23-43.gif

セルの参照

 計算したい数値を数式に入力することもできますが、代わりにセル参照機能を使うケースが多くなります。なぜなら、セルの値を変更すると、自動的に再計算されるからです。

 単に数式に値を入力したのでは、後で値が変わると、数式を作り直さなければなりません。しかし、セル参照すれば、値が変わっても数式は変わらず、自動的に再計算されます。

 また、数値が並んだ表になっている場合、計算式をコピーすると自動的に参照先を変更してくれ、同じ計算をそれぞれの行に対して行うことができます。

2022-12-06_14-10-13.gif

注意事項

  1. BODMAS (Brackets, Division, Multiplication, Addition, Subtraction)のルール
    • 計算が行われる順序です。
    • カッコで囲まれた式が最初に評価されます。
    • 算術演算子は、除算が最初に評価され、次に乗算、そして加算が評価され、減算は最後に評価されます。
  2. 計算式は通常数値データを扱います。「データの入力規則」を利用すると、セルに入るべきデータの種類を指定できます。
  3. 数式で参照するセルのアドレスが正しいかどうかを確認するには、キーボードのF2キーを押します。数式で使用されているセルがハイライトされます。

image.png

IF関数

IF関数は、複雑な計算に使用できますが、IF式のネストは悪夢です。計算式を読みにくくし、全体の動作を遅くします。

=IF(C4>5,40*C4,20*C4)

その他の動作を遅くする関数として、SUMIF、COUNTIF、VLOOKUP、INDIRECT、OFFSETなどがあります。特にテーブルが大きい場合、関数の使い方に注意しなければなりません。

LAMBDA(ラムダ)でユーザー定義関数

セルにLAMBDAを設定する

 Microsoft365では、ユーザーが関数を定義するためにLAMBDA関数が使用できます。
 小数点以下を銀行丸めする式を書くと、以下のようになります。

LAMBDAなし
=IF(
    MOD(ABS(A2),1)=0.5,
    EVEN(ABS(A2)-0.5)/SIGN(A2),
    ROUND(A2,0)
)

 これをLAMBDAを使って書くと

LAMBDAあり
=LAMBDA(
    n,
    IF(
        MOD( ABS(n), 1 ) = 0.5,
        EVEN( ABS(n) - 0.5 ) / SIGN(n),
        ROUND( n, 0 )
    )
 )(A2)

 このように、参照先を1か所にできます。これを小数点以下の桁数指定の関数に拡張すると、以下のようになります。

LAMBDA桁数付き
=LAMBDA(n,digit,
    IF(
        MOD( ABS(n) * 10 ^ digit, 1 ) = 0.5,
        EVEN( ABS(n) * 10 ^ digit - 0.5 ) / 10 ^ digit * SIGN(n),
        ROUND( n, digit )
    )
)( A2, 1 )

名前の管理にLAMBDAを追加する

LAMBDA 関数にわかりやすい名前を付け、説明を指定し、ブック内の任意のセルから再利用できるようにします。

名前 LAMBDA関数につける名前
スコープ 関数の使える範囲。ワークブックまたはシート
コメント 関数の説明
参照範囲 ラムダ式を入力します。最期のパラメータを入れるカッコは入力しません

参照範囲に入れるLAMBDA式は、最期のパラメータを入れるカッコを付けません。
=LAMBDA(x,x*10)(A1)
ではなく
=LAMBDA(x,x*10)
です。

これで、自分で作成した関数を名前で呼び出すことができます。

エラー値

エラー ERROR.TYPE 内容
#NULL! 1 指定した複数のセルやセル範囲に共通部分がない
#DIV/0! 2 0または空のセルによる除算
#VALUE! 3 入力した数式に問題があるか、参照先のセルに問題があります
#REF! 4 数式が無効なセルを参照している
#NAME? 5 数式名にが正しくない
#NUM! 6 数式または関数に無効な数値が含まれている
#N/A 7 数式で参照の対象が見つからない (Not Applicable)
#GETTING_DATA 8 CUBEVALUE 関数を使用して評価する場合、すべてのデータを取得する前に、一時的にセル内に "#GETTING_DATA..." というメッセージが表示されます。
#SPILL! 9 スピルする配列数式がワークシートの範囲を超えている
#CONNECT! 10
#BLOCKED! 11 必要なリソースにアクセスできない
#UNKNOWN! 12
#FIELD! 13 データ型に問題がある
#CALC! 14 計算式が空の配列
#EXTERNAL! 19
##### - 列の幅がセルのすべての内容を表示するのに十分でない

コンテンツ

5
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
5
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?