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[Chrome拡張] Chrome拡張メニューとWebページでやりとりする方法

Last updated at Posted at 2023-06-24

Chrome拡張画面(manu.html)からWebページにアクセスする方法です。
Webページの情報を取得したり、書き換えたりする方法をご紹介します。

今回は、Content Scriptsを使用しない方法をご紹介します。

Content Scriptsを使用する方法は以下の記事をご覧ください。
[Chrome拡張] Chrome拡張メニューとWebページでやりとりする方法(Content Scriptsを使う)

新しく作成したchrome拡張を公開しました。
そこで使用した技術を備忘録として共有できればと思い、記事を書いています。
こちらがそのChrome拡張の記事です。ご興味があれば

こちらは別のChrome拡張の記事です。合わせてどうぞ

用意するファイル

root/
  ├ manifest.json
  ├ menu.html
  ├ js/
  │  ├ background.js
  │  ├ menu.js
  │  └ jquery-3.5.1.min.js
  └ img/
     ├ icon32.png
     └ icon48.png

menu.html

button#btnを押すと同じウィンドウで開いている全てのQiita記事の背景を書き換え、
書き換えた記事のタイトルを取得して、div#titleに表示します。

<!DOCTYPE HTML>
<html lang="ja">
  <head>
    <meta charset="utf-8" />
    <title>ページへ操作テスト</title>
    <script src="js/jquery-3.5.1.min.js"></script>
    <script src="js/menu.js"></script>
  </head>
  <body>
    <button type="button" id="btn">背景変更&メッセージ送信</button>
    <div id="title"></div>
  </body>
</html>

menu.js

menu.htmlのbutton#btnを押したとき、同じウィドウで開かれているQiita記事の背景を
全て書き換え、Qiita記事のタイトル名を取得します。
1.chrome.tabs.query
 現在のウィンドウ(currentWindow:true)内で、
 Qiita記事(url:"https://qiita.com/doran/items/*")のタブを取得します。
 manifest.jsonのhost_permissionsで指定していないURLへのアクセスはエラーになります。
2.chrome.scripting.executeScript
 そのタブに対して処理を実行します。
 functionの関数は対象タブ(Webページ)内で実行されます。

$(function(){
  $(document).on("click","#btn",function(){
    chrome.tabs.query({url: "https://qiita.com/doran/items/*", currentWindow: true},function(tab){
      for(let i=0; i<tab.length; i++){
        //まず、jQueryとscript.jsを対象タブのページに埋め込みます。
        chrome.scripting.executeScript({
          target:{tabId: tab[i].id},
          function: function(){
            //Qiita記事の背景色を変えています
            document.querySelector("div.style-yhx9lg").style.backgroundColor="#fbb";
            //Qiita記事のタイトルをChrome拡張メニュー(menu.html)へ送信します。
            chrome.runtime.sendMessage(document.querySelector("div.style-yhx9lg h1").innerText);
          },
        });
      }
    });
  });
});
//ページからのメッセージを受け取ります。
chrome.runtime.onMessage.addListener(function (request, sender, sendResponse) {
  //Qiita記事のタイトル名が送られてくるので、menu.htmlのdiv#title下に追加します。
  $("#title").append($("<div>"+request+"</div>"));
});

manifest.json

permissions
 activeTab:アクティブなタブへのアクセス権限を与えます。
 scripting:JavaScript、CSSをWebページに挿入する権限を与えます。
host_permissions
 Chrome拡張メニューやContent ScriptsからアクセスするURLを指定します。

{
  "name": "Webページ操作テスト",
  "version": "1.00",
  "description": "Webページ操作テスト",
  "permissions": ["activeTab","scripting"],
  "host_permissions": ["https://qiita.com/doran/items/*"],
  "background": {
    "service_worker": "js/background.js"
  },
  "action": {
    "default_icon": {
      "32": "images/icon32.png"
    }
  },
  "icons": {
    "48": "images/icon48.png"
  },
  "manifest_version": 3
}

background.js

Chromeブラウザのツールバーにあるアイコンがクリック時に「menu.html」を
新しいタブで開くためにbackgroundを用意します。

chrome.action.onClicked.addListener(function(){
  chrome.tabs.create({"url": "menu.html"});
});

実行結果

1.まずはQiita記事をいくつか開いて

2.Chrome拡張メニューの「背景変更&メッセージ送信」ボタンを押すと。。。

3.開いているタブのQiita記事のタイトルが返信されてきた。

4.そして。。Qiita記事の背景も変わってる!

おしまい。。

その他のChrome拡張の実装方法

以下はこれまでに投稿したChrome拡張の記事です。用途に応じてご覧ください。
[Chrome拡張] ツールバーのアイコンをクリックしてHTMLページを表示する方法
[Chrome拡張] Chrome拡張メニューからページを操作する方法
[Chrome拡張] Webページ(content scripts)からChrome拡張画面へメッセージを送る方法
[Chrome拡張] Chrome拡張画面でタイマー(定期実行処理)を使用する方法
[Chrome拡張] Content Scriptsでタイマー(定期実行処理)を使用する方法
[Chrome拡張] Chrome拡張メニューからWebページを操作する方法
[Chrome拡張] Chrome拡張メニューからWebページを操作する方法(jQueryを使う)
[Chrome拡張] Chrome拡張メニューとWebページでやりとりする方法
[Chrome拡張] Chrome拡張メニューとWebページでやりとりする方法(Content Scriptsを使う)
[Chrome拡張] Chrome拡張メニューから開いていないWebページの情報を取得する方法
[Chrome拡張] ポップアップメニューを表示する方法
[Chrome拡張] ポップアップメニューからWebページを操作する方法
[Chrome拡張] ポップアップメニューからWebページを操作する方法(jQueryを使う)
[Chrome拡張] ポップアップメニューからWebページを操作する方法(スタイル変更)
[Chrome拡張] ストレージ(chrome.storage.local)を利用する方法
[Chrome拡張] オプションページを表示する方法

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