CAN規格 http://www.bosch-semiconductors.de/media/ubk_semiconductors/pdf_1/canliteratur/can_fd_spec.pdf 8 BIT TIMING REQUIREMENTSで決めている4つのSegment、SYNC_SEG PROP_SEG PHASE_SEG1 PHASE_SEG2 のそれぞれの意味と役割を整理してください。
ChatGPT:
CAN FD(Flexible Data-rate)におけるビットタイミングは、1ビットを4つのセグメント(SYNC_SEG、PROP_SEG、PHASE_SEG1、PHASE_SEG2)に分割し、各セグメントの長さを調整することで、通信の安定性と柔軟性を確保しています。
- SYNC_SEG(同期セグメント)
役割:ネットワーク上のすべてのノードを同期させるためのセグメントです。
特徴:長さは常に1タイムクォンタム(tQ)で固定されており、調整はできません。
詳細:ビットの立ち上がりまたは立ち下がりがSYNC_SEG内で発生することが期待されます。
Microchip- PROP_SEG(伝播セグメント)
役割:信号の伝播遅延を補償するためのセグメントです。
特徴:長さは1〜8タイムクォンタム(tQ)の範囲で設定可能です。
詳細:伝播遅延には、バス上の信号伝播時間やCANトランシーバの遅延が含まれます。
Microchip- PHASE_SEG1(フェーズセグメント1)
役割:エッジの位相誤差を補償するためのセグメントです。
特徴:長さは1〜8タイムクォンタム(tQ)の範囲で設定可能です。
詳細:位相誤差が発生した場合、PHASE_SEG1の長さを調整して補償します。
Microchip- PHASE_SEG2(フェーズセグメント2)
役割:エッジの位相誤差を補償するためのセグメントで、PHASE_SEG1と連携して機能します。
特徴:長さはPHASE_SEG1と同じか、最小で情報処理時間(IPT)と同じ長さに設定されます。
詳細:PHASE_SEG2の長さは、PHASE_SEG1の長さと一致させるか、IPTに合わせて調整します。
Microchip
補足:タイムクォンタム(tQ)とサンプルポイント
タイムクォンタム(tQ):CANシステムクロックとプリスケーラによって決定される基本的な時間単位です。
サンプルポイント:ビットの論理レベルを読み取るタイミングで、通常はPHASE_SEG1の終了時に設定されます。サンプルポイントの位置は、通信の安定性に影響を与える重要な要素です。
Microchip
まとめ
セグメント名 役割 長さの設定範囲 特徴
SYNC_SEG ノードの同期 固定:1 tQ 同期用の固定長セグメント
PROP_SEG 伝播遅延の補償 1〜8 tQ 信号伝播遅延を補償
PHASE_SEG1 位相誤差の補償(前半) 1〜8 tQ 位相誤差を補償
PHASE_SEG2 位相誤差の補償(後半) PHASE_SEG1と同じか、IPTと同じ 位相誤差を補償
これらのセグメントの長さを適切に設定することで、CAN FDネットワークの通信品質と安定性を確保できます。
具体的にどのようなチップの場合に、どういう役割を果たすのでしょうか。
ChatGPT:
なるほど。では、実際のCANチップやトランシーバにおける SYNC_SEG / PROP_SEG / PHASE_SEG1 / PHASE_SEG2 の具体的な役割と動作例を整理します。
- SYNC_SEG(同期セグメント)
対象チップ例: Microchip MCP2515、NXP SJA1000、TI TMS320F280x 内蔵CANモジュールなど
具体的な役割:
送信ビットの立ち上がり/立ち下がりを検出して、受信側がビット境界を認識する。
例:MCP2515では、このSYNC_SEGの1tQが必ずビットの最初に入り、受信サンプルタイミングを初期化。
ポイント: 長さは固定で、ビット境界の「同期」のためだけに使われます。- PROP_SEG(伝播遅延セグメント)
対象チップ例: MCP2562(CANトランシーバ)、SJA1000
具体的な役割:
信号がバス上を伝播する時間の遅延を補償。
例:MCUからトランシーバ、バス上のケーブル長、複数ノード間の伝播遅延をPROP_SEGで吸収する。
チップ上のレジスタで tQ 単位で設定可能(例:1〜8 tQ)。
ポイント: ネットワークが長いほど、PROP_SEGを長めに設定。- PHASE_SEG1(フェーズセグメント1)
対象チップ例: MCP2515、TMS570 CANモジュール
具体的な役割:
受信したビットの立ち上がり/立ち下がりとサンプルポイントの位相を補正。
例:ビットレートが高く、トランシーバ遅延や配線による位相ずれがある場合、PHASE_SEG1を調整してサンプルタイミングを前方にずらす。
ポイント: 自動位相補正(CAN Bit Time Compensation)で長さを動的に変更することも可能。- PHASE_SEG2(フェーズセグメント2)
対象チップ例: 同上(MCP2515など)
具体的な役割:
PHASE_SEG1と連動してビットタイミングを後方で補正。
例:CANハードウェアが自動リサンプリングでサンプルポイントを正しい位置に調整。
PHASE_SEG2は、ビットの最後に入るため、スキューやジッターを吸収。
ポイント: PHASE_SEG1とPHASE_SEG2を組み合わせてサンプルポイントを最適化。
実際の動作イメージ
SYNC_SEG → ビットの開始を検出。
PROP_SEG → 信号伝播遅延を吸収。
PHASE_SEG1 → 位相誤差を前方に補正。
サンプルポイント → PHASE_SEG1終了時点でビット読み取り。
PHASE_SEG2 → 位相誤差を後方に補正。
例:MCP2515のビットタイミング設定
レジスタ:CNF1 / CNF2 / CNF3
設定例(tQ = 125ns, 500 kbps):
セグメント tQ数
SYNC_SEG 1
PROP_SEG 5
PHASE_SEG1 3
PHASE_SEG2 2
サンプルポイント = 1 + 5 + 3 = 9 tQ(ビット全体 = 1+5+3+2 = 11 tQ)
このように、PROP_SEGとPHASE_SEG1/2の設定で、ケーブル長やノード数に応じた正確なサンプルタイミングを確保します。
💡 まとめ
SYNC_SEG: ビット境界の同期
PROP_SEG: 伝播遅延補償(物理層・配線対応)
PHASE_SEG1 / PHASE_SEG2: 位相ずれ補正・ジッター吸収(サンプルポイント調整)
実際のチップでは、レジスタでtQ単位に設定、長さを変えてバス長・ノード数・通信速度に最適化。
もし希望なら、MCP2515やSJA1000でPROP_SEG / PHASE_SEG1/2をどのように調整するかを図で示した具体例も作れます。作りますか?
はい。お願いします。
ChatGPT:
Something went wrong while generating your image. Sorry about that.
MCP2515やSJA1000でPROP_SEG / PHASE_SEG1/2をどのように調整するかの具体例を図でなくていいのでご紹介ください。
ChatGPT:
了解しました。図ではなく MCP2515 や SJA1000 のビットタイミング設定において、PROP_SEG / PHASE_SEG1 / PHASE_SEG2 をどのように調整するかの具体例をご紹介します。
- MCP2515の場合(Microchip)
MCP2515は、SPI接続のCANコントローラで、内部に CNF1/CNF2/CNF3 レジスタ でビットタイミングを設定します。
関連レジスタ
CNF1
BRP(Baud Rate Prescaler, 6bit): tQの基本長を決定
SJW(Synchronization Jump Width, 2bit): 位相補償可能な最大幅(PHASE_SEG1またはPHASE_SEG2の調整範囲)
CNF2
PRSEG(PROP_SEG, 3bit)
PHSEG1(PHASE_SEG1, 3bit)
SAM(サンプルモード, 単一 or 3回サンプル)
CNF3
PHSEG2(PHASE_SEG2, 3bit)
設定例(500 kbps, Fosc = 16 MHz)
BRP = 1 → tQ = 2 / Fosc = 125 ns
PROP_SEG = 5 → 5 × 125 ns = 625 ns
PHASE_SEG1 = 3 → 375 ns
PHASE_SEG2 = 2 → 250 ns
SJW = 1 → 最大 250 ns の補正可能
ポイント
ケーブルが長い場合 → PROP_SEG を長めに設定(信号遅延を吸収)
クロック誤差が大きい場合 → SJWを広くして、PHASE_SEG1で補正可能幅を確保
サンプルポイントは「PROP_SEG + PHASE_SEG1 の終端」で決定されるため、通常 70〜80% 付近 に調整する- SJA1000の場合(NXP/Philips)
SJA1000は、古くから広く使われるCANコントローラ。BTR0/BTR1 レジスタで設定します。
関連レジスタ
BTR0
BRP(6bit): プリスケーラ
SJW(2bit): 位相ジャンプ幅
BTR1
TSEG1(PHASE_SEG1 + PROP_SEG, 4bit)
TSEG2(PHASE_SEG2, 3bit)
SAM(サンプルモード)
設定例(500 kbps, Fosc = 16 MHz)
BRP = 1 → tQ = 125 ns
TSEG1 = 8 → (PROP_SEG + PHASE_SEG1) = 8 × 125 ns = 1 μs
TSEG2 = 3 → 375 ns
SJW = 1 → 125 ns の補正可能
ポイント
SJA1000ではPROP_SEGとPHASE_SEG1を分けて指定できず、まとめてTSEG1 で指定する点がMCP2515と異なる
サンプルポイント調整は TSEG1 : TSEG2 の比率 で行う
ケーブル長が長いとき → TSEG1を大きめにしてPROP_SEG成分を増やす- 実際の調整の考え方
ケーブルが短く、高速通信(1 Mbps)
PROP_SEGを短く(2〜3 tQ程度)
PHASE_SEG1とPHASE_SEG2をバランスよく割り当て(例:PHASE_SEG1=3, PHASE_SEG2=2)
ケーブルが長く、低速通信(125 kbps以下)
PROP_SEGを大きめ(5〜8 tQ)にして信号伝播を吸収
サンプルポイントを80%程度に設定(PHASE_SEG1を増やして調整)
クロック誤差が大きいシステム
SJWを大きめに(2〜4 tQ)設定し、PHASE_SEG1/2で位相補正幅を確保
✅ まとめると:
MCP2515 → PROP_SEG / PHASE_SEG1 / PHASE_SEG2 をそれぞれ独立に設定できるので柔軟
SJA1000 → PROP_SEGとPHASE_SEG1をまとめてTSEG1で指定するため、分離した調整は不可
どちらも 「PROP_SEGで伝播遅延を吸収」「PHASE_SEG1/2でサンプルポイントを最適化」「SJWで誤差を許容」 という役割分担
ご希望なら、典型的なボーレート(125k / 500k / 1M)ごとの推奨値リストもまとめますが、そこまで掘り下げますか?
はい。お願いします。
ChatGPT:
思考時間: 9s
いいですね — では 図なし で、MCP2515(個別セグメント指定)と SJA1000(TSEG1/TSEG2指定)それぞれについて、実務でよく使われる ボーレート別の具体的なセグメント設定例(tQ 単位) と調整ポイントを示します。
前提:ここではわかりやすくするため サンプル例として総 TQ 数(=1ビットあたりの tQ 合計)を典型値に固定しています。実際には使っている発振器(例えば 16 MHz)と BRP 値を選んで tQ(秒) を作り、
ビットレート = 1 / (tQ × 総TQ)
を満たすようにBRPを決めます(BRP の計算式はコントローラのデータシートを参照してください)。
(※BRP の具体値や tQ の式はデバイスごとに異なるため、ここでは tQ 個数(=タイムクォンタム数) のみを示します。)
推奨例(MCP2515:SYNC=1 + PROP + PHASE1 + PHASE2)
(SYNC_SEG は常に 1 tQ)
- 1 Mbps — 高速通信(例:総TQ = 8, サンプル点 ≒ 70%)
総 TQ = 8
目標サンプルポイント ≒ 65–75%(高ビットレートではやや早め)
設定例(tQ数):
SYNC_SEG = 1
PROP_SEG = 2
PHASE_SEG1 = 3
PHASE_SEG2 = 2
サンプルポイント = (1 + 2 + 3) / 8 = 6/8 = 75%(PHASE_SEG1 終了でサンプル)
SJW(Synchronization Jump Width)= 1 tQ(高レートでは小さめ推奨)
解説:PROPは小さめ、PHASE_SEG1を少し長めにしてサンプルをやや前寄せに。- 500 kbps — 中速(例:総TQ = 11, サンプル点 ≒ 70–80%)
総 TQ = 11
目標サンプルポイント ≒ 70–80%
設定例:
SYNC_SEG = 1
PROP_SEG = 4
PHASE_SEG1 = 3
PHASE_SEG2 = 3
サンプルポイント = (1 + 4 + 3) / 11 = 8/11 ≒ 72.7%
SJW = 1–2 tQ(クロック精度に応じて2まで許容)
解説:中速では PROP を適度に取り、PHASE_SEG1/2 をバランスさせるのが安定。- 125 kbps — 低速 / 長いバス(例:総TQ = 16, サンプル点 ≒ 75–85%)
総 TQ = 16
目標サンプルポイント ≒ 75–85%(遅延吸収優先)
設定例:
SYNC_SEG = 1
PROP_SEG = 8
PHASE_SEG1 = 4
PHASE_SEG2 = 3
サンプルポイント = (1 + 8 + 4) / 16 = 13/16 = 81.25%
SJW = 2–4 tQ(低速かつ複数ノード・長配線なら大きめ)
解説:バス長が長ければ PROP を大きくして伝搬遅延を吸収。SJWも広めに取る。
推奨例(SJA1000:SYNC=1 + TSEG1 + TSEG2, ただし TSEG1 = PROP + PHASE1)
(SYNC_SEG = 1 tQ、TSEG1 と TSEG2 はそれぞれデータシートのビット幅に合わせて設定)- 1 Mbps(総TQ = 8)
SYNC =1、TSEG1 = 5(= PROP+PH1)、TSEG2 = 2
サンプルポイント = (1 + 5) / 8 = 75%
SJW = 1- 500 kbps(総TQ = 11)
SYNC =1、TSEG1 = 7、TSEG2 = 3
サンプルポイント = (1 + 7) / 11 = 72.7%
SJW = 1–2- 125 kbps(総TQ = 16)
SYNC =1、TSEG1 = 12、TSEG2 = 3
サンプルポイント = (1 + 12) / 16 = 81.25%
SJW = 2–4
(SJA1000では PROP と PHASE1 を分離できない点に注意。TSEG1 内で PROP をなるべく先に確保し、PHASE1 を残りで調整するのが実務的。)
実務での調整フロー(手順)
目標ビットレートを決める(例:500 kbps)
使用発振器周波数(Fosc)を確認(例:16 MHz)
総TQ数を決める(上の例のように、1M は 8〜10、500k は 10〜12、125k は 16 前後が典型)
目標サンプルポイントを決める(高速→やや早め 65–75%、低速・長距離→遅め 75–85%)
PROP / PHASE1 / PHASE2(または TSEG1/TSEG2)を割り付け(上表参照)
BRP(プリスケーラ)を計算して tQ を作る(データシートの式に従う) —— 重要:BRP は発振器と総TQに合うように選ぶ
SJW(同期ジャンプ幅)を設定(クロック精度とジッタ条件で 1–4 tQ)
実機で確認:複数ノードの動作、エラーカウント、サンプル安定性を確認して微調整
実践上の追加ポイント
三重サンプリング(SAM = 3):低ボーレート(125 kbpsなど)では有効。高ボーレートでは不要か無効推奨。
SJW を大きくすると:ノイズや短時間の位相ずれに対して有利だが、誤同期を起こすリスクもある(特に高速で大きく取りすぎない)。
配線/トランシーバ特性:長いバスや遅いトランシーバ(トランシーバの駆動/受信遅延が大きい)では PROP を増やす。
相互運用:複数の異なるデバイスが混在する場合、最も「厳しい(遅い)」ノードに合わせる(= PROP を余裕持って)。
ツール:多くのベンダ提供のビットタイミング電卓や Excel シートがある(データシート付属)。
必要なら次を用意します(どれか選んでください):
あなたの 発振子周波数(例:16 MHz) を使って、上記の各ケースで BRP の具体値候補 を計算して表にする(BRPの式はデバイスのデータシートに依存するため、その式に従って計算します)。
実際の MCP2515 CNF1/CNF2/CNF3 レジスタ値(16MHz想定) を、125k / 500k / 1M 向けに具体的なバイト値で提示する。
さらに進めて 実機デバッグチェックリスト(オシロで見るべき波形ポイント、エラー寄与要因)を出す。
どれを作りましょうか?
はい。お願いします。
ChatGPT:
思考時間: 27s
いいですね。では 前提を明確にした上で、16 MHz 発振(Fosc = 16.000 MHz) を想定し、MCP2515 の CNF1 / CNF2 / CNF3 に書き込む具体的なバイト値(16 進)を、代表的なボーレート 1 Mbps / 500 kbps / 125 kbps 向けに示します。
※ まず重要な注意点 — 下の数値は 「MCP2515 の一般的なビットタイミングのエンコード方式」(データシートで一般に示される方式)を前提に計算したものです。実機で使う前に必ずあなたのデバイスのデータシート(MCP2515 Rev.○○)でビットレイアウトとビット名(CNF1/CNF2/CNF3 の各ビットの意味)を確認してください。
使った前提(符号化ルール)
(MCP2515 データシートに準拠する一般的な表現を仮定)
tQ の式(MCP系でよく使われる式):
t
Q
=
2
×
(
B
R
P
+
1
)
F
o
s
c
t
Q
=
F
osc
2×(BRP+1)
SYNC_SEG = 常に 1 tQ(固定)
各セグメントのレジスタ表現(データシートの一般ルール):
CNF1: SJW(2bit, 内部表現は SJW-1 を格納) + BRP(6bit, 0..63)
CNF2: BTLMODE (1bit) | SAM (1bit:サンプルモード、0=1x, 1=3x) | PHSEG1 (3bit, 内部値 = PHASE_SEG1 - 1) | PRSEG (3bit, 内部値 = PROP_SEG - 1)
CNF3: PHSEG2 (3bit, 内部値 = PHASE_SEG2 - 1) + (ここでは WAKFIL 等は 0 に設定)
SJW(Synchronization Jump Width)は内部に (SJW - 1) として格納する(SJW の単位は tQ)。
CNF バイトは次のように 演算して 1 バイト値(16 進) を算出しています。
(上の符号化ルールは MCP2515 の標準的な記述に基づく一般的な方法です。必ずデータシートでビットの位置を確認してください)
目標パラメータ(採用したセグメント割当)
(「総 TQ(= 1 ビットあたりの tQ 合計)」と、PROP/PHASE1/PHASE2 は下表の通りに決定)
- 1 Mbps(総 TQ = 8)
目的:高速なので総TQを小さく、サンプルポイントを前寄せ(約 75%)
割当(tQ 個数):
SYNC_SEG = 1
PROP_SEG = 2
PHASE_SEG1 = 3
PHASE_SEG2 = 2
合計 = 1 + 2 + 3 + 2 = 8 TQ
BRP 計算(Fosc = 16 MHz):
必要 tQ = 1 / (Bitrate × 総TQ) = 1 / (1e6 × 8) = 125 ns
これを tQ = 2 × (BRP+1) / Fosc に代入して BRP を解くと BRP = 0
SJW = 1 tQ(SJW を 1 に設定)
CNF(計算結果):
CNF1 = 0x00
(SJW=1 → (1-1)=0 → 上位2bit=0, BRP=0 → 下位6bit=0)
CNF2 = 0x91
(BTLMODE=1, SAM=0(単一サンプル), PHSEG1=(3→格納値2), PRSEG=(2→格納値1) → 0x91)
CNF3 = 0x01
(PHSEG2=(2→格納値1), WAKFIL=0 等)
実際のサンプルポイント = (1 + PROP + PH1) / 総TQ = (1 + 2 + 3)/8 = 6/8 = 75%- 500 kbps(総 TQ = 8)
ここでは総TQ=8 を採用して BRP を調整(500 kbps を満たすシンプルな組合せ)
割当(tQ 個数):
SYNC_SEG = 1
PROP_SEG = 4
PHASE_SEG1 = 3
PHASE_SEG2 = 3
(合計 = 1 + 4 + 3 + 3 = 11) ← 注意:上の合計は 11 になりやすい実務例もありますが、ここでは BRP を変えて総TQ を 8 に揃えたパターンを提示します(下に示す設定は総TQ=8 に合わせ BRP=1 を使う例です)
現実的でよく使われる安定設定(Fosc=16MHz):
BRP = 1 → tQ = 2 × (1+1) / 16e6 = 250 ns
総TQ = 8 → ビット時間 = 250 ns × 8 = 2.0 μs → ビットレート = 1 / 2.0 μs = 500 kbps
そこで下のセグメント割当を採用(総TQ=8 での割当):
SYNC_SEG = 1
PROP_SEG = 4 ×?(ただし 8 TQ 中に収めるため、ここは実装に合わせて PROP/PHASE1 を再配分します。以下は実務で採る妥協例)
実務例(安定でよく使われる):PROP_SEG = 4, PHASE_SEG1 = 3, PHASE_SEG2 = 3 — これは総TQ=11 のパターン(総TQ=11 を使う場合は BRP=0 を用いるなど調整が必要)
簡潔な 実用的な設定例(Fosc=16MHz) を提示します(総TQ=11 パターン):
BRP = 1(tQ = 250 ns) として、実務でよく使われる分配は総TQ=11(tQ=~181.8ns のケース)と異なるため、ここでは次を提示:
CNF1 = 0x01
(SJW=1 → 上位 2bit = 0、BRP = 1 → 0x01)
CNF2 = 0x93
(BTLMODE=1, SAM=0, PHSEG1 格納値 = (3→2), PRSEG 格納値 = (4→3) 等に対応)
CNF3 = 0x02
(PHSEG2 格納値=2-1→1 → 0x02)
解説:500 kbps は BRP と総TQ の組合せで複数の有効解があるため(総TQ=8, 10, 11 など)、使用する総TQ を固定して BRP を決めるか、BRP を固定して総TQ を決めるかで CNF が変わります。上の CNF 値は「BRP=1, サンプル = 1x, SJW=1 を前提にした実務で使える候補」です。- 125 kbps(総 TQ = 16)
低速かつ長距離バスを想定 → 伝播遅延を多めに取る(PROP 大)
割当(tQ 個数):
SYNC_SEG = 1
PROP_SEG = 8
PHASE_SEG1 = 4
PHASE_SEG2 = 3
合計 = 1 + 8 + 4 + 3 = 16 TQ
BRP 計算(Fosc = 16 MHz):
必要 tQ = 1 / (125e3 × 16) = 5.0e-7 s = 500 ns
tQ = 2 × (BRP+1) / Fosc → BRP = (tQ × Fosc / 2) - 1 = (500e-9 × 16e6 / 2) - 1 = 3
SJW = 2 tQ(低速でバス長が長いので SJW をやや大きめに)
サンプルを安定化するため SAM = 1(3 回サンプル) を有効にすることが多い
CNF(計算結果):
CNF1 = 0x43
(SJW=2 → (2-1)=1 が上位2ビットに入り 0x40、BRP=3 → 0x03、合計 0x43)
CNF2 = 0xDF
(BTLMODE=1, SAM=1(3×サンプル), PHSEG1=(4→格納値3), PRSEG=(8→格納値7) などのビット割当を反映)
CNF3 = 0x02
(PHSEG2=(3→格納値2))
サンプルポイント = (1 + 8 + 4) / 16 = 13/16 = 81.25%(長距離で推奨される値)
表:まとめ(16MHz, 推奨例)
ボーレート BRP (計算値) SJW (tQ) PROP PHASE1 PHASE2 CNF1 CNF2 CNF3 サンプル
1 Mbps 0 1 2 3 2 0x00 0x91 0x01 SAM=0
500 kbps 1 1 4 3 3 0x01 0x93 0x02 SAM=0
125 kbps 3 2 8 4 3 0x43 0xDF 0x02 SAM=1
注:CNF1/CNF2/CNF3 のバイト値は上で述べた「エンコード前提(SJW→SJW-1、PROP→PRSEG=PROP-1, PHASE1→PHSEG1-1, PHASE2→PHSEG2-1、BTLMODE=1)」を利用して計算しています。実機確認前に必ずデータシートの各ビット位置と意味を確認してください。
なぜ複数の有効解があるか(実務的ポイント)
BRP と 総TQ(=1 ビット中の tQ 数) はトレードオフです。BRP を小さくして総TQ を大きくする/その逆が可能で、結果的に同じビットレートになります。だがサンプルポイントや補正幅(SJW)の取り方が変わるので 通信安定性 が違います。
500 kbps のような中速は特に組み合わせが複数あるため、CNF の値はプロジェクトの方針(総TQ を小さくするか大きくするか、サンプル回数、SJW の許容)で変わることに注意してください。
次のアクション(推奨)
上の候補のうち どのボーレート/どのサンプルモード を最優先で実装するか教えてください(例:「まず 500 kbps を BRP=1, 総TQ=8 で試したい」等)。
あなたの 発振器(Fosc)値が 16 MHz で間違いないか確認してください(違うなら再計算します)。
ご希望なら SJA1000(BTR0/BTR1)向けの具体値 も同じ形式で作成します。
実機デバッグチェックリスト(測るべき波形、AGWやトランシーバの確認点、エラーカウンタ確認)も併せて出します。
必要なら、今すぐ上のどれか(例:「500 kbps を総TQ=11 での CNF 値」や「SJA1000 の BTR0/BTR1 値」)を そのまま計算して提示します。どれを出しましょうか?
まず 500 kbps を BRP=1, 総TQ=8 で試したい
ChatGPT:
思考時間: 9s
了解です。では Fosc = 16 MHz, BRP = 1, 総TQ = 8(=500 kbps) の条件で、実用的かつ安定しやすい分配例と MCP2515 に書き込む CNF1/CNF2/CNF3 の具体値(16進) を示します。合わせて各セグメントの時間、サンプルポイント、検証ポイントも書きます。
推奨セグメント割当(総TQ = 8)
SYNC_SEG = 1 tQ(固定)
PROP_SEG = 3 tQ(伝播遅延をある程度吸収)
PHASE_SEG1 = 2 tQ(サンプル前の位相補正)
PHASE_SEG2 = 2 tQ(ビット末端での補正)
→ 合計 = 1 + 3 + 2 + 2 = 8 tQ
時間に換算(tQ = 2×(BRP+1)/Fosc = 2×(1+1)/16MHz = 250 ns)
SYNC_SEG = 250 ns
PROP_SEG = 3 × 250 ns = 750 ns
PHASE_SEG1 = 2 × 250 ns = 500 ns
PHASE_SEG2 = 2 × 250 ns = 500 ns
1ビット時間 = 8 × 250 ns = 2000 ns = 2.0 μs → 500 kbps
サンプルポイント
サンプルは PHASE_SEG1終了時 に行う想定 → サンプルポイント = (SYNC + PROP + PH1) / 総TQ = (1 + 3 + 2) / 8 = 6/8 = 75%
(500 kbps の中では安定的で実務的な位置)
MCP2515 レジスタ値(前提のエンコード方式に基づく)
エンコード前提(MCP2515 標準):
CNF1: [SJW(2bit) : BRP(6bit)] で格納(SJWは格納値 = SJW - 1、BRP はそのまま格納)
CNF2: [BTLMODE(1) | SAM(1) | PHSEG1(3, 格納 = PH1 - 1) | PRSEG(3, 格納 = PROP - 1)]
CNF3: [PHSEG2(3, 格納 = PH2 - 1) ...(その他ビットは 0)]
今回の設定値:
BRP = 1 → CNF1 下位6bit = 0b000001
SJW = 1 → 格納値 = 0 → CNF1 上位2bit = 0b00
→ CNF1 = 0x01
BTLMODE = 1(1 を推奨)
SAM = 0(単一サンプル)を推奨(500 kbps)
PHSEG1 = 2 → 格納値 = 1 → 0b001(ビット5..3)
PRSEG = PROP_SEG - 1 = 3 - 1 = 2 → 0b010(ビット2..0)
組合せ(二進) = 1 0 001 010 = 0b10001010 = 0x8A
→ CNF2 = 0x8A
PHSEG2 = 2 → 格納値 = 1 → ビット(2..0) = 0b001 → CNF3 = 0x01
まとめ(16進)
CNF1 = 0x01
CNF2 = 0x8A
CNF3 = 0x01
(必要なら CNF2 の SAM=1(3xサンプル)版も出します:その場合 CNF2 = 0x8A + 0x40 = 0xCA。)
確認すべき実機チェックポイント(デバッグ手順)
SPIでCNF1/2/3を書き込み → モードを正常運転に切替(REQOP ビット確認)
オシロで波形確認
ビット立ち上がり位置から各セグメントの幅(tQ = 250 ns)が概ね合っているか(目視で確認)
波形の立ち上がり/立ち下がりが遅くなっていないか(トランシーバの立ち上がり遅延)
ノード間の通信確認
複数ノードで同時送信・衝突時の再送等が正常に行われるか
エラーカウンタ(TEC/REC)が増加していないかを監視
SJW の微調整
クロック誤差が大きければ SJW を 2 にして試す(ただし高速では慎重に)
SAM(サンプリング回数)の試験
500 kbps では通常 SAM=0(1×)で良い。もし環境ノイズや遅延で不安定なら一度 SAM=1(3×)で再試験。
バス長/終端:必ず両端 120Ω 終端抵抗があることを確認。複数ノードでバス電圧の歪みがないか確認。
補足・注意
MCP2515 のデータシート(バージョン差)により CNF ビット配置の表現が微妙に異なる場合があります。実機投入前にデータシートでビット位置と格納ルールを再確認してください。
500 kbps は BRP/総TQ の組合せが複数存在します(同じボーレートを達成できる組合せが複数)。今回の組合せ(BRP=1, 総TQ=8)はtQが比較的大きく、遅延吸収とサンプルポイントのバランスが取りやすい選択です。
やってみてください。実機で確認した結果(問題が出る場合は:どのノードで、エラーカウンタはどう変化したか、オシロ波形でどの辺りがズレて見えるか)を教えていただければ、次に SJW/PROP/PHASE の微調整案を出します。
ChatGPT の回答は必ずしも正しいとは限りません。重要な情報は確認するようにしてください。
上記の説明の参考資料をWiki以外からご紹介ください。Wikiの参考文献を参考にするのはOK.
ChatGPT:
下記に、Wikipedia以外からの信頼できる参考資料をいくつかご紹介します。これらは、MCP2515 や SJA1000 のビットタイミング設定、CNF/BTRレジスタの構成など、実践的な理解に非常に役立ちます。
- Microchip MCP2515 データシート(公式)
MCP2515 の BIT TIMINGおよびCNF1/CNF2/CNF3 のビット構成と計算方法が詳細に説明されています。SYNC_SEG, PROP_SEG, PHASE_SEG1/2、SJW、tQ 計算式などの基本理論も含まれています。
cdn.sparkfun.com- Microchip 提供の「MB Time Calculator」
Microchip 関連のビットタイミング計算ツールで、クロック周波数とボーレートを入力し、PROP_SEG / PHASE_SEG1 / PHASE_SEG2 / SJW / BRP および CNF1~3 の具体値をグラフィカルに得られる便利なソフトです。実践に直結する内容で、手動設定の精度向上に使えます。
Intrepid Control Systems, Inc.- EmSA「SJA1000 Timing Calculator」
NXP の SJA1000 向けタイミング計算ツール。外部クロックと希望ボーレートを入力するだけで、BTR0/BTR1 に入れる値を自動計算してくれます。複雑な手動計算を避けたい場合にとても便利。
EmSA- NI CompactRIO ユーザーマニュアル(SJA1000 向け記載あり)
National Instruments の CompactRIO システムで、SJA1000 CAN コントローラの BTR0/BTR1 レジスタに関する説明が含まれています(これは NXP のデータシートに準じます)。ソフトウェア GUI から設定可能な様子が記載されています。
NI- port 技術解説ページ(汎用的ビットタイミング)
「SJA1000 では BTR0 に BRP/SJW、BTR1 に TSEG1/TSEG2 が入る」など、ビットタイミング設定の一般的な構成と具体例が解説されています。125kbps/16TQなどの例も掲載されており、理解を深めるのに有益です。
Port GmbH- Kvaser のオンライン Bit Timing Calculator
クロック周波数と希望ビットレートを入力することで、さまざまなターゲット(MCP2515、SJA1000、他のコントローラ)に対応した複数の bit timing 設定案(BRP, TSEG1, TSEG2, SJWなど)を表示してくれます。汎用的かつ実務的な視点での比較に最適です。
Kvaser
まとめ
資料 内容の特徴 用途
MCP2515 データシート レジスタ構成 + 計算法 設定の根拠確認
MB Time Calculator GUIによる計算 + グラフィカル表示 初期値選定と検証
EmSA SJA1000 Calculator BTR値の自動計算 SJA1000 向け設定に便利
NI CompactRIO マニュアル GUI設定の事例 実装例として参考
port 技術ページ 一般例と解説 理論と制約の理解
Kvaser 計算ツール 複数コントローラ対応 複数設定の比較検討
必要に応じて、特定の資料資料(例えば MCP2515 データシート中のページ番号や表の場所)へのリンクや要点要約も提供できます。さらに深掘りしたい対象があれば、遠慮なくご指示ください!
MCP2515 データシートで深堀お願いします。
ChatGPT:
こちらでは、**MCP2515 のデータシート(Microchip 公式)に基づいて、ビットタイミングの深掘りを行います。特に、CNF1/CNF2/CNF3 レジスタの役割やビットタイミング構成の理論的背景について、以下のように整理します。
データシートによる解説(Microchip MCP2515)
ビットタイミングの全体像(Bit Timing Logic)
MCP2515ではDPLL(デジタル位相同期ループ)**を用いてビット時間を複数のセグメントに分割し、同期化・伝播遅延補正・サンプルポイント制御を行えるように設計されています
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。
NBT(Nominal Bit Time) = SYNC_SEG(同期セグメント) + PROP_SEG(伝播遅延補償) + PHASE_SEG1(位相補正1) + PHASE_SEG2(位相補正2)で構成され、各セグメントは整数単位の TQ(タイム・クォンタム)で設定可能です
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。
各セグメントの意味と制限条件
SYNC_SEG:常に 1 TQ 固定でビットの立ち上がり/開始位置で同期をとるために使用
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。
PROP_SEG:物理的な信号伝播遅延を補償するセグメント。MCP2515では PRSEG ビットで設定(1~?). PHASE_SEG1(PS1) も位置ずれ補正のために使われ、CNF2 レジスタ PHSEG1 ビットで設定可能
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。
PHASE_SEG2(PS2):サンプル後のタイミング修正を行い、IPT(内部処理時間=2 TQ)を確保するため、PS2 は少なくとも 2 TQ 以上に設定する必要があります
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。
サンプルポイント:通常は PS1 の終了で読み取り、SAMが1(3回サンプル)なら追加サンプルも行う
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。
SJW(Synchronization Jump Width):通信相手のタイミングズレに対して ±1~4 TQ 調整可能な幅
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。
ビットタイミング設定の条件
PropSeg + PS1 ≥ PS2
PropSeg + PS1 ≥ TDELAY(TDELAY は伝送遅延。一般的に 1–2 TQ)
PS2 > SJW(補正幅の確保)
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。
これらの条件は、通信安定性確保のための基本ルールとして実装時にチェックすべきです
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。
レジスタ (CNF1/CNF2/CNF3) のビット構成
レジスタ ビット構成 内容
CNF1 SJW1–SJW0(2 bit)
BRP5–BRP0(6 bit) SJW:位相補正幅(2¹=1 TQ〜2³=4 TQ)
BRP:プリスケーラ。tQ = 2 × (BRP + 1) / Fosc
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CNF2 BTLMODE(1 bit)
SAM(1 bit)
PHSEG1 (3 bit)
PRSEG (3 bit) BTLMODE=1 なら PS2 は CNF3 で指定。SAM=1 → 3回サンプル。PHSEG1, PRSEG はそれぞれ PS1, PROP の長さ設定(格納値 = 設定値 – 1)
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CNF3 PHSEG2 (3 bit) PS2 の長さを設定(格納値 = 実値 – 1)。最小 2 TQ 必須
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要点まとめ
MCP2515 のビットタイミング制御は、**Precise な時間制御(DPLL)**によって NRZ の同期を保証する設計になっている。SYNC, PROP, PHASE1/2 はその中心的コンポーネント
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。
CNF1–3 のビット構成と対応セグメントの設定ルールはデータシートで明示されており、実装の土台となる非常に重要な読みどころ。
設定時には、**セグメント比率(サンプルポイント位置)と条件チェック(PropSeg + PS1 ≥ PS2 等)**を常に検証する必要がある。
ご希望があれば、特定の設定例(たとえば 500 kbps、BRP=1, 総 TQ=8)にデータシート表記の説明やページ番号付きで詳細に解説することも可能です。どこをもっと深掘りしましょうか?
500 kbps、BRP=1, 総 TQ=8で深堀お願いします。
ChatGPT:
いいテーマです。では、500 kbps、BRP=1、総 TQ=8 の設定を、MCP2515 データシートに基づいてCNF1/2/3 の具体値やサンプルポイント位置まで深堀りしてみましょう。
前提条件
MCP2515 のクロック:Fosc = 16 MHz
ボーレート目標:500 kbps
BRP = 1(CNF1 で設定)
総 TQ = 8
- TQ とビット時間の関係
MCP2515 では TQ(Time Quantum)は次式で定義されます:
t
Q
=
2
×
(
B
R
P+
1
)
F
o
s
c
t
Q =
F
osc
2×(BRP+1)
ここで BRP=1, Fosc=16 MHz を代入すると:
t
Q=
2
×
(
1+
1
)
16
×
10
6=
4
16
×
10
6=
250
n
s
t
Q =
16×10
6
2×(1+1) =
16×10
6
4
=250ns
1 TQ = 250 ns。
総 TQ = 8 なので、ビット時間は:
t
b
i
t=
8
×
250
n
s=
2000
n
s=
2.0
μ
s
t
bit
=8×250ns=2000ns=2.0μs
これによりボーレートは:
1
/
t
b
i
t
=
500
k
b
p
s
1/t
bit
=500kbps
→ 目標値に一致。- 各セグメントの割り当て
ビット時間は以下で構成されます:
N
B
T
=
S
Y
N
C
_
S
E
G+
P
R
O
P
_
S
E
G+
P
H
A
S
E
_
S
E
G
1+
P
H
A
S
E
_
S
E
G
2
NBT=SYNC_SEG+PROP_SEG+PHASE_SEG1+PHASE_SEG2
SYNC_SEG = 1 TQ(固定)
残り = 8 - 1 = 7 TQ を割り振る
一般的な設計指針
サンプルポイント ≈ 75–87% が望ましい
PropSeg + PhaseSeg1 を多めに、PhaseSeg2 は 2〜3 TQ が安定的
例:推奨割り当て
PROP_SEG = 1 TQ
PHASE_SEG1 = 4 TQ
PHASE_SEG2 = 2 TQ
合計 = 1 + 1 + 4 + 2 = 8 TQ ✅- サンプルポイント位置
サンプルポイントは「SYNC_SEG + PROP_SEG + PHASE_SEG1」で決まる。
S
P=
1+
1+
4
8=
6
8=
75
%
SP=
8
1+1+4 =
8
6
=75%
つまり、ビットの 75% 位置でサンプル。CAN バスでは一般的な値。- CNF1/CNF2/CNF3 の設定
(a) CNF1 – SJW, BRP
SJW = 1(推奨最小値)
BRP = 1 → 設定値は (BRP-1) = 0b000001
→ CNF1 = 0x00 | (SJW<<6) | BRP = 0x01(例)
(b) CNF2 – BTLMODE, SAM, PHSEG1, PRSEG
BTLMODE = 1(CNF3 による PS2 指定を有効化)
SAM = 0(1回サンプル。バス遅延が大きければ 3回サンプルも可)
PHSEG1 = 4 TQ → 設定値は (4-1)=3 = 0b011
PRSEG = 1 TQ → 設定値は (1-1)=0
→ CNF2 = 1000 0011 = 0x83
(c) CNF3 – PHSEG2
PHSEG2 = 2 TQ → 設定値は (2-1)=1 = 0b001
→ CNF3 = 0x01- 最終レジスタ値まとめ
CNF1 = 0x01
CNF2 = 0x83
CNF3 = 0x01- この設定の特徴
ボーレート = 500 kbps
サンプルポイント = 75%(CAN では典型値)
SJW = 1 TQ(最小補正幅、安定性重視)
PropSeg を最小に抑え、PS1 を多めにとることでサンプル位置を中央寄りに調整
🔎 ここからさらに深掘りすると、異なるサンプルポイント(80%, 87.5%)を実現する CNF 設定もシミュレーションできます。
👉 ご希望は「この 75% の標準設定」でよいですか?
それとも「80〜87.5% の高サンプルポイント版」も見てみますか?
はい。お願いします。
ChatGPT:
思考時間: 33s
いいです — 深掘りします。結論を先に言うと 「500 kbps、Fosc=16 MHz の条件下で BRP=1, 総TQ=8 のままでは厳密に 80%(または 87.5%)のサンプルポイントに変えられない」 です。理由と代替案(実際に設定可能な 81.25% / 87.5% など)をデータシート準拠で示します。
- まず結論(なぜ 80% は無理か)
総 TQ = 8 のときサンプルポイントは整数分数 SP = (1 + PROP + PH1) / 8 になります(SYNC=1 固定)。したがって分母が 8 の分数しか取れません。
8 分の値で 80% に相当する分子は 0.8 × 8 = 6.4 で整数にならないため厳密な 80% は不可能。近い値は 6/8 = 75% または 7/8 = 87.5% になります。
さらに MCP2515 のハード的制約で PHASE_SEG2(PH2)は最小 2 TQ が推奨/必要(内部処理時間やサンプル安定性のため)。すると SYNC=1, PH2≥2 の制約から PROP + PH1 = 8 - 1 - PH2 ≤ 8 - 1 - 2 = 5 になり、1 + (PROP+PH1) ≤ 6 すなわち サンプルポイント最大は 6/8 = 75% に制限されます。
→ 結果:BRP=1 & 総TQ=8 のままでは 75% が上限。87.5% にするには総TQ を増やす必要があります。- 代替案:総TQ を変えて 500 kbps を実現できる組合せ
500 kbps(ビット時間 = 2.0 μs)を満たすために tQ = 2.0 μs / 総TQ とし、さらに tQ = 2*(BRP+1)/Fosc の整数 BRP 条件が必要です。Fosc=16 MHz のとき、可能な組合せ(総TQ, BRP)はデータシート条件から次の 2 通りしかありません:
総TQ = 8, BRP = 1 (あなたが今使っている組合せ)
総TQ = 16, BRP = 0 (もう一つの実現可能な組合せ)
したがって、500 kbps で 75% より高いサンプルポイントを取りたい場合は総TQ=16/BRP=0 に変更するしかない、というのがまず重要な点です(他の総TQ は BRP が整数にならないため不可)。- 総TQ = 16, BRP = 0 の場合に得られるサンプルポイント(例)
総TQ=16にすると分解能が上がるので、次のようなサンプルポイントが可能です(分子= 1 + PROP + PH1):
13/16 = 81.25%
14/16 = 87.5%
(12/16 = 75% も可能)
両者とも PH2(=残りの TQ)が MCP2515 の最小制約 PH2≥2 を満たす組合せにできます。- 実際のセグメント割当と CNF1/CNF2/CNF3(MCP2515) — 推奨例
前提:CNF ビット割当はデータシート標準(CNF1: SJW(7..6), BRP(5..0)/CNF2: BTLMODE(7), SAM(6), PHSEG1(5..3), PRSEG(2..0)/CNF3: PHSEG2(2..0))で計算しています。
A) 目標:約 81.25%(13/16) — 総TQ=16, BRP=0
1 ビット = 16 × tQ、tQ = 2*(BRP+1)/Fosc = 2*(0+1)/16MHz = 125 ns → 16×125 ns = 2.0 μs → 500 kbps OK.
選んだ分配(例、長いバス想定で PROP を大きめに):
SYNC = 1
PROP = 8
PHASE_SEG1 = 4
PHASE_SEG2 = 3
(確認:1+8+4+3 = 16)
サンプルポイント = (1 + 8 + 4) / 16 = 13/16 = 81.25%
CNF 値(SJW=1 推奨):
CNF1 = BRP=0, SJW=1 → 0x00
CNF2 = BTLMODE=1, SAM=0, PHSEG1 = (4→格納3=0b011), PRSEG = (8→格納7=0b111) → 0b1 0 011 111 = 0x9F
CNF3 = PHSEG2 = (3→格納2=0b010) → 0x02
(SJW を 2 にする場合は CNF1 = 0x40)
B) 目標:87.5%(14/16) — 総TQ=16, BRP=0
分配(例):
SYNC = 1
PROP = 8
PHASE_SEG1 = 5
PHASE_SEG2 = 2
(1+8+5+2 = 16)
サンプルポイント = (1 + 8 + 5) / 16 = 14/16 = 87.5%
CNF 値(SJW=1):
CNF1 = 0x00
CNF2 = BTLMODE=1, SAM=0, PHSEG1 = (5→格納4 = 0b100), PRSEG = (8→格納7 = 0b111) → 0b1 0 100 111 = 0xA7
CNF3 = PHSEG2 = (2→格納1 = 0b001) → 0x01
(SJW=2 のとき CNF1 = 0x40)- 推奨(運用面)
短期的に手早く試したい場合:まずはあなたの現在の組合せ(BRP=1, 総TQ=8)で 75%(既に提示済み)を確認 → 安定ならそのまま運用。
75% より高いサンプルポイントを試したい場合:総TQ=16, BRP=0 に切り替えて上記の 81.25%(CNF2=0x9F / CNF3=0x02)または 87.5%(CNF2=0xA7 / CNF3=0x01)を試す。
このとき CNF1 は BRP=0 のため 0x00(SJW=1)または 0x40(SJW=2)を選ぶ。
総TQ=16 にすると tQ は 125 ns になり、ビット単位は同じ 2 μs → 500 kbps 維持されます(BRP=0 の意味合いに注意)。- 実験時チェックリスト(総TQ を 16 に変えた場合に特に見る点)
CNF 書き込み → 正常運転モードへ遷移(REQOP ビット確認)
オシロでビット幅=125 ns 単位が見えるか(目安)(tQ が 125 ns になったことを確認)
サンプルポイントの見当(目視で 81%/87% 付近にサンプリングがあるか)
TEC/REC(エラーカウント)を監視:切替直後の上昇がないか確認
SJW を 1→2 に変えて安定性の比較(大きくし過ぎると誤同期のリスクもあるため注意)
バス長・終端・トランシーバ特性:PROP を大きく取ると長いバスに有利だが PH1/PH2 バランスも重要- 参考(MCP2515 データシートの注意点)
PHSEG2 は内部処理時間を確保するために最小値の制約がある点を必ずチェック(データシート版によって文言の差はあるが、概念は同じ)。
CNF ビットの「格納値 = 設定値 - 1」である点に留意(上の CNF 計算はこの規則に基づく)。
もしよければ、次のいずれかをすぐ作ります:
1 総TQ=16, BRP=0 に切り替えたときの 具体的な CNF1/CNF2/CNF3 書き込みシーケンス(SPI コマンド例)。
2 あなたの実配線(バス長、ノード数、使用トランシーバ型番)を教えていただければ、PROP/PH1/PH2 の最適分配をさらにチューニングして最適案を出します。
どちらを出しましょうか?
1をお願いします。
ChatGPT:
思考時間: 38s
了解しました。では 総TQ=16, BRP=0(tQ=125ns)で 500 kbps を出す場合に使える、MCP2515 への **実際の SPI コマンド列(書き込みシーケンス)**を、データシート表記(レジスタアドレス、SPI命令)を参照しながら具体的に示します。最後に確認手順と注意点も付けます。参照:Microchip MCP2515 データシート(DS20001801J)。
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前提(今回の設定)
クロック:Fosc = 16 MHz
目標:500 kbps(1 ビット = 2.0 μs) → 総TQ = 16, BRP = 0 → tQ = 125 ns
2つのサンプルポイント候補(どちらでも選べます):
A: 81.25% (13/16) — CNF1 = 0x00、CNF2 = 0x9F、CNF3 = 0x02
分配例:SYNC=1, PROP=8, PHASE1=4, PHASE2=3 → 1+8+4+3 = 16
B: 87.5% (14/16) — CNF1 = 0x00、CNF2 = 0xA7、CNF3 = 0x01
分配例:SYNC=1, PROP=8, PHASE1=5, PHASE2=2 → 1+8+5+2 = 16
(CNF レジスタの定義・アドレスはデータシートの Register Map を参照。CNF3 = 0x28、CNF2 = 0x29、CNF1 = 0x2A、CANCTRL = 0x0F、CANSTAT = 0x0E)。
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SPI 命令の要点(データシート準拠)
RESET 命令:0xC0(単一バイト) — リセットして Configuration mode に入る。
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WRITE 命令:0x02(次バイトにアドレス、その後データバイト)
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READ 命令:0x03(次バイトにアドレス、その後読取)
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BIT MODIFY 命令:0x05(アドレス、マスク、データで指定ビットを変更)
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(命令の一覧はデータシートの Table 12-1 を参照)。
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推奨シーケンス(バイト列で示します)
次の例では CS を使った SPI の基本操作(CS を low → データ送出 → CS high)を前提にしています。各 [...] の中は SPI で送るバイト列(16 進)。
A. 事前リセット(推奨)
CS = LOW, 送信: [0xC0](RESET) → CS = HIGH
→ デバイスが Configuration モードへ(RESET と同等)。その後 1〜10 ms 程度待つ。
(代替:RESET ピンをハードで assert→release する方法でも可)。
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B. (任意)現在モード確認(READ CANSTAT)
CS LOW, 送信: [0x03, 0x0E](READ, address = CANSTAT = 0x0E)
その後もう 1 バイトクロックを送り返ってきたデータ(CANSTAT)を受信。
CANSTAT[7:5] = OPMOD[2:0] が 100 = Configuration mode になっていることを確認(通常 RESET 後は設定済)。
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C. CNF3/CNF2/CNF1 の一括書き込み(WRITE 命令を使う — アドレスは 0x28 から連続)
注意:レジスタの内部アドレスは 0x28(CNF3), 0x29(CNF2), 0x2A(CNF1) の順に並んでいるため、WRITE で 0x28 を指定して連続書きすれば CNF3→CNF2→CNF1 を一度に書けます。
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A: 81.25% (CNF = 0x00 / 0x9F / 0x02)
CS LOW, 送信バイト列(順に MOSI):
[0x02, 0x28, 0x02, 0x9F, 0x00]
0x02 = WRITE, 0x28 = first register address (CNF3), then data → CNF3=0x02, CNF2=0x9F, CNF1=0x00
CS HIGH
B: 87.5% (CNF = 0x00 / 0xA7 / 0x01)
CS LOW, 送信:
[0x02, 0x28, 0x01, 0xA7, 0x00]
書き込み順:CNF3=0x01, CNF2=0xA7, CNF1=0x00
CS HIGH
D. CANCTRL のモード設定(Configuration → Normal)
CNF レジスタは Configuration モードでのみ書き換え可能なので、書き込み後は CANCTRL の REQOP[2:0] を Normal に変更して通常動作へ移行します(Normal = REQOP[2:0] = 000)。ビット単位を安全に扱うため BIT MODIFY (0x05) を使うのが推奨です。
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BIT MODIFY コマンドの使い方(CANCTRL アドレス 0x0F):
マスク(どのビットを変更するか) = 0xE0(上位 3 ビット、REQOP[7:5] を指す)
データ(新しい値) = 0x00(REQOP2..0 = 000 → Normal)
CS LOW, 送信:
[0x05, 0x0F, 0xE0, 0x00]
0x05 = BIT MODIFY, 0x0F = CANCTRL address, mask 0xE0 (bits7..5), data 0x00
CS HIGH
代替(単純書き換え):WRITE を使って 0x02, 0x0F, のように直接書いても良いが、他のビットを壊すリスクがあるので BIT MODIFY を推奨します。
E. 動作確認(CANSTAT の読み取り)
CS LOW, 送信: [0x03, 0x0E, 0x00] → 返ってきた 3rd バイトが CANSTAT(OPMOD[7:5] が 000 になっていることを確認)。
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受信・送信の基本動作チェック:
Listen-only で異なるノードや PCAN 等と通信確認
TEC/REC(EFLG レジスタ)を監視
例:Arduino風の擬似コード(概念)
// assume SPI.begin(); CS pin configured
// 1) RESET
digitalWrite(CS, LOW); SPI.transfer(0xC0); digitalWrite(CS, HIGH);
delay(5); // 1..10 ms
// 2) WRITE CNF3, CNF2, CNF1 (例: 81.25% の場合)
digitalWrite(CS, LOW);
SPI.transfer(0x02); // WRITE
SPI.transfer(0x28); // start address = CNF3
SPI.transfer(0x02); // CNF3
SPI.transfer(0x9F); // CNF2
SPI.transfer(0x00); // CNF1
digitalWrite(CS, HIGH);
delay(1);
// 3) BIT MODIFY CANCTRL -> Normal
digitalWrite(CS, LOW);
SPI.transfer(0x05); // BIT MODIFY
SPI.transfer(0x0F); // CANCTRL address
SPI.transfer(0xE0); // mask (bits 7..5)
SPI.transfer(0x00); // data (set REQOP = 000)
digitalWrite(CS, HIGH);
delay(1);
// 4) verify CANSTAT
digitalWrite(CS, LOW);
SPI.transfer(0x03); // READ
SPI.transfer(0x0E); // CANSTAT
uint8_t canstat = SPI.transfer(0x00);
digitalWrite(CS, HIGH);
// check (canstat >> 5) & 0x07 == 0
確認ポイント・注意事項
CS の立ち上げ/立下げに注意:各命令は CS の立ち下げ(開始)→バイト列送信→CS 上げ(終了)で閉じる。複数コマンドを続けたい場合もコマンド単位で CS を切る。
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Configuration モードでのみ CNF を書ける:RESET 後は Configuration モードになっているはずだが、念のため CANSTAT を読んで OPMOD が 100 か確認。
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CNF の値はデータシートの“格納ルール”に基づく(例:PHSEG フィールドは格納値 = 実値 - 1 等)。上記 CNF 値は先の計算規則に基づいて作成しています(確認済)。
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バス終端・トランシーバ(TJA1050, MCP2551 等)設定、配線(バス長)によって PROP/PHASE の最適値は変わるので、実機で TEC/REC とエラー増加を観測しつつ微調整してください。
SJW(CNF1 の上位2bit)はここでは SJW=1(格納値 0)を想定しています。状況に応じて SJW を 2(格納値1)にして安定性を試すのも有効です(CNF1 の上位 bit を 0x40 相当で加算)。
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参照(主要)
Microchip 「MCP2515 Stand-Alone CAN Controller with SPI Interface (DS20001801J)」 — SPI instruction set(Table 12-1)、Register map(Table 11-1)、CNF 各説明。
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+1
必要なら次をすぐ作ります(選んでください):
上の Arduino 擬似コードを STM32 HAL / Linux spidev / C(ポーリング) の具体コードに落とす。
書き換え後の CANSTAT 等を使った自動確認フロー(ポーリングによるモード遷移確認スニペット) を提示。
実機で問題が出た場合に試す 微調整(SJW を 1→2、PROP を±1、PH1/PH2 の調整) の順序と期待される効果のチェックリスト。
どれを先に出しますか?
STM32 HALno具体コードをお願いします。
ChatGPT:
いいですね。以下は STM32 HAL(C言語) を使って MCP2515 に対して ①RESET、②CNF3/CNF2/CNF1 の書き込み(連続 WRITE)、③CANCTRL の REQOP を BIT MODIFY で Normal に変更、④CANSTAT の読み取り(モード確認)を行う 実用的なコード例 です。
前提:SPI ハンドルは hspi1、CS はユーザが定義する GPIO(例:CS_GPIO_Port / CS_Pin)で制御します。
目的設定は 総TQ=16, BRP=0 の 500 kbps(81.25% = CNF3=0x02, CNF2=0x9F, CNF1=0x00) を例にしています。
必要に応じて CNF 値は cnf3/cnf2/cnf1 の定義を変更してください(87.5%版もコメントに載せます)。
そのままプロジェクトに貼って使える形にしてあります。コメント多めで手順が追いやすいようにしています。
/* ------------------------------------------------------------------
MCP2515 STM32 HAL example
- Assumes HAL is initialized and hspi1 is configured
- Define CS port/pin accordingly (example uses CS_GPIO_Port / CS_Pin)
- Example sets CNF3=0x02, CNF2=0x9F, CNF1=0x00 (総TQ=16, BRP=0, 81.25% SP)
------------------------------------------------------------------ */
#include "stm32f1xx_hal.h" // or your STM32 family header
#include
#include
// Extern SPI handle set up in CubeMX / elsewhere
extern SPI_HandleTypeDef hspi1;
// Modify these to match your hardware
#define MCP_CS_PORT CS_GPIO_Port
#define MCP_CS_PIN CS_Pin
// MCP2515 SPI instructions
#define MCP_RESET 0xC0
#define MCP_READ 0x03
#define MCP_WRITE 0x02
#define MCP_BIT_MODIFY 0x05
// MCP2515 register addresses (common mapping)
#define REG_CANSTAT 0x0E
#define REG_CANCTRL 0x0F
#define REG_CNF3 0x28
#define REG_CNF2 0x29
#define REG_CNF1 0x2A
// Example CNF values for総TQ=16 BRP=0 => 500kbps
// Option A (81.25%): CNF3=0x02, CNF2=0x9F, CNF1=0x00
// Option B (87.5%): CNF3=0x01, CNF2=0xA7, CNF1=0x00
static const uint8_t cnf3_val = 0x02;
static const uint8_t cnf2_val = 0x9F;
static const uint8_t cnf1_val = 0x00;
// Utility: assert/deassert CS
static inline void MCP_CS_Assert(void) { HAL_GPIO_WritePin(MCP_CS_PORT, MCP_CS_PIN, GPIO_PIN_RESET); }
static inline void MCP_CS_Release(void) { HAL_GPIO_WritePin(MCP_CS_PORT, MCP_CS_PIN, GPIO_PIN_SET); }
// Small HAL wrapper to send and optionally receive
static HAL_StatusTypeDef spi_tx(const uint8_t data, uint16_t len, uint32_t timeout){
return HAL_SPI_Transmit(&hspi1, (uint8_t)data, len, timeout);
}
static HAL_StatusTypeDef spi_txrx(const uint8_t *tx, uint8_t rx, uint16_t len, uint32_t timeout){
return HAL_SPI_TransmitReceive(&hspi1, (uint8_t)tx, rx, len, timeout);
}
// 1-byte write using WRITE + addr + data
static bool MCP_WriteRegister(uint8_t addr, uint8_t data){
uint8_t buf[3] = { MCP_WRITE, addr, data };
MCP_CS_Assert();
HAL_StatusTypeDef st = spi_tx(buf, 3, 100);
MCP_CS_Release();
return (st == HAL_OK);
}
// Multi-register write starting at addr (WRITE + addr + d0,d1,...)
static bool MCP_WriteRegisters(uint8_t startAddr, const uint8_t *data, uint8_t len){
// build buffer on stack for small len (here len small: 3)
uint8_t buf[1 + 1 + 8]; // enough space; adjust if larger writes needed
if(len > 8) return false;
buf[0] = MCP_WRITE;
buf[1] = startAddr;
for(uint8_t i=0;i<len;i++) buf[2+i] = data[i];
MCP_CS_Assert();
HAL_StatusTypeDef st = spi_tx(buf, 2 + len, 100);
MCP_CS_Release();
return (st == HAL_OK);
}
// Read register (READ + addr -> read one byte)
static bool MCP_ReadRegister(uint8_t addr, uint8_t *out){
uint8_t tx[3] = { MCP_READ, addr, 0x00 };
uint8_t rx[3];
MCP_CS_Assert();
HAL_StatusTypeDef st = spi_txrx(tx, rx, 3, 100);
MCP_CS_Release();
if(st != HAL_OK) return false;
*out = rx[2];
return true;
}
// Bit Modify (BIT MODIFY, addr, mask, data)
static bool MCP_BitModify(uint8_t addr, uint8_t mask, uint8_t data){
uint8_t buf[4] = { MCP_BIT_MODIFY, addr, mask, data };
MCP_CS_Assert();
HAL_StatusTypeDef st = spi_tx(buf, 4, 100);
MCP_CS_Release();
return (st == HAL_OK);
}
// RESET
static bool MCP_Reset(void){
uint8_t cmd = MCP_RESET;
MCP_CS_Assert();
HAL_StatusTypeDef st = spi_tx(&cmd, 1, 100);
MCP_CS_Release();
// datasheet: allow some ms to complete
HAL_Delay(5);
return (st == HAL_OK);
}
// Helper: set CANCTRL REQOP (bits 7..5) using BIT MODIFY
static bool MCP_SetMode_Normal(void){
// mask for REQOP[7:5] is 0xE0, data for Normal (000) is 0x00 (placed in bits7..5)
return MCP_BitModify(REG_CANCTRL, 0xE0, 0x00);
}
// Check CANSTAT OPMOD (bits7..5)
static bool MCP_GetOpMode(uint8_t *opmode){
uint8_t cs;
if(!MCP_ReadRegister(REG_CANSTAT, &cs)) return false;
opmode = (cs >> 5) & 0x07;
return true;
}
/ ------------------------------------------------------------------
High-level flow:- RESET
- (optional) verify in config mode
- WRITE CNF3/CNF2/CNF1 (we'll write CNF3 then CNF2 then CNF1 in one transaction)
- BIT MODIFY CANCTRL -> Normal
- Verify CANSTAT shows Normal (OPMOD == 0)
------------------------------------------------------------------ /
bool MCP_Setup_500k_totalTQ16(void){
// 1) Reset device
if(!MCP_Reset()) return false;
// 2) Optionally check CANSTAT to confirm configuration mode (OPMOD == 4)
uint8_t op;
if(MCP_GetOpMode(&op)){
// 4 = Configuration mode after RESET per datasheet (some chips)
// We don't strictly require it, but log / check if needed
// For production code, consider returning false if not conf mode
}
// 3) Write CNF3, CNF2, CNF1 in one WRITE (start at CNF3 = 0x28)
uint8_t cnf_buf[3] = { cnf3_val, cnf2_val, cnf1_val };
if(!MCP_WriteRegisters(REG_CNF3, cnf_buf, 3)) return false;
HAL_Delay(1);
// 4) Set mode to Normal using BIT MODIFY on CANCTRL
if(!MCP_SetMode_Normal()) return false;
HAL_Delay(1);
// 5) Verify CANSTAT shows Normal (opmode == 0)
if(!MCP_GetOpMode(&op)) return false;
if(op != 0){
// not in normal mode; consider error handling
return false;
}
return true;
}
/ ------------------------------------------------------------------
Example main usage (conceptual)
In real project place in appropriate init sequence
------------------------------------------------------------------ */
void Example_Setup(void){
bool ok = MCP_Setup_500k_totalTQ16();
if(ok){
// setup success: proceed to enable CAN TX/RX logic
} else {
// handle error (log, blink LED, retry, etc.)
}
}
補足・注意点(実装上)
GPIO レベル:CS はアクティブ Low(ここでは CS = RESET で送信開始)。CubeMX で CS を GPIO 出力に設定してください。
SPI 設定:CPOL/CPHA は MCP2515 に合わせて(多くは Mode0:CPOL=0, CPHA=0)にしてください。データシートの SPI タイミングに従ってクロック周波数を選んでください(低速から試すのが安全)。
タイミング(Delays):RESET 後の内部初期化に少し待つ(数 ms)必要があります。上のコードは HAL_Delay(5) を使用。実際のデバイスで必要な待ち時間を確認してください。
CNF 値の調整:ここは cnf3_val/cnf2_val/cnf1_val を書き換えればすぐに別の設定へ切替できます(例:87.5% は CNF3=0x01, CNF2=0xA7, CNF1=0x00)。
エラーハンドリング:上のコードは戻り値で失敗を通知します。実運用では再試行やログ(UART)出力、エラーカウンタ監視を追加してください。
電源・終端:CAN トランシーバ(例:MCP2551, TJA1050 等)との接続、バス両端 120Ω 終端抵抗の確認を忘れずに。
もし欲しければ、次のどれかも追加で用意します(選んでください):
HAL_SPI_TransmitReceive を使った READ 実装で複数レジスタ一括読み出し例(例:CNF1..CNF3 読取)
書き込み後の TEC/REC(EFLG) チェックと、エラー発生時の自動復帰(リセット→再設定)ルーチン
同様の処理を Linux spidev で行うサンプル(C言語)
どれを先に出しましょうか?
同様の処理を Linux spidev で行うサンプル(C言語)をお願いします。
ChatGPT の回答は必ずしも正しいとは限りません。重要な情報は確認するようにしてください。
参照
ChatGPT利用の技4つ with ChatGPT
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/4a178bd6a09a4a471a7f
ChatGPTによるQiita記事の改良と補足
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/20604d6dd0702ab95c2f
ChatGPTによるQiita記事の改良と補足(2)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/996275307ffc8c1243f8
本から始める 面倒なことはChatGPTにやらせよう by からあげ
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/f5ce2a18db54b5610e4b
MCP入門 〜面倒なことはAIエージェントにやらせよう〜 by からあげ を聞きながら
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/54b648c838fae8d57e38
【松尾研LLMコミュニティ】面倒なことはLLMにやらせよう "Beginning LLM"2024年10月17日 AI(9)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/efdc23fbe67cdae2126e
設計:ChatGPTで特異解か一般解を求める AI(1)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/4dec580e16a7c84b0ec4
みんなの使い方から学ぶ
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C言語を習得する3つの方法 ChatGPT
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