現在、社内で管理しているソフトウェアをオープンソースにする利点、危険性を記録します。
利点
利点は、保守費用です。
社内の限られた人と、取引先の限られた人で、試験をするのに比べ、
オープンソースで幅広い人に使ってもらえれば、試験の質も量も格段に増えます。
社内ライブラリをオープンソースしないデメリット・リスク
https://qiita.com/ikeyasu/items/804aae1318410b9bab3e
社外の Contributor が参加することで、タダで製品が進化する
そんな都合の良い事は、ほとんどの場合、おこりません。大部分のオープンソースライブラリは、最初の開発者しか Contirubution がない状況かと思います。(ただし、ごく少数のバグ報告・パッチは期待できますが。)
前半はそのとおりだと思います。「ごく少数のバグ報告・パッチは期待でき」るかどうかは、
市場価値、市場分析、情報展開によると思います。
市販の製品よりも質の悪いものをオープンソースで出してもバグ報告・パッチを期待するのは無理です。
GCCにしても、LINUXにしても、市場の製品よりも質の高いところが見えるようになって急激に広まっています。
オープンソースにする利点のあるのは、質の高いもの。
製品全体の質が低くても、オープンソースにする価値がある
じゃ、市場より質の低いものは、オープンソースにする価値がないかというとそうではありません。
製品全体として価値がなくても、製品の一部のソースが価値がある場合があります。
その部分がライブラリとして使い続けられることがあります。
危険性
ほとんどの会社がオープンソースにしない理由には次の4点を想定します。
1。特定の企業向けのソースコードを分離する費用がかかりすぎる。
オープンソースにするには、特定の企業向けのコードを除去する必要があります。
そのために、多くのOS、アプリケーションがオープンソースにできなかったと当事者の方々からお聞きしています。
- 他社の特許、著作権を侵害していないかの調査費用がかかりすぎる。
オープンソースにしたソースを社内で使っていたことを前提に公開すると、
それまでの特許侵害、著作権侵害を訴えられる可能性があります。
特許、著作権の調査、確認の費用は膨大です。
自分たちの視点と相手の視点が違うかもしれないからです。
また、自社の他部署の特許、著作権を含んでいるかもしれません。
すべてが、自部署だけで作ったのではなく、他部署のライブラリや、他部署の特許に基づいて作った部分があるかもしれません。
特許・著作権調査理由は、「1」ほど明快な回答をいただいたことはありません。あくまで推測です。
- 他のオープンソースと比べて、こきおろされる。
ネットには、悪口を言って仕事の不満を解消されている方々がおみえになるかもしれません。
学術的な評価をしたとすれば、とんとんのものがあったとします。
社会的な評価が高い組織から出たソースと、
社会的な評価が低い組織から出たソースであれば、社会的な評価が高い組織はぼろかすにこきおろされる可能性があります。
大手企業、社会的評価の高い企業でオープンソースにできない可能性の一つかもしれません。
ただ、大手企業、社会的評価の高い企業の方は、自分のところのソースの方が質が高いはずだと思い込んでいることがあります。その誤解を解かないで、ソースコードを公開してもらうのがみんなのためかもしれません。
公開されたソースは、くれぐらもこきおろさないようにしましょう。
利用できる質の高い関数がどこかにあるかもしれません。
- 契約条項
公開するソースの契約条項(license)が決められないことも関係があるかもしれません。
社内で、特定の条項をつけないと公開しないという部署があるかもしれません。
オープンソースになじまない条項をつけてしまうと、オープンソースとしての価値が失われてしまうかもしれません。
具体例を捜索中です。
<この項は書きかけです。順次追記します。>
参考資料(reference)
オープンソースソフトウェア
https://qiita.com/hidy@github/items/6bb5b71e39063ec9064d
オープンソースにPull Requestするメリット
https://qiita.com/Otofuke/items/5199f26b883568a7db65
翻訳から始めるオープンソースコントリビューション
https://qiita.com/yhay81/items/3773ab2e001a9e39ccc8
オープンソースプロジェクトのすゝめ
https://qiita.com/kaitoy/items/91cf5290af0c813ab1ed
文書履歴(document history)
ver. 0.01 初稿 20190505
ver. 0.02 補足 20190509
ver. 0.03 補足 20190514
最後までおよみいただきありがとうございました。
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