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1年間ほぼ毎週投稿してみた件

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こんにちは|こんばんは。カエルのアイコンで活動しております @kyamaz :frog: です。

はじめに

あけましておめでとうございます

新たな年(2025年)もはじまりましたが、実は2024年の今頃 :frog:は1年を通してQiitaへのエントリを毎週投稿してみようと一念発起していました。
その結果は、以下に掲げるように、ほぼ毎週投稿することができました。敢えて ほぼ としたのは、投稿は毎週土・日、遅くてもその翌月曜の早い時間帯にするように努めていたのですが、幾つか月曜の遅い投稿だったり、仕事の都合(遠地の出張)で数日遅れて土日とは程遠い日程での投稿になってしまったからです。

本稿は、一年間の活動を振り返るエントリとさせて頂きます。

心が変われば

「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」は、ウィリアム・ジェイムズ(心理学者、哲学者)の名言とされており、松井秀喜さんの座右の銘としても有名なんだとか。

「毎週投稿してみよう」と「心」に決めて、少しだけ無理をして「週末に投稿」という「行動」になりました。毎週末には、エントリを書くためのネタ探し&勉強という「習慣」ができました。(まぁ、人格や運命が変わるようなことは起きていないと思います。)
確かに先人は上手く言葉に残してくれていると思います。

毎週投稿してみようとしたキッカケ

いま勤めているエンジニア部門で毎年1月ごろに開催しているエンジニアが参加する社内のイベント(「テックチャレンジ」という)があります。そのイベントは、業務とは直接的に関係ないことでもよいので技術的な活動をして、社内公表するという企画です。
実は、本稿を2025年のネタにと、一年前から想定していました。キッカケはこんな些細な思いからでした。

行動が変わる

:frog: は筆が立つ者でもなく、どちらかというと文章が苦手です。マニュアルを書くのも、ソースコード内のコメントすら上手く書けたことがほとんどなく、だいたい苦労しています。それでも毎週投稿していると、文章を書くことに対する抵抗は少なくなったと感じます。

気づき

行動が変わって習慣化する中で、続けられたコツのような気づきがありました。それらを徒然なるままに列挙してみます。

キーワードを探す/探せたらタイトルだけでも下書きに

とにかく毎週のことですから、ネタ切れにならないためにもネタとなるキーワードを探すクセがつきます。知らないキーワードには敏感になりますし、自分には未知の分野の知識を広げるような興味の持ち方もしたりします。
:frog: のケースでは、後半は数論ネタ(素数だとか、合成数だとか)が増えましたが、気の向くままそれ系のブログを掘ったり、『数論入門』を購入してみたりもしました。
そして、気になるキーワードがあれば、タイトルだけでも下書きにしておくと、ネタが溜まっていくことになります。例えば『ヴァンパイア数』を知ったのは初夏の頃でしたが、知ったその日にタイトルだけで下書き記事を作り、ハロウィーンまで寝かせておいたりしました。

ググってLLMして

ネタを発見しても、その内容について詳しいかというと、何の参照も無しにエントリを完成させられるネタは極めて稀だと思います。そこでかなり調べることになるのですが、検索して(ググって)それなりに後ろの方のサイトまで見なければなりません。また最近ではLLM系(ChatGPT, Gemini 等)で深い知識を得ることも可能です。ただし、そのままを寄稿するわけにはいきません。かえって深く知れるためにLLM系の台頭で独自な記事を書く難易度は高くなっているように感じます。そして、これらで調べた内容をそのまま載せることがないように、複合的・統合的な深掘りが必要になります。
$\pi$を計算する方法を”ChatGPTに聞いてみた”の回では、調査した内容を逆手にとって『ChatGPTが$\pi$の計算方法を知っているか』に焦点を当てました。そして多倍長精度で計算するプログラムは答えられなかったので、”1億桁まで計算する”の回を書きました。
また、Wikipedia には知りたい情報が多く書かれていますが、そこに書かれていることすら正しいかを疑うようにした方がよいこともあります。英語のサイトや原出典に当たることも、時には必要です。

書き出しと結びのフレーズを決める

記事の構成はある程度の形式ができると書きやすくなります。
:frog: は、出だしの固定フレーズから「はじめに」に繋げて、最後は「おわりに」の中でカエルの文字絵に"Happy Hacking!"で締めるようにしています。
毎週のバラエティTV番組で司会が同じフレーズで始まったり、著名なYouTuberさんが開始と終わりに決まったフレーズを使っていたりしますが、あれも作り手と受け手がお約束としたある種のフォーマット化されたプロトコルなんだと思います。
そうすることで、主たるコンテンツのみに集中することができます。

Markdown, TeX で書けるようになる

MarkdownとTeXで文章を書くのが常態化します。できれば Mermaid もさらっと書けるようになりたいのですが、:frog: のエントリに登場する機会が少なかったです。

他者はいい意味で無関心

Qiitaはいい意味で無関心だと感じています。興味関心のある分野(書いている内容)が時流に沿っていないというのもありますが、内容のレベルが低かったり、関心を惹かないものだったりしても、悪く批判されることはないです。むしろ毎エントリにハートをつけて応援して頂ける方ができたりもします。感謝!

閲覧数は気にしない

:frog: は自己満足のために投稿していたというのもあり、閲覧数(views)にも特にこだわりを持っていませんでした。このスタイルが良かったんだと思いますが、閲覧数で満足を得たい方は参考にはならないでしょう。:frog: のエントリは 1,500 views 程度が精一杯の上限で、少ないときには1週間で 100 views 程度のものもありました。

流行りに乗らない好きを求めて

気にしなければ、流行りに乗る必要もなく、自分の嗜好と思考に沿って話題を探してみるのが続けるコツかもしれません。:frog: の場合は、Haskell, p5js, Blender, 数学, コンパイラ, 量子計算 に興味があり、これらから複数を組み合わせて話題を考えたりしています。

継続していることを尊く思う

一つのことを継続するための暮らしをしていると、継続している方に対しての尊敬の念が、正に「念(強い気持ち)」になります。毎週レギュラーをもっているラジオ・パーソナリティには、毎週のために普段の生活で何かしらの気づきを沢山発見するようにしているだろうし、大谷翔平さんのMLBでの「50-50」達成はとんでもない偉業ですが、自分の寄稿が50週めを迎えたときに少しだけ実感を伴う凄さに感じたりします。

数学系ではいつも参考にさせて頂いている ikuro-kotaro さんのサイトは、一年やそこらでは比べものにもならない持続力です。

寄稿したエントリ一覧

2024年に寄稿したエントリを掲載させて頂きます。

(1週め)M1/M2 macでPython−MIPを動かすには?(Rosettaを使わない方法)
(2週め)ユニタリ群U(2)をイメージしてみる
(3週め)p5.jsをVue3のコンポーネントにする
(4週め)制御アダマールゲート

(5週め)Haskell GHC のバックエンドにLLVMを使う
(6週め)macOSでRISC-Vのコンパイル環境・実行環境を整える(2024年2月現在)
(7週め)macOSでGHCをソースコードからビルドする(2024年2月現在)
(8週め)macOSでLLVM clang-19をソースコードからビルドする(2024年2月現在)

(9週め)【LLVM】レジスタ割り当てロジックを変更してみる
(10週め)ピタゴラス数を生成する行列の対角化、ジョルダン標準形
(11週め)ガウス和
(12週め)Three.jsをVue3のコンポーネントに〜Blenderで作成したオブジェクトを読み込む〜

(13週め)ヴィーフェリッヒ素数「1093, 3511」を出力する(Haskell実装)
(14週め)ChatGPTに円周率を計算するプログラムをお願いしてみた話
(15週め)回文素数の出力(Haskellのほぼワンライナー実装)
(16週め)ナルシシスト数を出力する(Haskell実装)

(17週め)ウォルステンホルム素数(Haskellで出力する)
(18週め)円周率を計算する(Haskell実装)
(19週め)ネイピア数 e を計算する(Haskell実装)
(20週め)Haskellの畳み込み関数foldrで連分数を計算する

(21週め)完全数を求める?(Haskell実装)
(22週め)カレン素数とウッダル素数
(23週め)非整数階積分(分数階積分)
(24週め)非整数階微分 ※スケジュールの都合により2日遅れで投稿

(25週め)macOSでIdris2のコンパイル環境・実行環境を整える(2024年6月現在)
(26週め)キネア素数とキャロル素数
(27週め)プロス素数とピアポイント素数
(28週め)ワグスタッフ素数と新メルセンヌ予想

(29週め)ウィルソン素数とウィルソンの定理
(30週め)ピタゴラス素数とチェビシェフの偏り
(31週め)ユークリッド素数とクンマー素数(素数階乗素数)
(32週め)ソフィー・ジェルマン素数と安全素数

(33週め)名前のついた素数コレクション 〜Haskellを添えて〜
(34週め)p5.js でマンデルブロ集合
(35週め)Blender の Geometory Nodes でマンデルブロ集合
(36週め)Blender の Geometory Nodes で複素関数 sin(z) を描く

(37週め)シェルピンスキー数
(38週め)関・ベルヌーイ数の計算と秋山・谷川三角形
(39週め)クラウゼン(その業績と人物紹介)
(40週め)ラッキー数とハッピー数

(41週め)ヴァンパイア数
(42週め)スミス数
(43週め)キース数
(44週め)アペリーの定数 ζ(3) を計算する(Haskell実装)

(45週め)カプレカ数
(46週め)シルベスター数列
(47週め)ヘックス数とスターナンバー(六芒星数)
(48週め)ハーシャッド数とズッカーマン数

(49週め)素数列生成と素数判定のHaskellプログラム 【※Haskell Advent Calender
(50週め)WindowsのWSL2でIdris2のコンパイル環境・実行環境を整える(2024年12月現在)
     Idris2で量子計算 〜Qimaeraの紹介〜 【※量子コンピューター Advent Calender
(51週め)フェルマーのクリスマス定理
(52週め)フィボナッチ数列とゼッケンドルフの定理

おわりに

当初目標としていた一年は寄稿を継続できました。一区切りではありますが、未だ幾つかのキーワードが下書きにあります。これからは、毎週という制約を毎月という頻度にしてみて、気負わずに継続してみようかと思います。

ご一読いただきまして有り難うございます。

(●)(●) Happy Hacking!
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