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WindowsのWSL2でIdris2のコンパイル環境・実行環境を整える(2024年12月現在)

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こんにちは|こんばんは。カエルのアイコンで活動しております @kyamaz :frog: です。

はじめに

以前のエントリで『macOSでIdris2のコンパイル環境・実行環境を整える』を投稿しました。Idrisは型駆動開発を促進するために設計されたプログラミング言語で、型が言語の第一級構成要素となる言語です。型を関数に引数として渡すことができ、数値、文字列、リストなどの他の値と同じように関数から返すことができるように設計されています。
Idris には、バージョン1系とバージョン2系があり、バージョン1からバージョン2へ破壊的な仕様変更がありました。本稿ではバージョン2系である Idris2 を扱います。
Idris については、:frog: が尊敬する κeenさんが、Idris入門の記事をnoteに書かれておりますので、詳しくは次の記事を是非ご覧ください。

idrisのインストール

本稿では、Idris2をWindowsのWSL2環境にインストールしてコンパイル環境・実行環境を整える方法を紹介します。Idris2の公式には、macOSが中心に紹介されておりますので、WindowsやLinuxへのインストール方法の情報が少ないため、本稿で取り上げます。

Idris2をインストールするには幾つかの方法がありますが、WindowsのWSL2、Linuxにインストールするには「ソースコードからインストールする」方法が有用です。

ChezScheme と必要ライブラリのインストール

ビルドツールとして ChezScheme が必要です。また、libffi も必要となりますので、apt でインストールします。また、ソースコードをビルドするための環境は前提とします。

必要パッケージのインストール
$ apt install chezscheme libffi-dev

ソースコードの取得とビルド

適当なワークフォルダ($HOME/work)にソースコードをダウンロードしてビルドします。

GitHub からの取得
$ cd $HOME/work
$ git clone https://github.com/idris-lang/Idris2.git 
Idris2 のビルド
$ cd Idris2
$ make bootstrap SCHEME=scheme
$ make install

SCHEME で ChezCheme のコマンドを指定します。暫く待つとビルドが終了します。make install のデフォルトでは $HOME/.idris2/bin にインストールされます。PATHを通すようにしてください。

(参考)インタラクティブのコマンドidris2ではシェルのヒストリ機能のような上下キーによる入力支援がされていないので、rlwrap を使うように勧められています。rlwrap idris2 で実行するとコマンドヒストリが使えます。

コマンドの実行

コマンドの実行
$ idris2
     ____    __     _         ___
    /  _/___/ /____(_)____   |__ \
    / // __  / ___/ / ___/   __/ /     Version 0.7.0-1316f5842
  _/ // /_/ / /  / (__  )   / __/      https://www.idris-lang.org
 /___/\__,_/_/  /_/____/   /____/      Type :? for help

Welcome to Idris 2.  Enjoy yourself!
Main>

うまく動作しているようです。

おわりに

本稿では、Idris2の動作環境を整えました。この環境で試して頂くエントリも寄稿したいと思います。ご一読いただきまして有り難うございます。

(●)(●) Happy Hacking!
/"" __""\

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