〜「収益化=住所公開」という罠を、誰も教えてくれなかった〜
結論から言うと、Google Playで課金を追加した瞬間、自宅住所がストアに公開されます
調べたら結構有名な話だったので、知らなかったのは私だけだったのかもしれません。 ただ、私と同じような個人開発者さんが生まれないことを願って、この記事を書きます。
アプリ内課金を追加して数日後、ストアのページを何気なく確認したら、自宅住所が、世界中に向けて公開されていました。 慌てて非公開にして、Googleに問い合わせて、半日かけて調べ尽くした結果を書いています。
導入:こんな状況、想像したことありますか?
自作アプリを作って、App Storeで公開して、次はAndroidも!っと意気込み開発。そして収益化を試みて、課金アイテムを実装して、サブスクも入れる。そしてGoogle Playへ公開。
「あとはユーザーが来てくれれば」とワクワクしているさなか、ふと自分のアプリのストアページを開く。
デベロッパー情報のところに、見慣れた住所が書いてある。 番地まで、完全に。世界中に向けて。
これ、私の家の住所だ。
①まず、何が起きているかを理解する
「収益化=住所公開」はGoogleのポリシーだった
調べてみると、Googleの公式ヘルプにちゃんと書いてありました。
消費者保護法を遵守するため、販売アカウント(有料アプリやアプリ内購入を介して収益を得るアプリを提供しているデベロッパーアカウント)は、Google Play上に完全な住所を表示する必要があります。
「販売アカウント」とは、アプリ内課金を有効にしているアカウントのことです。 つまり、課金を追加した瞬間に、自動的に住所公開の対象になる。
誰も教えてくれませんでした。設定画面にも、審査通過メールにも、一切書いていませんでした。 課金機能を追加することと、自宅住所を世界公開することが、セットだとは思っていませんでした。
とにかく急いでアプリを非公開にして、Googleに問い合わせることにしました。 でも、ここからが本当に長かったのです。
②そして、解決策を探し尽くす
Googleサポートとの長いやり取り
「収益化を停止すれば住所が消えるのでは」と思い、Googleに問い合わせました。 サポートとのやり取りは、想像以上に長くかかりました。
最初の返信は、問題の本質を外していました。 「収益化アカウントは住所表示が必要です」という説明を繰り返すだけで、私の質問——収益化をやめたら住所は消えるのかにはなかなか答えてくれなかったのです。
何度かやり取りを重ねて、ようやく核心にたどり着きました。
enabling monetization is not currently reversible
収益化の有効化は、現在のところ不可逆です。
要は、一度課金機能をオンにしたアカウントは、オフに戻せない。 課金アイテムを全部削除しても、再ビルドしても、アカウントとしては「収益化済み」のまま。 住所の表示義務も、永久に外れないということです。
試した選択肢が、ひとつずつ消えていきました。
- 課金アイテムを全削除して再公開
→ ❌ 収益化は不可逆のため住所表示のまま - 収益化プロファイルを削除
→ ❌ 削除できない - バーチャルオフィスの住所に変更(個人アカウントのまま)
→ ❌ 個人アカウントは住所の証明ができない - アカウント削除して新規作成
→ ❌ 新規は12人×14日のテスト要件が必要
Googleサポートが提示した「唯一の解決策」は、こうでした。
Create a New Account, Transfer Your Apps, Close and Refund Your Old Account.
新しいアカウントを作って、アプリを移管して、旧アカウントを削除する。
それだけでした。組織アカウントへの変更や住所の回避方法については、一切触れられていませんでした。
自分でさらに調べて、ようやく「組織アカウントに変更すればバーチャルオフィスの住所が使える」という方法にたどり着きました。ただしそれには、個人事業主としての開業届とD-U-N-Sナンバーの取得が必要で、手続きに約3週間かかります。
③最後に、それでも私がAndroidを諦めた理由
「解決策はある。でも私には使えない」
組織アカウントへの変更は、理論上は正しい解決策です。 でも私には、事情がありました。
会社員として働きながら個人開発をしている以上、副業として開業届を出すことには壁があります。 バーチャルオフィスを借りて、屋号を決めて、税務署に届けを出して、D-U-N-Sナンバーを取得して。 それだけの手続きを踏んで正式に「個人事業主」になることが、今の自分には現実的ではなかった。
解決策は存在する。でも自分には使えない。
こういう状況の人間は、Androidを諦めるしかありません。
それが、今回の結論です。
iOSはApp Storeで既に公開できています。 次の育成ゲームは、iOSを中心に展開していきます。 Androidは、状況が変わったときに改めて考えることにしました。
悔しいですが、これが今の私の現実です。
結論:「個人でGoogle Play課金」は、詰みます
収益化を追加する前に、5分だけ「Google Play 住所 公開」で検索していればと今は思います。
でも、これを読んでいるあなたには、同じ経験をしてほしくない。
もしこれからGoogle Playで課金を考えているなら、最初から組織アカウントで始めてください。 開業届+バーチャルオフィスで月1,000円程度。手続き期間は約3週間。 個人アカウントのまま課金を追加すると、後から取り返しがつきません。
そして、もし私のように「組織アカウントにできない事情がある」なら残念ながら、Google Playでの課金は諦める方が賢明です。
Androidを諦めることは、敗北ではありません。 iOSに集中する、という選択肢があります。
それを教えてくれたのも、結果的にはGoogleでした。
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※本記事はnoteからの転載です:https://note.com/natty_yarrow1907/n/n9d7ba73d3e6d



