非エンジニアがAIを責めていたら、悪かったのは自分だった
結論から言うと、AIが古い答えを返してきた原因は、こちらが読ませていた"2週間前のメモ"だった
最近、AIに対してイライラすることが増えていた。
「それ2週間前に変えたよね?」 「なんで最新を知らないの?」 「この前決めたこと、覚えてないの?」
毎日のようにこう詰めていた。AIの出来が悪くなったんだと思っていた。実は、原因はこちらが読ませていた資料が古かっただけだった。
導入:こんな経験、ありませんか?
「AIが先週決めたはずの仕様を、今週忘れている」 「何度も同じ間違いを繰り返すので、イライラが溜まる」 「"何度言えば覚えるの?"と、つい詰めたくなる」
AIの記憶力が悪くなったと感じる瞬間、ありますよね。私もずっとAIのせいだと思っていました。でも、冷静に調べたら、AIは悪くなかった。悪かったのは、こちらが毎回古い情報をAIに読ませていたことでした。
しかもこの構造、本業のチームでも同じことが起きていると気づいた時、ちょっと凹みました。
①まず、イライラが消える
AIが「古い答え」を返してくる原因を絶つ方法
育成ゲームの開発中、1ヶ月で30箇所近く仕様を変更していました。個人開発だと自由に変更が効くので、どうしても実装中にたくさんの変更が生じます。「お腹が減る時間を6時間→8時間に」「セリフを10パターン→25パターンに」など。毎回AIと相談しながら決めて、その場でコードに反映。動くから問題ないと思っていました。
でも、ある日AIが「現在の設計ではお腹が減るのが6時間なので…」と提案してきた。いや、2週間前に8時間に変えたはずだ。
冷静にAIに毎回最初に読ませている「引き継ぎメモ」を開いたら、1ヶ月前のまま放置されていた。AIは律儀にこの古いメモを毎日読んでいた。こちらがそう指示していたから。
つまり、こちらが毎回"古い情報"をAIに教えていた。その上で「最新を知らないのか」と詰めていた。この構造に気づいた瞬間、背筋が冷えました。悪いのはAIじゃなく、メモを更新していなかった自分でした。
②そして、責める相手がいなくなる
「イライラの正体」が自分だったと気づくと楽になる
イライラの本当の原因は、「AIが忘れる」ことじゃなく、「自分がメンテしていないこと」でした。
これ、本業でも全く同じ構造を何度も見ています。入社時マニュアルが2年前のまま、議事録は書いたけど更新されない、プロジェクト計画書が途中で方針転換したのに古いまま。新人がそれを真に受けて動くと、現場とズレる。指摘されると「そう書いてありましたけど」となる。
責任は、古い資料を置き続けた側にある。新人は渡された資料を信じただけだから。
自分がAIにやっていたのは、これと完全に同じことでした。本業でやったら最悪のマネジメントを、AI相手に気軽にやっていた。この気づきは痛かったけど、責める相手がいなくなった分、精神的にはすごく楽になりました。怒る対象が消えたんです。
③最後に、AIが別人のように変わる
メモを最新にするだけで、関係が激変する
気づいた日の夜、2時間かけてメモを全面更新しました。
実装と照合して、変わった部分は書き換える。削除された機能は消す。追加された機能は書き足す。地味な作業ですが、やらないといけない作業でした。
翌日、いつも通りAIとやり取りを始めたら、AIが違っていた。
古い提案が来ない
現在の状態を踏まえた自然な提案が返ってくる
「それ前に変えたよね」と詰める機会がゼロ
むしろ自分が忘れてた箇所を、AIが正確に教えてくれる
一番大きかったのは、自分のイライラが消えたことでした。AIは何も変わっていない。モデルも同じ、指示の出し方も同じ。変わったのは、こちらが読ませている情報だけ。
メモ1つを最新にするだけで、ここまで関係が変わる。AIとの関係の質は、渡している資料の鮮度で決まるんだと実感しました。
結論:明日から、責める前に見返す
「AIが最近おかしい」と感じている人。AIを疑う前に、渡している資料を見返してください。
コードを変えたけどメモは更新していない、議事録は書いたけど決定事項が変わっている、仕様書が初期版のまま。どれか1つでも当てはまったら、原因はそこです。
30分、今日の夜に棚卸しをするだけで、明日からAIが別人になります。イライラの元を、自分の手で絶てます。
おまけ:こんな奮闘を経て、開発してるアプリがこちらです!
コードが書けない非エンジニアが、AIと格闘しながら完全バイブコーディングでアプリを作っています。
第一弾:もふふミルクとにゃんこ脱出ゲーム 🐾
白い猫のミルクが主人公の脱出ゲーム。ふわふわの謎を解いて、ミルクと一緒に脱出するゲームです。
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次回作:もふふミルクのにゃんこ図鑑、開発中 🌱
今回の記事で書いた"引き継ぎ書"の仕組みを最初から適用して作っているのが、この育成ゲームです。ミルクと一緒にふわふわ島で暮らしながら、いろんな猫たちと出会って、育てていくゲーム。

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次回:モチベ上げるために収益ダッシュボードを作ったら、「赤字18,431円」と殴られた話を書く予定です。
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※本記事はnoteからの転載です:https://note.com/natty_yarrow1907/n/n5639c7cec256


