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AIハネムーン期の終わり—Claude Codeに感動していた1ヶ月、そして冷めた話

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Last updated at Posted at 2026-04-19

AIハネムーン期の終わり—Claude Codeに感動していた1ヶ月、そして冷めた話


結論から言うと、劣化したのはAIじゃなく、自分の使い方だった

Claude Codeを使い始めて1ヶ月。最初は感動の連続だった。それが今、毎日のように文句を言っている自分がいる。「なんでそんな雑な調査で進めるの?」「もっと気の利いた提案できないの?」「なんでまたこのミスするの?」と。

「みなさん、そんな経験はありませんか?」

同じツールなのに、なぜこうなったのか。答えは拍子抜けするほどシンプルで、AIは何も変わっていない。変わったのは自分の指示の出し方と期待値のほうだった

同じように感じている人は、たぶん多い。自分はエンジニア出身ではなく、マネージャーをしながらバイブコーディングでツールを作っている立場だが、1ヶ月目で同じ壁にぶつかった。「AIハネムーン期」がなぜ終わるのか、そして終わった後にどう付き合っていくか、振り返りながら書いてみる。


Week 1-2:すべてが魔法に見えた時期

最初の2週間は、本当に毎日「すごい」しか言っていなかった。

  • 「このバグ直して」→ 直る
  • 「この仕組みの使い方教えて」→ 教えてくれる
  • 「小さな自動化スクリプト作って」→ 作ってくれる

チームでも、「これはもう働き方が変わる」と興奮していた。自分はマネージャーという立場もあり、部下より先にどっぷり触って感触を掴もうとしていた。

今振り返ると、この時期に投げていたお願いには共通点がある。

  • 範囲が小さい
  • 出来てるかどうか、すぐ確認できる
  • こちらの期待値もそこまで高くない

要するに、AIにとって最も成功率が高い条件を、無意識に選んでいた。だから全部うまくいって、全部に感動していた。

Week 3-4:粗が目立ち始めた時期

3週目あたりから、徐々に違和感が出てきた。

  • 既存のやり方を無視した作りになっている
  • 実在しない機能を堂々と使おうとする
  • 同じようなミスを何度もする
  • 「それさっき違うって言ったよね?」

最初はこちらも丁寧に指摘していたが、だんだんイライラが溜まっていった。「なんで毎回調査せずに書き始めるの?」「ちょっと考えればわかるでしょ」と、チャット欄に文句や罵声を打ち込む日が増えた。

同じAI、同じツール、同じ自分。何が変わったのか。

気づき:変わったのは自分だった

数日後、ふと冷静になって自分の指示履歴を遡って見てみた。

Week 1の指示:

ユーザー一覧画面の読み込みが毎回重いので、一度取ってきたデータを5分くらい再利用する仕組みを入れたい。エラー時の挙動は今のままキープして、動作確認用のテストも合わせてお願い。

Week 4の指示:

あの認証まわりのバグ、いい感じに直しといて。

……一目瞭然だった。

慣れるにつれて、指示がどんどん雑になっていた。最初は丁寧に状況を渡していたのに、「これくらい分かるよね?」という油断が入り込んでいた。部下のマネジメントで言えば、新人には丁寧にブリーフィングしていたのに、慣れてきて「あれ、いい感じにやっといて」で投げるようになった状態だ。

そりゃミスも増える。人間でも同じだ。

もう一つの落とし穴:期待値のインフレ

もう一つ、見えない変化があった。こちらの期待値が勝手に上がっていたこと。

Week 1に小さなお願いを成功させてくれたAIに、Week 4には「大規模な作り直しを丸投げ」することを期待していた。難易度は10倍になっているのに、指示の丁寧さは1/10になっている。これで同じ成功率が出るわけがない。

ハネムーン期の感動体験が、無意識のうちに「これくらいはできて当然」という基準線を引き上げていた。

じゃあどうすればいいのか(優先順位つき)

自分の試行錯誤の結果、効いたものを優先度順に。

1. Plan Modeを必ず使う(効果:大)

実装の前に、必ず計画を出させる。Claude Codeなら Shift+Tab 2回でPlan Mode。ここで「あ、ズレてる」と気づければ、手戻りが半分以下になる。

「時間がないから早く作ってほしい」と思って飛ばすと、結局3倍時間がかかる。これは経験則として断言できる。

2. お願いの粒度を小さく保つ(効果:大)

「この機能まるっと作って」ではなく、「まずこの画面の一部だけ」。確認できる小さな単位に切って渡す。部下への仕事の振り方と同じで、自分が確認できないサイズのタスクは、出てきたものを判断できない

3. CLAUDE.mdを育てる(効果:中〜大)

プロジェクトの前提、命名のルール、「過去にやらかしたミスパターン」を書き溜めておくファイル。毎回口頭で伝える手間がなくなり、精度が安定する。バイブコーダーにとってこのファイルは、自分の脳内ルールを外部化する場所だと思っている。

4. 調査と実装を分ける(効果:中)

いきなり実装させず、先に「関連しそうなファイルを読んで、今の構造を要約して」と依頼する。理解のズレをここで潰してから実装に進む。


マネージャーとしての反省

これは記事の本題から少し外れるが、書いておきたい。

自分は普段、チームメンバーに対して「丁寧にブリーフィングして、小さく区切って、早めに確認する」をやっている、つもりだった。でも、Claude Codeに対する自分の振る舞いを見て気づいた。

慣れた相手には、ブリーフィングをサボる——これが自分のクセだった。

部下に対しても、たぶん同じことをやっている瞬間がある。新人には丁寧に、中堅には雑に。それで中堅のアウトプットの質が下がったら「最近ちょっと……」と思ってしまう。自分の指示のほうが雑になっているかもしれないのに。

AIは鏡だ。自分がどういう指示の出し方をしているか、全部そのままアウトプットに返ってくる。これはかなり痛い気づきだった。

ハネムーン期が終わった後のほうが、実は楽しい

感動の1ヶ月は楽しかった。でも今、文句を言わずにAIと付き合えるようになってきて、別の楽しさがある。

自分の設計力や仕様の言語化力が、そのまま成果に反映される感覚。AIに任せられる部分と、人間が判断すべき部分が見えてきて、役割分担が明確になった。

ハネムーン期の「なんでもできるすごい相棒」から、「使いこなすには自分の力量も問われる相棒」へ。この関係性のほうが、長く付き合える気がしている。

同じ時期で同じ悩みを持っている人がいたら、参考になれば。


おまけ:こんな奮闘を経て、個人開発のアプリもリリースしています

この記事で書いたようなClaude Codeとの格闘を重ねながら、実はバイブコーディングで個人開発のアプリもリリースしています。「AIとどう付き合えば、非エンジニアでもモノが作れるのか」を、自分自身を実験台にして検証している感じです。

第一弾:もふふミルクとにゃんこ脱出ゲーム 🐾

この記事に登場しているミルクは、実はこの個人開発アプリの主人公です。ふわふわの謎を解いて、ミルクと一緒に脱出しよう。

📱 アプリはこちらからダウンロードできます

[https://hyuga.github.io/nyanko/:embed:cite]

次回作:育成ゲーム、開発中 🌱

次は育成ゲームを開発予定です。ミルクたちをじっくり育てられるゲームを目指して、構想を練っているところ。開発の過程で遭遇する新しい「AIとの付き合い方の発見」も、このシリーズで発信していく予定です。

興味ある方はフォローしてもらえると嬉しいです!
次回:「Claude Codeのオートモードに全部任せたら、バグだらけで全部やり直した話」を書く予定です。ハネムーン期末期の、痛い失敗体験です。


※本記事はnoteからの転載です:https://note.com/natty_yarrow1907/n/n8c0c0a01f278

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