非エンジニアが個人開発アプリを出した後に待っていた、数字のリアル
結論から言うと、2週間の実収益は約500円。このペースでいくと、年間で18,431円の赤字になる予測でした
▲ モチベを上げるために作った収益ダッシュボード。現状ペースから試算した年間予測は、赤字18,431円。
個人開発でアプリをリリースして2週間。現時点の数字はこうなりました。
- 総開発コスト:21,500円(すでに支払い済み)
- 2週間の実収益:約500円(ストア手数料30%控除後)
- 12ヶ月累積純収益(予測):3,069円(現状ペースで試算)
- 予測利益:−18,431円(このままいくと赤字)
モチベを上げるためにダッシュボードを作ったのに、逆に殴られて現実に戻されました。
導入:こんな経験、ありませんか?
「アプリを出したあと、期待していたほど反応がない」 「"まあ個人開発だし"と自分に言い訳している」 「でも心のどこかで、少しは売れると思っていた」
個人開発者あるあるだと思います。リリース直後の高揚感が冷めたあと、数字と向き合うのが怖くなるんです。
私もずっと目を背けていました。でも「モチベが下がっているな」と感じた時、逆に現実を直視しようと決めて、収益ダッシュボードを作りました。そしたら励まされるどころか、数字から殴られました。今日はその話を書きます。
①まず、現実が見える
"なんとなく"で把握していた収益が、数字になる
アプリをリリースして2週間、現時点の実収益は約500円でした。広告とアプリ内課金を合わせて、ストア手数料30%が引かれた後の手取りです。
このペースで1年続いた場合を試算してみたら、こうなりました。
コスト(21,500円):Apple Developer 15,000円 + Google Play 4,000円 + 月額ツール合計 2,500円
12ヶ月累積純収益の予測(3,069円):2週間500円ペースで続いた場合の年間手取り額
予測利益:−18,431円の赤字
数字を見た瞬間、頭が真っ白になりました。リリース前までは楽観していたんです。「2万5千円で作れたんだから、少し売れれば元が取れるでしょ」と。でも2週間で500円なら、年が明けても赤字のままです。
個人開発アプリの8割以上は月1,000円以下の収益と言われています。特別悪いわけじゃなく、個人開発の現実がそこにあるだけでした。
②そして、幻想の時間が減る
「すごいものを作っている」という錯覚から卒業する
作っている最中は、現実が見えません。
AIと対話しながら機能を追加する時間は楽しいです。Midjourneyで絵が生まれる瞬間は高揚します。実機で動かして「完成した」と感じるのは達成感があります。この積み重ねで、「すごいものを作っている」という錯覚が生まれるんです。
収益ダッシュボードは、この錯覚を現実に戻すツールでした。戻されたときは痛い。でも、錯覚のまま走り続けるより、早めに現実を見るほうが得だと思うようになりました。
本業のマネジメントでも同じです。プロジェクトが「進捗いい感じ」と思っていても、数字を出すと遅延していた、ということがよくあります。早めに数字で見ることは、早めに軌道修正するチャンスになるんです。
現実を見たあとは、「次はどうするか」を考えるしかありません。幻想に時間を使わなくなります。これが意外と、精神的にはスッキリするんです。
③最後に、数字と仲良くなれる
赤字を抱えたままでも、次のゲームを楽しく作れる
数字を直視したあと、不思議なことが起きました。気持ちがスッと軽くなったんです。
もちろん、18,431円の赤字予測は痛い。でも、「もしかして黒字かも」と幻想を抱きながら作業していた頃より、明らかに穏やかになりました。不確かな希望を抱えるより、確かな現実を抱えるほうが楽でした。
今、次のゲームを作りながら、毎朝ダッシュボードを開く習慣ができています。数字を見るのが怖くないんです。上がれば嬉しいし、下がっても「そういう日もある」と受け止められます。一喜一憂が減って、淡々と続けられます。
本業でも、数字と向き合える部下は強いと前から知っていました。でも、自分がその立場になるのは別物でした。「数字を見る勇気」は、頭で理解するのと、自分ごとでやるのとで全然違います。
赤字18,431円は、授業料としては妥当だと思っています。次のゲームを作り続けるための一番大事な土台を、この金額で買えました。
結論:明日、収益の数字を見てください
「個人開発のモチベが下がってきた」と感じている人。今日の夜、収益の数字を見てください。
AdMob、AppStore Connect、Google Play Console。全部開いて、実数字をノートに書き出します。そして月額サービスの費用を12倍して、年間コストも書き出します。差額を見ます。
ショックを受けるかもしれません。でも、そのショックを、次の行動につなげる。それが、続けるために一番必要な一歩です。
おまけ:こんな奮闘を経て、開発してるアプリがこちらです!
コードが書けない非エンジニアが、AIと格闘しながら完全バイブコーディングでアプリを作っています。赤字でも、次のゲームを作っています。
第一弾:もふふミルクとにゃんこ脱出ゲーム 🐾(配信中)
白い猫のミルクが主人公の脱出ゲーム。ふわふわの謎を解いて、ミルクと一緒に脱出するゲームです。
📱 アプリはこちらからダウンロードできます 👉
次回作:もふふミルクのにゃんこ図鑑、開発中 🌱
今回の記事で書いた"引き継ぎ書"の仕組みを最初から適用して作っているのが、この育成ゲームです。ミルクと一緒にふわふわ島で暮らしながら、いろんな猫たちと出会って、育てていくゲーム。
▲ 開発中の画面(2026年4月時点)。ミルクを育てるコアループ部分が動いている状態。
引き継ぎ書を置いて開発したおかげで、脱出ゲームのときより明らかに順調です。リリース時期が近づいてきたらまたお知らせします。
興味ある方はフォローしてもらえると嬉しいです!
次回:「非エンジニアの私がAIで作った個人開発ゲームのCM、本物のレベルに到達したので見てほしい」 について書く予定です。
これまでのシリーズ
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※本記事はnoteからの転載です:https://note.com/natty_yarrow1907/n/n65c24761da0e




