Claude Codeで91点だった動画が、別ツールで"次元"が変わった話
先に見てほしい、これが作った本物のCMです
コードは1行も書いていません。使ったのはSeedance 2.0とGPT-Image-2。非エンジニアの自分が、週末の時間で作りました。
こんな経験、ありませんか?
AIで何か作ってみたけど、"自分が期待していたレベル"に届かない経験。
- AIで画像を作ってみたけど、思ってたクオリティじゃない
- AIで動画を作ってみたけど、素人感が抜けない
- ネットで見る"AIでこれ作った!"の事例と、自分の成果物に大きな差がある
自分もずっとこれでした。特に動画です。Claude Codeでプロ品質を目指して試行錯誤しましたが、どこまで頑張っても**「個人が頑張って作った感」**が抜けませんでした。
そんな時、別のAIツールに乗り換えてみたら、冒頭の動画が出てきました。
同じ30秒、同じキャラ、違う次元
自分は個人開発で脱出ゲームをリリースしています(第1弾の記事)。販促のためのCM動画を、2回作りました。
1回目:Claude Code × Remotionで作った91点の動画
これが前回の記事(vol7)で書いた話です。指示の工夫で30点→91点まで上げました。ノウハウとしては満足していました。
2回目:Seedance 2.0 × GPT-Image-2で作った今回の動画
気軽に試したら、最初の1本目から冒頭のCMが出てきました。1回目の動画とはもう、戦っている次元が違いました。
何が違ったのか
同じ30秒のCM。でも、できあがるものが全く違いました。
Claude Code × Remotionで作れるもの
素材(画像・動画)を並べて、アニメーションを付けて、組み立てる。工程を例えるなら:
用意された写真を、スライドショーにプロっぽく並べる作業
ここにプロの手が入れば、それはそれで味のあるCMになります。でも、素材そのものが動かせる範囲には限界があります。
前回作ったのがこちらです。
Seedance 2.0で作れるもの
静止画のキャラを、AIが映像として"生み出す"。工程を例えるなら:
1枚の絵から、生きているキャラクターを"生やす"作業
毛並みが揺れる。呼吸する。瞳が動く。素材が生きています。だから、同じ30秒でも印象が根本的に違いました。
正直に言うと、やられました
これを試した瞬間、率直に感じたのは:
「今まで頑張ってたのは、何だったんだ」
Claude Codeで仕様書を100ページ書いて、「100点取るまで提出するな」と工夫して、91点まで引き上げた自分。その全部を、別ツールが最初の1本目で軽く超えてきました。
これ、本業でマネジメントしていても起きる話です。1つのツールで頑張って改善を重ねていたら、別のツールに乗り換えた瞬間にすべての前提がひっくり返る。悔しいですが、事実です。
「AIで何か作りたいなら、Claude Code一択」と思っていた自分の認識は、半分は合っていて、半分は幻想でした。
じゃあ、Claude Codeは不要なのか
まったく違います。
冷静に整理すると、得意領域が違うだけでした。
領域 強いツール テキスト・ロジック・コード Claude Code 情報構造の設計・文章作成 Claude Code 画像から動画を"生成" Seedance 2.0 高精細な絵作り GPT-Image-2、Midjourney
Claude Codeはテキスト・構造・整合性の領域ではやっぱり強いです。ただ、映像の"生命力"を生み出すのは別レイヤーの話で、そこは生成AI動画ツールの仕事です。
つまり:
- アプリ開発 → Claude Code
- 販促動画 → Seedance 2.0
- ゲーム画像 → GPT-Image-2 / Midjourney
- BGM → Suno
適材適所で組み合わせる時代になっていました。
マネジメントで言えば、専門チームの話と同じ
本業でチームを持っていると、**「1人で何でもやろうとする人」と「専門を組み合わせる人」**の差が、成果に出ます。
優秀な1人に全部任せるのは、一見効率的に見えます。でも、その人が得意じゃない領域でも頑張らせると、アウトプットが中途半端になります。
AIツールもまったく同じでした。Claude Codeに「動画の生命力」を頑張らせていたのが、今の91点。最初からSeedanceに任せれば、最初から本物ができていたんです。
上司として、部下の強みを見極めて役割分担するのと、ツールを使い分けるのは、脳の使い方が完全に同じです。
今日から真似できる、3つのこと
「AIで何か作りたい」と思っている人に伝えたい、今回の学びを書きます。
1. ツールは"得意領域"で選ぶ(最重要)
「Claude Codeで全部やる」「ChatGPTで全部やる」をやめます。作りたいアウトプットに対して、それが最も得意なツールを選ぶ。
- テキスト・ロジック・構造 → Claude Code
- 画像 → Midjourney / GPT-Image
- 動画(アニメーション) → Seedance / Runway / Sora
- 音楽 → Suno
初期投資の月額は増えますが、完成物の次元が変わるので、結果的に時間と労力が節約できます。
2. 「これしか知らない」状態を捨てる
1つのツールに慣れると、新しいツールを試すのが面倒になります。でも、世代交代が激しい分野では、その"面倒"が最大の敵です。
自分もvol7で「Claude Codeで動画も作れる」と書いた時点で、Seedanceの存在を知りませんでした。知らなければ、91点で満足していました。
知らないツールに週1時間だけ触る習慣を作ると、世界が広がります。
3. 動画を使いたいなら、動画生成AIを触ってみる
個人開発者で販促動画を作りたい人、騙されたと思ってSeedance 2.0かRunwayを1回触ってみてください。Claude Codeで何週間もかけて作ったものが、1日で超える可能性があります。
無料枠もあるので、お金をかけずに試せます。
振り返り:本物を見てしまった以上、戻れない
91点で満足していた数日前の自分は、もうどこにもいません。
本物を見てしまった以上、91点の動画をそのまま使う気にはなりません。これから個人開発を続けるなら、適材適所でツールを組み合わせる前提で動きます。
Claude Codeは開発で使い続けますし、この連載も続けます。でも、映像の領域は別のツールに任せる。これが、現時点の正解でした。
「AIで何か作ってるけど、自分のアウトプットに満足していない」人へ。もしかすると、使っているツールを変えるだけで、劇的に景色が変わるかもしれません。同じ悩みの人の参考になれば。
冒頭のCM、もう一度どうぞ
ここまで読んでくれた方、最後にもう一度見てほしいです。
非エンジニアが、週末の時間で、コード1行も書かずに作った。これが今のAIの実力です。
おまけ:こんな奮闘を経て、開発してるアプリがこちらです!
コードが書けない非エンジニアが、AIと格闘しながら完全バイブコーディングでアプリを作っています。
第一弾:もふふミルクとにゃんこ脱出ゲーム 🐾(配信中)
このCMの主人公・ミルクが登場する脱出ゲーム。ふわふわの謎を解いて、ミルクと一緒に脱出するゲームです。
📱 アプリはこちらからダウンロードできます 👉
次回作:もふふミルクのにゃんこ図鑑、開発中 🌱
今回の記事で書いた"引き継ぎ書"の仕組みを最初から適用して作っているのが、この育成ゲームです。ミルクと一緒にふわふわ島で暮らしながら、いろんな猫たちと出会って、育てていくゲーム。
▲ 開発中の画面(2026年4月時点)。ミルクを育てるコアループ部分が動いている状態。
引き継ぎ書を置いて開発したおかげで、脱出ゲームのときより明らかに順調です。リリース時期が近づいてきたらまたお知らせします。
興味ある方はフォローしてもらえると嬉しいです!
これまでのシリーズ
- 「外注500万円」に絶句した私がClaudeCodeで1週間・約2万5千円でアプリをリリースした話
- AIハネムーン期の終わり—Claude Codeに感動していた1ヶ月、そして冷めた話
- Claude CodeのAutoModeに全部任せたら、バグだらけで全部やり直した話
- AIに暴言を吐いたら、本当に出力が劣化した話 — Claude Codeに罵声を浴びせた1週間の記録
- CLAUDE.mdを育てる、の先にあったもの — Claude Codeに"組織設計"を持ち込んだ話
- 非エンジニアの私が「AIに毎回同じ注意してる」問題を解決したら、作業がぐんと進んだ話
- 非エンジニアの私がAIにゲームのCM作らせたら素人以下だった。指示に1行足したら9割マシになった話
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- モチベ上げるために収益ダッシュボードを作ったら、「赤字18,431円」と殴られた話
- 非エンジニアの私がAIで作った個人開発ゲームのCM、本物のレベルに到達したので見てほしい(この記事)
※本記事はnoteからの転載です:https://note.com/natty_yarrow1907/n/na79950f8c66e


