先日「IBM Cloud PLUS - #3 IBM PowerVS 入門と最新情報」という Web セミナーを開催しました。
リンク先に資料や Replay を掲載しましたので、ご覧いただければ幸いです。
その準備で久しぶりに PowerVS のインスタンスを構築しましたが、GUI がすっかり変わっていて驚きました。
そこで、新しいポータル GUI でのデプロイ手順と、そのオプションを改めて解説したいと思います。
全部で 8回のシリーズです。
今回は「プロファイル」の指定です。
プロファイル指定項目
プロファイルでは下記を指定します。
- マシンタイプ
- コア・タイプ
- コア
- メモリー
マシンタイプ
利用するサーバーのマシンタイプを選択します。
- e980(9080-M9S)
- s922(9009-22A)
なお Dallas では e880(9119-MHE) も選択できるようです。
↓↓↓↓↓↓↓ あなたの記事の内容
e922 を IBM i で利用する場合、インスタンス・サイズの上限は 4 コアに制限されますが P10 価格が適用されるため費用面で有利です。
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s922 を IBM i で利用する場合、インスタンスのサイズは 4 コアに制限されますが、P10価格が適用されるため費用面で有利です。
↑↑↑↑↑↑↑ 編集リクエストの内容
コア・タイプ
CPU の共有タイプの指定です。
上限なし共有
他のユーザーと CPU を共有します。
CPU に空きがあれば設定値を超えて利用可能です。
上限付き共有
他のユーザーと CPU を共有します。
CPU に空きがあっても設定値を超えた利用はありません。
Oracle など、サード・パーティーのライセンス交付用に利用します。
(Powew LPAR・Micro-Partitions (capped partition) は Hard Partitioningとして Oracle に認定されています。)
専用
CPU を占有します。設定値を超えた利用はありません。
主にサード・パーティーのライセンス交付に利用します。
コア
共有の場合 0.25 単位、専用の場合整数単位で指定します。
共有の場合の最低値は 0.25 です。
メモリー (GiB)
GiB を整数で指定します。
最低値は 2 GiB です。
コア/メモリーのキャパシティー制限
DCの利用状況により新規インスタンスの作成にはコア/メモリーに制限される場合があります。
この値は随時変動します。
「一般」で「共用プロセッサー・プール」を指定した場合
「一般」で「共用プロセッサー・プール」を指定した場合を見てみましょう。
マシンタイプ
「共用プロセッサー・プール」の定義でマシン・タイプが決定されるのでプロファイルでは選択できません。
コア・タイプ
「共用プロセッサー・プール」で CPU を共有するため「占有」は選べません。
コア
コアは「共用プロセッサー・プール」の空き容量に収まる必要があります。
超過するとエラーが発生し、次のステップに進めません。
「続行」で確定
指定を完了して「続行」をクリックすると「プロファイル」の設定が確定し次の「ストレージ・ボリューム」の指定が可能になります。
ここまで確定した内容を変更したい場合は「編集」をクリックします。
次回は「ストレージ・ボリューム」を指定します。
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