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PowerVS IBM i 日記(47): 新しいポータル GUI での PowerVS IBM i のデプロイ-3-ブート・イメージ

Last updated at Posted at 2023-03-24

先日「IBM Cloud PLUS - #3 IBM PowerVS 入門と最新情報」という Web セミナーを開催しました。
リンク先に資料や Replay を掲載しましたので、ご覧いただければ幸いです。

その準備で久しぶりに PowerVS のインスタンスを構築しましたが、GUI がすっかり変わっていて驚きました。
そこで、新しいポータル GUI でのデプロイ手順と、そのオプションを改めて解説したいと思います。

全部で 8回のシリーズです。

今回は「ブート・イメージ」の指定」です。

「ブート・イメージ」の設定項目

一見、下記の三つだけに見えますが、選択した項目で別の指定項目が表示されます。

  • オペレーション・システム
  • イメージ

image.png

オペレーション・システム

ここは、問題ないですね。IBM i のインスタンスを作成したいのなら「IBM が提供するサブスクリプション」から「IBM i」を選ぶだけです。

他に AIX や Linux が選択できます。
「IBM が提供するサブスクリプション」から選択した場合、OS の費用も Cloud の利用料金に含まれます。
「クライアントが提供するサブスクリプション」では「CentOS」選べます。OS の費用は Cloud の利用料金に含まれません。
なお、標準サポートが EoS になり延長サポート中のバージョンを選んだ場合、延長保守料金が追加されるため割高の金額になります。

image.png

イメージ

OS のベースイメージです。

IBM 提供のストックイメージと、ユーザー提供のイメージが利用可能です。

ユーザー提供のイメージは、オンプレで PowerVC でキャプチャーしたものや PowerVS のインスタンスからエクスポートしたものが可能です。

イメージの選択

「イメージ」にはユーザー作成のカスタムイメージと IBM ストックイメージの両方が表示されます。

image.png

ストックイメージの場合、バージョン・修正レベル・言語で選択します。
なお「IBMi_COR-74-06-1」は、バージョンアップや2次言語の追加などの使うメディア・サーバーです。

Power Systems Virtual Server の作成

クラウド光ディスク・リポジトリー (COR) は、メディアを必要とするさまざまな IBM i タスクを実行するためにネットワーク・ファイル・サーバー (NFS) としてデプロイおよび使用できる仮想イメージです。 この仮想光ディスク・イメージには、サポートされているすべての IBM i リリースについて、さまざまな IBM i タスクに必要なメディアの集合が含まれています。 COR イメージをデプロイすると、クライアントとしてセットアップされ、COR (ターゲット) NFS サーバー・インスタンスを指す同じ VLAN に 2 つ目の Power Systems Virtual Server インスタンスをデプロイできます。 COR イメージについて詳しくは、 Cloud Optical Repositoryを参照してください。

このあたりも参考にしてください。

PowerVS のインスタンスからのエクスポートによるカスタムイメージの作成

カスタムイメージの作成方法の一つはインスタンスからのエクスポートです。

環境をカスタマイズしたり、追加ソフトウェアを導入・構成した PowerVS のインスタンスのイメージをエクスポートして、新しいインスタンス作成のテンプレートにすることが可能です。

PowerVS のインスタンスからエクスポートは「VM アクション」の「取り込んでエクスポート」を実行します。

image.png

名前を付けてエクスポートします。
エクスポート先には「イメージ・カタログ」と「クラウド・オブジェクト・ストレージ」が選択できます。

image.png

「クラウド・オブジェクト・ストレージ」にエクスポートすれば別の DC やワークスペースで利用することが可能ですが、時間がかかります。
後で「イメージ・カタログ」上のイメージから作成できるので、まずは「イメージ・カタログ」だけでいいでしょう。

ブート・イメージの管理

ブート・イメージは「https://cloud.ibm.com/power/boot-images」で管理します。
「イメージのインポート」は「クラウド・オブジェクト・ストレージ」上のイメージの取り組みに使います。
ここには、利用したストックイメージのコピーとユーザー作成のイメージが表示されます。

image.png

層(Tier)でストレージのスピードが決定します。

  • Tier1 (NVMe-based flash storage): 10 IOPS/GB
  • Tier3 (SSD flash storage): 3 IOPS/GB

GB あたりの IOPS で全体の IOPSが決定されるので、小さなインスタンスこそ 層1を選んだ方がストレスがたまりません。

ストックイメージを選択した時の層

ストックイメージを選択した時は、層の選択が可能です。

image.png

さらに、ブートボリュームの作成先のストレージ・プールも指定可能です。

指定方法は、下記の 3 つです。

  • プールの自動選択
  • アフィニティ
  • 非アフィニティ

自動選択の場合、空き容量で決定されます。
アフィニティ/非アフィニティの場合は、比較対象を下記から指定します。

  • ボリューム
  • 仮想マシン (ブート・ボリューム)

image.png

ユーザー作成イメージを選択した時の層

ユーザー作成イメージを選択した場合は、層およびストレージ・プールは、イメージと同じものが選ばれます。

image.png

ユーザー作成イメージの層を変更したい場合、クラウド・オブジェクト・ストレージ」にエクスポートし、インポートする時に層を選択します。

IBM i ライセンス

OS として IBM i を選択した場合、追加ライセンスの購入が可能です。
RDS はユーザー数ライセンスなのでユーザー数の指定が必要です。

image.png

このライセンスは、後から追加購入することも、不要になったら削除することも可能です。
PowerVS IBM i 日記(12): サーバー詳細の編集 - 課金金額の最適化とライセンスの追加購入」で検証しました。

「続行」で確定

「続行」をクリックすると「ブート・イメージ」の設定が確定し次の「プロファイル」の指定が可能になります。
ここまで確定した内容を変更したい場合は「編集」をクリックします。

image.png

次回は「プロファイル」を指定します。
次回の記事はこちらです。


当日記のIndexはこちらです。


許可の無い転載を禁じます。
この記事は筆者の個人的な責任で無保証で提供しています。
当記事に関してIBMやビジネスパートナーに問い合わせることは、固くお断りします。

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