サーバー詳細の編集 - 課金金額の最適化とライセンスの追加購入
「サーバー詳細」に「詳細の編集」という箇所があります。
今回は、こちらでできることを確認します。
名前、VMピン、プロセッサータイプの変更
ポータルに表示する名前を変更することができます。
ここで変更するのは、あくまでポータルに表示されるもので IBM i 内で使われるシステム名ではありません。
VMピンをどうするかの変更も可能です。
VMピンのモードの説明はこちらです。
こんな感じですね。
オフ: なにかあったら自動マイグレーションする。もとのホストが作動状態に戻ってもマイクレーション先でそのまま稼働する。
ソフト: なにかあったら自動マイグレーションする。もとのホストが作動状態に戻ったら、もとのピン留めされたホストに戻ってくる。
ハード:なにかあってもマイグレーションしない。特定のホストのみで稼働する。
プロセッサーのタイプは、VM がシャットダウン中のみ変更できます。
CPU 数・メモリー量の変更による課金金額の最適化
PowerVS はシャットダウンしても課金が停止しません。
その代わりに、稼働状況に応じて CPU 数やメモリー量を変更することで、課金金額を調整することができます。
稼働中は、起動時の 1/2 倍から 2 倍の範囲で変更できます。
シャットダウン中は、自由な変更が可能です。
(シャットダウン中でも、もともとの値の 1/2 倍から 2 倍の範囲でしか変更できないことがありました。この場合でも、複数回繰り返すことで希望の値にすることができました。)
変更すると、下の部分に変更内容の変更による金額差が表示されます。
同意にチェックをいれると、注文がクリックできるようになります。
ライセンスの追加購入とキャンセル
PowerVS IBM i には追加購入できる S/W が現在 4 種類用意されています。
ここでは、5770-WDS を 1 ユーザー買ってみたいと思います。
PDM を使ったところ 5770-WDS 5103 で 許可ユーザー 0 に対して超過ユーザー 1 が記録されました。
5770-WDS の 1 ユーザーラーセンスを指定し注文します。
すぐに QSYSOPR にライセンス追加のメッセージが表示されました。
購入したのは「1」ですが Usage Limit は「*NOMAX」の登録になっています。
もちろん、ライセンスの管理はユーザー側の責任です。「1」を指定して購入した以上、ユーザーの責任で「1」の範囲を守らなければいけません。
ポータル上にも購入したライセンスが表示されます。
では、キャンセルしましょう。
チェックを外します。減額金額が表示されます。注文します。
即時に Usage Limit が「0」に戻りました。
PowerVS ではサーバーの柔軟が編集が可能です。
賢く無駄なく使いたいですね。
2020/10/03 WDS を購入せずに PDM を利用する方法を「AMT で WDS に課金せずに PDM を利用する」記載しました。
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