AMT で WDS に課金せずに PDM を利用する
IBM i を 5250 で操作する場合、PDM は手放せませんよね。
でも、通常通りに PDM を使えば「PowerVS IBM i 日記(12): サーバー詳細の編集 - 課金金額の最適化とライセンスの追加購入」の時のように、5770-WDS のライセンス超過が記録され、猶予期間の 70 日を超えると利用できなくなります。
PDM のためだけに WDS を買うのもな...という方に朗報です。WDS を買わなくても PDM を使う方法があります。
5770-AMT IBM Rational Application Management Toolset for i を使う
「5770-AMT IBM Rational Application Management Toolset for i」は、5770-WDS の PDM と SEU のみを提供する製品です。
IBM Cloud では「IBM i ライセンス・プログラム製品 (LPP) およびオペレーティング・システム (OS) のフィーチャーのバンドル」の記載通り、追加料金を払わなくても利用できます。
(リストには「5761-AMT: Rational Application Management Toolset」とありますが、正しくは 5770-AMT です。)
AMT に関しては「5770-AMT IBM Rational Application Management Toolset for i v7.2」に情報が見つかりました。
ライブラリは QPDA2 です。
WRKOBJPDM で QPDA2 内の *CMD を確認してみます。WDS の PDM に対応した AMT のコマンドが確認できます。
WDS の WRKLIBPDM が WRKLIBAMT とコマンド名が変更されています。
さっそく WRKOBJAMT で QPDA2 内の *CMD を確認してみます。同じ内容の画面が表示されます。
STRSEU の代わりは ETDCLU です。
編集可能なタイプは CL 系と TXT に限定されています。
5770-AMT は Limit *NOMAX で登録されているので、ユーザー数を気にしなくてく済みます。
完全に WDS のライセンス購入を無くすことは困難だとしても、PDM で操作できないと不便だから人数分 WDS を購入するということは避けられるかもしれません。
当日記のIndexはこちらです。
許可の無い転載を禁じます。
この記事は筆者の個人的な責任で無保証で提供しています。
当記事に関してIBMやビジネスパートナーに問い合わせることは、固くお断りします。