IBM Cloud(主にインフラ寄り)に関して、2023年に発表された主要な新機能についての情報です。
（※元々書いていたこちらの記事をAdvent Calendarに登録しようとしましたが、今年から、その年の11月以降に書いた記事しかAdvent Calendarに登録できなくなったようなので、改めて記事にしました）
クラウドベンダーは、膨大な投資をクラウド事業に対して継続して行っていますから、必然的に多くの進歩・改善が起こります。去年は実現していなかった数々の事が今年実現しましたし、今できない事も、1年後にはできるようになっているかもしれません。
これまでの情報は下記にあります。
2022年： https://qiita.com/y_tama/items/c92dea67bd5769d308f3
2021年： https://qiita.com/y_tama/items/7bb4145d0526ecca78a5
2020年： https://qiita.com/y_tama/items/d38d878377aff7e7e990
2019年： https://qiita.com/y_tama/items/48f866f394f8d0445bc3
2018年： https://qiita.com/y_tama/items/d25cd73d0fce3a58746a
2017年： https://qiita.com/y_tama/items/63c09a89dce5392e91ee
2016年： https://qiita.com/y_tama/items/848106c811178673061a
また、下記などの情報源も有用です。
IBM Cloud release note
https://cloud.ibm.com/docs/overview/whats-new?topic=overview-whatsnew
VPC release note
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-release-notes
Blog
https://www.ibm.com/blogs/solutions/jp-ja/category/cloud/
柔らか層本
https://ibm.ent.box.com/v/ibmcloud-yawaraka
上から新しい順に並んでいます。
VMware Cloud FoundationがIBM Cloud上で選択可能に（2023/11）
IBM Cloud for VMware Solutionsの提供形態の一つとして、Cloud Foundationを選択できるようになりました。
https://cloud.ibm.com/docs/vmwaresolutions?topic=vmwaresolutions-vpc-vcf-ovw
このCloud Foundation構成に含まれるソフトウェアライセンスは、VMware社が今年のVMworldで発表した新しいライセンス形態であるCloud EditionsのAdvanced EditionとEnterprise Editionとして、オーダーできるようになっています。
Network Load Balancer for VPC (NLB)がSecurity Groupsをサポート（2023/10）
https://cloud.ibm.com/status/announcement?query=Action+Needed%3A+Preparation+for+Network+Load+Balancer+Security+Group+Integration%0D%0A%0D
NLB作成時にSecurity Groupの指定が必要になり、何も指定しない場合、VPCで定義されているDefaultのSecurity Groupが適用されます。
Dallasで4th Gen Intel® Xeon® Scalable processorsベースのVSIが利用可能に（2023/10）
PowerVSのPlatform MetricsをCloud Monitoringに連携可能に（2023/9）
エージェントレスでPowerVSのCPU・メモリ・I/Oの利用状況を取得・監視できるようになりました。
https://qiita.com/y_tama/items/04a7b5dfc5354c8d0d04
PowerVSの一部データセンターでPower10が利用可能に（2023/9）
WDC07でPower10 S1022 (9105-22A)が利用可能になりました。
File Storage for VPCがGA（2023/8）
PowerVSの一部DCでPower Edge Routerを利用可能に
PowerVSとIBM Cloud IaaS間のネットワーク接続を容易にする、Power Edge Router（PER）がDAL10で利用可能になりました。
https://qiita.com/y_tama/items/fc4828d747984747e86d
Backup for VPCの他リージョンへのコピーが可能に（2023/6）
Backup for VPCは内部的にVPCのSnapshotを使っているので、下記と同じ話になりますが、他リージョンへのコピーが可能になっています。
VPC Snapshotの他リージョンへのコピーが可能に（2023/6）
Madridリージョンが利用可能に（2023/6）
10箇所目のMZRとしてMadridリージョンが利用可能になりました。
Custom ImageをICOSにエクスポート可能に（2023/4）
ICOSのObject Lock機能がリリース(2023/3)
ICOSのObject Lock機能がリリースされました。S3互換の方式でWORM(Write Once Read Many)を実現できます。
https://cloud.ibm.com/docs/cloud-object-storage?topic=cloud-object-storage-ol-overview
ALB for VPCのアイドルタイムアウト値を設定可能に。(2023/3)
ALB for VPCのアイドルタイムアウト値を設定できるようになりました。設定可能な値は、デフォルトの50秒〜最大7200秒(2時間)。Listenerごとに設定できます。
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-release-notes#vpc-march1023
VPCのSnapshotでFast Restoreが可能に(2023/2)
標準的なVPCのSnapshotはICOSに保管されるため、リストア操作後、実データが完全にICOSからBlock Storageにコピーされるまではパフォーマンス影響が出る場合があります。各ゾーンにクローンを置くことでこの影響を回避する、Fast Restoreオプションが利用可能になりました。
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-snapshots-vpc-restore&interface=api#snapshots-vpc-use-fast-restore
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-snapshots-vpc-restore&interface=api#snapshots-performance-considerations
MFAをユーザー単位で有効化できるように(2023/2)
ユーザー単位でMFA（multifactor authentication）を有効化できるようになりました。
https://cloud.ibm.com/docs/account?topic=account-enablemfa&interface=ui#enabling-user
IBM Cloud DocsをPDFでダウンロードできるように（2023/2）
Cloud DocsをPDFとしてダウンロードできるようになりました。
IAM権限を時間指定で付与できるように（2023/1）
IAMの権限を時間指定で付与できるようになりました。例えば勤務時間帯のみ操作できるように権限を付与する、といった設定が可能です。
https://cloud.ibm.com/docs/account?topic=account-iam-time-based&interface=ui
