7
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

IBM Cloud Advent Calendar 2022

Day 1

IBM Cloud(主にインフラ寄り) 2022年 新機能 振り返り

Last updated at Posted at 2022-01-31

IBM Cloud(主にインフラ寄り)に関して、2022年に発表された主要な新機能についての情報です。

クラウドベンダーは、膨大な投資をクラウド事業に対して継続して行っていますから、必然的に多くの進歩・改善が起こります。去年は実現していなかった数々の事が今年実現しましたし、今できない事も、1年後にはできるようになっているかもしれません。

これまでの情報は下記にあります。
2021年: https://qiita.com/y_tama/items/7bb4145d0526ecca78a5
2020年: https://qiita.com/y_tama/items/d38d878377aff7e7e990
2019年: https://qiita.com/y_tama/items/48f866f394f8d0445bc3
2018年: https://qiita.com/y_tama/items/d25cd73d0fce3a58746a
2017年: https://qiita.com/y_tama/items/63c09a89dce5392e91ee
2016年: https://qiita.com/y_tama/items/848106c811178673061a

また、下記などの情報源も有用です。
IBM Cloud release note
 https://cloud.ibm.com/docs/overview/whats-new?topic=overview-whatsnew
VPC release note
 https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-release-notes
Blog
 https://www.ibm.com/blogs/solutions/jp-ja/category/cloud/
柔らか層本
 https://ibm.ent.box.com/v/ibmcloud-yawaraka

上から新しい順に並んでいます。

VMware as a Service(2022/11)

IBM Cloud for VMware Solutionsに、新たなオファリングとして、マネージドのVMware as a Serviceが追加になりました。2022年11月時点ではUSで利用可能となっています。
https://cloud.ibm.com/docs/vmware-service?topic=vmware-service-getting-started

主な特徴は下記となります。

  • VMware仮想化環境のレイヤーまでIBM Cloud側で管理
  • VMware仮想化環境へのパッチ適用等をマネージドで提供
  • 従来のIBM Cloud for VMware Solutionsに加え、お客様に多様な選択肢を提供
  • お客様はVMware Cloud Director®の機能を利用し、お客様環境を管理

VMware製品の管理者権限を使える従来のVCS/VSSの自由度か、運用をIBMに任せることができるVMware as a Serviceの便利さか、要件に合ったオファリングを選択できるようになったと言えます。
ソリューション比較表は下記にあります。
https://cloud.ibm.com/vmware/compare_offerings

PowerVSのShared Processor Pool(2022/10)

https://cloud.ibm.com/docs/power-iaas?topic=power-iaas-manage-SPP
オンプレミスのPowerのShared Processor Poolと同様の概念です(VP:ECの比率が1:1、weightが一律で128等、PowerVSのマルチテナント環境に起因する条件あり)。
同一筐体上のLPAR間で共有可能なCPUリソースプールを作成し、LPARのCPU利用の合計が、プールに定義したコア数以上にならないことを保証します。コア数課金のソフトウェアライセンス費用を最適化できる可能性があります。

下記で検証しました。
https://qiita.com/y_tama/items/12d7c975010476d4f17b

PowerVSのストレージレプリケーション機能(2022/10)

WDCとDallasのPowerVSで、異なる拠点間でのストレージレプリケーション機能が提供開始されています。
https://cloud.ibm.com/docs/power-iaas?topic=power-iaas-getting-started-GRS

ICOSにOne Rate Planが登場(2022/9)

ICOSのパブリック・アウトバウンドに一定の無償枠があり、無償枠を超えて従量課金になった場合も、転送料金の単価が従来のプランより安価なプランです。パブリック・アウトバウンドが多い用途に有用です。
https://cloud.ibm.com/docs/cloud-object-storage?topic=cloud-object-storage-onerate

Direct Link 2.0でAS prependsを設定可能に(2022/9)

2本のDirect Link 2.0を使って経路冗長する際に、AS prependsを使った優先度の制御を行えるようになりました。
https://cloud.ibm.com/docs/dl?topic=dl-dl-about#use-case-1
image.png

Direct Link 2.0でルート情報を確認可能に(2022/9)

https://cloud.ibm.com/docs/dl?topic=dl-generate-route-reports&interface=ui
これまではTransit Gatewayでしか確認できなかった経路情報を、Direct Linkの画面でも確認できるようになりました。オンプレミスやIBM Cloudから意図通りの経路情報が広告されているか、確認できます。
image.png

LinuxONE Bare Metal Servers(2022/9)

CPU・メモリ・ストレージI/Oを専有した状態でLinuxONE環境を利用できます。2022/10時点でLimited Availabilityです。
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-about-linuxone-bare-metal-servers

IBM Wazi as a Service(2022/9)

VPC上でz/OSの仮想サーバーがオーダーできるようになりました。(主に開発環境としての利用が想定されています)
x86だけでなく、PowerやZ上に作られた従来型のアプリケーションも、オンプレミスとアーキテクチャーを大きく変えることなくクラウドの環境で動かすことができるようになりました。
https://www.ibm.com/cloud/wazi-as-a-service

image.png

PowerVS間がTransit Gateway経由で通信可能に(2022/7)

異なるリージョンのPowerVS同士がTransit Gateway経由で通信できるようになりました。東京・大阪間のDR構成もかなり簡単に構成できるようになっています。
https://cloud.ibm.com/docs/power-iaas?topic=power-iaas-network-architecture-diagrams#network-reference-architecture-tgw

image.png

ICOSのbucket間レプリケーション機能(2022/6)

ICOSのbucket間で非同期レプリケーションできるようになりました。
https://cloud.ibm.com/docs/cloud-object-storage?topic=cloud-object-storage-replication-overview
https://qiita.com/testnin2/items/24d3fceb23899ddacb1f

Backup for VPC(2022/6)

ボリュームのSnapshotをスケジュールベースで取得できるようになりました。
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-backup-service-about

Direct Link 2.0(Unmetered)大幅値下げ(2022/4)

技術的なトピックではありませんが、Direct Link 2.0のUnmeteredプランが大幅に値下げされました!
Direct Link for Classicと同じ価格帯になっています。Direct Link 2.0は、Classicに加え、VPCやTransit Gatewayに接続でき、ネットワーク構成の自由度が上がりますので、価格がfor Classicと同等になったことで、Direct Link接続時は2.0を第一の選択肢として検討できるようになったのではと思います。
https://cloud.ibm.com/docs/dl?topic=dl-pricing-for-ibm-cloud-dl

Transit Gatewayで広告する経路を指定可能に(prefix filtering)(2022/3)

これまで、Transit Gatewayは、接続されたClassicやVPCやDirect Linkから受け取った経路情報を、そのまま別のconnectionに広告していました。今回の機能で、受け取った経路情報のうち、どれを広告するかを指定する事が可能になりました。
https://cloud.ibm.com/docs/transit-gateway?topic=transit-gateway-adding-prefix-filters&interface=ui
https://qiita.com/testnin2/items/efbd982d39a2ff194dab

ALB for VPCの振り分け先に、VPC外部のIPアドレスを指定可能に(2022/3)

これまではロードバランサーからの振り分け先として、同じVPC内のVSIをプルダウンから選ぶ形でしたが、任意のIPアドレスを設定できるようになりました。インターネットからのリクエストをALBで受けてPowerVSに割り振るといった構成が可能です。

Bare Metal Servers for VPCが利用可能に(2022/2)

IBM Cloudの大きな特徴の1つであるベアメタルサーバーをVPC環境でも使えるようになりました!
VPCなので、ネットワーク周りをユーザーが自由度高く設定できることが大きなメリットです。
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-about-bare-metal-servers
https://qiita.com/testnin2/items/1b0afe2a70d525b0c5a2

VSI for VPCのブートボリュームサイズを変更可能に(2022/2)

VSI for VPCのブートボリュームサイズを100-250GBの範囲で変更可能になりました。
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-resize-boot-volumes&interface=ui
image.png

VPEにACLやSecurity Groupsを設定可能に(2022/1)

SatelliteロケーションにICOSインスタンスを作成可能に(2022/1)

SatelliteロケーションにICOSインスタンスを作成可能になりました。こういったメジャーなクラウドサービスをオンプレミスにも払い出せるようになったのはすごい事だと思います。
https://cloud.ibm.com/docs/cloud-object-storage?topic=cloud-object-storage-about-cos-satellite

7
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
7
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?