(※その年の11月以降に作成した記事でないとAdvent Calandarに登録できないため、元々こちらに書いていた記事を最新化しつつ改めて投稿しています。)
IBM Cloud(主にインフラ寄り)に関して、2024年に発表された主要な新機能についての情報です。
クラウドベンダーは、膨大な投資をクラウド事業に対して継続して行っていますから、必然的に多くの進歩・改善が起こります。去年は実現していなかった数々の事が今年実現しましたし、今できない事も、1年後にはできるようになっているかもしれません。
これまでの情報は下記にあります。
2023年: https://qiita.com/y_tama/items/d0916c4757c5ac2f79ab
2022年: https://qiita.com/y_tama/items/c92dea67bd5769d308f3
2021年: https://qiita.com/y_tama/items/7bb4145d0526ecca78a5
2020年: https://qiita.com/y_tama/items/d38d878377aff7e7e990
2019年: https://qiita.com/y_tama/items/48f866f394f8d0445bc3
2018年: https://qiita.com/y_tama/items/d25cd73d0fce3a58746a
2017年: https://qiita.com/y_tama/items/63c09a89dce5392e91ee
2016年: https://qiita.com/y_tama/items/848106c811178673061a
また、下記などの情報源も有用です。
IBM Cloud release note
https://cloud.ibm.com/status/release-notes
Blog
https://www.ibm.com/blogs/solutions/jp-ja/category/cloud/
柔らか層本
https://ibm.ent.box.com/v/ibmcloud-yawaraka
上から新しい順に並んでいます。
AIアシスタント機能がGA(2024/11)
IBM Cloudポータル内で、AIアシスタントに質問することができます😃
https://cloud.ibm.com/docs/overview?topic=overview-ask-ai-assistant
VPCのベアメタルに対するreservation機能がGA(2024/11)
VPCのベアメタルに対するreservation機能がGAしました。
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-about-reserved-virtual-servers-vpc
また、Automatic attachments for Reservations(事前設定しておけば、作成したVSI/Baremetalが自動的に、reserveしているリソースに割り当てられる機能)もGAしています。
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-automatic-reservation-vpc
PowerVSの東京リージョンでE980の筐体レベルの冗長化が可能に(2024/11)
2台目のE980が設置され、筐体レベルの冗長化が可能になりました。
PowerVSの東京リージョンでDedicated Hostの利用が可能に(2024/11)
PowerVSで、物理筐体(S922またはS1022)を専有して利用することが可能になりました。
https://cloud.ibm.com/docs/power-iaas?topic=power-iaas-dedicated-host
Private Path services for VPCがGA(2024/11)
長らくベータ提供だったPrivate PathがGAしました。
https://cloud.ibm.com/docs/private-path?topic=private-path-overview
主にIBM CloudのVPC上で他アカウントに向けてサービスを提供したい事業者にメリットのある機能で、下記の記事が分かりやすいです。
https://qiita.com/testnin2/items/2e9fcbc357734f6a0284
H100 GPUが利用可能に(2024/10)
東京・大阪でvSphere8が利用可能に(2024/8)
VCF for Classic(Automated, Flexible)(※旧称VCS, VSS)で、vSphere 8が選択できるようになりました。
東京でVCF as a Serviceが利用可能に(2024/8)
VMwareのレイヤーまでIBMが管理するVCF as a Serviceが東京で提供を開始しました。
シングルテナントタイプとマルチテナントタイプがあります。
https://www.ibm.com/blogs/solutions/jp-ja/vcfaas/
Power10を東京のPowerVSで利用可能に(2024/7)
東京リージョンのPowerVSでPower10(S1022)を選択できるようになりました。
GRSが東京・大阪間で利用可能に(2024/6)
PowerVSの東京・大阪間でGRS(Global Replication Services)の機能を利用可能になりました。ストレージ機能を使った非同期レプリケーションの機能です。災害対策の仕組みとして有用と思います。
https://cloud.ibm.com/docs/power-iaas?topic=power-iaas-getting-started-GRS
https://qiita.com/y_tama/items/08bf40d62719203e9264
東京・大阪でSapphire RapidsベースのVSI for VPCが利用可能に(2024/5)
新しいプロファイルには、bx3d・mx3d・cx3dという接頭語が付いています。
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-profiles&interface=ui#next-gen-profiles
VPCのSecurity Groups機能拡張(2024/5)
各ルールに、sourceとdestinationの両方のIPアドレスを指定できるようになりました。
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-security-groups-rules&interface=ui
PowerVSがSOC 2 Type 2に適合(2024/5)
https://cloud.ibm.com/docs/power-iaas?topic=power-iaas-compliances-list
また、IBM Cloud for Financial Servicesにも認定されています。
IBM Cloud for VMware Solutions変更(2024/5)
Broadcom社の方針に従い、IBM Cloud上でのVMware提供形態がVCFを基本単位としたものに変更されました。それに伴い、ソリューション名も変更となっています。
https://cloud.ibm.com/docs/vmwaresolutions?topic=vmwaresolutions-vmwaresol_packaging-pricing
GUIからVPCのリソース予約が可能に(2024/3)
GUIから、リソース(CPU・メモリ)を1年もしくは3年の期間で予約できるようになりました。通常の従量課金より割安で利用できます。
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-about-reserved-virtual-servers-vpc
東京のPowerVSでPER(Power Edge Router)が利用可能に(2024/3)
今後、東京でPowerVSのworkspaceを作ると、PER環境として作成されます。
https://cloud.ibm.com/docs/power-iaas?topic=power-iaas-per
VPCでVNI(Virtual Network Interface)が利用可能に(2024/3)
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-vni-about
VSI for VPCで利用可能なGPUにL4/L40Sが追加(2024/3)
東京リージョンのVSI for VPCで、L4/L40Sが利用できるようになりました。
PowerVSのストレージ性能のバリエーション(Tier)が追加(2024/2)
PowerVSのストレージ性能に関して、これまでのTier1(10 IOPS/GB), Tier3(3 IOPS/GB)に加え、Tier0(25 IOPS/GB)、Fixed IOPS(小さいサイズでも一律で5,000 IOPS。最大200GB。それ以上はTier0を使う。)が利用可能になりました。
また、一度作ったボリュームのTierを別のTierに変更できるようになりました。
https://cloud.ibm.com/docs/power-iaas?topic=power-iaas-about-virtual-server#storage-tiers
東京DCでSapphire Rapidsのベアメタルが選択可能に(2024/2)
東京DCのClassic環境でIBM Cloud上での最新となる、Sapphire Rapidsのベアメタルが選択可能になりました。