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17. IBM Cloud: VMware as a Service(VMWaaS) - Veeam Backup and Replication service連携

Last updated at Posted at 2024-04-24

1. はじめに

VMWaaSでは、Veeam Backup and Replication service(以下、Veeam)がmanaged serviceとして利用可能です。このサービスを利用することで、利用者はVMのバックアップが可能になります。本稿ではVeeamの動作確認をしていきたいと思います。

過去の記事はこちら。

2. Veeam Backup and Replicationの概要

  • 利用者ごとにscale-out backup repository (SOBR) が用意されている。SOBRの概要はこちらなどを参照のこと。
  • VMWaaSでのSOBRはBlock StorageとICOS(IBM Cloud Object Storage)から構成されており、Block Storageにまずバックアップが書き込まれたあと、ICOSにコピーされることにより、2箇所の異なる物理媒体にバックアップデータが配置される。
    • Block Storageだけにバックアップをするとか、ICOSだけにバックアップをすることは、現時点ではできない。
    • Block StorageはSOBRのPerformance Tierとして構成されており、デフォルトで7日間のImmutability設定がされている。そのため、利用者であっても7日間はJobなどからもバックアップデータを削除できないように構成されている。7日を超えたバックアップデータはそのまま残しておくことも削除することも可能。このデフォルトのImmutability設定の期間を変更したい場合は、Caseで変更申請が可能。
    • ICOSはIBM Cloud管理のものが利用され、利用者のICOSを指定して構成することはできない。
  • 以下の課金が発生する。
    • 月額課金
      • Veeam backup host
      • Veeam backup service
    • 使用量に応じた課金
      • License per VM
      • Block storage
      • Cloud Object Storage

(2024/07/19追記)
VCF as a Serviceになって新たに変更された仕様を追記。

  • Block Storageの構成

    • VCF as a ServiceになってSOBRの仕様が変わり(本稿執筆時と少しUIの表示が変わっています)、初期構成として、アカウントごとに100TBのBlock Storageが2つ用意され、異なるゾーンに配置される。どのゾーンにBlock Storageが存在するのかは、SOBRの名称から分かるようになっている(添付の例ではDAL12とDAL13に100TBずつ存在することがわかる。利用者はバックアップ・ジョブを作成する際にどちらのSOBRを利用するかを指定する。これにより、利用者は明示的にどこにバックアップデータが保管されているかが明確になる。)image.png image.png

    • 必要に応じて、追加のSOBR(200TB~1200TB)を、ゾーンを指定して購入することが可能。https://cloud.ibm.com/docs/vmware-service?topic=vmware-service-veeam-adding-sobr

  • Object Storageの場所

    • VCF as a Serviceは東京リージョンでも提供を開始したが、東京リージョンのVCF as a Serviceは大阪リージョンのICOSを利用。

3. 「Veeam Backup and Replication」の追加とVeeam コンソールへのログイン

  1. Cloud director sitesの詳細において、Add-on Servicesに移動し、Add Serviceを押下。image.png
  2. Veeam Backup and Replicationを選択し、Add。なお、以下の課金体系となっている。 image.png
    • Veeam License: 1VM単位で課金
    • Block Storage: GB/hourで課金
    • Cloud Object Storage: GB/hourで課金
  3. しばらく待った後。追加が完了し、Veeam backupsのリンクが表示されるようになった。image.png
  4. ここで、普通は上記画面にてVeeam backupsを押下すればVeeamのコンソールにログインできるのだろうと思うのだが、実際にやってみると以下のような画面が現れてUsername/Passwordがわからないためログインできない。image.png
  5. そこで、一旦VMWare Cloud Directorコンソールにログインし、More -> Data Protection with Veeamを選択する。image.png
  6. こちらからはVeeamの画面にログインできた。image.png
  7. この状態で、再度先ほどのIBM Cloudポータル上のVeeam backupsのリンクを押下すると、Veeamのコンソールにログインできた。VMWare Cloud Directorコンソールで表示される内容と全く同じように見える。image.png

4. VMのBackupを取得する。

  1. Jobのタブに移動し、Createimage.png
  2. Job nameを入力image.png
  3. backup対象のVMを選択するためAddを押下 image.png
  4. web01を選択。image.png
  5. web01/web02が選択された。image.png
  6. 特にGuest OSにログインしての処理は実施しないので、このまま次へ。image.png
  7. 今回は手動でbackup jobを実行したいので、スケジューリングはしない。image.png
  8. 今回は特に通知処理はしないので、このまま完了。image.png
  9. Backup Jobを開始するため、Startを押下。 image.png
  10. Backup Jobの進行状況をチェックするため、Workingをクリック。image.png
  11. DETAILSを押下。image.png
  12. 進捗状況を確認できた。image.png
  13. 完了時の状態。image.png
  14. バックアップ済みVMの一覧image.png

5. VMのRestoreを実施する

  1. web01を選択した状態で、Entire VM Restoreを押下。image.png
  2. Next image.png
  3. 今回は別の設定でリストアを行う。image.png
  4. リストア時のVM名をweb01_restoredにする。image.png
  5. このままリストアしてしまうと、、、IPアドレスがバッティングしてしまうので、VM_restoredはネットワークから切り離してリストアする。この画面にて、Disconnectを選択。image.png
  6. すると、TargetのネットワークがNot connectedになった。image.png
  7. Datastoreはそのまま。image.png
  8. Power on VM automaticallyにチェックを入れてFinish image.png
  9. 結果、無事リストアを確認できた。image.png
  10. リストア時の設定の通り、ネットワークは繋がっていない。image.png
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