🍵 エンジニア心理学
対象者
- 同僚のパーソナリティを理解しようとするエンジニア
- 同僚の一時的な感情を理解しようとするエンジニア
- 信頼関係を構築したいエンジニア
- 同僚に動いてもらえる確率を少しでもあげたいエンジニア
概要
この記事はエンジニア心理学で扱っている記事を構造化、一覧化する試みです。
🏁 エンジニア心理学の目標
エンジニア心理学の目標は次の二つです。
- プログラマーとチームリーダーの摩擦を解消する方法論をまとめチームの価値を最大化する
- 顧客の言葉を理解し、信頼関係を構築し、品質とコスト面で駆け引きを行う方法論をまとめる
これらを心理学を用いてプロジェクトの成功率を最大限高める試みです。
記事一覧
- 🏁 エンジニア心理学の目標
- 😨 心理学の課題 心理学が抱える課題を事前に洗い出し、エンジニア心理学を展開するにあたって不安点、疑問点を解消する試みです。
- 🤝 対面で使える心理学
- 💻 オンラインで使える心理学
- 🧐 作戦の立て方(準備中...)
- 📗 ケーススタディ
- 新卒エンジニアの教育で重要なこと6つ
- 部下ができたらやることリスト(準備中...)
- ペアプロ・チェックリスト7箇条
参考書籍(既読)
プロカウンセラーの聞く技術 東山 紘久 著
1on1のコミュニケーションでは、「話す技術」よりも「聞く技術」を磨くことで、相手からの信頼を勝ち取ることができます。
この「信頼関係の構築」はコミュニケーション、チーム開発の基礎です。
ですのでまずは、「相手の話を適切に聞くこと」「それにより信頼関係を構築すること」に重点を置いて技術を磨きます。
自分は今までどれほど人の話を聞いていなかったのか…!
「沈黙は金、雄弁は銀」「一度語る前に二度聞け」など、昔からしゃべることよりも聞くことの大切さが強調される。もちろん「話す」ことも人間関係の上で大きな影響を与えるが、本当に人の話を「聞く」ことができると、人間関係は驚くほどよくなる。本書は、「聞く」ことのプロであるカウンセラーが、「聞き上手」になるための極意を、実例をふくめてわかりやすく説いた1冊。
参考図書(番外編)
バウムテスト活用マニュアル 精神症状と問題行動の評価
エンジニア心理学では取り扱いませんが、人間の心理状況を可視化する手段としてバウムテストが参考になりました。
コミュニケーション以外の方法で人の心理状態を把握する目的で、1on1で使用しても良いかもしれません。
コッホ(Koch, K.)が開発したバウムテストは,数枚の紙と鉛筆・ペンがあれば手軽に実行できる投影法であり,わが国でも臨床現場において急速に普及してきている。その内容は,被検者が自発性と独自性を示し得るものであり,さらに深い個性とそれに含まれていて〈語られないもの〉のすべてが表現され,発達の指標としても有用である。
本書は,不確定要素の多いバウムテストを実施するにあたっての注意点や実際の読み方を分かりやすく述べたものであり,もっぱら使いやすさと読み方に重点を置いている。著者の方法は,まず描画から特徴的なサインを抽出し,それぞれのサインを根拠にして性格特性や精神症状を指摘し,次にそれらを纏めて総合所見を作る。実践にあたっては,「なぜそのように読めるのか」と自問自答しながら根拠を示す姿勢を常に持って行うのである。本書はそのような姿勢で書かれているからこそ,バウムテストの所見(木の各部分)と精神症状を大胆に結びつけることに成功している。
150枚の樹木画を収録し,巻末にはバウムテストに表れるサインと精神症状,性格,問題行動の関係をわかりやすい一覧表として付した。
樹木画によるパーソナリティの理解
こちらもバウムテストを取り扱った書籍です。
「バウムテスト活用マニュアル」よりもケーススタディ形式で網羅されているのが特徴ですが、
具体例は少ないので2冊目以降に読むと良いと思います。
ユングの分析心理学を基底に置きながら、樹木とその部分に関する膨大な種類・形態を詳細・包括的に分類することによって得られた、樹木画の分析・解釈のための構造的・客観的根拠。それらを随所に示しながら、人間の本能、情緒、精神の側面、そして無意識とその抑圧を読み解き、投影法の新しい展望を開く。
「あ」は「い」より大きい!? 音象徴で学ぶ音声学入門
こちらもエンジニア心理学では直接取り扱いませんが、心理学のとっつきにくさと不明瞭さを「生物学的なアプローチ」で対応している書籍です。
音声に対するイメージの源を発話の際の口内の圧力や空気抵抗から紐解く書籍で、堅苦しい言葉を使わずに解説しています。
「ワマナ」さんと「サタカ」さんは、どちらが優しく、どちらが気が強くサバサバしているだろうか? 聞いたことの無い名前からでもその印象を感じることができる、この現象は「音象徴」と呼ばれ、ことばの音と意味の関係を考える上でいま注目を集めている。本書では、「メイド喫茶のメイドさん」「ポケモン」「ピコ太郎」など音象徴の身近な題材を例にしながら、音の科学である「音声学」という学問へと誘う。これまでにない楽しく分かりやすい音声学入門。
参考サイト
心理学検定 : 推薦書籍の紹介
関西学院大学心理学科研究室 心理学の基礎 四訂版「推薦図書」リスト
新宿紀伊国屋書店