目線から得る情報でKPIを判定する
オフラインでのMTGの場合、まず最初に見るべきところは目線です。
目線は本人が思っている以上に正直です。
例えば、目線に関する定理の一つに「目線の方向に興味がある」というのがあります。
ですので、あなたの好きな人があなたの方向を見ていなければあなたに興味がないと思ってよいです。
- この情報を使用して、目線を見て「嫌われているな」と判断できればそれ以上アプローチをしない選択肢をとれます。
- 逆に、目線を見て「距離感に問題ないな」と判断できれば次のアプローチはより積極的な一手をとれます。
このように、目から読み取れる情報は有効なものが多く、その後のアプローチを組み立てるうえでとても重要な情報になります 。
いわば自分の好感度を図るKPIのようなものと考えてよいでしょう。
- 図表
本記事の内容は ほぼ全てdraw.ioでパーツ化してます。
こちらのサイトより、draw.ioで表示し、戦略を立てていてください。エンジニアにとってのコミュニケーションは事前準備が大事ですので、 どのような会話の流れになるかを事前に予測し、戦略を立ててください。
瞬き
まず、目から得られる情報の中では瞬きの数が最も信頼性が高いと考えます。
理由は二つです。
- 「瞬きの数が感情を読み取るうえで重要な情報になる」と知っている人が少ない。
- 知ってたとしても、瞬きはコントロールできないからです。
瞬きの数は「相手がストレスを抱えているかどうか」のKPIとして活用できるのです。
瞬きの回数が10秒に1~2回:正常な状態
毎分平均 6 ~ 10 回を超えるまばたき (右を参照) は、その人が話している相手に惹かれていることを示す良い指標となる可能性があり、このため、好感度の高い兆候として使用されます。
from https://www.psychologistworld.com/body-language/eyes
つまり、6~10の瞬きはリラックスされたフラットな状態ということです。
瞬きの数をKPIとして活用するときに、10秒で1~2回
が基準となることを覚えておきましょう。
極端に少ない瞬き:噓の可能性、緊張状態
嘘つきはまばたきも少ない: 13 人の嘘つきと 13 人の真実を語る人を対象とした2008 年の研究では、真実を語った人に比べて、嘘つきは嘘をつくときにまばたきが少ないことがわかった。13人の参加者のうち10人はまばたきの回数が減りましたが、正直に話すとまばたきの頻度が通常に戻りました。真実を語った 13 人のうち、これと同じパターンを示したのは 2 人だけでした。
ストレスは目の行動に影響を与え、それがまばたきのパターンに反映されると考えられています 。
目に関連する特徴が特性不安などの感情状態と関連していることを示唆する研究証拠があります
とくに、まばたきの割合は注意力や精神的作業負荷など、感情的および認知的処理に関連している可能性があります
瞬きの数が極端に減少した場合、かなりの緊張状態であることは間違いありません。
from 「CNN とマルコフ解析を使用したストレス条件下でのまばたきの活動パターンの認識」より https://www.mdpi.com/2624-6120/2/1/6
目を覆う(アイブロック):拒絶反応を表している。見たくないものがある。
私たちは、空気中の微粒子や湿度の変化に対処するために、日中何度もまぶたに触れたりこすったりします。
突然のストレスを感じたときも同様です。誰かに重い家具を動かすのを手伝うように頼まれた男性は、指で目を覆い、目をこすりながら「はい、お手伝いします」と答えますが、これは間違いなく拒否している状態です。
目を覆う、長時間まぶたを下げる、開眼を遅らせるなどのアイブロック行動は私たちの体に組み込まれています。
from https://www.psychologytoday.com/us/blog/spycatcher/202102/some-thoughts-the-eyes
つまり何か頼みごとをしたときに、瞬きを遅らせたり、目を覆うのは不快を感じている状態である。
ちなみに、アイブロック反応は生理的な現象です。ある実験で、盲目の子供に嫌いな事象を聞かせたときに、自分の目を隠してしまう反応が見られました。彼らは生まれつき目が見えないのにもかかわらず、ネガティブな事実に直面した時に目をおおってしまうのです。そのレベルでアイブロック反応は絶対的な指標になります。
「パスワードで保護されたスクリーンセーバーのようなものです。そのスクリーンセーバーの目的は、人々があなたの機密情報を見られないようにすることです。」
この アイブロック と呼ばれる現象が発生した時、かなりの精度で拒否反応を示している状態です。
その後の行動を見張っておいてください。
ぼーっと目を見つめている:考えることを放棄している
社交の手段としてのアイコンタクトは、このエネルギーを知覚的なタスクではなく計算に費やすことができる場合、維持するのに驚くほどの労力を必要とする可能性があります。`
from https://www.psychologistworld.com/body-language/eyes
度を越したアイコンタクトは労力を必要とする。
まともに考えるときは、アイコンタクトに労力を割かず、視線をそらして考える。
眉の動き
眉を上げる:好感を持っている。
眉を上げるの行動にはある程度のエネルギーを必要とします。なぜならば、これは重力に逆らう行動だからです。
また、一般的にこの行動は肯定的とみなさることが多いです。
昔の友人にあった時には、眉間に細心の注意を払ってください。
- CASE A : 眉がほとんど動かないことに気付いた場合、彼らは実際にあなたに会うことに不満を持っている可能性があります。
- CASE B : フラッシュとも呼ばれる急激な眉の上昇が見られる場合、それはご友人が再会を楽しみ待っていたという良い兆候です!
これは、ほとんどの重力に逆らう行動と同様に、肯定的であると見なされ、誰かに感謝したり、話しているときに強調を加えたりするために使用されることもあります。生後わずか数か月の赤ちゃんは、母親がこれを行うのを見ると明るくなります。
眉毛は、顔認識において極めて重要な役割を果たします。実際、ある研究では、有名人の写真から眉毛を取り除くと、参加者が有名人を特定する能力が低下することが示されています。
Read more at: https://www.scienceofpeople.com/read-people-eyes/
瞳孔の動き
瞳孔が少し開く:リラックスした状態
微笑んだり笑ったりすると、通常は瞳孔が少しだけ開きます。
これが正常な状態であり、特に緊張も緩みもないフラットなコンデイションです。
ただし、当然個人差はあるので「普段瞳がどのような状態であるか」は観察しておくとよいでしょう。
目を見開く:瞳孔を広げ脅威を見つけるため
対象が目を見開く時、それは脅威を感じ、より多くの情報を集めている証拠です。
では、なぜ私たちは怖いときにそれをするのでしょうか?
2013 年の研究では、目を大きくすると周辺視野の有効性が 9.4% 向上することがわかりました。
目を大きく開いている人は、危険の兆候や差し迫った脅威をより簡単に見つけることができます.
この「瞳孔が開く」という現象は、重要な場面でこそ顕著に現れます。
例えば、1on1で部下に対し、次期職位の昇格or降格を言い渡さなければならない時を想像しましょう。
どちらに転ぶにせよ、自分の環境が大きく変わるというのは人にとって十分な脅威となります
この場面で瞳孔が開けば、「自分の職位に変動があったことが予想外である」と考えていることがわかります。
逆に、まったく瞳孔が変化しなかった場合、「自分の職位が変わること」を予想していたと考えてよいです。
Read more at: https://www.scienceofpeople.com/read-people-eyes/
目が細くなる:理解しようとしているor疑いを持つ
素早く目を細め、目を細めることは、痛み、軽蔑、嫌悪感、または怒りを伝えると考えられており、基本的には見たくないものを見ていることを意味します
「瞳孔の拡大と縮小という相反する機能は、瞳孔の拡張と収縮の機能を反映しており、顔の表現能力の原始的な起源である可能性があります。そして、これらの行動は、おそらく驚き、怒り、さらには幸福を含むすべての表現の違いに大きな役割を果たしていることがわかっているため、これらの行動は嫌悪感や恐怖に限定されるものではないと考えられます。」
眼窩筋は目の周りにあります。
ある人が疑いを持っているときや言われたことを信じていないとき、または何かが真実でないと考えるとき、眼窩筋が緊張して目が細くなることがあります誰かが単に情報を処理しているか、何かを理解しようとしている可能性もあります
from https://www.scienceofpeople.com/read-people-eyes/
誰かが目を細めたときは、何か恐怖を感じている状態であり、情報の処理に時間がかかっている と判断してよいです。
このサインは「瞳孔の開き」よりは軽度なものですが、新しい概念の理解に苦労している状態です。
このサインが出たときには、相手の理解の助けになる新しい視点を提供するべきでしょう。
目の焦点が動かない:集中状態
論文「眼球運動の変化に基づく心理状態の推定」によると
課題遂行中に眼球運動の頻度や振幅(これを、サッカード現象と呼ぶ)が減少したことがわかった。
また、無音時間と課題遂行中でグラフの形が異なっている。
楕円の面積に着目すると,無音状態と課題遂行中を比較すると,課題遂行中に面積が小さくなる.
また,音量大条件と音量小条件を比べると,音量小条件の方が面積が広い.ただし,何人かの被験者については,視線位置がいくつかの点に停留している例が見られた
from http://www.hi.is.uec.ac.jp/rcb/paper/PDF/H14_hirayama.pdf
視線
視線に関しては次のような一般論があります。
- 右を見る = 聴覚的思考 (歌を思い出す)
- 左を見る = 視覚的思考 (ドレスの色を思い出す)
- 右を見下ろす = 感情または感覚記憶を作成する人 (それがどのようなものかを考える)ゼリーで泳ぐ)。
- 左を見下ろす = 独り言を言う人。
ただし、
目の動きから思考が読み取れるのはあまりにも有名であり、人によってはコントロールしてしまう
ので、このことについては注意が必要です。
嘘をつく能力は、5歳までで大半の児童が習得していますが嘘をつきながら「右を見る」「左を見る」などのコントロールはできません。
それに対して、成人した女性では嘘をつきながら「右を見る」「左を見る」などのコントロールができるようになってました。(この点については出典元を紛失してしまいました。申し訳ございません。)
左または右を見る:嘘をついている証拠にはならない
一般に信じられていることとは反対に、研究によると、左または右を見ることは嘘をついている証拠ではありません。
嘘つきを見分けるのはより複雑で、他の多くの手がかりが必要になる傾向があります。
Read more at: https://www.scienceofpeople.com/read-people-eyes/
ですが同様に確かなことは、相手の視線があちこちにさまよっている時は、心理的に動揺している傾向にあり、一定方向にずっと向きっぱなしで自分のほうをあまり見ない時には、話題がおもしろくない場合や面倒だと思っている時など、こちら側に興味がないことが判断できます
from https://shuchi.php.co.jp/article/6949
そして下向きは身体的イメージが一般的だと前述しましたが、それは主に右下に動いた時です。「無重力の時の感覚はどうだろう」など、経験したことのない感覚をイメージする時には右下に視線が移動します。
見上げる:信じられない
物事が不可能に思えるときや、人が不運に見舞われたときに、天井や空を見上げる人もいます。
たとえば、ゴルファーがパットを打つとします。彼は集中し、持てるすべてをそのスイングに注ぎ込みますが、ミスします。残念!あなたは彼が「なぜ神、なぜ!?」と言うかのように見上げているのを見るかもしれません。彼のストレスと緊張を和らげるために。
Read more at: https://www.scienceofpeople.com/read-people-eyes/