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心理学はエンジニアリングにどう貢献できるか?

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🍵 エンジニア心理学

"非"対象者

  • プログラマー

対象者

プロジェクトにおいて、「今何をやるべきかが明確に把握する状況判断能力がある」以下のメンバー

  • プロジェクトマネージャー
  • スクラムマスター
  • プロダクトオーナー
  • メンター

一時的に上記をまとめて「チームリーダー」と呼びます。

概要

一連の記事はプログラマー向けの記事ではありません。

この記事は次の二つのケースを想定しております。

  • チームリーダーが「プログラマー」に適切な行動をとってもらうための「関係性作り」
  • チームリーダーが 「顧客」に向けて要件を聞き出し、期待値をコントロールする

🤝 チームリーダーが「プログラマー」に適切な行動をとってもらうための「関係性作り」

「プログラマーとチームリーダーの摩擦を解消する方法論をまとめチームの価値を最大化する」というのが、エンジニア心理学の一つ目の目標です。

まず前提として 空気が読めるかどうかは先天的なもので脳科学の分野なのでどうしようもない としてます。

たしかQuoraの内容だったと思いますが、「空気を読む」ということに関して、私が印象に残っている投稿があります。

大学生時代に一般教養で「心理学」をとる機会がありまして、そこで心理学の先生に中学時代のその話をして、「周りの空気を読んで状況判断能力を鍛えるにはどのような心理的トレーニングが有効ですか?」などとバカ正直に質問したことがあります。思えば随分と単純だったものですが。
その時心理学の教官からこういわれました

要領の良い悪いとか状況判断能力が優れている劣っているというのは生まれつき・先天的なもので、これは脳の感情などを司る前頭葉というところの問題。
脳科学の分野に属する問題ですから、物忘れや運動神経などに個人差があるのと同じで本人の努力で治せるものじゃない。
臨床的には
頭部外傷や
脳卒中後の患者さん
にみられ、最近では社会的認知能力などとも呼ばれ、身体的な麻痺は改善しても、社会的認知能力が問題で職場へ復帰できない患者が少なくありません。
残念ですが「そういうものだ」と思って諦めなさい

みたいなことを真顔で言われました。

私の体感ですが「プログラマーは状況に応じた言い回しを苦手とする方の割合が多い」と感じます。
そして、「状況判断能力や要領の良い悪いは選定的なもので、改善することはない」 というのが正しければ、 プログラマーの言葉選びは改善するとは考えずらいです。

それでも、チームリーダーはプログラマーとうまくやっていかねばなりません。
ITプロジェクトにおけるチームリーダーの役割は 「プログラマーの力を最大限発揮してもらいビジネス価値を最大にすること」としてます。

そのためには、 プログラマーの持つ言葉選びや言い回しの弱点をチームリーダー側で吸収/翻訳し開発に専念してもらう というのが最善策であり、プログラマーに寄り添い、関係性を構築し、必要な場面で説得する必要がある と考えました。

「プログラマーとチームリーダーの摩擦を解消する方法論をまとめチームの価値を最大化する」というのが、エンジニア心理学の一つ目の目標です。

補足 : 対象者について

無論、言葉選びや言い回し状況判断が巧みなプログラマーはいると思います。
でも、そんなプログラマーはいずれプログラマーではなくチームリーダーになると考え、対象者をチームリーダーに絞りました。

❤️ チームリーダーが 「顧客」に向けて要件を聞き出し、期待値をコントロールする

「顧客の言葉を理解し、信頼関係を構築し、品質とコスト面で駆け引きを行う方法論をまとめる」というのが、エンジニア心理学の二つ目の目標です。

こちらはわかりやすいですね。

チームリーダーのもう一つの仕事が、「顧客から要件を聞き出しながら、できること、できないこと、トレードオフを説明し、期待値をコントロールする」 ということです。
そのためには顧客と信頼関係を構築して連絡が可能な状況を作ることが大事ですし、お金と品質が絡む場面では駆け引きも発生します。

チームリーダーは顧客の心の底からの要望を理解し、信頼関係を構築した上で、必要に応じて駆け引きを行う必要があるのです。

炎上プロジェクトの原因の多くは人間関係であり、苦難を乗り越えるには、ヒューマンスキルとメンタルタフネスが必要である。
プロジェクトマネージャーには、リーダーシップを発揮して誤解や対立を解消し、プロジェクトメンバーや関係者の建設的行動を促す力が求められる。
ヒューマンスキルとメンタルタフネスは、生まれ持った資質や人生経験で培われることが多いが、心理学を学び、実践の中で検証し、磨くことで短期間でスキル習得が可能である。

プロジェクトマネージャーを支える心理学: ヒューマンスキルとメンタルタフネスの強化 より

「木のブランコ」から読み取れるように、プロジェクト関係者のそれぞれが先入観や偏見を持ち、前提条件や期待値も異なります。

  • お客様の説明は破綻や無駄が多い
  • 営業の説明は期待値が高い
  • お客様が本当に欲しかったものはシンプルで単純だった。

「顧客の言葉を理解し、信頼関係を構築し、品質とコスト面で駆け引きを行う方法論をまとめる」というのが、エンジニア心理学の二つ目の目標です。

まとめ

エンジニア心理学の目標は次の二つです。

  • プログラマーとチームリーダーの摩擦を解消する方法論をまとめチームの価値を最大化する
  • 顧客の言葉を理解し、信頼関係を構築し、品質とコスト面で駆け引きを行う方法論をまとめる

これらを心理学を用いてプロジェクトの成功率を最大限高める試みです。
とはいえ、心理学自体にも怪しい点はたくさんあるのでご留意ください。

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