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さわってみよう Db2 AI エディション #16 〜モニタリング編 Part#3〜

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Last updated at Posted at 2026-09-01

Db2 Genius Hubによる複数データベースのメトリックと構成の比較

当記事では、Db2 AIエディションで利用できるようになったDb2 Genius Hubの主たる機能のうち、

(1)統合Db2管理
(2)エージェント型AIアシスタント
(3)ログ分析
(4)異常検出
(5)深層モニタリングと迅速なトラブルシューティング
(6)スマートなクエリ最適化とパフォーマンスチューニング
(7)高度な自動化とスクリプト

"(1)統合Db2管理" でできることをご紹介します。

今回はDb2 Genius Hubを使うことで、複数データベースの性能指標(メトリック、メトリクス)や構成の比較が簡単にできることをご紹介します。

これ以降は下記IBM Blogの抄訳となります。

"Unified Comparison of Database Metrics and Configurations with IBM Db2 Genius Hub"
https://community.ibm.com/community/user/blogs/vajrapu-sugnan-kranthi-raju/2026/08/14/unified-comparison-of-database-metrics-and-config

image1.png

はじめに

大規模な企業環境では、データベース管理者が数十から数百ものDb2データベース・インスタンスを同時に管理することが一般的です。
パフォーマンスの変動の把握、構成の不整合(構成ドリフト)の特定、あるいはデータベース間でのワークロード挙動の比較を行うには、通常、複数のツールを切り替えたり、手動でスクリプトを実行したり、データをエクスポートしてオフラインで分析したりといった作業が必要になります。

IBM Db2 Genius Hubは、「Compare Databases(データベース比較)」ダッシュボードによってこのプロセスを簡素化します。
このダッシュボードは、複数のデータベースにわたる主要な監視メトリックや構成パラメーターを、リアルタイムおよび過去のデータに基づいて並べて比較できる統合インターフェースを提供します。
また、Db2 pureScaleデータベースやインスタンスにも対応しているため、高可用性が求められる企業の運用環境にも適しています。

なぜデータベースのメトリクスや構成を比較?

複数のDb2インスタンスを管理するデータベース管理者は、日常的に以下のような作業を行う必要があります。

・データベース間でメトリクスを比較し、パフォーマンスの異常を特定する
・本番環境とステージング環境の間で構成の差異(ドリフト)を特定する
・ノード間でデータベースおよびインスタンスのパラメータに整合性があるか検証する
・他のデータベースと比較してパフォーマンスが低下しているデータベースを迅速に特定する

個別にクエリを実行したり、外部のスプレッドシートで管理したりする代わりに、「Compare Databases(データベース比較)」ダッシュボードを使用すれば、これらすべての情報をDb2 Genius Hub内の単一のインタラクティブな画面で確認できます。

ダッシュボードへのアクセス

「データベースの比較(Compare Databases)」ダッシュボードには、「モニター(Monitor)」ページから直接アクセスできます。
「モニター」ページの右上にある「データベースの比較」ボタンをクリックすると、専用の比較ビューに移動します。
図1:「データベースの比較」ボタンは、モニターページの右上隅にあります。
image2.png

監視メトリクスの比較

ダッシュボードでは150種類以上のメトリクスが提供されており、比較用に厳選された100種類以上の可視化(チャート)を利用できます。
メトリクスは以下の4つのカテゴリに分類されています。

データベース使用状況
監視ダッシュボード
ロック関連チャート
アプリケーション接続
必要に応じてメトリクスの選択、並べ替え、削除を行うことができます。
選択内容に問題がなければ、「保存(Save)」をクリックして変更を適用してください。

図2:監視メトリックを選択・配置し、並べて比較できるように保存します。
image3.png

追加のフィルタリングおよび表示オプションは以下の通りです。

フィルタリング:Db2 pureScaleデータベースやインスタンスを含む最大10個のデータベースを選択して比較できます。また、時間ベースのフィルターを使用して、リアルタイム表示と履歴表示を切り替えることが可能です。
自動更新:チャートは5分ごとに自動更新されます。更新はいつでも一時停止でき、グラフ上にカーソルを合わせると、各タイムスタンプにおける正確なデータポイントの値が表示されます。
各グラフでは、オフラインで使用するために個別のチャートデータをダウンロードするオプションも用意されています。

図3:各チャートには、オフライン分析用のダウンロードオプションが用意されています。
image4.png

リアルタイムの構成比較

「データベースの比較(Compare Databases)」ダッシュボードの最も強力な機能の一つは、複数のデータベースにわたるデータベースおよびインスタンスの構成パラメータをリアルタイムで比較できることです。


構成の比較では、現在利用可能であり、かつアクティブに監視されているデータベースのライブデータのみが表示されます。
グラフによるメトリック比較では、リアルタイム表示と履歴表示の両方がサポートされています。
サポートされている構成タイプは以下の2種類です。

データベース構成
バッファプールサイズ、ログ構成、アプリケーションヒープパラメータなど、データベースレベルのパラメータを比較します。

インスタンス構成
通信パラメータ、監査構成、ノード間のメモリ割り当てなど、インスタンスレベルのパラメータを比較します。

比較結果は、見やすい表形式で表示されます。
スクリーンショット 2026-09-01 16.11.53.png

「差異のみ表示(Show Differences Only)」の切り替え機能を使用して表をフィルタリングし、選択したデータベース間で値が異なるパラメータのみを表示することで、設定の不整合を一目で容易に確認できます。

比較結果の完全なデータは、監査、ドキュメント作成、またはオフラインでの確認用に、CSVまたはExcel形式でダウンロードできます。

図4:構成比較表(「差異のみ表示」の切り替えおよびCSV/Excelエクスポート機能付き)
image5.png

メリット

「Compare Databases(データベース比較)」ダッシュボードを使用すると、データベース管理者は以下のことが可能になります。

最大10個のデータベースにわたる監視メトリックを単一の画面で比較する
Db2 pureScaleデータベースおよびインスタンスをサポートする
データベース間の構成の差異(構成ドリフト)を即座に検出する
手動スクリプトを実行することなく、データベースおよびインスタンスの構成パラメーターを検証する
リアルタイムおよび過去のデータの両方でメトリックを分析する
構成比較データをCSVまたはExcel形式でエクスポートする
厳選された監視カテゴリにわたる150以上のメトリックにアクセスする
運用ニーズに合わせてダッシュボードのレイアウトをカスタマイズし、保存する

まとめ

複数のDb2データベースを並べて比較できれば、管理業務は大幅に容易になります。
IBM Db2 Genius Hubの「Compare Databases」ダッシュボードは、メトリックの可視化とリアルタイムの構成比較を1か所に集約しており、データベース環境全体にわたる問題の診断や整合性の検証にかかる時間を短縮します。

ワークロードパターンの比較、構成の不一致の検出、監査レポートの作成など、どのようなタスクであっても、「Compare Databases」ダッシュボードなら、Db2 Genius Hubから離れることなく、Db2 pureScale環境を含むリアルタイムおよび過去のデータ全体にわたる必要な可視性を確保できます。

詳細については、「Compare Databases」のドキュメントページをご参照ください。
https://www.ibm.com/docs/en/db2-genius-hub/1.1.x?topic=monitoring-compare-database

さわってみよう Db2 AIエディション・シリーズのご紹介

#1と#2から#5まではAIアシスタント機能についてご紹介しています。
#6と#7、#16(当記事)はモニタリング機能についてご紹介しています。
#8は耐量子暗号化機能についてご紹介しています。
#9は耐量子暗号化機能を含むv12.1.5の新機能についてご紹介しています。
#10と#11はv12.1.5以降で利用できるようになったSQLによる生成AI機能についてご紹介しています。
#12と#13ではDb2 Genius Hub 1.1.3以降で利用できるようになったDb2 Genius Hub MCP ServerとIBM Bobからそれを利用する方法について概説しています。
#14ではLinux, Windowsに加え、MacOSにも対応したDb2 Genius Hub v1.1.3の様々な新機能をハイライトしています。
#15ではDb2 Genius Hubのセキュリティ強化のために、HashiCorp Valutと連携する方法について概説しています。

#1では、Db2入門者、初心者には作成が難しいと思われる複雑なSQLをAIアシスタントを使って作成しています。加えて、Db2 Genius Hub概要、無料評価版のダウンロードサイトやマニュアルURLもご紹介しています。#1からお読みいただくことをお勧めいたします。
さわってみよう Db2 AI エディション #1 〜エージェント型AIアシスタント編 Part#1〜
https://qiita.com/ibm_tk/items/e763bbea3fcf5e8a27a9

#2では、AIアシスタントでデータベースの稼働状況のサマリーを表示しています。
さわってみよう Db2 AI エディション #2 〜エージェント型AIアシスタント編 Part#2〜
https://qiita.com/ibm_tk/items/e11986879f6eca23c249

#3では、AIアシスタントでデータベースの応答時間の履歴を表示しています。
さわってみよう Db2 AI エディション #3 〜エージェント型AIアシスタント編 Part#3〜
https://qiita.com/ibm_tk/items/24647bc2db6a3a266d7c

#4では、AIアシスタントでデータベースのバックアップ履歴とプロセッサー利用状況の履歴を表示しています。
さわってみよう Db2 AI エディション #4 〜エージェント型AIアシスタント編 Part#4〜
https://qiita.com/ibm_tk/items/8d11c4e9fd39740d923d

#5では、AIアシスタントでクエリのスループットを表示しています。
さわってみよう Db2 AI エディション #5 〜エージェント型AIアシスタント編 Part#5〜
https://qiita.com/ibm_tk/items/e2583b00f624e351ce02

#6となる"さわってみよう Db2 AIエディション#6 〜モニタリング編 Part#1〜"ではモニタリング機能をご紹介しています。
https://qiita.com/ibm_tk/items/cdedc3a878998199cfee

#7となる"さわってみよう Db2 AIエディション#7 〜モニタリング編 Part#2〜"では監視(モニター)レポート作成機能をご紹介しています。
https://qiita.com/ibm_tk/items/81608900a0e2c89c18fc

#8となる"さわってみよう Db2 AIエディション#8 〜耐量子暗号化機能編 Part#1〜"では耐量子暗号化機能と登場した背景などについて記述しています。
https://qiita.com/ibm_tk/items/57a115c0d284697dd147

#9となる"さわってみよう Db2 AIエディション#9 〜v12.1.5新機能編 Part#1〜"ではv12.1.5の新機能のハイライトをご紹介しています。
https://qiita.com/ibm_tk/items/daabdf8215b430e804d8

#10となる"さわってみよう Db2 AIエディション#10 〜SQLで生成AI編 Part#1〜"ではv12.1.5以降で利用できるようになったSQLから使える生成AI機能(TEXT_GENERATION関数など)をご紹介しています。
https://qiita.com/ibm_tk/items/54a169cffcfbb9be0fed

#11となる"さわってみよう Db2 AIエディション#11 〜SQLで生成AI編 Part#2〜"ではv12.1.5以降で利用できるようになったSQLから使える生成AI機能(TO_EMBEDDING関数, セマンティック検索など)をご紹介しています。
https://qiita.com/ibm_tk/items/3085c90674561b9d80e7

#12となる"さわってみよう Db2 AIエディション#12 〜Db2 Genius Hub MCP Server編 Part#1〜"ではDb2 Genius Hub v1.1.3以降で利用できるようになったDb2 Genius Hub MCP Serverの概説とIBM Bobからそれにアクセスする方法などをご紹介しています。
https://qiita.com/ibm_tk/items/639e85ed43f1bfad8f07

#13となる"さわってみよう Db2 AIエディション#13 〜Db2 Genius Hub MCP Server編 Part#2〜"ではIBM Bobから簡単な自然言語で指定したデータベースのキャパシティ・プランニング・レポートを作成する方法などをご紹介しています
https://qiita.com/ibm_tk/items/37456fe2e352f7d04812

#14となる"さわってみよう Db2 AI エディション #14 〜Db2 Genius Hub v1.1.3新機能編 Part#1〜"ではLinux, Windowsに加え、MacOSにも対応したDb2 Genius Hub v1.1.3の様々な新機能をハイライトしています。
https://qiita.com/ibm_tk/items/d52d9e775c317e6ffaf3

#15となる"さわってみよう Db2 AI エディション #15 〜HashiCorp Vault連携編 Part#1〜"ではDb2 Genius Hubのセキュリティ強化のために、HashiCorp Valutと連携する方法について概説しています。
https://qiita.com/ibm_tk/items/f778c060037bd21add32

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