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【MSX0】IoT BASIC サンプルの移植【Turbo Pascal】

Last updated at Posted at 2023-12-18

はじめに

『MSX0 Stack』付属の IoT BASIC サンプルを『Turbo Pascal』へ移植してみます。

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See also:

サンプルプログラム

オリジナルの IoT BASIC サンプルは、microSD 内の DSK\SAMPLE.DSK に格納されています。

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サンプルの説明は DOC\SAMPLE.TXT にあります。

まずは BASIC サンプルでオリジナルの動作を確認してみる事をオススメします。

移植リスト

移植したサンプルのリストです。サンプルのリンク先はソースコードではなく独立した記事となっています。

サンプル 本体 説明
ACCEL.PAS Battery Bottom2 の加速度センサの値を取得して表示します。
ANALOG_G.PAS × Port B (黒) のピン 36 からのアナログ入力信号で簡単なグラフを描きます。
DHT_KNJ.PAS × 温度湿度センサから取得した値を表示します。
I2C.PAS × DHT20 に対して直接 I2C アクセスを行い温度を取得します。
INFO.PAS システムメニューにある MSX0 Stack 情報 と同等のプログラムです。
PERFORMC.PAS 仮想 Z80 の周波数を振ってオーバークロック余力を測定します。
RCONSOLE.PAS リモートコンソールに文字列を送信します。
SEND2NET.PAS × 温度湿度センサーから値を取得しサーバーへ送信します。
TOUCH_G.PAS 本体の LCD タッチパネルを使って簡単なお絵描きができます。
TREE.PAS ノードを再帰的にスキャンしてリスト表示します。
WIFILVL.PAS 接続中の Wi-Fi AP の RSSI (受信信号強度) 値を表示します。

比較対象として BASIC で実行した結果も掲載してあります。Turbo Pascal に興味がなくても何かの参考にはなるかもしれません。

× になっているものは外部センサーが必要です。

その他のサンプルリスト

IoT BASIC サンプルにないサンプルのリストです。

サンプル 本体 説明
BLINK.PAS × いわゆる L チカを行います。
BUZZER.PAS × パッシブブザーを鳴らします。

× になっているものは外部センサーが必要です。

外部センサー

サンプルプログラムには『MSX0 Stack』に内蔵されていないセンサーを使ったものがあります。センサーは Seeed 社の 『Grove Beginner Kit for Arduino』 が想定されています。

中央の『Seeeduino Lotus (Arduino UNO R3 互換)』をプログラミングする事で、各種センサーがそのまま使える製品となっています (画像の状態ですべてのセンサーが結線されています)。

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『MSX0 Stack』に付属するのは『Grove Beginner Kit for Arduino』のカスタム品である 『Grove Beginner Kit for MSX0』 です。

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Grove コネクタの位置が裏表になっている以外の差異はありませんので、当記事および関連記事ではオリジナルの方の画像を使っています。

切り離す or 切り離さない?

センサーモジュールを切り離してセンサー単体で使う事もできますが、単体で使う場合には付属の Grove ケーブルで結線する必要があります。もちろん一度切り離したセンサーを元に戻すのは不可能です。

・切り離して使う場合の注意点

センサーモジュールを切り離して使う場合、ビア (穴) でカットしないで下さい。ビアでカットしてしまった場合には、切断面をきれいにして短絡を防止してください。

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センサーモジュールと MSX0 を Grove ケーブルで直接接続して使います。

・切り離さないで使う場合の注意点

センサーモジュールを (物理的に) 切り離して使わない場合、『Seeeduino Lotus』に空のスケッチを転送して制御 (デモプログラム) を殺しておく必要があります。

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これを行わないと、センサーが動作しないか正しい値を返しません。Wiki にある Arduino IDE の使い方を参考にして空のスケッチを書き込んでください。デモプログラム (初期ファームウェア) を書き込んで元の状態に戻す事も可能です。

MSX0 とは普通に接続してもいいのですが、『Grove Beginner Kit for MSX0』だと Grove コネクタが裏にあるのでそのままでは接続しづらいです。中央の『Seeeduino Lotus』の Grove コネクタに接続しましょう。

image.png

I2C タイプのモジュールを挿せる所が 2 つあります。DHT20 等の I2C センサーを使う際にはいずれかに接続してください。

See also:

Turbo Pascal

MSX-DOS/2 では CP/M-80 用の『Turbo Pascal』が動作します。CP/M-80 で動作する『Turbo Pascal』の最終バージョンは 3.01A です。

image.png

ここに MSX 固有の機能を使うためのライブラリを整備して、IoT BASIC サンプルを移植しています。

必要なライブラリは各移植記事の中にも記述してあります。

See also:

おわりに

記事中のソースコードは GitHub でも公開されています。

  1. Wiki の Resources の所にあります。 2

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