目的
qiitaは「プログラミング」に役に立つ記事を集めることを目的にしています.でも,起業の原点にある「プログラミングをできる人」を育てることも目標にして欲しいですね.ここではnet講義だけが許される2020年度入学生にコンピュータ演習を教えるときに*qiitaを活用*した実践を報告します.
講義の概要
python
テキストには「いちばんやさしいPython入門教室」大澤文孝著,(ソーテック社出版,2017).修正をメインで使用.でも,使っている環境がidleなんで少し古い感じ.
そこで, 「12歳からはじめる ゼロからの Pythonゲームプログラミング教室」,大槻有一郎 (著), リブロワークスPython部 (著), 雪印 (イラスト),ラトルズ(2017/5/11).補足をサブテキストとして使用.これはぱっと見「色物」でやばそうですが,中身は出色です.
vscode
idleからvscodeに移行させました.でも,教える方がwindowsの初心者なんでちょっと苦労しています. -vscodeでpythonが認識されない -vscodeの説明の補足 -vscodeの設定・ショートカットで悩んだ話
qiita
第3回目あたりからqiitaのアカウントを作ってそこで課題の途中経過を記すように指導. -最終プログラムを写すだけではダメ - 1行ずつ確認 - 途中のメモが大事なんかを強制していますが,なかなかダメですね.どこで全部写してから実行することを覚えるんだろう.
最終成果物の人気投票
最終の制作物の相互評価にLGTM使いました.ちょっとルール違反かも.発表はslide, パワポ, 生のどれでもいいのですが, qiitaに最終レポートをあげることを強制しました.そうでないとLGTMがつけられないから.一人があげられるLGTMは3個までと制限しますが,さてどこまで守ってくれルカ.
利用したqiitaの仕組み
memo : 作業記録 report作成 : 体裁, markdown1 **slide :**中身のbrush up LGTM : 人気投票 限定投稿 : 自分と先生だけだと気が楽,個人情報,security, 引用とかを後で教えられる
qiitaで全体に公開するに当たって気を使ったところ
open sourceプログラマ文化に馴染んでもらう -経験を共有することの大切さ2 - 引用(剽窃との違い) -体裁(codeの再利用の意義)3
実践結果
えっとなんとかクラス全員の最終レポートを載せることができました.全体に公開時には, - code元の引用 - 限定共有へのリンクの削除 -codeを文字としてupなどの修正を指導しました.アップしている最中に学生へも貴重なコメントを頂いた@shiracamusさんに感謝しています.来年からqrunchを使うかじっくり考えます.
強引にでもqiitaで公開してよかったのは,何人かの記事がランク入りしたことです.おめでとう4.これは3つの制限を超えて学生がLGTMをつけたせいではなくて,授業とは関係ないqiitausersがランク入りを機にstock, LGTMしてくれたようです.
- likers数は2020/07/14正午現在.
qiitaの意義
md, capture : すぐにfeed back(ゾーンに) **SQ3R :**書けば読めるようになる 知識の定着 : 書けば読み直す **雛形の提供 :**良い文書の第一歩 **良い例の参照 :**自分で推敲すると,他人様のを読めるようになる **慣れた環境での作業 :**採点する方も慣れているので,何度もコメントで修正要求この辺りは理想でしかなくて,今後,履修した学生さんたちが気がついてくれることを願います.
受講生のqiitaへの公開記事
すぐにqiitaのほんちゃんに出した子もいます.稚拙ですが,あまり叩かないでやってください.昔の掲示板みたいに心を折られるのを見たくないので.
Footnotes
1 technicalwriting(or Markdown言語)
4 私の記事でも,そんなにLGTMつけてもらったことないです.
- source ~/Desktop/Lectures/lecture_20s/CompAInfo/first_year_python_20s.org