1
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

レポートの体裁

Last updated at Posted at 2020-06-09

MS-Wordのmetapher(比喩)はもともとタイプライターで,textを平文で打つイメージでした.その後,版組や写植の技術も取り込んで進化し,文章の体裁を整えて見栄えを良くできるようになってきています.プログラマは,Wordを超えるいくつものより便利なツールを手に入れていますが,それらの元になるのは,WYSIWYG("what you see is what you get")のtasteです.それをこの講義で身につけてください.

コツは,「文章」の中身にはなく,「文書」のパーツ(構成要素)を適切に組み合わせることです.

文書の構成要素は,

  • タイトル,作者情報
  • 平文(段落,フォントサイズ,)
  • head(階層)
  • リスト(記号付き,数字付き,宣言的)
  • 図・表(番号,キャプション,参照)
  • 数式
  • 引用
  • 参照文献

からなります.これらの掟を見抜く目を身につけてください.Markdownはそれを強制します.

作業手順:テキストの流し込み

体裁:文書パーツの着眼点

段落の体裁

  • 配置は両端揃え
  • 表題(title)はゴシック,センタリング
  • 学籍番号,所属,名前は右詰め
  • 見出しはゴシック.
  • 字下げはスペースではなくインデントで調整
    • ドキュメントの上の目盛りをいじって下げてね
    • 引用した文章は両端のインデントを小さめにする.
    • リスト(箇条書き)では,字下げを逆にする(つきだし,あるいはぶら下がり)と見栄えが良い.

フォントの体裁

  • 本文は明朝,見出し(, *, *)はゴシック
  • レポートのページ数はフォントの大きさで調整.
  • レポートでフォントの大きさが指定されたときは,行間で調整(最終手段)

図表のキャプション(caption)

  • キャプションとは図表の内容を説明する文章.
  • 図は下に,表は上にキャプションを配置.
  • 図,表それぞれで通し番号をつける.
  • キャプションも文章なので,最後はピリオドで終わる.

引用(quote)1

  • 無断の引用は剽窃になる.
  • 短いときは鉤括弧「」でくくる.
  • 英語は斜体(italic)かクオーテーション(', ")
  • 長いときは,block quoteと呼び,両端にインデントをとって本文と区別する
  • 引用元を明示する.
  • 角括弧[1]か上つき2にして,番号をふり文末に参考文献としてまとめる.

参考文献(references)

  • 本文で出てきた順にナンバリングする.
  • 著者・題目・出版社・出版年をかく(体裁,書き方をそろえること!).
  • ピリオドで終わる.
  • 本文中の引用元の記載は[文献のナンバリング,引用元のページ数]というように書く.
  • 本文で引用されていない参考文献はない.

完成例

完成例は,

です.私は,こんだけ整えるのに1時間とか,かかってしまいます :sob:.なんで,Markdown:bowtie: .そうすれば文章の中身に集中することができます:smile:

おまけ(appendixとかsupplement)

明朝とゴシックの違いとは??

書体は,欧米ではcalligraphyという一つの学問になってます.Appleの創始者のSteveJobsが大学でそれしか学ばなかったのは有名な話.

  • 文字の『止め』『跳ね』があるのが明朝体(教科書体)
  • 文字が太めで均一なのがゴシック体(強調体,見出し体),校正ではゴチとも書く.
  • 欧文のSerif(セリフ)とSans-serif(サンセリフ)に対応
  • Serifは文字の端っこに付いている飾り線(ひげ)
  • 『Sans』はフランス語で『ない』という意味
  • roman(正体,立体), bold(太字), italic(斜体) なんかの書式とはちょと違う

もう一つのチェックリスト

パーツ フォント設定他 段落設定
題目 ゴチ(ちょっと大きめ) 中央揃え
名前 学籍番号,所属,名前 右ヅメ
見出し ゴチ (左ヅメ)
本文 明朝(10-12p) 両端揃え,先頭行一字下げ
引用文献 上述を参照

Footnotes

1 引用は基本的に引用元にでてくる文章をそのまま使う.長いときとか,概念なんかはまとめてしまうが,参照元を明示._参考_文献ってのは日本語として確立しているけど,あやふやなイメージを学生は持つので注意すべき.参照も同じかも.

2 これは例です.


  • source ~/Desktop/lecture_24s/comp_a24/d1_6_learning/d4_doc_discount/report_format.org
1
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?