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【Java入門】第2章 開発環境の構築

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Last updated at Posted at 2026-10-29

Java のプログラムを書いて動かすための環境を準備します。Eclipse を準備し、プログラムを置くプロジェクトを作って、最初のプログラムを実行します。この章で準備した環境を、最後の章まで使い続けます。

この章で学ぶこと

  • Eclipse(Pleiades All in One)の準備(共通の「開発環境の準備」で行う)
  • プログラムを置く Java プロジェクト java の作成(Java 17 を使う設定)
  • パッケージとクラスの作り方
  • プログラムの実行と、コンソールでの結果の確認

2.1 この教材で使うもの

この教材で使うソフトウェアは、Eclipse の1つだけです。Java(JDK)は Eclipse に同梱されているので、別にインストールする必要はありません。インストールの手順は、入門シリーズ共通の 「開発環境の準備(Windows版)」 にまとめています。mac で取り組むときは、「開発環境の準備(macOS版)」 を使います。

ソフトウェア この教材での役割 準備の手順
Eclipse
(Pleiades All in One 2026)
Java のプログラムを書いて実行する。同梱の Java 17 を使う 「開発環境の準備」4
  1. 「開発環境の準備」 を開き、「2 ファイルの拡張子を表示する」と「4 Eclipse(Pleiades All in One)」を行います。
  2. 終わったら、この章に戻って、2.2 に進みます。

【知識メモ】HTML入門を終えた人は

HTML入門 で Eclipse を準備済みの場合は、同じ Eclipse をそのまま使えます。2.2「Java プロジェクトを作る」 に進んでください。

2.2 Java プロジェクトを作る

Eclipse では、作るファイルを プロジェクト という単位でまとめて管理します。Java のプログラムを書くには、Java プロジェクト という種類のプロジェクトを作ります。この教材では、プロジェクトの名前を java にします。

  1. メニューから ファイル → 新規 → Java プロジェクト を選びます。

    ファイル → 新規 → Java プロジェクト のメニュー
    図2-1 ファイル → 新規 → Java プロジェクト

  2. 「新規 Java プロジェクト」の画面が表示されます。次の表のとおりに入力・変更します。色付きの値が、入力・変更する箇所です。

    項目 値 意味
    プロジェクト名 java プロジェクトの名前。すべて小文字で入力する
    JRE 「実行環境 JRE の使用」を JavaSE-17 にする このプロジェクトで使う Java のバージョン。最初は別のバージョン(JavaSE-21 など)が選ばれているので、一覧から JavaSE-17 を選ぶ
    モジュール 「module-info.java ファイルの作成」のチェックが外れていることを確認する この教材では使わない設定ファイル。最初はチェックが外れている

    新規 Java プロジェクトの画面。プロジェクト名、実行環境 JRE、module-info.java ファイルの作成のチェック
    図2-2 プロジェクト名を入力し、JavaSE-17 を選び、module-info.java のチェックが外れていることを確認して「完了」

    それ以外の項目は、最初から入っている値のままでかまいません。「完了」をクリックします。

  3. パッケージ・エクスプローラーに java プロジェクトができます。プロジェクトの左の「>」をクリックして開き、src フォルダーと、「JRE システム・ライブラリー [JavaSE-17]」があることを確認します。

    パッケージ・エクスプローラーの java プロジェクト。src と JRE システム・ライブラリー [JavaSE-17] がある
    図2-3 作成した java プロジェクト(赤枠:JavaSE-17)

【再確認】JavaSE-17 になっていることを確認する

「JRE システム・ライブラリー」の後ろが [JavaSE-17] になっていることを確認してください。別のバージョンになっていると、この教材のコードは動きますが、Spring入門で使う Java と違うバージョンで学ぶことになります。違っていた場合は、プロジェクトを右クリックして「削除」を選び(「ディスク上からプロジェクト・コンテンツを削除」にチェックを入れる)、もう一度作り直してください。

【知識メモ】src フォルダーの役割

src は、ソースコードを置くフォルダーです。第3章からは、この src のすぐ下に章ごとのパッケージ(ch03 など)を作り、その中にクラスを作ります。コンパイルしてできるクラスファイルは、Eclipse が別のフォルダー(bin)に自動で作るので、意識する必要はありません。

2.3 最初のプログラムを作って実行する

環境が整ったことを確かめるために、画面に「Hello, Java!」と表示するプログラムを作って実行します。コードの意味は第3章で説明するので、ここでは手順どおりに進めてください。

パッケージを作る

Java では、クラスを パッケージ というまとまりに入れて管理します。この教材では、章ごとにパッケージを作ります。

  1. パッケージ・エクスプローラーの src を右クリックし、新規 → パッケージ を選びます。

  2. 「新規 Java パッケージ」の画面で、「名前」に ch02 と入力し、「完了」をクリックします。

    新規 Java パッケージの画面。ソース・フォルダーは java/src、名前に ch02
    図2-4 名前に ch02 と入力して「完了」

クラスを作る

  1. 作った ch02 パッケージを右クリックし、新規 → クラス を選びます。

  2. 「新規 Java クラス」の画面で、次のとおりに入力・変更します。

    項目 値 意味
    パッケージ ch02 右クリックしたパッケージが最初から入っている。入っていることを確認する
    名前 Hello クラスの名前。最初の文字を大文字にする
    どのメソッド・スタブを作成しますか? 「public static void main(String[] args)」に チェックを入れる プログラムの入り口になるメソッドを、最初から書いておいてもらう。最初はチェックが外れている

    新規 Java クラスの画面。パッケージ ch02、名前 Hello、public static void main のチェック
    図2-5 名前に Hello と入力し、main のチェックを入れて「完了」

    「完了」をクリックします。

  3. エディターに Hello.java が開き、次のコードが最初から入っています。

    ch02/Hello.java(作成直後)
    package ch02;
    
    public class Hello {
    
        public static void main(String[] args) {
            // TODO 自動生成されたメソッド・スタブ
    
        }
    
    }
    
  4. // TODO 自動生成されたメソッド・スタブ の行を消して、代わりに緑の行を入力します。

    ch02/Hello.java
    package ch02;
    
    public class Hello {
    
        public static void main(String[] args) {
            System.out.println("Hello, Java!");
        }
    
    }
    

    System の S は大文字、" と ; は半角で入力します。( や " を入力すると、Eclipse が対になる ) や " を自動で入れてくれます。そのまま続けて入力すれば、二重になることはありません。

    【便利な使い方】エディターの文字の大きさを変える

    エディターの文字の大きさは変えられます。エディターの中をクリックしてから、Ctrl キーと Shift キーを押しながら + キー(; と同じキー)を押すと大きく、Ctrl キーを押しながら - キーを押すと小さくなります。文字が小さくて読みにくいときに使ってください。

  5. 保存します。保存は、ツールバーの 保存ボタン(図2-6 の赤枠)をクリックするか、Ctrl + S キーを押して行います。どちらで保存しても同じです。

    ツールバーの保存ボタン
    図2-6 ツールバーの保存ボタン(赤枠)

    保存したら、エディターのタブの名前の右の「●」が 消えたことを必ず確認 します(図2-7 の右)。「●」が消えていれば、保存できています。

    左:保存前のタブ(Hello.java の右に ●)、右:保存後のタブ(● が消えた)
    図2-7 保存前と保存後のタブ(左:保存前は ● が付いている、右:保存後は ● が消えた)

【再確認】 が消えたことを確認する*

タブに「●」が付いたままのときは、まだ保存されていません。Eclipse は、保存したときにコンパイルします。保存しないまま実行すると、書き換える前のプログラムが動くので、結果が変わりません。先に進む前に、「●」が消えていることを確認してください。

この確認は、第3章からプログラムを書き換えるときも同じです。書き換えたら、保存ボタンか Ctrl + S で保存し、タブの「●」が消えたことを確認してから実行します。

実行する

  1. パッケージ・エクスプローラーの Hello.java を右クリックし、実行 → Java アプリケーション を選びます。

    Hello.java を右クリック → 実行 → Java アプリケーション
    図2-8 実行 → Java アプリケーション

  2. 画面の下の「コンソール」ビューに Hello, Java! と表示されれば成功です。

    コンソールに Hello, Java! と表示されている。タブには <終了> Hello [Java アプリケーション] とある
    図2-9 コンソールに表示された結果(赤枠)

    コンソールのタブには「<終了> Hello [Java アプリケーション] …」と表示されます。「<終了>」は、プログラムが最後まで動いて終わったという意味です。

【便利な使い方】2回目からの実行

エディターで Hello.java を開いているときは、ツールバーの 実行ボタン(緑の丸に白い三角)をクリックするだけで、もう一度実行できます。実行ボタンは、エディターで開いているクラス(またはパッケージ・エクスプローラーで選んでいるクラス)を実行します。別のクラスを実行したいときは、そのクラスをエディターで開くか、右クリックして 実行 → Java アプリケーション を選んでください。

2.4 うまくいかないときは

症状 考えられる原因と対処
「新規 Java プロジェクト」の JRE の一覧に JavaSE-17 が無い Full Edition でない Pleiades を使っている可能性があります。「開発環境の準備」の「Pleiades のダウンロード」 の手順で、Full Edition をダウンロードし直してください。
右クリックメニューに「実行 → Java アプリケーション」が無い Hello.java 以外(パッケージやプロジェクト)を右クリックしています。Hello.java を右クリックしてください。
「選択にはメイン型が含まれていません」と表示されて実行できない クラスを作るときに「public static void main(String[] args)」のチェックを入れ忘れたか、main の行を書き換えてしまっています。コードを 2.3 のとおりに直してください。
エディターの行の左に赤い「×」が付く 文法の間違いがあり、コンパイルできていません。赤い「×」にマウスを合わせると理由が表示されます。; の付け忘れ、全角の " や空白、大文字と小文字の違い(system と System)を確かめてください(付録A「コンパイルエラーの読み方」)。
実行しても前の結果のまま変わらない 保存していません。タブの「●」が消えているかを確認してください。

インストールでのつまずきは、「開発環境の準備」の「うまくいかないときは」 を見てください。

ほかの Eclipse の操作でのつまずきは、付録A「Eclipse の操作でのつまずき」 も参考にしてください。

2.5 まとめと確認問題

まとめ

  • この教材で使うのは Eclipse(Pleiades All in One 2026 の Full Edition。Java 17 が同梱)。インストールの手順は、入門シリーズ共通の「開発環境の準備」にまとめてある
  • Java のプログラムは Java プロジェクト の中に作る。プロジェクト名は java、JRE は JavaSE-17、module-info.java は作らない
  • クラスは パッケージ(章ごとに ch02、ch03 …)の中に作る。パッケージを右クリック → 新規 → クラス
  • プログラムを書き換えたら、保存してタブの「●」が消えたことを確認してから実行する
  • 実行は、クラスを右クリック → 実行 → Java アプリケーション。結果は コンソール に表示される

この章で使ったEclipse の操作は、付録B「Eclipse 操作早見表」 にまとめています。

確認問題

問1 この教材で作る Java プロジェクトの名前と、使う Java のバージョン(実行環境 JRE)は何ですか。

解答を見る

プロジェクト名は java、実行環境 JRE は JavaSE-17 です。

問2 クラスを作るときは、どこを右クリックして、何を選びますか。

解答を見る

クラスを入れるパッケージ(この章では ch02)を右クリックし、「新規 → クラス」を選びます。

問3 プログラムを書き換えて実行しても、結果が前のままでした。まず何を確認しますか。

解答を見る

エディターのタブに「●」が付いていないか(保存できているか)を確認します。保存していないと、書き換える前のプログラムが実行されます。

問4 プログラムを実行した結果は、Eclipse のどこに表示されますか。

解答を見る

画面の下の「コンソール」ビューに表示されます。


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第1章 Java とプログラム

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第3章 プログラムの基本の形

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【Java入門】目次

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