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【Java入門】第1章 Java とプログラム

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Last updated at Posted at 2026-10-29

この章では、プログラムとは何か、Java がどのような言語なのか、書いたプログラムがどのようにして動くのかを学びます。手を動かすのは第2章からです。この章は読むだけで進められます。

この章で学ぶこと

  • プログラムとプログラミング言語
  • Java の特徴と、使われている場所
  • ソースコードがコンパイルされて実行されるまでの流れ
  • この教材で使う Java のバージョン

1.1 プログラムとは

プログラム は、コンピューターに行わせる処理を、順番に書き並べたものです。コンピューターは、プログラムに書かれた処理を、上から順に1つずつ実行します。

プログラムを書くための言葉を プログラミング言語 といいます。Java はプログラミング言語の1つです。プログラミング言語で書いた文章を ソースコード(または単にコード)と呼びます。

たとえば、社員管理のプログラムでは、次のような処理を書きます。

  • 社員の名前と年齢を記録する
  • 記録した社員を、社員IDの順に一覧で表示する
  • 社員IDを指定して、社員を探す
  • 年齢が 15 未満なら、エラーのメッセージを表示する

この教材では、こうした処理を Java で書けるようになることを目指します。

1.2 Java とは

Java(ジャバ)は、1995年に発表されたプログラミング言語です。業務用のシステムや Web アプリケーション、Android のアプリなど、幅広い分野で使われています。Spring入門で作る社員管理アプリも、Java で書きます。

Java には、次の特徴があります。

特徴 意味
オブジェクト指向 データと、そのデータを扱う処理を クラス という単位にまとめて書く(第8章から学びます)
型が厳密 変数には、入れる値の種類(型)を必ず書く。種類が合わないと、実行する前にエラーになる(第4章)
一度書けばどこでも動く Windows でも macOS でも Linux でも、Java が入っていれば同じプログラムが動く(1.3)
ライブラリが豊富 日付や一覧(リスト)など、よく使う機能が最初から用意されている(第11章)

【知識メモ】Java と JavaScript は別の言語

名前が似ていますが、JavaScript はブラウザの中で動く別のプログラミング言語で、Java とは文法も使い方も違います。この教材で学ぶのは Java です。

1.3 コンパイルと実行

Java のソースコードは、Hello.java のように、拡張子が .java のファイルに書きます。ただし、コンピューターはソースコードをそのまま実行できません。実行するまでには、次の2つの段階があります。

Hello.java(ソースコード)をコンパイルすると Hello.class(クラスファイル)ができ、それを JVM が実行して結果が表示される
図1-1 ソースコードが実行されるまで

段階 行うこと 結果
コンパイル ソースコードを、コンピューターが実行できる形に変換する。文法の間違いがあると、ここでエラーになる Hello.class のような、拡張子が .class のファイル(クラスファイル)
実行 クラスファイルを JVM(Java 仮想マシン)が読み込んで、書かれた処理を順に行う 画面への表示などの結果

JVM は、Java のプログラムを動かすためのソフトウェアです。Windows 用、macOS 用のように、動かすパソコンごとに用意されています。クラスファイルはどの JVM でも同じように動くので、一度書いたプログラムを、どのパソコンでも動かせます。

この教材では、コンパイルも実行も Eclipse の中で行います。Eclipse は、ソースコードを保存するたびに自動でコンパイルし、文法の間違いがあればその場で赤い印を付けて教えてくれます。実行はボタン1つです。コマンドを打つ操作はありません。

【知識メモ】JDK と JRE

Java のプログラムを作るために必要なもの(コンパイルする道具や JVM)をまとめたものを JDK(Java Development Kit)といいます。この教材で使う Eclipse(Pleiades All in One)には JDK が同梱されているので、別にインストールする必要はありません。実行するだけのための JRE(Java Runtime Environment)という言葉も、Eclipse の画面に出てくることがあります。JDK の中の JVM と標準のライブラリの部分を指す言葉です。

1.4 Java のバージョン

Java は、半年ごとに新しいバージョンが出ています。その中で、数年にわたって不具合の修正が続けられるバージョンを LTS(Long Term Support、長期サポート)と呼び、業務のシステムでは LTS のバージョンが使われることが多いです。

この教材では、LTS の1つである Java 17 を使います。Spring入門でも Java 17 を使うので、同じバージョンにそろえています。Eclipse(Pleiades All in One)に Java 17 が同梱されているので、第2章でプロジェクトを作るときに選ぶだけで使えます。

【知識メモ】バージョンが違っても、この教材の内容は同じ

この教材で扱う文法は、Java の初期からある基本的なものです。Java 17 より新しいバージョンでも、同じように動きます。現場で別のバージョンを使うことになっても、学んだ内容はそのまま役に立ちます。

公式ドキュメント

この教材の内容をさらに詳しく調べたいときは、次の公式ドキュメントを引きます。今は読まなくてかまいません。困ったときや、教材で扱わなかったことを調べるときに使ってください。

資料 内容 言語
Java SE 17 API ドキュメント String や List など、Java に用意されているクラスとメソッドの説明 日本語
Java 言語仕様(Java SE 17) Java の文法の正式な定義 英語
Dev.java Learn Java を開発している Oracle による学習用の解説 英語

この中で最もよく使うのは、API ドキュメントです。クラスやメソッドの使い方を確かめたいときに、クラスの名前で探します。

1.5 この教材の進め方

第2章で Eclipse を準備し(インストールの手順は入門シリーズ共通の「開発環境の準備」にあります)、java という名前の Java プロジェクトを作ります。第3章からは、章ごとにパッケージ(ch03、ch04 …)を作り、その中にクラスを作ってプログラムを書きます。書いたプログラムは、その場で実行して、結果を Eclipse の「コンソール」で確かめます。

第2部(第3〜7章)では、変数・条件分岐・繰り返し・メソッドといった、プログラムの基本の書き方を学びます。第3部(第8〜13章)では、クラスを中心とした Java らしい書き方を学びます。第4部(第14章)では、学んだことを使って、社員管理のクラスを作ります。

各章のコードは、前の章までに学んだ文法だけで書いてあります。順番に読み進めてください。

【便利な使い方】コードは自分で入力する

本文のコードは、右上の「コピー」ボタンでコピーすることもできますが、慣れるまでは自分で入力してください。入力するうちに、; や { } の付け方、大文字と小文字の区別が身に付きます。入力したものがうまく動かないときは、コピーしたコードと見比べると、違うところを見つけやすくなります。入力を楽にする Eclipse の機能(補完)は、第3章の「補完で入力する」で説明します。

1.6 まとめと確認問題

まとめ

  • プログラム は、コンピューターに行わせる処理を順番に書いたもの。コンピューターは上から順に1つずつ実行する
  • Java は、業務用のシステムや Web アプリケーションで広く使われているプログラミング言語。クラスという単位でプログラムを書く
  • ソースコード(.java)を コンパイル するとクラスファイル(.class)ができ、それを JVM が実行する
  • Eclipse では、保存すると自動でコンパイルされ、実行はボタン1つで行える
  • この教材では、LTS の Java 17 を使う。Eclipse に同梱されている

確認問題

問1 ソースコードを書いたファイルの拡張子と、コンパイルしてできるファイルの拡張子は、それぞれ何ですか。

解答を見る

ソースコードは .java、コンパイルしてできるクラスファイルは .class です。

問2 JVM は何をするソフトウェアですか。

解答を見る

クラスファイルを読み込んで、書かれた処理を順に実行するソフトウェアです。パソコンごとに用意されているので、同じクラスファイルをどのパソコンでも動かせます。

問3 文法の間違いは、コンパイルと実行のどちらの段階で見つかりますか。

解答を見る

コンパイルの段階です。Eclipse では、保存したときに自動でコンパイルされ、間違いがあればその場で赤い印が付きます。

問4 この教材で使う Java のバージョンはいくつですか。また、別にインストールする必要はありますか。

解答を見る

Java 17 です。Eclipse(Pleiades All in One)に同梱されているので、別にインストールする必要はありません。


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第2章 開発環境の構築

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【Java入門】目次

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