この記事の概要
2025/06/22
AWS認定DevOpsエンジニア – プロフェッショナル
(AWS Certified DevOps Engineer - Professional (DOP-C02))
を受験したので、その時の記録
復習用ノートとして、また後で見返して今後の資格試験受験時の参考用にまとめます。
この資格は3年前に取得し期限が迫ってきたので再受験しました。
前回の受験時は DOP-C01 だったので内容がバージョンアップされています。
旧バージョンとの比較もしながらまとめていきます。
試験の概要
プロフェッショナルレベルの試験で、DevOpsロールのエンジニアを対象としたCI/CDシステムの構築/運用/管理などの知識を問われる試験です。
この試験では「AWSでの分散システムおよびサービスのプロビジョン、運用、および管理についての受験者の技術的な専門知識を検証します。」とのこと。
※AWS公式より引用
DOP-C01では「AWSインフラストラクチャとアプリケーションのテストとデプロイを自動化する能力が認定されます。」と書かれていました。
DevOpsの役割としてより広い範囲を指す言葉に変わっています。
※この試験は「AWS Certified Developer - Associate」と「AWS Certified SysOps Administrator - Associate」の上位試験のため、この試験に合格することで下位2資格の期限も更新されます。
◼︎ 試験要項
問題数 :75問
試験時間 :180分
受験料 :¥40,000(税別)
合格ライン:100~1000点中750点(約72%)
受験資格 :なし
有効期限 :3年
受験料は¥10,000高くなりました。
バージョンアップによるものではなく為替レートの影響なので、今後安くなる可能性もあります。
※毎年4月に見直しされます。
◼︎ 出題範囲
| 分野 | 出題割合 |
|---|---|
| 第 1 分野: SDLCのオートメーション | 22% |
| 第 2 分野: 設定管理とIaC | 17% |
| 第 3 分野: 耐障害性の高いクラウドソリューション | 15% |
| 第 4 分野: モニタリングとロギング | 15% |
| 第 5 分野: インシデントとイベントへの対応 | 14% |
| 第 6 分野: セキュリティとコンプライアンス | 17% |
2025/06時点の最新バージョン(Ver.1.6) のものです。
バージョンアップで範囲等は変更されるので、受験時は公式で確認してください。
AWS Certified DevOps Engineer - Professional 認定 | AWS 認定 | AWS
DOP-C01の出題範囲と比較すると大きな違いとしては「ポリシーと標準のオートメーション:10%」がなくなり、「セキュリティとコンプライアンス:17%」が増えています。その他は少し出題割合が変わった程度でした。
◼︎ 出題形式
「択一選択問題」または「複数選択問題」のいずれかが出題されます。
MLAなどの新しいAWS認定試験では、「順序付け」や「内容一致」の問題もありますが、DOP-C02ではこれらの出題形式はまだ採用されていません。
勉強開始前の状態
AWSで動いているアプリの開発/運用の業務を8年程度、現在も継続中。
AWS認定は15個取得済み。
- AWS認定ソリューションアーキテクトを受験した時の話
- AWS認定デベロッパーアソシエイトを受験した時の話
- AWS認定SysOpsアドミニストレーターアソシエイトを受験した時の話
- AWS認定ソリューションアーキテクトプロフェッショナルを受験した時の話
- AWS認定DevOpsエンジニアプロフェッショナルを受験した時の話
- AWS認定セキュリティ - 専門知識を受験した時の話
- AWS認定データベース - 専門知識を受験した時の話
- AWS認定アドバンストネットワーキング - 専門知識を受験した時の話
- AWS認定データ分析 - 専門知識を受験した時の話
- AWS認定機械学習 - 専門知識を受験した時の話
- AWS認定SAP on AWS - 専門知識を受験した時の話
- AWS Certified Data Engineer - Associate受験時の記録
- AWS Certified AI Practitioner(AIF)受験時の記録
- AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate受験時の記録
※CLFはAll Certificateのために後半で取得したので特に書くこともなく記事にしていません。
勉強に使ったもの
1. AWS Skill Builder
AWS公式のE-Learningと問題集が無料で提供されているので、対象資格の関連コースを見ておきます。
資格ごとの対象コースの探し方です。
まずアカウント登録後に「AWS Skill Builder」のトップ画面を開き、ページ下の方にある対象資格のアイコンをクリックします。
関連する講座が表示されているので、無料+日本語のコースで絞り込みます。
「Official Practice Question Set」が練習問題、「Domain 1~6 Review」が分野ごとのE-Learningコースです。
日本語の動画で試験範囲のキーワードとなる概念などについて解説されています。
2. オンライン問題集(非公式)
前回受験時に買い切りで購入したWhizlabsの講座がバージョンアップされていたので利用しました。
380問(75問×4パターン+セクション問題が80問) 用意されています。
※FreeとFinalは他の問題と重複した内容のためカウントしていません。
3. 公式ドキュメント
問題集などで疑問に思った箇所や理解不足を感じた箇所を補うためにドキュメントを読んでいきます。
公式ドキュメントは分かりづらい書き方をしている場合が多いので、正確な仕様などは公式ドキュメント、概要の理解などは非公式の技術ブログなどで使い分けるといいかもしれません。
4. AWSアカウント
実際に触ってみないとイマイチイメージしづらかったり、覚えづらい部分もあるので普段触らないサービスはチュートリアルなどで少し触っておきます。
勉強時間
約25時間
更新ということもありSkill Builderのコースの内容はだいたい履修済みだったので、問題集で間違えた問題について調べて覚えるのがメインでした。
受験後
結果はスコア822で合格
第 2 分野の設定管理とIaCは「改善が必要」でした。
たしかにCloudFormation関連は少し自信がない問題がありました。
一つのAWSサービスの中でも意外とシンプルな使い方だけだと触れない機能や新しく追加されていく機能などもあるので、改めて勉強しながら触ってみると学びがありそうですねー。
3年前の受験時との比較として、試験ガイドにはまだ対象範囲のサービスとして記載があるのですが、
- OpsWorksがサポート終了(2024年 5月 26日)
- CodeStarサポート終了(2024年 7月 31日)
などのサポート終了したサービスは出題率が下がっていることが予想されます。
また、「セキュリティとコンプライアンス」が分野として追加されたことでセキュリティ関連の出題も増えていそうです。※あくまで個人の予想です。
余談ですが、今年はAWS Summitで「2025 Japan All AWS Certifications Engineers」の特典(SWAG)ももらってきました。
対象者は1,600名を超えているというのに、こういった特典を用意してくれているのはありがたいですね。
勉強ノート
試験のために勉強しながらまとめたノート
※ここに書いてあることは、あくまで私が理解が足りないと感じ、覚えたかったことだけです。試験範囲を網羅はしていません。
SDLCモデル
CI/CD
耐障害性
AWS CodeGuru
機械学習を用いてアプリケーションのコードに対する改善の提案を行うサービス群
CodeGuru Profiler
実行中アプリケーションに対しパフォーマンスデータを収集・分析し、推奨を提案してくれる。
CodeGuru Reviewer
GitリポジトリやS3のソースコードを分析し、セキュリティやパフォーマンスの問題などのコードの欠陥を事前に指摘してくれる。
対応しているリポジトリ・ストレージは以下
- AWS CodeCommit
- Bitbucket
- GitHub
- GitHub Enterprise Cloud
- GitHub Enterprise Server
- Amazon S3
ECS SHA Tracking
AWS Systems Manager ハイブリッドアクティベーション
EC2 インスタンスの廃止
EC2 Warm Pools
EC2 Automatic instance recovery
Lambdaのオートスケーリング
Application Auto ScalingによりLambdaの予約済み同時実行数をスケーリングさせることができる。
予約済み同時実行数を増やさないとコールドスタートが発生するほどのスパイクが見込まれるときに使えそう。
SASTとDAST
CodeDeployのHook
AppSpecに記述できるHookの種類はEC2、ECS、Lambdaで一部異なる
セッションマネージャーへのプライベートアクセス
VPCエンドポイントを利用することでプライベートサブネットのインスタンスにセッションマネージャーで接続することができる。
EC2の自動復旧
EC2インスタンスの基盤となるハードウェアの問題が発生した際に自動でEC2インスタンスが復旧するよう設定することができる。
EC2インスタンスのステータスチェック
エクスプロイト
OSやMWの脆弱性をついた攻撃、AWS WAFによる防御の対象となる。
GitHub Webhook + CodeBuild
CodeBuildのWebhookイベント設定をすることでGitHubのイベントをトリガーにCodeBuildを実行させることができる。















