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【RPA】ドキュメントのデジタル化機能/ツール別比較

Last updated at Posted at 2020-11-23

新型コロナ禍でリモートワークやデジタル化の促進のため、紙業務をデジタル化するためのAI-OCR機能とRPAとの連携が大変注目されています。この機能はインテリジェント・ドキュメント・プロセッシング (Intelligent Document Processing、IDP)とも呼ばれます。通常のRPAツールはDX Sute、TegakiなどのAI-OCR専用ツールとの外部連携をすることで実現をしますが、RPAツール内に組み込まれているとより一層の連携が可能になります。ちなみに、RPAの中で単純に画像や文字、UIなどの画像認識をする「OCRコマンド」とは別のもので、ドキュメント全体の意味をとらえて全体をデジタル化することができます。

ということで、ドキュメントのデジタル化機能について主要6大RPAソフトウェア (WinActor、BizRobo!、UiPath、Automation Anywhere、Blue Prism、Power Automate)の比較をしてみたいと思います。

凡例

  • 👍: RPAツール群の一部として対応している。
  • ❌: 対応なし。(外部AI-OCRと連携する必要あり)
RPAソフトウェア IDP機能 (機能名) 説明
WinActor WinActorは今のところ特にドキュメントデジタル化のソリューションを出しておらず、DX Suite等外部AI-OCRツールとの連携が必須となります。2020年3月に登場したVer.6.3.0から搭載されているWinActorEyeという従来の画像認識の上位機能があり、ドキュメントを部分的に文章として読み込めますが、あくまでも簡易的な読み込みに留まります。NaNaTsuというブランドでNTTデータが地方自治体向けにDX Suiteとの連携サービスを実施しています。
BizRobo! 2018年よりBizRobo! Documentというブランドでいくつかのソリューションを提供していますが、いずれも外部AI-OCRツール連携です。
UiPath 👍 UiPath Document Understanding 2020年2月より限定リリースとなったUiPath Document Understandingを使うと、ドキュメント認識のAIスキルをStudio内で統合して使うことができるようになります。固定フォーム、ABBYY、Microsoft Formsなどを扱うことができます。
Automation Anywhere 👍 IQ Bot RPAベンダーの中では最も早い2017年よりIQ Botと呼ばれるドキュメントデジタル化機能を搭載しています。複数のOCRエンジンを搭載して選択することができ、特に非定型で種類の多いフォームの読み込みに強い。
Blue Prism Blue Prismは今のところ特にドキュメントデジタル化のソリューションを出しておらず、DX Suite等外部AI-OCRツールとの連携が必須となります。Blue Prism Decipherという自前のツールを開発中のようです。
Power Automate 👍 AI Builder (Azure Form Recognizer) Power Platformの一部として、マイクロソフトでは2019年5月に発表され、プレビューリリースとなったAI Builder(APIではAzure Form Recognizer)という、定型フォーム(レシートなど)やカスタムモデルの認識とOCRを組み合わせたサービスがあり、Power Automate (or Azure Logic Apps) との連携も可能となっています。

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