RPAは使い慣れたWebブラウザーで利用したいですよね。プライベートにおいてはいまはもうあまりInternet Explorer (IE)は使われていない¹かもしれませんが、ビジネスにおけるWebブラウザーは社内システムとの互換性の観点から、まだIEのシェアが高いと言われています。IE11はHTML5に部分的にしか対応しておらず、モダンなWebページを開くと頻繁にフリーズしたり見え方が変わったりするため、特に社外のページについてはIE11以外のブラウザーを使って操作したいところです。マイクロソフトもIE11の継続利用は推奨していないですものね。²

ということで、Webブラウザーへの対応について主要5大RPAソフトウェア (WinActor、BizRobo!、UiPath、Automation Anywhere、Blue Prism)の比較をしてみたいと思います。

対応ブラウザー - ずばり比較！

凡例:

上段=製品対応レベル: 製品として利用できるすべてのWebブラウザー機能を利用できれば👍、製品としての動作に対応していれば🔴、対応していないものは❌としました。
下段=DOM対応レベル: DOMに対応した要素解析ができるなら⭐、できない場合は💀としました。

マークの右横の数字は初めて対応したバージョン番号です。
ブラウザーに対応するには、通常、ブラウザー毎に専用のアドインをインストールします。³

RPAソフトウェア	IE11	Chrome	Edge	Firefox	説明
WinActor	👍 ⭐	👍6 ⭐5	🔴 ⭐	🔴 ⭐6	IEモード、Chromeモード (V6~)、そしてライブラリはIE用/ブラウザ用(XPath、Firefox対応はv6~)に分かれており、対応状況が違う。
BizRobo!	❌ 💀	❌ 💀	❌ 💀	❌ 💀	DS/DAで動作するブラウザーはどのブラウザーとも異なるWebkit/Chromiumベースのオリジナルブラウザーです。このブラウザー内でのDOMによる要素解析には対応しています。
UiPath	👍 ⭐	👍 ⭐	👍$\tiny{2019}$ ⭐	👍 ⭐	Edgeの拡張機能はまだベータ版です。
Automation Anywhere	👍 ⭐	🔴 ⭐	🔴 ⭐	🔴 ⭐$\tiny{11.3.3}$	Object Cloningはすべてのブラウザーで対応。Web recorder、繰り返しテーブルのスクレイピングはIE11のみ。Object Cloning/Meta BotにおけるMozilla Firefoxサポートは11.3.3から。Launch WebsiteコマンドでIE以外のブラウザーに対応したのは11.3.2から。
Blue Prism	👍 ⭐	👍$\tiny{6.3}$ ⭐	❌ 💀	👍$\tiny{6.4}$ ⭐	Chrome/Firefoxは6.3/6.4からスパイモードが利用可能。Browser-Based-Applicationによる操作。

参考情報

WinActor
BizRobo!の対応ブラウザー
UiPath
Automation Anywhere
- Enterpriseクライアントの前提条件 - Automation Anywhere 製品ドキュメント
- v11.3.3 Release Note - Automation Anywhere 製品ドキュメント
- v11.3.2 Release Note - Automation Anywhere 製品ドキュメント
- 【Automation Anywhere】Web操作でどちらを使う? Object Cloningコマンド vs Web Recorderコマンド - Qiita
Blue Prism
- Blue Prism v6.3データシート
- Blue Prism v6.4データシート

日本におけるデスクトップブラウザーマーケットシェア 2018/09-2019/09 - statcounter ↩
Internet Explorer の今後について - Japan IE Support Team Blog ↩
拡張機能のインストールはインストーラーもしくは開発クライアントから行います。
UiPathの場合

Automation Anywhereの場合

↩

【RPA】対応ブラウザー/ツール別比較

対応ブラウザー - ずばり比較！

参考情報

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