15
13

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

【RPA】SAP対応/ツール別比較

Last updated at Posted at 2019-10-12

SAPは業務アプリ (ERP) ではSAP ERP、SAP S4/HANAなどが広く使われていますが、SAP GUIと呼ばれるそのユーザーインターフェイスはRPAにとってはとても扱いにくい仕様になっています。突然表示されるボタン、メニューや要素に分解できないGUIなど、GUI要素が掴みにくく通常の方法だとUIの自動化が難しい状況です。RPAから操作するには、SAPのサーバー側/クライアント側でSAP GUIスクリプティングをONにすることで対応がしやすくなります。これに加えて、RPAソフトウェアによっては、SAP対応の特別な仕組みをもっているものもあります。

ということで、SAPへの対応について主要5大RPAソフトウェア (WinActor、BizRobo!、UiPath、Automation Anywhere、Blue Prism)の比較をしてみたいと思います。

SAP対応 - ずばり比較!

凡例
🌟: メーカーのソリューションがSAP社から認定されています。
👍: メーカーが特別な対応をしています。
🔺: メーカーで特別な対応はしておらず、SAP GUIスクリプティングをONにしてできる程度のことができます。
❌: メーカーで特別な対応はしていません。(ただし、対応ができないわけではありません。)

RPAソフトウェア SAP GUI対応 BAPI連携 説明
WinActor 🔺 画像認識、座標情報を下に自動操作が可能です。SAPScriptingが有効な場合は、スクリプト実行アクションを使った自動操作ができます。NTT DataよりSAP GUIに対応するライブラリを提供しています。
BizRobo! 👍 DAでアプリケーションのウィジェット ツリーの認識が困難なアプリケーションに適用されるインテリジェント スクリーン オートメーション (ISA)を利用する。このオプションにより、プログラム インターフェースのグラフィカル表示からインターフェース エレメントを決定します。また、アビームコンサルティング株式会社と「ERP Automation Robot for SAP ERP」の提供を開始したり、SAPジャパン株式会社、RPAテクノロジーズ株式会社、アイ・ピー・エス株式会社の3社がSAP S/4HANA Cloud/BizRobo!連携を発表したりと、日本における協業を早くから打ち出している。
UiPath 🌟 🌟 2019年12月にSAP社からソリューションが正式に認定されたことが発表されました。「UiPath Reusable Component for SAP ERP・SAP S/4HANA」をUiPath Go!で提供。UiPath BAPI Automation for SAP ERP・SAP S4/HANAをパートナー向けに提供している。SAP オートメーションの実行で、制限なく多数のインスタンスを使いたい場合は SAP GUI を、単一のインスタンスを使いたい場合は SAP Business クライアントを使用することを推奨。SAP Silverパートナー
Automation Anywhere 👍 👍 Microsoft .Net (NCo 3.0.2.0) 用の SAP コネクタを利用。MetaBotでSAPのVBScriptを利用するか、SAPのBAPIと統合するためのさまざまなSAP統合コマンド (要SAPプラグイン) を利用する。MetaBotで作成されたものはBot Storeにも掲載されている。11.3.3からはSAP統合コマンドにGUI Automationオプションが登場、SAPアクセシビリティがネイティブサポートされ、Object Cloningと同様に、SAPアプリケーション内のオブジェクトをポイントしてクリックしていくことで操作できるようになりました。SAPアプリケーション内の複数セッションもサポートされました。SAP Silverパートナー
Blue Prism 👍 SAP Integration Guideなどのドキュメンテーションを提供したり、Blue Prism DXでログイン操作などのいくつかのアセットを提供している。SAP Silverパートナー

参考情報

関連記事

15
13
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
15
13

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?