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PowerVS IBM i 日記(75): Cloud Connections(DL)接続のPER環境への移行は待ったなし.どうしても移行が無理であれば帯域変更の検討も

Last updated at Posted at 2025-06-21

Cloud Connections(DL)接続をまだ使っているのであれば Power Edge Router(PER) に移行を! そのままでは課金されます。

PowerVS の環境を Classic や VPC といった他の IBM Cloud の環境に接続するには、現在 Power Edge Router(PER) が利用可能です。

この日記でもこのあたりで、取り上げました。

しかし PER が利用可能になる以前は Direct Link を利用して PowerVS の環境を Classic や VPC に接続していました。
その接続が「Cloud Connections」と言われるものです。

Cloud Connections による接続は 2024 年 7月にいったん End of Life(EOL) が発表されましたが、その後、EOL は撤回されました。その代わりに 2025 年 7 月から有料となります。
もともと Cloud Connections のご利用は無料だったため必要以上の 速度/帯域で利用されているケースも多く見られました。
一方、2025 年 7 月からの有料化では、帯域に応じた課金となります。

image.png

Direct Link に金額が完全固定の「unmetered」とポート当たりの料金+転送量課金の「metered」がありますが、「unmetered」の場合の日本のDCでの料金は下記となります(金額は国によって変わります)。

image.png

PER 接続用のTransit Gateway(TGW)には一定の範囲で無償利用は出来ることと、PowerVS のネットワーク関連の機能拡張は、下記の記事のように PER 環境を前提にするので、期日までに PER 接続に移行するのが、もっともお勧めです。

ただし、環境の制約などで 2025 年 6 月中の移行が間に合わない場合もあるかもしれません。
その場合、とれる対応の一つが帯域を減速する事です。

特に、無料だからと必要以上の帯域で利用されている場合には、効果があるでしょう。

Cloud Connections(Direct Link) の構成方法を確認する

Cloud Connections(DL)の構成には「手動構成」と「自動構成」とがあります。
各々で 帯域変更の方法が異なります。

どちらの方法で構成されたかは「PowerVSでの「手動構成したDirect Link」と「自動構成したCloud Connection」の見分け方」の方法が利用可能です。

「手動構成」の場合の速度変更

「手動構成」の場合は Direct Link 側の設定で変更します。

この場合、手順は「IBM Cloud】Direct Link Connectのオーダーと通信速度の変更を試してみた」をご確認ください。

「自動構成」の場合の速度変更

「自動構成」の場合、 Direct Link 側の設定では変更できません。下記の通り PowerVS側から変更します。

image.png

「metered」を検討する。

従量制の「metered」の場合、ポート当たりの固定料金と外部へのデータ転送量の従量課金となります。

image.png

実際の転送量が少なければ「metered」の方がコストを節約できるかもしれません。
「unmetered」⇔「metered」の変更方法は、上記の帯域方法と同じです。
しかし気になるのデータの転送量に応じた従量課金部分でしょう。

データの転送量の実績は下記から「インスタンス」の CSV で確認可能です。

image.png

情報の対象月も選択できるので、データのやり取りが多そうな月を含めて、複数月を確認されるといいでしょう、

ダウンロードした CSV から「Connect Free Plan」(これが今月まで無料のCloud Connections(DL)接続の情報です)→「GIGABYTE_TRANSMITTED_OUTBOUND」の「Usage Quantity」が計算の元になる測定値です。
月中はその時点までの経過情報になるので、トータル量は前月以前を確認してください。

image.png

なお上記の表示では、いくつかの列を非表示にして、行もフィルターしています。列名で項目をご確認ください。


当日記のIndexはこちらです。


許可の無い転載を禁じます。
この記事は筆者の個人的な責任で無保証で提供しています。
当記事に関してIBMやビジネスパートナーに問い合わせることは、固くお断りします。

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