今回は TGW を使って東阪の PowerVS を接続します。
接続する PowerVS
これまで、TOK04 の下記の PowerVS を利用してきました。
項目 | データ |
---|---|
DC | TOK04 |
WS名 | onoda-tok04-2 |
サブネット | 192.168.100.0/24 |
VSI IP アドレス | 192.168.100.10 |
今回、OSA21 に下記の PowerVS を作成し、東阪の PowerVS接続を確認します。
項目 | データ |
---|---|
DC | OSA21 |
WS名 | onoda-osa21-2 |
サブネット | 192.168.200.0/24 |
VSI IP アドレス | 192.168.200.10 |
PowerVS 部分の構築手順は「PowerVS IBM i 日記(64): PER 環境の利用(1) - PER 環境を用意する」と同じため省略します。
TGW に「onoda-osa21-2」を追加
「PowerVS IBM i 日記(65): PER 環境の利用(2) - TGW で VPC と接続する」で作成した TGW に「onoda-osa21-2」の接続を追加します。
しかし、PowerVS のロケーションとして「TOK04」しか選べません。
これは、前回作成した時に「ローカル」の TGW として作成したためです。「ローカル」の TGW は同じ MZR 内の資源にしか接続対象にできません。
そこで「ルーティング」を「グローバル」に変更します。
今度は、OSA21 も選べます。
今回利用する「onoda-osa21-2」を選択して「追加」します。
「経路」タブで「レポートの生成」を実行すると「onoda-osa21-2」へのルートが追加されているのが確認できます。
「BGP」タブでも AS パスが確認できます。
疎通確認
OSA21 の PowerVS VSI から TOK04 の VSI に ping します。接続できています。
逆方向も試します。問題ありません。
「PowerVS IBM i 日記(19): プライベート・ネットワークで接続した IBM i 間で Power HA の地域的ミラーを構成する」で同じワークスペース内での Power HA の地域的ミラーを構成しました。この時はアンチアフィニティを利用した筐体障害を想定したものでした。
しかし、TGW で接続すれば同じ手順で DC をまたがった DR/ 災害対策を構成することができます。
もちろん、OSA21 の PowerVS VSI から TGW で接続されている東京の VPC への接続も可能です。
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