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PowerVS IBM i 日記(76): IBM i 7.6 のストックイメージが利用可能になりました

Last updated at Posted at 2025-06-22

IBM i 7.6 のストックイメージが PowerVSで利用可能になりました

これまでも、自分で導入メディアイメージを用意すれば、@yoichi_nakamura
(Yoichi Nakamura)さんの
PowerVSにIBM i 7.6環境を作ってみました」の投稿のように、PowerVS 上でも IBM i 7.6 環境を構築することは可能になっていました。

しかし、ストックイメージが用意されれば、構築はもっと容易になります。
今回、ストックイメージで IBM i 7.6 の提供開始が確認できました。

まずは 2924 SBCS English での提供

現在、提供されているのは 2924 SBCS English のみです。2984 DBCS English はまだ提供されていません。
今後、提供予定と聞いています

image.png

対応しているのは POWER10 以降

IBM i 7.6 は POWER10 以降のハードウェアをサポートしています。そのため、IBM i 7.6 のストックイメージを選択すると、POWER10 筐体しか選択できないようになります。

image.png

現時点では COR サーバーで 7.6 イメージの提供は無し

COR(Cloud Optical Repository)サーバーは、IFS 上の仮想光ディスク・イメージを他の PowerVS VSI に NFS 経由で提供するサーバーです。

2025 年 2月に 「PowerVS IBM i 日記(69): CORの利用(1) - COR サーバーを構成してライセンスプログラムを導入する」から始めるいくつかの投稿で紹介しました。

2月のテスト時では「IBMi_COR-74-10-1」だったイメージが「IBMi_COR-74-11-1」に更新されていたので、 7.6 のイメージの提供も期待したのですが、実際には下記のように、まだ含まれていませんでした。

image.png

ESS からのイメージ入手について

IBM i 7.6 の導入イメージは、 「Entitled Systems Support (ESS)」のサイトから「Evaluation」として入手が可能です。
一時は ESS から「Evaluation」として入手ができなくなっていましたが、またできるようになっていました。

image.png

日本語が含まれるのは、グループ 3 です。

image.png

IBM i 7.6 で利用できなくなった機能にも注意

IBM i 7.6 では、MFA が 利用可能になったなど多くの機能拡張がされた一方、CGU や DFUプログラムの新規作成など使えなくなった機能も存在します。
それに関しては、このような投稿もされているので、ぜひ参考にしてください。

主な記事の目次-IBM i 7.6 関連@gomAnomalocaris (Mikio Sasaki) さん

IBM i 駆け出し日記:IBM i 7.6と7.5 TR6でADTSの挙動を確認する@koga39chan
(Sakura Koga) さん

DFU はまだ使える ?

@gomAnomalocaris (Mikio Sasaki) さんの「IBM i 7.6 のDFUを確認する」では STRDFU はオプション 1 と 5 だけに制限されていましたが、デプロイされた 7.6 環境で何気なく「STRDFU」と実行したところ、オプション 1 から 5 のすべてが表示されました。

image.png

実際に DFU プログラムの作成も可能でした。

image.png

STRDFU コマンドには前バージョン用も含めて 3 か所にありますが、今回は、QSYS のものを実行しています。

image.png

なお、前バージョン用を直接実行しようとすると、CPD1018 でエラーになります。
確かに 7.6 用の STRDFU が呼び出されているようです。

image.png

image.png

STRDFU で オプション 2,3,4 を使えるようにする PTF

@yoichi_nakamura (Yoichi Nakamura)さんから情報をいただきました。

STRDFU で オプション 2,3,4 が表示されない問題に対して 7.5 と 7.6 に対応した PTF がでていました。

PTF 情報はこちらです。

コマンド・プロンプト(STRDFU 画面)も修正する必要があり、各言語用の PTF も出ていますので、問題発生時は一緒に適用してください。


当日記のIndexはこちらです。


許可の無い転載を禁じます。
この記事は筆者の個人的な責任で無保証で提供しています。
当記事に関してIBMやビジネスパートナーに問い合わせることは、固くお断りします。

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