下記のとおり2026年3月のPowerVSリリースノートでCORや7.3から7.5までのストックイメージの更新が記載されていました。
- (101): 2026年3月のPowerVSリリースノート ストックイメージの更新とIBM i 7.2のEOS-2026/04/30 - 2026/04/01
前回はこれら宿題にしました。
CORとIBM i 7.5で、このあたりが解決したか、後日確認したいと思います。
IBM i 7.2と7.6以外が更新されたようです。
CORとIBM i 7.5で、このあたりが解決したか、後日確認したいと思います。
- (87): ストックイメージが Power11 対応.COR には7.6は含まれず - 2025/09/02
- (98): 7.5・7.6のストックイメージには70日のライセンス猶予期間が設定されていない - 2026/01/05
今回はこの宿題を確認したいと思います。
新COR用ストックイメージ「IBMi_COR-74-12-1」には7.6が含まれる
「(87): ストックイメージが Power11 対応.COR には7.6は含まれず - 2025/09/02」の時のストックイメージは「IBMi_COR-74-11-1」でした。
現在「IBMi_COR-74-12-1」に更新されているのが確認できました。
実際にデプロイしてみました。
IBM i 7.6のイメージが含まれていました。これで、7.6インスタンスを立てた後に追加ライセンスプログラムの導入や日本語などの言語導入も安心です。
こちらの課題は解決しました。
2026/04/10 追記
@guriguri_dW さんから下記のコメントをいただきました。完全に見逃していました。ご指摘ありがとうございます。
画面キャプチャには「IBMi_COR-74-12-2」も見えますが、こちらでも同様でしょうか?
こちらでもデプロイしてみました。
期待通りIBM i 7.6のイメージが含まれているのが確認できました。
基本的には、数字が大きいイメージの方が新しいはずですので、そちらを使えばいと思います。
7.5用 新ストックイメージ「IBMi-75-07-2924-1/IBMi-75-07-2984-1」はライセンス猶予期間が設定されている
「(98): 7.5・7.6のストックイメージには70日のライセンス猶予期間が設定されていない - 2026/01/05」の時のストックイメージは「IBMi-75-06-2924-1/IBMi-75-06-2984-1」でした。
現在「IBMi-75-07-2924-1/IBMi-75-07-2984-1」に更新されているのが確認できました。
実際にデプロイしたところ「(98): 7.5・7.6のストックイメージには70日のライセンス猶予期間が設定されていない - 2026/01/05」の時のような「No operating system licenses are avail at this time.」のメッセージは出ずに、パスワード変更後、期待通りにすんなりとライセンス許諾にすすみました。
QSYSOPRを確認すると70日のライセンス猶予期間が有効になって、その猶予期間として起動しているのが確認できます。
この新しいストックイメージで問題は解決だと思いましたが、初期設定を行うcloud-initは実行されずに、LINDも作成されず、TCP/IPも構成されませんでした。
7.5用 新ストックイメージ「IBMi-75-07-2924-1/IBMi-75-07-2984-1」はでは、cloud-initは実行されず初期設定されない
2026/04/07 追記
発生条件らしいもの、発生判別方法、回避策がわかりました。下のブロックを見てください
2924/2984ともに同じ状況でした。
/var/にも出力がありません。/var/log自体作成されていません。
システム名にもインスタンス名が反映されていませんでした。
cloud-initでは本来どこで起動させているか
「(54): インスタンスのデプロイ後 (すぐに) IPアドレスが追加されない - 2023/09/03」でcloud-initの実行状況の確認に、WRKACTJOBや/var/log/cloud-init.logでの確認を書きましたが、 正常起動する 7.2、7.3、7.4でいろいろテストしていたところ別の方法が見つかりました。
cloud-initの実行中はシステム値QSTRUPPGMがQSYS/QAENGCLDPでした。
正常な環境では、WRKACTJOBでのcloud-initの実行が見えている間、下記が確認できました。
終了後、システム値QSTRUPPGMは本来のデフォルトであるQSYS/QSTRUPに書き換えられていました。
7.5であがいてみる
問題が起こっている7.5でcloud-initを実行させるアクティベーション・エンジンを強制的に有効化してみました。
CALL PGM(QSYS/QAENGCHG) PARM(('WAITTIME=0'))
CALL PGM(QSYS/QAENGCHG) PARM((*DISABLE))
CALL PGM(QSYS/QAENGCHG) PARM(('WAITTIME=5'))
CALL PGM(QSYS/QAENGCHG) PARM((*ENABLE))
JOBLOGはこちらです。
3 > CALL PGM(QSYS/QAENGCHG) PARM(('WAITTIME=0'))
CLOUDINIT ENABLE WAITTIME IS SET TO 0 MINUTES
3 > CALL PGM(QSYS/QAENGCHG) PARM((*DISABLE))
THE SYSTEM ACTIVATION ENGINE IS DISABLED
3 > CALL PGM(QSYS/QAENGCHG) PARM(('WAITTIME=5'))
CLOUDINIT ENABLE WAITTIME IS SET TO 5 MINUTES
3 > CALL PGM(QSYS/QAENGCHG) PARM((*ENABLE))
THE SYSTEM ACTIVATION ENGINE IS ENABLED
システム値QSTRUPPGMが、ちょっと違いますがQSYS/QAENGAE2Pに更新されていました。
システムを制限状態にして、起動してみます。
まず、システムを制限状態にします。
ENDSYS OPTION(*IMMED)
制御サブシステムQBASEを起動してQSYS/QAENGAE2Pを実行させます。
STRSBS SBSD(QSYS/QBASE)
WRKSCTJOBで待機ジョブが確認できます。
その後、実行は終了しましたが、何も起こりませんでした。
システム値QSTRUPPGMも変更されていません。
システム値QSTRUPPGMをQSYS/QAENGCLDPにしましたが、同様に構成は行われませんでした。
現状では「(53): 後からPowerVS IBM i にネットワークを追加しても自動でLINDは作成されないし IP アドレスも追加されない - 2023/09/03」の時と同様に、手動でLINDを作成してTCP/IPを構成するしかないようです。
当件は、IBMサポートに確認し、進展があれば改めて報告いたします。
2026/04/07 追記: cloud-initで初期設定されるための回避策
テストを繰り返したところ、発生条件らしいものが分かりました。
ポータルからインスタンスをオーダー後、状況がアクティブになって直ぐに、コンソールを開き初期設定を行えば、問題は発生せず、正常に初期化されます。
一方、オーダー後に放置し、後からコンソールを開き初期設定を行う場合に、問題が発生するようです。
問題が発生しているかどうかは、IPL後のサインオン画面のシステム名が、オーダーしたインスタンス名にちなんだものなのか「IBMI75」なのかで判断できます。
システム名が「IBMI75」の場合、問題が発生しているので、サインオンせずに、削除して新しいインスタンスをオーダーすればいいでしょう。そして、今度は放置しないで初期設定してください。
なお、最初のDSTのステップでシステム名が「IBMI75」であるのは正常です。あくまでもIPL後、QBASEへのサインオン画面です。
QBASE開始後に実行されるcloud-initの実行を疑っていましたが、結局、問題はそれ以前に発生していたようです。
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