複数のユーザーでOn-callのローテーションを組む場合は、On-call Scheduleを作成します。
ローテーションを組まず、特定のユーザーが常に通知を受ける場合には、次の「Escalation Policyの作成」に進んでください。
On-call Schedule の構成
On-call Scheduleは複数のレイヤーに分けて設定し、1つのFinal Scheduleに統合します。
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Configuration Layers: 計画的なローテーション。
複数のレイヤーで構成され、数字が大きいものが数字の小さいものを上書きする。 -
Override Layer: 計画外の担当変更を反映するためのレイヤー。
Configuration Layersを上書きする。 -
Final Schedule: 1と2を統合した最終的なスケジュール。
On-call Schedule の作成
(1) Schedule作成画面を開く
People > On-Call Schedule を開き、画面右上の「+ New Schedule」をクリックします。
(2) Configration Layers でローテーションを作成する
- Step 1: Add users では、ローテーションに参加するユーザーをプルダウンメニューから選択します
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Step 2: Set up an on-call rotation では、daily/weekly/custom の中から、交代するタイミングを指定します。
Restrict on-call shifts to specific times にチェックを入れると、特定の曜日・時間帯を指定することもできます。
以下の例(Layer1)は、平日日中帯のローテーションを3名の日替りで組んでいます:
以下の例(Layer2)は、平日夜間帯のローテーションを3名の日替りで組んでいます:
以下の例(Layer3)は、週末のローテーションを2名の週替りで組んでいます:
ベストプラクティス
Overrideで一時的なスケジュール変更を行う
担当者が病欠の際など、Configration Layersで設定した担当を変更する場合は、OverrideでScheduleを変更できます。
Overrideは2つの方法で設定が可能です。
(1) On-call Scheduleの右側メニュー: Schedule an Override をクリックする
(2) Configuration Layers 内の交代させたい担当者をクリックする
バックアップ(Secondary)のスケジュールを作成する
最初に通知を受けた担当者が対応できなかった場合に備えて、バックアップの担当者用のスケジュールを作成することを推奨しています。
メインのスケジュールをコピー(Duplicate)すれば、簡単に作成することができます。
自分の On-call Schedule をカレンダーに同期する
WebCal Feedでカレンダーと同期しておくと、最新のOn-call Scheduleをカレンダーに反映させることができます。
PagerDuty設定ガイド 目次
検知編 | トリアージ編 | 動員編 | 解決編 | 学習編
- 通知を受けるまでの設定の流れ
- ユーザーの追加と通知設定
- On-call Scheduleの作成 << イマココ
- Escalation Policyの作成
- Serviceの作成
- 通知テストの実施
- Slack等との連携