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PagerDuty 設定ガイド (検知編1) - PagerDutyにアラートを送る方法

Last updated at Posted at 2023-07-17

この「検知編」では、監視ツールから送られるアラート(イベント)1とPagerDutyのサービスを紐付ける設定を行います。

動員編」と「検知編」の設定が完了すれば、監視ツールが異常を検知した際、紐付けられたサービスでインシデントを自動起票し、すぐに適切な担当者に通知できるようになります。

設定の順番としては、「動員編」>「検知編」>「トリアージ編」の順に進めることをおすすめします。

PD_Overview-Detect.png

「検知編」を完了すると、できるようになること

  1. 監視ツール等からPagerDutyにアラートを送り、インシデントを自動起票できる
  2. PagerDutyと連携できる外部ツールと、その連携方法を調べることができる

PagerDutyにEventを送る方法

PagerDuty自体には「監視」の機能はありません。
しかし、監視機能を持つあらゆるツールと連携し、それらから受け取るアラートを元にインシデントを検知することができます。

PagerDutyにアラートを送る方法は、APIとEmailの2つの方法があります。

API - Events API v2

APIによる連携が準備されている3rd Partyツールは、Integration Libraryで調べることができます。700以上のツールとの連携が用意されています。
監視ツールは、PagerDutyが発行するIntegration Keyを付与して、アラートをAPIエンドポイントにPOSTします。

Email

APIによる連携が用意されていない場合は、アラートの情報をEmailでPagerDutyに送ることで、インシデントを起票できます。

Rate-limiting/流量制限

Events API/Emailともに、1分間あたりに送信できるアラートの量が制限されています。

  • Events API: 120 calls/分 per Integration Key
  • Email: 60 emails/分 per 送信先Emailアドレス

Integration Keyまたは送信先Emailアドレス毎の制限になります。Integration Key/Emailアドレスは複数発行できるため、複数のIntegration Key/Emailアドレスを用意し、分散して送ることで制限を回避できます。

参考: developer.pagerduty.com - Rate Limiting

設定の流れ

  1. PagerDutyでIntegration-Keyを発行する
  2. 発行したIntegration-Keyを使って、監視ツール側でPagerDutyにアラートを送る設定をする

Global Integration と Service Integration

Integration Key(送信先Emailアドレス)を発行する方法は2つあります:

  • Service Integration: サービスに紐づくIntegration Keyを発行
  • Global Integration: サービスに紐づかないIntegration Keyを発行し、Routing Rulesを使って各サービスに振り分ける

EO_GRules_SRules.png

どちらの方法でもIntegration-Keyを発行できますが、一般にはGlobal Integrationを推奨しています。
詳細はトリアージ編で説明しますが、Global IntegrationではGlobal Orchestration Rulesが利用でき、さらにEmailで送られたアラートも同様のルールで制御できるためです。

以降ではIntegration-Keyを発行する方法と、監視ツール側の設定について説明します。

PagerDuty設定ガイド 目次

検知編 | トリアージ編 | 動員編 | 解決編 | 学習編

  1. [PagerDutyにアラートを送る方法] << イマココ
  2. Global Integrationの設定
  3. Service Integrationの設定
  4. 監視ツールの設定

参考リソース

  1. この記事では説明を簡潔にするためアラートとイベントを同じ意味で用いていますが、厳密には異なります。Event/Alert/Incidentの違いについては、こちらの記事を参照ください。

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