PagerDuty 設定ガイド (検知編2) - Global Integrationの設定

この記事では、Global Integrationの設定方法を説明します。

Global Integrationでは、まずIntegrationを作成し、Integration Key(と送信先Emailアドレス)を発行します。
次に、Integrationで受信したアラートを、各サービスに割り振るためのルール(Routing Rules)を設定します。

Integrationsの設定

(1) AIOps > Event Orchestration を開き、画面右上の「+ New Orchestration」をクリック

(2) Orchestrationの名称, 管理権限を与えるチーム, 説明を設定し、「Save」をクリック

(3) Integrationsタブ(またはIntegrationsのリンク)をクリック

(4) Integration Keyと送信先Emailアドレスが発行されました。監視ツール側の設定に必要になるため、メモ帳などに保存します。

APIでアラートを送る場合は、Integration Keyを付与してHTTPエンドポイントにPOSTします。Emailで送る場合は、発行されたEmailアドレス宛にアラートを送るよう監視ツール側を設定します。

また、「+ New Integration」をクリックすると、別のIntegration KeyとEmailアドレスを発行することができます。

監視ツール側の設定方法については、Integration Libraryから各ツールのドキュメントを参照ください。

Routing Rulesの設定

Routing Rulesを作成し、Integrationsで受信したアラートを各サービスに振り分けるルールを設定します。

(1) AIOps > Event Orchestration を開き、設定を行うOrchestrationをクリック

(2) Service Routesタブ(またはService Routesへのリンク)をクリック

(3)「+ New Service Route」をクリックし、アラートを振り分けるサービス(What service should events route to?)と、振り分ける際の条件(When should events be routed here?)を指定

When should events be routed here?:

• Always (for all events): Integrationsで受信したアラート全てを対象にする。サービスが1つしかない場合に利用。
• If events match certain conditions: アラートに含まれるフィールドのデータを参照して、特定のデータを持つアラートを対象にする。
  
  上記の例では、groupフィールドにprod-datapipeが含まれるアラートを対象に指定しています。
  事前にIntegrationへアラートを送信しておくと、そのアラートに含まれるデータを参照しながら、ルールを作成することができます。

Emailで送信したアラートで利用可能なフィールドについては、こちらの記事を参照ください。

PagerDuty設定ガイド 目次

検知編 | トリアージ編 | 動員編 | 解決編 | 学習編

1. PagerDutyにアラートを送る方法
2. Global Integrationの設定 << イマココ
3. Service Integrationの設定
4. 監視ツールの設定

参考リソース

• Event Orchestration - Routing Rules - Routing Rulesで利用できる条件の詳細
• Common Event Format (PD-CEF) - アラート(Event)に含まれるフィールドの情報
• PagerDuty Integration Library - PagerDutyと連携できるツール・連携方法のドキュメント
• システム障害を未然に防ぐ「インシデント管理・対応」とは
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